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2020年3月31日 (火)

紛らわしい

紛らわしい木粉堆積 右の写真は、アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件で撮影した1枚です。扉の下に木粉の堆積が確認されたことからお伺いしました。

この物件では数年前から対策を実施しており、洋室では100箇所以上成虫脱出孔が確認されたものの、薬剤処理及び物理的対策により翌年には新たな成虫脱出孔やフラスの堆積は確認されていません。しかしモニタリング用として設置したライトトラップには、毎年1匹が捕獲される状況です。

問題の木粉の堆積ですが、扉やその他周辺の木部に成虫脱出孔はありません。更に調査を進めると、木粉の堆積の原因が判明しました。当該箇所に置かれていた樹脂製のラックで、引き出しを出し入れした際に擦れが発生、その際に出る粉がまるで木粉が堆積したかのようなったものでした。

非常に紛らわしい事例でしたが、成虫脱出孔の有無を調べて原因を突き止めれば問題ありません。木粉=ヒラタキクイムシ類の被害でないケースもあるため、技術者に判断を委ねることが重要です。

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2020年3月30日 (月)

土壌灌注処理

土壌灌注処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。リフォーム中の物件で、在来工法の浴室の撤去が終わったことから、薬剤処理を行いました。

この物件ではリフォーム前にシロアリ調査を実施しており、浴室入口枠でシロアリ被害が確認されました。ハウスビルダーさんによると、浴室解体時に壁内のバラ板や土台などでシロアリが確認されたとのことです。解体を行うとシロアリの姿はすぐに見えなくなりますが、これは地中の巣系に戻っただけにしか過ぎません。地中ではシロアリが活動しており、再侵入の機会を伺っています。シロアリが生息していないと何も対策を実施しなかった結果、数年後にシロアリが甚大化する事例を多く見てきました。だから、リフォーム時にはきちんとしたシロアリ対策が必須なのです。

今回の処理は、土壌中に薬剤処理を行う土壌灌注処理を実施しています。浴室基礎内側はこの後土間コンクリートが打設されるため、薬剤の効果を最大限に発揮させるため、灌注処理を選択しました。シロアリ対策は薬剤を撒くことではなく、建物の構造に対して臨機応変に対応することが重要なのです。

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2020年3月29日 (日)

シロオビカッコウムシ

シロオビカッコウムシ 昨日ご紹介した物件では、ヒラタキクイムシ類の天敵であるシロオビカッコウムシをご紹介しました。右の写真がシロオビカッコウムシで、腹部の上翅中央部に白横帯があるのが特徴です。

本種の成虫はヒラタキクイムシ類の成虫を捕食し、本種の幼虫はヒラタキクイムシ類の幼虫を捕食するとされています。これまでの現場での傾向も顕著で、シロオビカッコウムシがライトトラップで捕獲されるまではアフリカヒラタキクイムシの捕獲数は増加傾向にあり、シロオビカッコウムシが捕獲され始めるとアフリカヒラタキクイムシの捕獲数が減少する傾向にあります。シロオビカッコウムシによる捕食により、生息数が減少しているものと考えられました。そうなるとシロオビカッコウムシによってアフリカヒラタキクイムシが全滅するのではと期待されるところですが、実際にはアフリカヒラタキクイムシの捕獲数がかなり減少するとシロオビカッコウムシの捕獲が確認されなくなり、数年後再びアフリカヒラタキクイムシの捕獲数が増加してきます。これらの結果から、アフリカヒラタキクイムシの生息数を減少させるのには寄与されますが、全滅させることは困難であると考えた方が良さそうです。

しかも問題なのが、シロオビカッコウムシがどこに生息し、どこからやってくるかが全くわかっていないことです。実際の現場でも、ライトトラップを設置後数年でシロオビカッコウムシが捕獲される事例もあれば、昨日ご紹介した現場のように5年以上経過してから確認される事例もあります。ちなみに国立研究開発法人国立環境研究所の侵入生物データベースでは、暫定リストですがシロオビカッコウムシは外来種となっています。ただし、生態に関する資料はほとんどなくどこの生息しているかもわからないため、生物的防除資材として活用するのは困難です。

ちなみにライトトラップ捕虫紙に捕獲されたシロオビカッコウムシですが、紫外線より退色していますので上翅中央部の白横帯は不明瞭です。捕虫紙検定する際には、注意が必要です。

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2020年3月28日 (土)

天敵

天敵による生息数減少 右の写真は、昨日お伺いした愛知県内で設置したライトトラップの様子です。この物件では2014年の春にご相談いただき、ライトトラップを2台設置しました。この物件では、室内側に被害が確認されていないものの、室内ではアフリカヒラタキクイムシが飛翔する現象が確認されていました。建築図面を確認すると、土壁の中には小舞竹が使用されており、発生源はこの孟宗竹であると判断しました。

