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2020年7月31日 (金)

監視ステーション内への侵入

監視ステーション内への侵入昨日はシロアリ点検調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は基礎外断熱構造の物件で、12年前にシロアリ駆除処理を実施しています。基礎外断熱構造のため、予防処理は実施せずに建物外周部にシロアリ監視ステーションを設置して管理を行なっています。

今回のシロアリ監視ステーションの点検調査で、シロアリの侵入が確認されました。設置初年度に、建物から離れたシロアリ監視ステーションで確認されました。そのほか、建物に近いシロアリ監視ステーションでもシロアリの侵入が確認されましたが、瀕死に近い状態でしたので、特に何もしていません。それから12年が経過し、今回は建物に近いシロアリ監視ステーションで侵入が確認され、比較的活性の高い状態でした。建物に近いこともあり、今回は毒餌剤の施薬を行いました。

シロアリ監視ステーションはベイト工法とはコンセプトが異なり、シロアリの動きや状態、活性などを加味して対策を考えます。なんでもかんでも毒餌剤を施薬すればよいというものではなく、ましてや最初から毒餌剤を入れるなど薬剤を売りたいがための過度な対策でしかありません。

 

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2020年7月30日 (木)

型枠のシロアリ被害

型枠のシロアリ被害 昨日はシロアリ調査のため、大阪府内の物件にお伺いしました。以前シロアリ駆除でお世話になったお施主さまからのご紹介で、10年以上シロアリ対策を実施していないこと、床にブカブカした箇所があるとのことでした。

床下側の点検調査を実施した結果、床のブカブカした部分は合板フローリングの劣化で、シロアリ被害ではありませんでした。しかし、全く別の箇所でシロアリ被害と侵入が確認されました。それが右の写真にもある、布基礎の換気口にあった型枠です。シロアリは布基礎のクラックから侵入し型枠に被害を与えていましたが、幸いにも土台まで到達していませんでした。シロアリ被害は当該箇所だけで、後の箇所は問題ありませんでした。

シロアリ調査の結果、当該箇所以外に問題が2箇所で確認されました。1箇所はキッチンの床下部分で、土台付近に1000匹を超えるクロアリの活動が確認されました。幸いにも床上には数匹しか上がってきておらず、タイミング次第で室内へ侵入するのではないかと考えられました。

もう1箇所ですが以前シロアリ対策を実施したシロアリ防除業者が、人通口(床下通気口)が狭いためはつり作業によって拡張しています。その布基礎部分に3mmを超えるクラックが確認されました。クラック自体は地震により発生したものと考えられますが、クラックの引き金となったのはこのはつり作業です。ちなみに、当社では基礎の強度を低下させるはつり作業は推奨していません。

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2020年7月29日 (水)

発生期

発生場所対策 昨日は継続して実施している蚊対策のため、兵庫県内のマンションにお伺いしました。梅雨の末期となったことから、薬剤処理を実施しました。

このマンションではヒトスジシマカが多く、デング熱が世間で問題になった頃から対応しています。貯水槽や排水ピットなどの水系に対して、薬剤処理を実施しています。先月の処理から日にちは経過したことから、今回は立体駐車場の排水ピット付近や植え込み部分の排水ピット付近でヒトスジシマカの活動が確認されました。それでも生息数自体はかなり抑制できていますので、今回の処理で再び抑制できるものと考えています。

蚊の行動範囲はそう広くはないため、隣地からの侵入したものが繁殖すると考えられます。これは防ぐことはできませんので、基地内の対策となります。梅雨の長雨で排水経路の水が入れ替わりやすいため、繁殖が起こります。この梅雨の終わりのタイミングで処理するのが効果的なのです。

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2020年7月28日 (火)

羽アリ発生

アメリカカンザイシロアリ羽アリ死骸

昨日はあアメリカカンザイシロアリ対策で広島県内の物件にお伺いしました。定期的に対応している物件のお施主さまからの依頼で所有されている賃貸物件で、羽アリが発生したとのことから対応させていただきました。

この物件では今年、2階の和室で砂粒状の糞の堆積が確認されたとのことから、地元のシロアリ防除業者に処理を依頼されたとのことです。しかし、先月末頃から羽アリが発生したことから、やはり専門家でないと難しいと考えられ、当社に依頼をいただきました。アメリカカンザイシロアリの駆除を実施する場合、徹底した調査ができるかがポイントです。ヤマトシロアリの場合、目視により被害を確認する、打診により空洞音から被害を確認します。アメリカカンザイシロアリ調査では、これら目視及び打診に加え、触診が重要となります。また必要に応じて非破壊シロアリ探知機を用いて生息及び活動場所特定します。

生息箇所が特定できれば薬剤処理を行いますが、過剰な薬剤は必要ありません。薬剤の特性を生かせば、極微量な薬剤でコロニーの駆除は可能です。過剰に薬剤処理を行っても、百害あって一利なしなのです。そのためにはアメリカカンザイシロアリの生態を理解することが重要ですが、教科書に書かれている生態が正しいとは限りません。現場見たこと、飼育で観察したことが本当の生態です。だから当社では、アメリカカンザイシロアリの飼育観察、薬効試験を自社で行っているのです。

