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2020年2月28日 (金)

羽アリ同定

腹部拡大写真

先日、知り合いの害虫防除業者さんからクロアリ駆除の相談をいただきました。屋外側から室内に侵入しているクロアリはどのように対処すればよいのかという相談です。

クロアリ対策では活動している箇所に薬剤を撒けばよいという訳ではなく、先決なのは発生しているアリの種類を調べることです。日本国内では200種以上のアリが生息しており、種類によって生態が異なります。駆除するためには、生態を考慮したうえで対処することが必須です。害虫防除業者さんがアリを捕獲しているとのことから、昨日採取されたアリの同定を行いました。

家屋内へ侵入しているとのことから働きアリを想定していましたが、捕獲されていたのは羽アリでした。捕獲時期を確認すると、秋頃ではないかと曖昧な回答。検索表で確認しながら、腹部第2節前板は腹部第1節に覆われて隠れること、腹部末端は円すい形で丸く開口しその周囲に輪毛があることからヤマアリ亜科であることが判明。最終的には翅脈から、サクラアリと判断しました。

お施主さまや害虫防除業者さんは、複数の種類のアリが発生していると考えられていたようですが、アリは働きアリ、兵アリ、雄アリ、有翅雌アリ、雌アリのようにカーストがわかれています。その大きさは異なるため、複数の種類が活動しているものと誤解されたようです。相手を知らなければ、対処もできませんのでご注意ください。クロアリは種類が多く、分類同定するには資料も少なく時間を要すのがネックですね。

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