本来は薬剤処理と組み合わせて対策を実施しますが、当該物件は小屋裏も天井裏もない構造となっており、薬剤処理による対策が困難となっています。そのため、ライトトラップによる捕獲で、生息数を減らす対策を試みました。ライトトラップ設置から半年後の秋には捕虫紙が見えないほど捕獲され、2台合計で5,000匹を超えるアフリカヒラタキクイムシの捕獲が確認されました。

毎年、捕虫ランプと捕虫紙を交換し対策を実施しており、これまでは捕獲数はなかなか減少しませんでした。しかし今回は、捕虫数は2台合計で302匹となりました。捕獲を続けたことで生息数が減少したことに加え、天敵であるシロオビカッコウムシも捕獲されたことから、生息数が減少したものと考えられました。

それではシロオビカッコウムシでヒラタキクイムシ類の駆除が可能かというと、そうではありません。これまでも他の現場でシロオビカッコウムシが優勢となったケースもありますが、ヒラタキクイムシ類の全滅まで至らず、増減を繰り返しています。ある程度まで生息数を抑制するために敵を利用するのは効果は期待できますが、完全駆除には難しいと考えたほうがよいでしょう。

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2020年3月27日 (金)

アフリカヒラタキクイムシ対策

ライトトラップによるアフリカヒラタキクイムシ対策 昨日は愛知県内にある複数の物件にアフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いしました。2日間の日程で、これまでに数年に渡って薬剤処理やライトトラップによる管理を行っています。

これら複数の物件では室内での被害はありませんが、小屋裏などに設置したライトトラップにはアフリカヒラタキクイムシが捕獲されます。低いレベルで抑制できている物件もあればある程度の捕獲が確認されている物件もあります。一般的には壁内で使用されている補強のための合板から発生するケースが殆どですが、今回対応を実施している物件では小舞竹から発生しているケースもあります。補強合板からの発生であれば、薬剤処理とライトトラップによる捕獲で低いレベルでの抑制ができています。しかし小舞竹の場合、薬剤が届きにくいという問題に加え、竹での繁殖率の高さから生息数を減らすことが難しくなっています。

まだ小舞竹への侵入が確認されていない物件では、これら対策によって生息数を抑制できていますが、対策を中断すると小舞竹へ侵入し大繁殖するため注意が必要です。アフリカヒラタキクイムシを含めたヒラタキクイムシ対策を実施する場合、見える場所だけの対策だけではなく見えない場所への対策が必須です。また、建物の構造を十分理解した上で対策を構築することが重要です。

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2020年3月26日 (木)

新築防蟻処理

砕石地業時薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、新築中の大阪府内の物件にお伺いしました。

このハウスビルダーさんとはどのようなシロアリ対策を希望されているか、建物の構造などから対策を絞り込んでいます。具体的には、砕石地業と捨コン打設までの間で薬剤処理を実施しました。当該敷地地中に生息するシロアリは、家屋完成前後から捨コン下の砕石地業した箇所へ侵入します。この部分に薬剤処理するのが、シロアリのコロニーを駆除するのには最も効果的です。

だからと言って薬剤を大量散布するのは無駄で、シロアリのコロニーを駆除する必要量を効果的な箇所に処理すればよいのです。捨コン下に薬剤処理を行いますので、お住いの方への薬剤曝露リスクは限りなくありません。マニュアルがどうだとか、保証がどうだとかは意味がなく、シロアリの生態を考慮し、薬剤の特性を生かした処理を行えばきちんとした対処ができます。それでも保証が欲しいのであれば、定期的に点検調査し早期発見に努めればよいのです。

人間の体もその通りで、病気になる前にから薬を飲むのはナンセンスです。薬を飲むことで、肝臓などに臓器に負担をかけるのです。それよりも重要なのは健康であるために、健康診断を受診することです。早期発見することで、早期に疾病と対応できるのです。家屋も同じで、健康状態が良好な家屋に無駄な薬を与えるのはいかがなものでしょうか。

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2020年3月25日 (水)

建物外周調査

建物外周調査 昨日ご紹介した物件では、床下側の点検調査以外に点検調査を実施しています。玄関周辺の壁内については床下側から点検調査ができないため、非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を実施しました。床下側からの点検調査で玄関周辺に蟻道跡を確認、未生息でしたが非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査でも未生息を確認しています。

それら以外にも、屋外外周部についても点検調査を実施しています。外周部では放置された竹箒があり、シロアリ被害が確認されました。地面に放置された木材は、シロアリからすると地中から安全に木材へ到達できる状態にあります。シロアリが侵入するのが当然ですから、外周部に木材を放置するのは、建物にシロアリを近づける原因です。木材を放置しないことが、原則となります。

シロアリ調査は、薬剤を撒く理由を見つけるものではありません。より効果的でコストパフォーマンスが高いシロアリ対策を立案するためのものなのです。シロアリ被害がないのに、薬剤処理を薦めるシロアリ防除業者は設け主義の業者なのでご注意ください。