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2020年7月27日 (月)

活動想定範囲処理

活動想定範囲処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。先日ハウスビルダーさんによって床下点検口を新設、シロアリ調査を実施した物件で、シロアリ駆除処理のためお伺いした次第です。

この物件では雨漏れの傾向が確認されたことから、2階もシロアリ調査を実施しています。この2階部分でも、1階部分と連動する形でシロアリ被害が確認されました。駆除処理は1階も必要ですが、2階も処理する必要があります。雨漏れがある場合、コロニーは上部にあるケースもあるためです。

ヤマトシロアリのコロニーは、簡単に分断と融合を繰り返します。そのため、コロニーが複数あると考慮して処理する必要があります。マニュアルに従って処理を行うと、コロニーを見失い再発するのです。構造を考慮しながらシロアリの活動域に対して、適切な薬剤を用いて処理を行います。シロアリの生息していない柱に穴をあけるシロアリ防除業者がいますが、愚の骨頂ですのでご注意ください。

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2020年7月26日 (日)

下駄箱の上部にまで

下駄箱上部に確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっている建築設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査で同行しました。玄関の下駄箱に蟻道が確認されているとのことです。

早速調査確認すると玄関の上部にまで蟻道が伸びている様子が確認され、それが右の写真です。蟻道が伸びていますが、上部ほど濡れた状態にあります。上部から雨漏れがあり、その水を利用しているものと考えられます。サーモグラフィ画像で確認すると、上部からの雨漏れの傾向が伺えました。

床下側から点検調査を実施した結果、広範囲にシロアリ被害、蟻道の構築、シロアリの生息及び活動が確認されました。床下換気口が狭い上に数が少ない、通気性が悪いため広範囲にカビの発生も確認されるという条件で、シロアリにとっては好都合な物件といえます。物件自体築年数が経過しており、廊下などの合板も劣化が確認されているため、今後撤去交換を予定されているとのことです。先行して駆除を実施する箇所、撤去時に対処する箇所など日程を打ち合わせしながら、対応していく予定です。

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2020年7月25日 (土)

転ばし床のシロアリ被害

転ばし床のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件では、雨漏れに伴い壁面にシロアリ被害が確認されています。下見段階では、構造的な問題が発覚しました。その問題とは、床下の高さがほとんどない転ばし床構造です。今回、被害の確認された部屋に床下点検口を新設していただきました。そこでシロアリ調査のためお伺いした次第です。

床下を点検調査すると、雨漏れが確認されたコーナー部分の床下で雨漏れ跡とともに蟻道の構築が確認されました。厄介なのが目視可能な範囲で、他の箇所にも蟻道の構築や被害が確認されました。写真を見てわかるとおり、床下は土間コンクリートが打設されています。コンクリートなのでシロアリは侵入しないと考えられている方が多いようですが、土間コンクリートは一体化していませんので、基礎部分に隙間があると考えるべきです。シロアリはその隙間から侵入するのです。

コンクリートを過信すると、痛い目に合います。ベタ基礎だからシロアリは侵入できないと考えられている設計者の方やハウスビルダーさんが、特に多いようです。実際の現場では、ベタ基礎でもシロアリが侵入している事例は多いので過信は厳禁なのです。

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2020年7月24日 (金)

春に羽アリが発生

土台に形成された蟻道 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、滋賀県内の物件にお伺いしました。今年の5月に羽アリが発生したとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

お施主さまは発生した羽アリはシロアリとは気づかなかったようで、設計事務所の先生がお施主さまとの会話から羽アリがシロアリではないかと思われたようです。羽アリが発生したのは掃き出し窓付近で、床下側から点検調査を実施した結果、土台に蟻道の構築が確認されました。今回のシロアリ被害で厄介なのが、基礎面に蟻道の構築がないことです。

このようなケースでは、基礎面屋外部の化粧モルタルの内部を通り侵入することが多くなっています。きちんと侵入経路と生息範囲に、適切な薬剤処理をすれば十分駆除は可能と判断されました。当該物件では当該箇所のみシロアリ被害が確認されましたので、建物全体への薬剤処理でなく敵的な点検調査で対応可能と考えられました。しかし、当該物件が遠方で交通運搬費が嵩むことから、定期点検調査にメリットはあまりないようです。

一般的なシロアリ予防処理では、薬剤使用量が恐ろしく多いため、建物構造とシロアリの生態を考慮し、部分的な処理で侵入防止を行う方法をお薦めさせていただきました。定期点検調査とほぼコスト差はなく、ある程度他の害虫に対しても効果が期待できますのでお施主さまもご納得いただきました。

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2020年7月23日 (木)

マニュアル処理が生んだ被害

土台のドリル被害 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。以前シロアリ予防処理を実施したシロアリ防除業者が、土台に穿孔注入処理を実施しています。私たちはこの状態を、ドリルの被害と呼んでいます。

