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2020年1月29日 (水)

構造材について考える

材料よりも構造 昨日の現場では構造材にスプルースが使用されており、大工さんからご質問をいただきました。スプルースはシロアリや菌類に弱いと一般的に言われていますが、実際のところはどうなんでしょうかという内容です。

スプルースという木材は、マツ科トウヒ属の常緑針葉樹で多くは北米産となっています。日本の木材ではエゾマツが近隣種となっており、軽軟で弾力性があり、加工性に優れ通直で寸法の大きな材が取れるため、最近では多く使用されています。腐れやすいと言われていますが、データ比較すると、辺材では他の針葉樹と差がないものの、心材では腐りやすい結果がでています。

問題は家屋内の柱として使用された際にどうなのかといったところですが、雨漏れがあった場合は腐れやカビは発生するでしょう。また、壁内に使用されている場合には、壁内結露にも注意が必要で、水の供給が常にあるような環境下ではカビは発生するものと考えられます。但し、いずれもしてもスプルースの問題ではなく建物の構造が問題であり、雨漏れや結露がなければ問題ありませんし、雨漏れや結露があればほとんどの木材でカビは発生します。木材の種類よりも、建築構造と大工さんの腕にかかる要因が大きいのです。

勿論、国産の木材を使うのが理想ですが、コストの問題もあり難しいところです。吉野の山の木材会社さんにお伺いしたことがありますが、その木材の美しさに目を奪われ、木材が持つ香りに鼻を奪われたのは言うまでもありません。国内の林業には是非頑張っていただき、発展することをお祈りしたいと思います。

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