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2020年1月21日 (火)

壁用透湿防水シート

壁用透湿防水シートは使用する薬剤に注意が必要です 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、新築防腐防蟻処理のため大阪府内の物件にお伺いしました。

今回ハウスビルダーさんから、防腐防蟻剤の透湿防水シートに対する影響についてお問い合わせいただきました。防腐防蟻剤の中には、著しく防湿防水性能が劣化する薬剤があります。最近では使用する機会が少なくなった油剤は、その代表的な例です。

最近では水で希釈して使用する乳剤が増えていますが、水希釈タイプの薬剤だからといって影響はないとはいえません。防腐成分や防蟻成分を乳剤化する際、溶剤は必須です。最近の防腐成分や防蟻成分は一般的な有機溶剤に溶けにくいため、乳剤化するために溶解力の高い有機溶剤が使用されます。防腐防蟻剤を希釈した水溶液の中には、この有機溶剤がミセルとして存在します。この有機溶剤は短期間で部材に影響を与えませんが、長期に渡って影響を与える場合があります。その代表的な事例として、発泡スチロール系の断熱材があります。防腐防蟻剤希釈液を断熱材に塗布すると、数週間程度では変化は見られないものの、数箇所単位で見ると溶けていく事例があります。

溶解力の高い有機溶剤は蒸気圧の低いものが多く、揮発し難いため長期渡り影響を与えるのです。短期間では変化が見られないため、ついつい見逃しがちですが、数箇月後に影響が与えることがあるため注意が必要です。そのため現場で使用する際には、使用する薬剤に配慮しなければならないのです。

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