誰が実施しだしたのかわかりませんが、土台に穿孔して薬剤を注入する方法ですがあまり意味がありません。目的は木材内部に薬剤を注入したいということですが、実際には木材内部に薬剤が浸透することはほとんどありません。土台に穿孔を行い、ノズルをこの穴に薬剤を流し込んでも木材中には入りません。見た目には入ったように見えても、木材中の殺虫成分を分析すると木材中にはほとんどありません。殺虫剤分は、木材表面に残存しているだけなのです。

しかもこの木材を見ると、加圧注入木材を使用しています。木材そのものに防腐防蟻処理が行われているのです。加圧注入木材はほぼ分解消失しないため、防蟻性能は落ちることはありません。土台がシロアリ被害を受けないため、土台としての性能を失うことはないのです。そこの薬剤処理を施すのは、マニュアル主義が生んだものです。これにより高額な費用が発生するのです。薬剤処理を実施するには、必ず目的を明確化する必要があるのです。それを無視するのが、マニュアル処理といっても過言ではありません。

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2020年7月22日 (水)

新たな木粉の堆積

新たな木粉の堆積 昨日は定期的に対策を実施しているアフリカヒラタキクイムシ対策のため、大阪府内のマンションにお伺いしました。管理会社さんを通じて入居者さまから、リビングのフローリングで新たな虫孔と木粉の対策が確認されたとのことです。

前回発生が確認された箇所とは、少し離れた箇所のフローリングで発生が確認されました。これまでと同様に薬剤処理と物理的対策の複合処理を実施しました。

この物件ではここ数年、この部屋のフローリングでは発生が確認されていませんでした。今年発生が確認されたということは、昨年産卵されたものと考えられます。産卵するということは雌雄の個体が交尾したということになりますが、この雌雄はどこから発生したのでしょうか。昨年はこのフローリングでの発生は確認されていませんので、他の場所で発生したものが産卵したと考えられます。

天井裏に設置したモニタリング用のライトトラップには、年間で数匹しか捕獲は確認されていません。壁内にある合板から発生した個体が、室内で繁殖したとは考えにくいのです。そうなると、このリビングにある家具などが発生源となっている可能性があります。これまでに籐の籠などが発生源となっていたこともあるため、入居者さまに確認していただくようお願いする必要があります。

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2020年7月21日 (火)

非破壊シロアリ調査

非破壊シロアリ調査 一昨日は一般家屋のシロアリ調査に引き続き、店舗でのシロアリ調査を実施しています。一般家屋のシロアリ調査依頼をいただいた建築士の先生から、引き続きの依頼です。

この物件は建築士の先生が設計された店舗で、逆ベタ基礎構造となっています。岡崎シロアリ技研の神谷さんや小員のホームページを参考に、逆ベタ基礎構造でどのようにシロアリ対策をしながら設計すればよいかを考慮しながら設計されたそうです。そのため、随所に構造的な工夫がされてありました。しかし構造的なシロアリ対策は限界があると感じられたことから、今回の機会に点検調査を実施しようということになった経緯です。

床下のない逆ベタ基礎構造ですので、点検調査では非破壊シロアリ探知機を用いて調査を実施しています。点検調査の結果、シロアリ被害や侵入等は確認されませんでした。日常的な点検調査のポイントをレクチャーさせていただきました。また、クロゴキブリの侵入もたまに確認されるとのことから、市販薬剤を用いた対策のポイント、環境対策などもレクチャーさせていただきました。

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2020年7月20日 (月)

定期的な点検調査で対応可能

被害や生息が確認されない床下 昨日は本年度コロナ禍の影響で住宅医スクール聴講予定であった建築士の先生からの依頼で、シロアリ調査のため岡山県内の物件にお伺いしました。この物件は改修工事を予定している物件で、改修前にシロアリ調査の依頼をいただいた次第です。

床下側から点検調査を実施した結果、現時点でシロアリの侵入及び生息、被害は確認されませんでした。床下側から点検調査できない箇所については非破壊シロアリ探知機を用いて調査した結果、シロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。

調査時点で過去にシロアリ防除処理跡が確認されたことから、お施主さまから聞き取り調査しました。その結果、約25年前に浴室リフォームをした際、半額にするとのことからシロアリ予防処理を実施したとのことです。当然ですが薬剤の効力は残っておらず、残効性が消失して以降シロアリが侵入していないことになります。この状態ですと一般的なシロアリ防除業者は、いつシロアリが侵入するとの限らないので、薬剤処理をしましょうと勧めてきます。しかし、これまで侵入していませんので、これからも侵入しないと考えるほうが普通です。実際に定期的な点検調査を実施している物件を多数かかえていますが、シロアリが侵入した事例は極めて僅かです。定期的な点検調査で早期発見できていますので、駆除処理としての薬剤量も僅かです。シロアリ対策は薬剤処理だけではないのです。

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2020年7月19日 (日)

生息はありません

生息が確認されなかった群飛孔 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で勝手口付近にシロアリ被害が確認されていることから、シロアリ調査を依頼をいただいた次第です。