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2020年3月24日 (火)

ベタ基礎床下で確認された蟻道跡

ベタ基礎床下で確認された蟻道跡

昨日は取り引きのあるハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。昨年、シロアリ対策を実施した物件のお施主さまの知人宅です。知人の方のシロアリ対策のお話しを聞き、新築以降一度もシロアリ対策を実施したことがないことから、シロアリ調査の依頼をいただきました。

物件は築後20年以上経過し、床下構造はベタ基礎構造ですが換気はネコ土台ではなく、床下換気口となっています。点検調査結果ですが、写真の部位でコーナー部分に蟻道の構築が確認されましたが、一部が崩壊しており既に放棄されたものと考えられました。その要因として、土台に加圧注入処理木材が使用されており、これを齧ったシロアリが忌避したものと考えられました。

当該事例では現時点でシロアリの侵入はありませんので、高額な薬剤処理の必要はありません。定期的に点検調査を行い、早期発見に努めることが安価で効果的な対策です。当社ではシロアリ被害や生息の確認されていない物件では、定期的な点検調査をお薦めしています。

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2020年3月23日 (月)

捕虫紙検定

捕虫紙検定 右の写真は、アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件から回収したライトトラップの捕虫紙です。正の走光性(光に集まる性質)を有するアフリカヒラタキクイムシは、ライトトラップを設置すると紫外線ランプに誘引され捕虫紙に捕獲されます。

アフリカヒラタキクイムシの生息の有無については、室内側では成虫脱出孔や木粉(フラス)の堆積で判断が可能です。しかしアフリカヒラタキクイムシは、室内側だけで生息する訳ではありません。壁内にある生息可能材料に生息している可能性があることから、ライトトラップを用いたモニタリングが必須です。ちなみに今回のモニタリングは昨年の秋から今回までの期間で、結果的に捕獲は確認されませんでした。

今回の物件は室温が安定しているマンションで、かつ床暖房も使用されているため冬季でも発生できる要件は揃っていました。それだけに捕獲数ゼロは安心材料の一つですが、依然としてハイシーズンでは捕獲が確認されるため、対策を更に工夫して対処したいと思います。

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2020年3月22日 (日)

低い数字で抑制できていますが

捕獲は継続しています 昨日は、大阪府内の物件にアフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いしました。継続的に実施しているマンションで、先日ご紹介した案件と同じマンションの別住戸です。

フローリングに成虫脱出孔と木粉(フラス)の堆積が相当数確認された物件で、薬剤を用いた化学的対策と物理的対策を組み合わせて処理を行い、次年度新たな成虫脱出孔とフラスの堆積は確認されず、フローリング部分での駆除を完了しています。これで駆除完了と考えるのは短絡的で、目視できない箇所で発生していることも考慮する必要があります。その対策として壁内など目視できない箇所で発生状況を把握するため、アフリカヒラタキクイムシの生態である正の走光性(光に集まる性質)を利用したライトトラップを天井裏に設置するのが効果的です。

この物件では、年間に数匹の捕獲が確認されます。予想通り、壁内で使用されている材料に由来するものと考えられます。壁の多くは石膏ボードが使用されているため、アフリカヒラタキクイムシは生息できません。しかし、手摺りや棚などを設置する場合の補強材として合板が使用されます。この合板に生息しているものと考えられ、当該箇所に対する対策を実施しないと再発する可能性があるのです。

そのために対策を実施していますが、完全駆除は非常に困難です。生息数を低い数字で抑制できているという考え方もできますが、できれば完全駆除まで持っていけるよう更に工夫をして対処したいと思います。

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2020年3月21日 (土)

基礎構造

シロアリが侵入可能な基礎構造 近所で新築工事があるとついつい見てしまいます。建築中の物件では、いろいろな構造、特に基礎構造を見ることができます。右の写真は、先日撮影した集合住宅建築中の基礎の様子です。

集合住宅の基礎構造はベタ基礎だと考えられているケースが多いようですが、実際にはベタ基礎ではなく土間コンクリートのケースが意外と多いようです。土間コンクリートの場合、基礎との接点部分でクラックが発生すると、その隙間からシロアリは侵入します。事実、マンションでもシロアリ被害を受けるケースが多々あります。

ちなみにこの建築中のハウスメーカーは少し厄介な構造であるため、万が一シロアリが侵入した場合対策はかなり困難です。もう少し設計上でシロアリに対して考慮いただけるとよいのですが。

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2020年3月20日 (金)

活性向上

活性が向上してきたヤマトシロアリ 右の写真は、昨日ご紹介した現場で撮影したシロアリです。蟻道を壊した際に確認された、活動中のヤマトシロアリです。

先月までは活性が鈍いため壊した場所でほとんど動かない状態でしたが、壊すと一斉に逃亡する様子が確認されました。季節の進行とともに、シロアリの活性も上がってきたようです。条件の揃った場合には、来月の中旬には羽アリの発生が確認されます。今年の暖冬からすると、4月上旬には羽アリが発生する可能性も考えられます。

