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2020年8月31日 (月)

感触

ネジ穴からの薬剤注入処理 右の写真は、先日クロアリ駆除でお伺いした物件で撮影した1枚です。室内に徘徊している種類は事前調査からトビイロケアリであることが判明しています。

トビイロケアリは、腐朽した木材に営巣する種類として知られています。そのため家屋では、浴室周辺での生息が確認されます。これは在来工法の浴室で、浴室内タイルの隙間に割れが生じたため壁内に水が浸入し、壁内木部が腐朽、その腐朽部位にトビイロケアリが営巣するという事例です。

今回の事例では、土台部分が腐朽しその部位にトビイロケアリが営巣したものと判断されました。写真の部位がその腐朽した土台部分の上部にあたる掃き出し窓です。窓枠の螺子を外すと、木部繊維への食い込みが確認されませんでした。薬剤注入を行うと、ノズル先端の感触が明らかに腐朽していました。注入処理を行うと、内部で広がる感触も確認されました。

土台部分は窓枠コーキングの劣化に伴い、雨水が浸入して土台部分にまで到達、腐朽させていました。こうなるとトビイロケアリの駆除も重要ですが、雨水対策も必須です。雨水が浸入する状態であれば、薬剤の流出や分解などで効力が劣化します。短期間で駆除を完了させ、後はハウスビルダーさんに雨水対策を実施していただく予定です。害虫を駆除することも重要ですが、更に重要なのは家を守ることです。そのために何が必要かを考え、お施主さまに提案やアドバイスするにが私たちの仕事であると考えています。

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2020年8月30日 (日)

門扉照明に発生した羽アリ

玄関に多く設置されたアリ用毒餌剤 昨日は門扉照明に、大量の羽アリが発生したとご相談をいただいた兵庫県内の物件にお伺いしました。電話でお問い合わせいただ内容では、シロアリではなくクロアリの羽アリを考えられました。

現場で状況を確認すると、玄関にはクロアリ用毒餌剤はたくさん置かれていました。聞き取り調査からでは、玄関ではクロアリが多く徘徊しているとのことから毒餌剤を設置しているとのことでした。お施主さまには、市販の毒餌剤で駆除できるクロアリは限定的であること、一部のクロアリが駆除すると、他のクロアリが活動すること、クロアリ自体基本的には益虫であり家屋内に侵入していないのであれば駆除する必要がないことを説明させていただきました。

シロアリに対する不安もあるとのことから、シロアリ調査の依頼もいただきました。過去に建物調査を実施した会社の報告書を確認し、和室にあるはずの床下点検口から侵入しようとしました。しかし、どこにも床下点検口がありません。お施主さまに確認すると、特にリフォームも実施していないとのこと。とりあえず床下点検口がないと点検調査ができない旨と伝え、この日は床下点検口を作成する道具がなかったことから日を改めて新設させていただくこととなりました。

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2020年8月29日 (土)

処理する目的

目的をもって処理することが重要です 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件でのシロアリ対策でお伺いしました。

お伺いしたタイミングは、トイレを解体した状態です。四方を基礎で囲まれた状態で、床のタイルを撤去すると土が現れますが、シロアリはこの土を介して土台や壁内木部へと侵入します。そこでこの地中方向から侵入するシロアリに対して薬剤処理を施す必要があるのですが、ここでは地中に対して灌注処理を行っています。地中から侵入するシロアリに対して、効率的に薬剤と接触させるために今回は灌注処理を選択しています。

リフォームの際、このような箇所は造作作業が多く、土壌表面に薬剤処理をすると知らない間に土が取り除かれたりするため安易に表面処理をせず、地中に処理するほうがより確実です。薬剤処理には必ず処理する理由と目的があり、現場の状態に合わせることが重要です。そのためシロアリ駆除マニュアルというものは現場の状態を考慮していないため、基本的にはあり得ないと考えて間違いありません。マニュアルで駆除できるのであれば、シロアリ技術者は不必要ということになりますが、現実を見れば一目瞭然でシロアリ駆除マニュアルはあり得ないというのが答えなのです。