床下側からの点検調査を実施した結果、床組にシロアリ被害等は確認されませんでした。しかし、床下土壌表面に放置された木片にはシロアリ被害と群飛孔が確認されました。それが右の写真で、過去に数回に群飛が行われたものと考えられました。

勝手口付近のシロアリ被害ですが、被害は古く薬剤処理跡も確認されたことから当該箇所の駆除は完了しているものと考えられました。協会仕様書に基づいて処理をしているものと考えられるため、床組に被害が広がっていないものと考えられました。

薬剤大量散布しているのであれば、この木片の群飛孔は吹き飛ばされているはずですが、実際には残存しています。忌避作用が強く出ることで、木片に被害を与えたものと考えられます。現時点で生息は確認されていませんが、地中にはコロニーがあると考えられるためシロアリ対策は必須です。だからといって薬剤大量散布は対費用効果が悪すぎます。高額な薬剤処理でなく、安価な定期的な点検調査を実施し、侵入が確認された段階で駆除処理を実施しても問題ありません。薬剤大量散布だけがシロアリ対策ではないのです。

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2020年7月18日 (土)

畳に確認されたシロアリ被害

畳下で活動中のシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ調査のため大阪府内の物件にお伺いしました。和室の畳に、シロアリ被害らしきものが確認されているとのことです。

現場で点検調査を行うと畳にシロアリ被害が確認されるとともに、畳寄せにもシロアリ被害が確認されました。その上部の壁及び窓枠についても同様に、シロアリ被害が確認されました。畳を上げると畳寄せには、蟻道と活動中のヤマトシロアリが確認されました。床下側から侵入したシロアリは、窓枠上部にまで被害が広がっていますが、これは壁面の滲み跡から、雨漏れがあるものと考えられました。

問題はこの物件の構造で長屋を何度もリフォームした物件らしく、床下はほとんどありません。しかも床下換気口はなく、土間コンクリートは部分的に打設されている状態です。部分的に土壌が見えている部分はカビで覆われており、床下は高湿度状態にあります。シロアリ対策を施すには、最悪の条件とも言えます。

とりあえず和室には床下点検口を新設してもらい、シロアリ駆除処理を先行することとなりました。シロアリ駆除完了後に、お施主さまの希望で侵入防止処理を行うことになりましたので発泡施工で検討したいと思います。

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2020年7月17日 (金)

壁内薬剤拡散注入処理

壁内薬剤拡散注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にアリ駆除でお伺いしました。この物件では、前回アリの採取及び同定、現地調査を実施しており、室内で徘徊が確認されているアリはルリアリと判明しています。

ルリアリは室内徘徊種としてはメジャーで、壁内に営巣事例も多数確認されています。地中などにも営巣しますが、枯木などにも営巣するケースがあります。そのため、壁内も枯木内部に見立てて営巣しているものと考えられます。外敵から身を守るために好都合であることと、室内には水や餌が豊富にあるため生息に適した条件と言えます。

駆除処理としては、想定生息域である壁内を中心に薬剤処理を実施しています。壁内で拡散処理が可能なノズルを用いて処理することで、1箇所から広範囲に処理しています。薬剤処理で考慮しなければならないのが、卵や蛹に対して効果が期待できない点を考慮し処理する必要があります。

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2020年7月16日 (木)

羽アリ発生

窓際で確認された羽アリ いつもお世話になっているハウスビルダーさんから連絡をいただきました。昨年駆除処理を実施したイエシロアリの物件で、窓枠付近に羽アリが発生したとのことです。送付いただいたのが右の写真です。

今回発生した羽アリはイエシロアリではなく、写真に写っているのはクロアリの羽アリです。写真で確定するのは困難ですが、おそらく羽アリの発生時期からするとおそらくトビイロケアリの羽アリと考えられます。

トビイロケアリは朽木に営巣する種類であるため、浴室の腐朽部に営巣するケースをよくみかけます。また雨漏れなどがあると、その部位に営巣するケースもあります。そのため、室内でよく見かける代表種となっています。

トビイロケアリは人に対して影響を与えることは少ないのですが、稀に噛むケースもあります。アブラムシの甘露を好む種であることから、乳幼児の口腔付近についた糖類を噛むケースがあるため注意が必要です。アナフィラキシー症状が出る場合もあるため、室内で頻繁に見かけるようであれば駆除するのが好ましいと考えます。

ちなみにこの時期このトビイロケアリが発生し、お問い合わせをよくいただきます。小型のクロアリのため個人で判断されサクラアリが発生していると問い合わせをいただきますが、素人判断は危険です。クロアリも種類によって対策内容が変わりますが、いい加減な害虫防除業者は種類を特定せず、すぐに薬剤を撒こうとするので注意が必要です。

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2020年7月15日 (水)

ヒラタキクイムシ駆除

手摺のヒラタキクイムシ被害 右の写真は、先日ヒラタキクイムシ駆除案件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で対応した案件で、先日調査でお伺いしています。採取した虫体死骸を同定した結果、最近では珍しい在来種のヒラタキクイムシでした。