シロアリのコロニー内では、羽アリ発生のための準備が着々と進められています。羽アリ発生は巣別れ行動の一つですが、コロニーの一部にしか過ぎません。羽アリが発生した場合、コロニーが近辺にあることを示しています。このサインを見逃すと、シロアリ被害が拡大しますのでご注意ください。

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2020年3月19日 (木)

被害部注入処理

被害部注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ駆除対策でお伺いしました。昨年の晩秋にシロアリ調査を実施した物件で、比較的築年数の経過した案件です。

シロアリ調査を実施した結果、被害は離れに集中しており、母屋では被害が確認されませんでした。築年数を考慮すると、母屋は有機塩素系薬剤で処理されたものと考えられることから、シロアリが侵入していないものと考えられました。一方、離れは今もまだなお有機リン系薬剤が残っている状態ですが、シロアリの侵入を阻止できるほど濃度は残っていないため、シロアリが侵入したものと考えられました。

シロアリ駆除処理では、被害部から薬剤注入処理を実施しました。シロアリの活動期に入りましたので、生態を生かせるよう薬剤の種類、濃度及び処理量を最適化した上で処理を行いました。シロアリ調査時、お施主さまはすぐに駆除処理を行うものとお考えのようでしたが、小員の説明にご納得いただきました。シロアリ駆除は、時期によって薬剤の種類も異なれば、処理量や処理濃度も異なります。同じ濃度で処理するのはマニュアル処理で、シロアリの生態は考慮されていないので注意が必要です。

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2020年3月18日 (水)

活動範囲処理

活動範囲処理 昨日は、ゴキブリ対策で兵庫県内の物件にお伺いしました。お施主さまが以前別のお住まいの際、ゴキブリ対策でお世話になっていました。

転居され新築から数年経過した際、ゴキブリを見かけるようになったことから対策の依頼をいただきました。聞き取り調査からゴキブリの活動範囲を考慮、外周部の調査結果からゴキブリの侵入経路と活動範囲を推定、薬剤の種類と濃度の最適化を実施した上で、薬剤処理を施しました。

この物件では、構造的にゴキブリが寄り易くなっています。ハウスメーカーさんが意匠として実施したのだと思いますが、ゴキブリが安全に家屋へ近づくことが可能です。逆にこの構造を利用して、薬剤を効果的に処理できるため結果的にはよかったのかもしれません。

お施主さまには負担となりますが、定期的な処理が必須となります。ゴキブリを見たくないお施主さまからすれば、薬剤処理で抑制できるならと喜んでいただいています。勿論、ゴキブリ対策を実施する上で環境対策は必須ですので、お施主さまにご協力をいただいています。

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2020年3月17日 (火)

点検調査による対策

薬剤処理だけがシロアリ対策ではありません 昨日はシロアリ点検調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。以前、シロアリ調査でお世話になったお施主さまからの紹介です。

この物件は大手ハウスメーカーさんが建築した物件で、メーカーさんが定期点検調査実施後に薬剤処理によるシロアリ予防処理を提案されたとのことです。シロアリ予防処理に疑問を持たれたお施主さまが、ご友人に相談されたとのこと。そのご友人は当社が以前シロアリ調査でお世話になっており、無駄な薬剤は撒かないという当社のスタンスにご賛同いただいています。

床下側からの点検調査結果ですが、基礎構造はベタ基礎で換気はネコ土台、シロアリの侵入する余地すらありません。当然ですが薬剤処理の必要はなく、定期的に床下点検調査を行い、床下の健康状態を確認すればよいのです。その話しをお施主さまに説明させていただくと、ご賛同いただきました。シロアリ対策は薬剤を撒くことだけではなく、薬剤に頼らない対策もあるのです。今回の事例ではお子さんの呼吸器系に問題が、薬剤処理に躊躇されていたので、非常に喜んでいただけました。

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2020年3月16日 (月)

申告所得税申告及び納付期限延長

申告所得税申告及び納付期限延長 本来であれば申告所得税の申告及び納付期限は令和2年3月16日(月)でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、申告所得税(及び復興特別所得税)、贈与税及び個人事業者の消費税(及び地方消費税)の申告期限及び納付期限について、令和2年4月16日(木)まで延長となりました。

今回の申告及び納付期限延長は令和2年3月6日(金)に告示されましたが、告示前には業務多忙からかなり経理作業に焦っていました。しかし、今回の延長により少し余裕ができ、安堵しています。とは言え早めに終わらせないと、この後もスケジュールが非常に詰まっているため、なんとか頑張って対処したいと思います。

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2020年3月15日 (日)

