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2020年2月 2日 (日)

コンクリートの過信

土間コンクリートクラックから立ち上がった蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ調査のため監督さんと大阪府内の物件に同行しました。この物件では玄関や洗面など広範囲にシロアリ被害が確認されています。

床下側から点検調査した結果、広範囲にシロアリが構築した蟻道が確認されるとともにシロアリ被害も確認されました。調査結果をお施主さまに報告すると、お施主さまから床下はコンクリートなのに何故シロアリが侵入したのかとご質問をいただきました。この物件は床下がコンクリートですが、土間と基礎が一体化されたベタ基礎ではなく、布基礎の内側に土間コンクリートを打設した構造となっています。土間コンクリート構造の弱点は、布基礎と土間コンクリートが一体化されていないことです。

布基礎の内側にコンクリートを流し込んだ場合、布基礎と土間コンクリートが接着すると考えられる方が多いようですが、物理的には固着しているだけです。コンクリートが一体化するためには、水と化学反応することが必要です。一度固まったコンクリートに、別のコンクリートを接着しようとしても接着はできません。そのため布基礎と土間コンクリートの接合部には隙間が発生し、やがてシロアリの侵入経路となります。どれぐらの期間で隙間が発生するかは、土間コンクリートの作り方で変わります。実際の現場では、新築直後にシロアリ調査を実施したケースで既に隙間が確認されました。今回のケースも布基礎と土間コンクリート接合部にクラックから侵入しています。

床下がコンクリートだからシロアリは侵入しない、床下が乾燥状態にあるからシロアリは生息できないと過信がもたらした悲劇です。床下がコンクリートであっても、定期的に点検調査することが重要です。その際、シロアリが侵入していなければ何もしなくても問題ありません。シロアリが侵入していれば、ピンポイントでシロアリ駆除を実施すれば問題ないのです。

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