この物件は元々倉庫兼事務所であったところを店舗にリフォームしましたが、ヒラタキクイムシの発生が確認された箇所は階段の手摺部分で、リフォームを実施してない箇所とのことです。駆除処理として、薬剤注入処理と物理的対策を施しました。処理の結果から、木材内部は比較的広範囲にあったことから、かなり以前から生息していたものと考えられました。

ヒラタキクイムシは木材に含まれるでんぷん質を餌としていますが、でんぷん質が変質するとヒラタキクイムシが生息できなくなると記載されているインターネットの情報を見かけます。しかし、木材中のでんぷん質が変質するまでには、一般的な家屋下での条件では何十年も時間を要します。木材が古いからと安心するのは危険ですので、ご注意ください。

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2020年7月14日 (火)

狩猟免許更新適性検査受講

狩猟免許更新適性検査受講 昨日は狩猟免許更新のため、西宮市市民会館に行ってきました。通常は免許更新のため更新講習を受講するのですが、コロナ禍のため更新講習は実施せず、狩猟読本が配布され自宅学習することとなりました。そのため、適性検査のみとなり視力測定が行われ、わずか数分で受講完了となりました。

今回、会場の前でわな販売する会社さんがパンフレットを配っておられたため、いただいて帰りました。某代理店が販売している海外製のはこわな(捕獲器)と比べると、随所に工夫がありしかも安価となっていました。使い手の立場に立って作られたものと、使い手を考慮しない海外製の差を感じました。ただし残念ながら捕獲器は持っているため、新しく購入することはありません。

今回の更新では講習がありませんでしたが、最近案内が届いたしろあり防除施工士更新では、更新講習も行いますが、リモート講習+レポート提出も新たな選択肢としてあるそうです。レポート提出となると、文句しかでませんので更新講習を受講することになると思います。中身のある更新講習であることを願いたいのですが、なかなかそうもいかないのが現実です。

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2020年7月13日 (月)

リフォーム休日に

リフォーム中に確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中にシロアリの生息及び被害が確認された案件で、この日はリフォーム工事が休日であったことから、シロアリ対策でお伺いした次第です。

大工さんが工事中にシロアリ駆除処理や侵入防止処理を行うこともありますが、どうしても大工さんの邪魔になるため休日に施工するケースも多いのです。シロアリ被害はキッチン周辺で確認されましたが、シロアリは既に地中へ逃亡しており姿は見えません。一般的にはシロアリ予防処理と称して、高濃度の薬剤を大量散布します。農薬用殺虫剤が転用されているケースが多く、有効成分投下量は農薬と比較すると単位面積当たり量は数百倍となります。これで安全は確保されていると言われてますが、防疫用殺虫剤のように法律で決められている訳ではなく、公益社団法人が自主的に決めているだけです。過去には安全と称していた薬剤が、安全性の問題から禁止されたことも多々ある団体です。

当社ではシロアリ駆除と侵入防止処理は分けて考えており、今回のような物件でもそれぞれ対処しています。当然ですが、薬剤の使用量は協会の使用量と比べると大幅に少ない量となっています。その量は客観的な観点から判断したものであると当時に、きちんとシロアリに対する効果が得られる量となっています。安全を謳い文句とする非認可の薬剤がありますが、効果面で欠点がある薬剤も多いのです。中には安全だからと称して、とんでもない量を使用する事例もあり、パラケルススの言葉が頭にない方としか思えません。安全性をきちんと調べられた薬剤を、必要最小限の薬剤量で工夫して処理するのがプロに仕事だと小員は考えています。

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2020年7月12日 (日)

生息確認

被害部から流出するシロアリ 昨日はシロアリ駆除処理のため、大阪府内の物件にお伺いしました。シロアリ調査を数カ月前に実施した物件で、中古物件を購入されたお施主さまからの依頼です。

シロアリ調査段階で、玄関土台周辺で蟻道構築が確認されました。何が問題であったかというと、前所有者が大手ハウスメーカー系列のインスペクションを受けた際、シロアリ被害はないとの報告を受けたそうです。小員のシロアリ調査でシロアリ被害がある内容について、立ち合い協議も実施しました。当然ですがシロアリが生息していれば瑕疵となり、シロアリ駆除費用は前所有者の負担となります。前所有者はシロアリ生息に疑義を持たれていましたが、しぶしぶシロアリ駆除に納得いただきました。

今回シロアリ駆除処理として被害部から薬剤注入処理を実施した結果、内部からシロアリの流出が確認されそれが右の写真です。今回のそもそもの問題は、大手ハウスメーカー系列のインスペクションです。この物件の基礎構造はベタ基礎であったことから、インスペクション担当者はシロアリ被害はないと思い込みでインスペクションを行ったものと考えられました。ベタ基礎だからシロアリは侵入しないという先入観が招いた惨劇ともいえるでしょう。

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2020年7月11日 (土)

被害材内部へ

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。5月に羽アリが発生した古いマンションで、床下点検口がなかったため新設してもらい、シロアリ調査を実施しています。