ライトトラップメンテナンス

ライトトラップメンテナンス 昨日は継続的にアフリカヒラタキクイムシ対策を実施している案件で、大阪府内の物件にお伺いしました。フローリングに成虫脱出孔とフラス(木粉)の堆積が確認され、薬剤処理と物理的対策を実施した案件です。

フラスの堆積や新たな成虫脱出孔の発生は、対策初年度以降確認されていません。これで対策終了と考えるのは素人考えで、壁内に使用されている材料に生息していると仮定してモニタリングを実施する必要があります。その方法として、アフリカヒラタキクイムシの特徴である正の走光性(光に集まる性質)を利用し、壁内とつながっている天井裏にライトトラップを設置しています。

ライトトラップは虫を寄せる紫外線ランプが取り付けられていますが、その効果は半年から1年となっていますので、今シーズンのスタートとして紫外線ランプの交換を行いました。併せてモニタリングシートとなる捕虫紙も交換しています。

また、今回併せて薬剤処理も併せて実施しています。この処理で効果を示してくれればよいのですが、木材内部に生息する幼虫にまで薬剤は届きませんので残念ながら効果は期待できません。それでも成虫が交尾する前に致死すればと期待して薬剤処理を実施しています。もちろん、ライトトラップによる捕獲も生息数削減には役立っていますので、こちらも重要です。このようにアフリカヒラタキクイムシでは複合的に対策を取りことが必須です。

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2020年3月14日 (土)

リフォーム中の対策打ち合わせ

解体された浴室 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内にあるリフォーム中の物件にお伺いしました。解体中にシロアリ被害らしきものが確認されたとのことから、シロアリ調査の実施が目的です。

早速現場を点検調査を実施した結果、シロアリ被害を確認しました。基本的には浴室を中心とした被害で、隣接する洗面でも確認されました。但し、その他の箇所ではシロアリ被害は確認されませんでした。このような状況では、シロアリ被害の確認された箇所では、薬剤処理が必須となります。シロアリ被害箇所では現時点でシロアリの生息が確認されていなくても、リフォーム終了後に再侵入し被害を与えるケースが多いのです。その際使用する薬剤には注意が必要で、再侵入したシロアリのコロニーが駆除できるような薬剤の種類の選択、濃度や処理方法を最適化する必要があります。ただ薬剤を撒けば大丈夫という訳ではないのです。

ちなみに薬剤処理が必須な箇所以外は、お施主さまやハウスビルダーさんの希望に応じて対処すればよいのです。技術者からの観点で処理が望ましい箇所、処理が不要な箇所を説明し、相談することが重要です。

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2020年3月13日 (金)

侵入経路薬剤処理

侵入経路薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ対策のため大阪府内の物件にお伺いしました。昨年の晩秋にシロアリ調査を実施した物件で、啓蟄も過ぎたことからシロアリ駆除及び侵入防止処理でお伺いしました。

シロアリ駆除処理については、シロアリの活動範囲に薬剤注入処理を行うとともにシロアリの侵入経路に対して薬剤注入処理を実施しました。右の写真はその侵入経路への薬剤処理の様子で、地面と蟻道の接点部分に処理を行っています。

一般的に言われる土壌処理では、基礎周辺の土壌に対して薬剤処理を行います。薬剤は蟻道周辺に処理しても、蟻道には防水層があるため内部へ浸透するケースはわずかです。侵入経路へ処理したい場合は、蟻道内部へきちんと薬剤を送り込むことが必須です。蟻道は見えている箇所だけではなく、地中まで続いています。地中のコロニーがある場合、きちんと侵入経路に薬剤を送り込まないと、コロニーの駆除はできません。コロニーの駆除ができれば、当面シロアリの侵入や被害は発生しません。大量に薬剤を撒いても、きちんと駆除できないことをご承知おきください。

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2020年3月12日 (木)

危険な構造でしたが

シロアリ被害リスクの高い構造 右の写真は、昨日ご紹介した現場で撮影しました。玄関上框のコンクリートブロック基礎付近の写真で、上框を支持する束柱の束石が木材となっています。

地面に対して、木材を直に接する状態とすることは厳禁です。シロアリは多くの場合、地中に生息しており、トンネルを掘り餌となる木材を探します。家屋の場合、布基礎や束石へ到達したシロアリが到達、蟻道を構築し土台や大引などの床組を食害します。シロアリの立場から見たリスクは、蟻道の構築です。蟻道の構築中に外敵に襲われるケースがあるためです。

シロアリが安全に木材へ到達するケースとして、地面に置かれた木材があります。地中から木材へ直接侵入することができれば、外敵に襲われるリスクは大きく低下します。シロアリからすれば安全に木材を食害することができれば、確実に生息及び被害範囲を広げることが可能となります。

今回の事例ではシロアリの侵入は確認されませんでしたが、束石や床束部分の交換等の対策が必要です。家づくりやリフォームに携わる方へのお願いとなりますが、地面と木材が直に接することは絶対に避けるようお願いいたします。