マンションなので鉄骨構造となっていますが、布基礎構造で床下は土壌が露出状態にあります。蟻道は教科書に出てくるような、鉄骨に沿って伸び土台に到達しています。シロアリ駆除処理としては、被害を受けている土台に小径の穿孔を行い薬剤注入処理を行いました。

シロアリ駆除は大量の薬剤を注入しなければならないと考えられている方が多いようですが、薬剤の特性を生かす処理をすれば少量で十分対応可能です。被害箇所から丁寧に薬剤を入れると、侵入経路となる箇所にまで薬剤は到達します。そこで薬剤の特性が生かせる濃度であれば、効率的にシロアリを駆除することができるのです。

マンションだから、シロアリは侵入しないという先入観が危険なのです。絶対にシロアリが侵入しないという構造はあり得ません。いつでも点検調査できる構造にしておくことが、非常に重要なのです。

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2020年7月10日 (金)

群飛孔の多い床下

群飛孔の多い床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。今年の5月に掃き出し窓付近で羽アリが発生した物件の、シロアリ調査でお伺いさせていただきました。

床下側からの点検調査を行なった結果、羽アリの発生が確認された掃き出し窓の布基礎には蟻道の構築が確認されました。土台から壁内に侵入したコロニーから、羽アリが発生したものと考えられました。その他の床下ですが、この物件では特徴的な事例が確認されました。それが右の写真で、床下内では多数の空中蟻道が確認されました。この空中蟻道は、羽アリの出口である群飛孔です。

地中にあるコロニーから羽アリが発生する訳ですが、通常は木部を食害しその被害部から発生するのが一般的です。わざわざややこしい空中蟻道を構築するのには理由があります。それはシロアリ防除処理として大量散布された、薬剤の影響が大きいと考えられます。一世代前の薬剤である合成ピレスロイド系薬剤は、処理された箇所を嫌がる忌避性が強いのが特徴です。その忌避性は、致死濃度よりもはるかに低い濃度で発揮されます。合成ピレスロイド系薬剤を処理しても、コロニーが駆除される前に逃亡するため、コロニーは継続されます。やがて薬剤が揮散分解し、残存量が現状するとシロアリは再進入を試みます。その際、忌避性薬剤があると嫌がるのですが、残存量がほとんどない中央部にシロアリが蟻道を構築します。それが結果的に空中蟻道となるのです。

シロアリ駆除はコロニーを駆除することで、コロニーが駆除できればその後再侵入する事例はわずかです。しかし薬剤大量散布ではコロニーを的確に処理する訳でないため、コロニーが逃亡します。結果的にシロアリが再侵入すれば、シロアリ防除業者にとっては好都合で、保証期間が切れたらすぐに薬剤処理を勧めるのです。薬剤大量散布がよいか、ピンポイントでシロアリを駆除する方法が良いかは、お施主さまが決めることです。どちらが良いかよくお考えいただけましたら幸いです。

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2020年7月 9日 (木)

閉鎖空間

点検口を新設し確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。洗面にシロアリ被害が確認されている物件で、シロアリ対策立案のためシロアリ調査でお伺いした次第です。

床下側からの点検調査では、浴室土台などで蟻道の構築や被害が確認されました。和室の床下を確認した際、違和感を感じました。それは6畳の和室に押入がある部屋ですが、奥行きがないように見えました。レーザー距離計で測るとやはり短いようで、押入部分が独立基礎となっています。そこでハウスビルダーさんにお願いし、押入の一部を切っていただきました。

その様子が右の写真で、コーナー部分に蟻道の構築が確認されています。隣接する和室には蟻道や被害は確認されていなかったため、ハウスビルダーさんはこの押入部分の床下部分にシロアリが侵入していないと思われていたようです。しかしシロアリ調査の絶対原則は、目視可能な範囲は徹底的に調査することです。侵入できない箇所は、床下点検口を新設した上で調査することが基本です。シロアリ対策の基本が、徹底的なシロアリ調査結果をもとに最適な対策を立案することが重要なのです。

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2020年7月 8日 (水)

解体した浴室

浴室解体により確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ対策で大阪府内の物件にお伺いしました。昨年にシロアリ調査を実施した物件で、洗面にシロアリ被害が確認されていました。隣接する浴室は在来工法で、浴室側から侵入しているものと判断しています。

在来工法の浴室のままシロアリ駆除処理を行うことも可能である旨の説明を行うとともに、現状の浴室を解体してユニットバスにリフォームし、そのリフォームに合わせてシロアリ対策を実施する方法もお薦めしました。その後、お施主さまとハウスビルダーさんが協議を重ね、浴室のユニットバス化することで合意されました。在来の浴室を解体した段階となったため、シロアリ駆除処理及び侵入防止処理を今回実施しました。

解体された浴室を見られたお施主さまは、これほどシロアリ被害が大きくなっているものと思っておられなかったようで、小員が当初説明したとおりのシロアリ被害であることに感心いただきました。

ユニットバス化はシロアリとの縁を切る対策の一つであり、非常に有効な手段です。床下土壌中から直接浴室壁内等へ侵入できる在来工法とは違い、一旦土間をコンクリートで固め、その上にアングルを組んだ上にユニットバスを入れるため、シロアリの餌となる木材を使用することがほとんどないため、シロアリ侵入する意味がなくなるのです。その構造に合わせて施すシロアリ対策は、シロアリの生態を利用すれば更に効率的なシロアリ対策が可能となるのです。

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2020年7月 7日 (火)

床下換気扇の下に形成された蟻道

床下換気扇の下に形成された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。5月に浴室で羽アリが発生したという物件に、シロアリ調査で同行した次第です。

お施主さまが羽アリを保管されていたので、確認するとヤマトシロアリの羽アリでした。床下側から点検調査を行った結果、過去にシロアリ防除処理が行われた形跡が確認されました。問題の浴室ですが、入口土台が濡れており浴室内部からの水漏れと考えられました。これに伴い浴室壁内に侵入、食害していたコロニーから羽アリが発生したものと考えられました。

その他の床下ですが過去にシロアリ防除が行われたのかと思われるほど、広範囲に蟻道構築やシロアリ被害が確認されました。一番滑稽なのが右の写真で、取り付けられた床下換気扇の基礎の隙間に蟻道の構築が確認されています。

シロアリ防除業者の多くが、シロアリ対策の一環として床下換気扇を勧めます。床下を通気させることで、床下を乾燥させてシロアリの侵入を防ぐというのが謳い文句です。しかしシロアリは蟻道を構築し、乾燥から身を守ります。蟻道さえ構築すれば、侵入はいとも簡単です設計される方やハウスビルダーさんの中には、乾燥がシロアリ対策と考えられているようですが、それは大間違いです。乾燥した床下の代表である、ベタ基礎ベースのパッシブソーラーシステム構造や外基礎断熱構造でもシロアリ被害が確認されているのが現状です。

それにしても無駄な費用を推奨するシロアリ防除業者はいかがなものでしょうか。お施主さまにお話しを聞くと、JAにシロアリ駆除を依頼したとのこと。シロアリ防除業者が来て無料調査の結果、シロアリ防除処理と床下換気扇を勧めとのことです。シロアリ駆除のレベルも低ければ、儲け主義とはこれまたいかがなものでしょうか。

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2020年7月 6日 (月)

壁に確認された群飛孔

壁に確認された群飛孔昨日はいつもお世話になっている建築事務所の先生からの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件はマンションで、1階の洋室からゴールデンウィーク中に羽アリが発生したとのことです。

現場で点検調査を実施したところ、窓枠付近でヤマトシロアリの羽アリ死骸が確認されました。その窓付近の壁面を調査するとコーナー部分を穴が確認され、その穴を更に確認すると穴の周辺に細かい砂粒の付着が確認されました。それが右の写真で、これは羽アリの出口である群飛孔です。当該箇所以外にも、壁面下部でも同様な群飛孔が確認されました。

非破壊シロアリ探知機を用いて壁面を調査した結果、シロアリの活動は確認されませんでした。構造図面を確認すると、マンションで一般的な逆ベタ基礎構造です。逆ベタ基礎構造はシロアリが侵入できないと考えておられる方が多いようですが、コンクリート接合部やクラック等一定以上の隙間があると、シロアリは侵入可能です。まだ新しいマンションですが、新しいからシロアリが侵入しないという訳ではありません。

当該事例では、まだ壁内にシロアリ被害が広がっている訳ではありませんが、巣系が駆除できるよう工夫して処理したいと思います。

 

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2020年7月 5日 (日)

被害は1箇所だけではありません

薬剤注入処理により蟻道から流出したシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除処理でお伺いしました。シロアリ調査が実施済の物件で、トイレ入口枠に蟻道の構築及び生息が確認されています。

前回蟻道を大きく壊しましたが、今回その蟻道は修復されており活性の高さが伺えました。このトイレについて非破壊シロアリ探知機を用いて調査を実施していますが、かなりの広範囲に生息が確認されました。シロアリ駆除処理としては、トイレ壁面に小径の穿孔を行い薬剤注入処理を実施しました。

ちなみに床下側の調査も実施済ですが、複数の箇所で蟻道の構築が確認されています。今回それら蟻道及び被害部にも薬剤注入処理を実施しています。右の写真は、その蟻道から流出したシロアリの様子です。ちなみに、侵入防止処理についても部分的に実施しています。

床下が非常に低く大引の下を通過するのに苦労しましたが、なんとか処理ができました。元々蔵であったところをリフォームした物件だったため、処理も少し工夫が必要でした。

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2020年7月 4日 (土)

リフォーム中に確認されたシロアリ被害

上框床下部分のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ駆除処理のため大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では、リフォーム中にシロアリの生息及び被害が確認されました。本来であればリフォーム中に対応するところですが、日程が合わなかったため今回の駆除処理となりました。

事前に報告を受けていたシロアリ被害及び生息の箇所は玄関の上框で当該箇所を確認した結果、複数の蟻道が確認されました。当該箇所は基礎が四方で囲まれており、湿気の逃げ場所がない状態です。シロアリにとって好条件が揃ったため、被害が拡大したものと考えられました。