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2020年3月11日 (水)

床下浸水した形跡

床下浸水した形跡 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ調査のためお伺いさせていただきました。一昨年の豪雨で床下浸水を経験された物件で、床下環境状態の調査を併せて実施しました。

シロアリ調査の結果ですが、古いシロアリ被害は確認されたものの現時点でシロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。但し、床下ではカビ臭が強く、写真の箇所では典型的な床下浸水後の様子が確認されました。床下へ侵入した泥水が膜となって土壌表面を覆った後、その泥が乾燥することでひび割れた状態となっています。湿気の高い状態が一定期間続いたことから、カビが発生しその状態が継続しているものと考えられました。

現時点でシロアリの侵入等はありませんので、シロアリ対策については定期的な点検調査で対応可能です。問題は床下のカビ臭で、塩素系で一時的に消臭及び殺菌することは可能でしょう。しかし、カビの発生条件自体は継続していることから、やがてカビの生息域は広がります。この対策でお施主さまがご納得いただけるかどうかは、今後の協議次第となります。

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2020年3月10日 (火)

労災保険更新

阪神土建労働組合本部 確定申告作業の中、今年も労災保険更新に行ってきました。加盟している阪神土建労働組合では、一人親方労災保険を取り扱いされていますので、組合に加盟以来毎年更新しています。

労災保険は被雇用者を保護するための保険で、雇用者が保険料を支払って加入しますが、私たちのような個人事業主は労災保険に加入することができません。労働大臣の認可を受けた労働保険事務組合である阪神土建労働組合は、労災保険の加入や補償・給付などの手続きを行うことができます。そのため、建築現場で働く私たちのような業種の場合、組合に加盟することで労災保険に加入することができるようになっています。

事故率の高い建築現場で働く労働者は、雇用形態を持たない被雇用者であるケースも多いため、労働者を守るための制度として不公平感解消のため特別加入という制度が設けられました。その制度が更新した一人親方の労災保険特別加入で、安心して現場で働くための保険です。今年も更新しましたので、今後も安心して現場に向かいたいと思います。

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2020年3月 9日 (月)

床下では発生していないようです

床下側に問題はありませんでした 昨日はシロアリ調査の依頼をいただいた、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件では、昨年の春に屋外の外構部で羽アリを確認したとのことです。外構部なので気にされていないかったとのことですが、知り合いの建築士の先生に相談したところ、きちんとシロアリ調査をしてもらうことが重要と、当社をご紹介いただいた次第です。

外構部は外壁柵部分で、地面と接地状態がありシロアリ被害も確認されました。どうやら羽アリは、当該箇所から発生したものと考えられました。床下側からの点検調査を実施した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。基礎の構造ですが、布基礎に土間コンクリートというひと昔前の構造です。コンクリートにより全面が囲まれているため、シロアリが侵入し難いと考えられますが、実際には布基礎と土間コンクリートの接合部にあるクラックから侵入します。床下がコンクリートなのでシロアリは侵入しないと思い込んでいる設計者さんやお施主さまが多く、点検調査を怠りがちなため被害が甚大となる傾向があるため注意が必要です。

ちなみにこの物件では、布基礎と土間コンクリートの接合部にクラックはほとんど確認されませんでした。これは傾斜地に建てられているため、一般的な土間コンクリートよりも厚みがあることによって、接合部の強度が上がったものと考えられました。この物件では薬剤処理の必要はなく、定期的に点検調査を実施すれば十分シロアリ対策になります。無理に、高額な薬剤処理を行う必要はないのです。

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2020年3月 8日 (日)

被害材内部から

被害部から流出したアメリカカンザイシロアリ 右の写真は、ここ数日ご紹介しているアメリカカンザイシロアリの物件で撮影した1枚です。小屋裏の被害部に薬剤注入処理を実施した際、被害部から流出したアメリカカンザイシロアリの擬職蟻です。

アメリカカンザイシロアリは木材内部を食害し、木材中に坑道を形成しながら生息しています。繋がった1つの坑道が、1つのコロニーとして存在しています。コロニーは、その物件に幾つあるか判断することは非常に困難です。多くの場合、複数のコロニーが存在するため、駆除はそのコロニーを1つ1つを潰していく必要があります。

その有効的な方法として、泡状薬剤による注入があります。泡状薬剤を木材中に注入すると、木材中の坑道内で薬剤が充満するため、比較的細部にまで届けることができます。業務用としてムースタイプの薬剤が市販されていますが、噴射剤による忌避作用及び坑道注入量からの殺虫成分量不足、殺虫効力から駆除できない箇所が発生する場合があります。そのため、薬剤はオリジナルなものを使用しています。

アメリカカンザイシロアリ駆除では薬剤に何を使うかはあまり問題なく、どこに生息しているのかを調査することが重要です。そのために必要なのは、生態に関する知識と経験、徹底的に精査するという高い意識が必要です。