その他の床下部分については、点検調査を実施しています。その結果ですが、数箇所で蟻道の構築が確認されました。何度も増改築が実施されており、地面の場所もあれば土間コンクリートが打設された箇所もありました。いずれの箇所でも羽アリの出口である群飛孔(空中蟻道)が確認されました。生息密度が高いため、駆除処理を実施するとともに最小限の薬剤量で侵入防止処理を実施しました。

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2020年7月 3日 (金)

想定される侵入経路

成虫脱出孔に堆積した木粉 昨日はアフリカヒラタキクイムシ対策のため、大阪府内のマンションにお伺いしました。定期的に対策を実施している案件で、入居者さまから管理会社さんを通じて、フローリングに新しい成虫脱出孔と木粉の堆積が確認されたとのことから、お伺いしました。

早速現場を確認すると、2箇所で木粉の堆積が確認されました。いずれの箇所も薬剤を用いた処理と物理的対策を組み合わせた処理を行いました。

この物件では、ここ数年フローリングからの発生は確認されていません。天井裏に設置したモニタリング用ライトトラップには年間に数匹程度の捕獲が確認されています。これは壁内の存在すると考えられる合板に生息している集団と考えられます。その合板から室内側に侵入し、当該フローリングで交尾産卵したものと考えられます。ヒラタキクイムシ類の産卵は、産卵管を広葉樹の導管に差し込み産卵します。無垢の広葉樹では木口面から産卵しますが、これは導管が木口面に面しているからです。

フローリングの場合、木口面が合わされているため見えません。一見、ヒラタキクイムシ類が産卵できないと思われがちですが、フローリングの溝部分には細かい穴があり、径が一致すれば産卵は可能なので、注意が必要です。

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2020年7月 2日 (木)

屋外からの侵入

屋外側から羽アリが侵入定着した窓枠 右の写真は、先日アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。定期的に点検調査と対策を実施している、兵庫県内の物件です。

今回アメリカカンザイシロアリの糞が確認されたのは、出窓の窓枠です。被害状況等を確認調査した結果、窓枠に脱糞孔と被害が確認されました。ちなみにこれまでに実施している点検調査では、小屋裏を含めた室内側では新たな糞の堆積や被害は確認されていません。

アメリカカンザイシロアリの侵入経路ですが、当該地区では古くからアメリカカンザイシロアリの生息が確認されており、羽アリが飛来定着したものと考えられました。この窓の構造にも問題があり、窓枠木部が屋外に露出状態にあることから、アメリカカンザイシロアリの落翅虫が窓枠へ侵入することが可能です。結果的にこの窓枠で、繁殖したものと考えられました。

今回は生息想定部に対して薬剤注入処理を施しましたが、狭い範囲ですので確実に駆除は可能と考えられます。但し予防処理は行っても意味がなく、屋外側では雨水による流出、紫外線による分解などが理由です。アメリカカンザイシロアリの予防を謳うシロアリ防除業者や薬剤メーカーなどがいるようですが、アメリカカンザイシロアリの生態を理解していないのでご注意ください。

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2020年7月 1日 (水)

2020年7月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2007トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、近年増加傾向にあるアフリカヒラタキクイムシの被害の様子です。

アフリカヒラタキクイムシは、外来種で東南アジアなどで製造された合板やフローリングから発生する事例が多く報告されています。これまで国内では在来種であるヒラタキクイムシの被害が報告されていましたが、最近ではアフリカヒラタキクイムシなど外来種の被害が大多数を占めるようになりました。

外来種のアフリカヒラタキクイムシは在来種に比べて被害が甚大となり、多数の成虫脱出孔と木粉の堆積が確認されます。木材内部で幼虫が坑道を形成しながら木材を食害し、成虫が脱出孔から出てきます。脱出する際、坑道に溜まった木粉を排出しながら出てくるため、成虫脱出孔付近に木粉が堆積します。

インターネットのサイトでは、成虫脱出孔から殺虫スプレーを注入すればよいとの記載を見かけます。但し、木材内部の坑道内には木粉が溜まった状態にありますので、殺虫成分が幼虫の活動域まで届かず十分な効果が得られないことが多いのです。目視可能な被害は被害の一部にしか過ぎず、壁内も同じように木粉が堆積していると考えるべきです。成虫も室内側に脱出するだけでなく壁内にも脱出すると考えると、壁内で使用されている広葉樹系合板の胴縁や下地、天井に使用されている野縁などにも注意が必要です。室内側から駆除処理を実施しても、発生が抑制できない、被害が拡大する等の理由は目視できない箇所で発生していると考えるべきなのです。

安易な被害部撤去及び交換も同様で、病巣を取り除かない限りピンポンのように被害を繰り返すだけになってしまうため注意が必要です。そのためには、事前の調査を行い、効果的な対策を複合的に実施する必要があります。現場の状況により対策内容が異なりますので、駆除及び対策費用は調査結果から算出します。アフリカヒラタキクイムシ駆除及び対策につきましては、阪神ターマイトラボのホームページをご参考いただきお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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