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2020年3月 7日 (土)

小屋裏での糞の堆積状況

小屋裏で確認されたアメリカカンザイシロアリの糞の堆積 右の写真は、昨日ご紹介したアメリカカンザイシロアリの現場で撮影した1枚です。小屋裏の点検調査実施中の様子で、小屋束周辺にアメリカカンザイシロアリの糞の堆積が確認されています。

アメリカカンザイシロアリ駆除の経験に乏しいシロアリ防除業者は、室内側の被害にばかり目が行きがちとなっています。アメリカカンザイシロアリの侵入経路を考慮すると、生息地域では羽アリでの侵入が主となっています。その際の侵入ポイントとしては、屋根周辺の隙間から小屋裏に侵入するケースや、窓枠の隙間から壁内等へ侵入するケースがあります。そのためアメリカカンザイシロアリの被害が確認される物件では、小屋裏の点検調査は必須です。

あるシロアリ防除業者の話しですが、アメリカカンザイシロアリの被害が確認されている物件で小屋裏の点検調査を実施したことがないとのこと。目に見える被害にだけ対応すると、いつまでたっても被害が止まらない状態となります。先決なのは、アメリカカンザイシロアリの生態や行動を理解することです。生態についてはまだまだまだ知られていないことが多く、実際の現場で起きている事例を知見として蓄積することが必要なのです。

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2020年3月 6日 (金)

前回処理箇所

注入処理した窓枠及び柱から新たな糞の排出はありません 昨日もはアメリカカンザイシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。昨年の5月下旬に羽アリの発生した物件で、翌月調査のためお伺いしています。発生は2階へ上がる階段の窓枠で、調査時点で多くの脱糞孔が確認されました。

当日はできる範囲ということで、被害部位について薬剤注入処理を行いました。今回の調査では、アメリカカンザイシロアリの羽アリが多く侵入し定着する小屋裏について実施、薬剤処理を行なっています。その話しは後日ご紹介するとして、前回処理を行った窓枠周辺の薬剤処理についてご紹介したいと思います。

アメリカカンザイシロアリは、木材中に坑道を作り活動しています。坑道は短いものもあれば、数メートルに渡って広がっているケースもあります。厄介なのが坑道は全てつながっていないことです。そのため1箇所から薬剤を注入すれば良いというものではなく、調査時点で坑道がどのように広がっているのかを想像することが必要です。その際、小員が重視しているのは触診です。わずかな脱糞孔を目視で探すのは困難で、その際触診で脱糞孔をつきとめます。それから泡状薬剤で注入し、坑道がどのように広がっているのかを想定しながら、次の薬剤注入ポイントを模索します。

よくアメリカカンザイシロアリ駆除について、マニュアル化できないかと相談をいただきました。残念ながら、アメリカカンザイシロアリの生態を理解している技術者からすれば、マニュアルで対応できるシロアリでないことは一目瞭然です。現場の状況に応じて臨機応変に対応できる技術者だけが、アメリカカンザイシロアリの駆除ができるのです。

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2020年3月 5日 (木)

啓蟄のイエシロアリ

啓蟄のイエシロアリ 右の写真は飼育観察中のイエシロアリで、二十四節気の一つである啓蟄である本日撮影しました。年末に餌木を交換していますが、順調に喫食しています。

例年この日のイエシロアリの動きを確認していますが、例年よりも動きは早いのが今年の特徴です。飼育ケースの横に最低最高温度計を設置し、毎年温度とシロアリの動きについて記録していますが、例年よりも最低温度が3度以上高くなっており、暖冬の影響により活性がやや高くなっているものと考えられました。

ちなみに阪神間では記録的な暖冬で、寒いと感じた日はわずかです。このような冬季の影響が活性最盛期にどのような影響を与えるかを確認していきたいと思います。経験上、冬が寒いとヤマトシロアリ羽アリの発生が増加傾向にあります。ちなみに昨年の暖冬傾向で、世間ではやや羽アリが少なかったのではないかと言われています。こちらも整合性を見ていきたいと思います。

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2020年3月 4日 (水)

見えている箇所だけ処理しても意味がありません

壁内にある合板のアフリカヒラタキクイムシ被害 右の写真は、先日アフリカヒラタキクイムシ対策でご紹介した現場で撮影した1枚です。壁面の合板に無数の成虫脱出孔が確認されるとともに、木粉状のフラス(糞)が確認されています。

当該箇所は、ウォールキャビネット(吊戸棚)を撤去した壁面になります。撤去前にあったウォールキャビネットに成虫脱出孔は確認されておらず、撤去した初めて被害に気付きました。このウォールキャビネットを取り付けるための壁面合板に、被害が拡大していたのです。

アフリカヒラタキクイムシを始めとするヒラタキクイムシ類の被害は、見える箇所にだけ発生する訳ではありません。見えない箇所で発生していることを前提にし、対策を考える必要があります。目視可能な箇所については、薬剤処理と物理的対策を組み合わせることでかなりの高い確率で発生を抑制できるところまでになりました。しかしこの見えない箇所では発生については、対処がかなり困難です。色々な対策を模索しながら実施していますが、完全駆除できるところまでは至っていません。発生の有無については正の走光性を有するアフリカヒラタキクイムシの場合、ライトトラップを活用すればある程度のモニタリングが可能です。そのモニタリングを実施し、どのレベルまで抑制できているかを判断することは可能です。

ちなみに、この物件を担当したリフォーム業者さんからお施主さまに被害の報告がありました。リフォーム業者さんはこの地域では割合有名な業者さんで、きちんとお施主さまに報告されたことは評価できます。残念なのはこのリフォーム業者さんと繋がりのあるシロアリ防除業者で、この業者のウェブサイトにはヒラタキクイムシが紹介されています。それなのに、対応できない(対応していない)というのは無責任ではないでしょうか。ホームページでヒラタキクイムシを謳っているのであれば、真摯に対応するのが業者としての使命ではないのでしょうか。

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2020年3月 3日 (火)

殺虫消毒処理

天井裏殺虫消毒処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では天井裏で音がするとのことから、前回調査を実施し天井裏にイタチが侵入していることが判明しました。侵入経路を調査、当該部位をハウスビルダーさんに指示しています。先日想定侵入経路の閉塞が完了、餌の設置で未喫食が確認されたことから、殺虫消毒処理を実施することとなりました。

殺虫消毒処理はお施主さまからの希望もありますが、イタチが侵入した家屋では注意は必要です。イタチの体表面にマダニなどの吸血生物が生息している可能性があり、天井裏で確認されている事例も報告されています。またイタチの糞などには、菌やウイルスなど健康被害を及ぼすものが含まれている可能性があることから、殺虫消毒処理を実施しました。

当該物件では、イタチ侵入の異変に気付かれたのが早期であったため、断熱材などの散乱は確認されていません。イタチの侵入を放置すると、断熱材の散乱とともに糞尿の被害は甚大となるため注意が必要です。

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2020年3月 2日 (月)

撤去してみてわかること

壁内で確認されたアフリカヒラタキクイムシの被害 昨日はヒラタキクイムシ対策で、兵庫県内の物件にお伺いしました。先月に被害状況を調査した案件で、物件は築10年を超えるマンション、発生種は外来種のアフリカヒラタキクイムシで、被害部撤去に伴い薬剤処理でお伺いさせていただきました。

調査時点ではフローリングのみ被害が確認され、壁内などには被害は確認されていません。今回のリフォームでは、壁面一部やキッチン、浴室などが解体されています。写真は解体された浴室で、壁面内部の下地に使用されていた合板に多数のアフリカヒラタキクイムシ成虫脱出孔が確認されました。またキッチンの壁面で内部に使用されていた合板に、アフリカヒラタキクイムシ成虫脱出孔が多数確認される事例も確認されました。

これらの部位については、いずれも見えない壁内での発生です。アフリカヒラタキクイムシを含め、ヒラタキクイムシ類は目視できる範囲のみ発生するのではなく、見えない場所で発生していると想定して対処することが重要です。薬剤の特性などを考慮して処理することは必須であるとともに、念のためのモニタリングを当社ではお薦めしています。

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2020年3月 1日 (日)

2020年3月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2003トップページ画像今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、兵庫県内の物件で撮影した写真で、壊した蟻道内で活動中のヤマトシロアリのニンフ(擬蛹)が確認されています。

ニンフは羽アリになる前の段階であり、4月頃になると体色が黒くなるとともに翅が生えてきます。ちなみにこのニンフは未成熟な、若ニンフと呼ばれる状態です。今年羽アリになるか、越年するかはまだ判断できません。

羽アリは、4月の下旬から5月の上旬にかけて阪神間では発生します。今年は暖冬の影響により、少し早めに出るのではないかと予想されています。羽アリは種の保存が主たる目的ですが、それ以外にもコロニーの規模と被害箇所の状態により、コロニーの数が上回った際にもコロニー内生息数を減らすために羽アリを出す場合もあります。いずれにしても羽アリはコロニーの一部で、羽アリが出なくなったからと安心するのは厳禁です。

羽アリはシロアリ生息のサインで、適切なシロアリ駆除処理を行う必要があります。市販の殺虫スプレーでは、見えているシロアリは駆除できてもコロニーを駆除したわけではありません。シロアリのコロニーを駆除するためには、薬剤の大量散布する方法がありますが、お住まい方への薬剤曝露リスクがあるため、当社ではお薦めしていません。当社では薬剤の大量散布に頼らず、必要最小限の薬剤量でシロアリ駆除を行い、安全と環境に配慮した対策を提供します。詳細は阪神ターマイトラボのホームページをご参照いただきますようお願いいたします。

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