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2020年8月28日 (金)

増築部分で確認されたシロアリ被害

リフォーム前シロアリ調査昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、シロアリ被害らしきものが確認されたとのことから、シロアリ調査の依頼をいただきました。

現場で点検調査を行った結果、シロアリ被害は写真の部位である増築部分の掃き出し窓の柱部分で確認されました。現時点でシロアリの活動は確認されませんでしたが、比較的新しい被害であることに間違いはありません。そのため、シロアリ対策はひっうと考えられました。問題は増築部分の構造が厄介で、床下が殆ど高さがなく今回処理できたとしても今後の点検調査が困難です。そのためハウスビルダーさんと相談しながら、将来的なものを含め検討することとなりました。

ちなみに元々の建物部分は、過去にシロアリ防除処理が実施された跡である穿孔処理跡が確認されました。お施主さまとも少しお話しをさせていただきましたが、このリフォームの機会にシロアリ対策を考えたい意向があるようですので、お施主さまにもご理解いただけるような提案をしていきたいと思います。

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2020年8月27日 (木)

生息箇所への薬剤処理

生息箇所への薬剤処理 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。玄関枠付近でシロアリの活動が確認された物件で、先日シロアリ調査を実施しています。玄関のリフォームを予定していることから、予定を変更しての駆除処理となりました。

玄関と玄関ポーチの隙間、玄関ポーチと玄関枠の隙間などに蟻道が確認されていますが、玄関内部では被害及び非破壊シロアリ探知機を用いて調査でシロアリの侵入は確認されていません。玄関はベタ基礎を打設する際、一体化されているようなので問題ありませんでした。しかし玄関ポーチは後から接するように打設されたため隙間を生み、シロアリはその隙間から侵入しています。

シロアリを見かけた場所が、シロアリの生息場所と考えるのは安直です。シロアリは原則として地中に営巣しています。巣系の駆除を原理原則とするシロアリ駆除では、その生息場所に薬剤処理しなければなりません。シロアリ駆除と称して不必要な薬剤を大量に撒くシロアリ防除業者がおり、結果的に高額な請求をされるのでご注意ください。シロアリのコロニーを駆除するのに、ヤマトシロアリであれば数リットルの薬剤もあれば十分です。何百リットルのタンクから薬剤を撒く必要など全くないのです。

 

 

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2020年8月26日 (水)

鉄筋コンクリート造

アメリカカンザイシロアリの被害 昨日はアメリカカンザイシロアリでお問い合わせをいただいた、兵庫県内の物件にお伺いしました。現地でのシロアリ調査及びアメリカカンザイシロアリ対策の進め方について説明のためお伺いした次第です。

建物は鉄筋コンクリート造、アメリカカンザイシロアリの糞及び被害が確認されたのは3階の窓枠及び1階和室の敷居付近です。鉄筋コンクリート造のため、アメリカカンザイシロアリが生息可能な箇所は限定的です。この限定的なのがネックで、被害を受けている木材が比較的薄いなどの問題もあります。ちなみに右の写真は、3階の窓枠で確認された被害部位です。

当社がお伺いする以前に、別のシロアリ防除業者に調査を受けたとのこと。以前ヤマトシロアリの防除を実施した業者ですが、右の被害部を見て穿孔できる幅がないとのことから処理はできないとのこと。創業50年を超える会社のようですが、何を言っているのかわかりません。ちなみに当社では穿孔する場合、1.5mmのビットを使用します。木材が薄くても、十分処理は可能です。要はこの業者は、アメリカカンザイシロアリの駆除ができないことを遠回しに言っているのです。

シロアリ防除業者のホームページを見ると、アメリカカンザイシロアリやアフリカヒラタキクイムシの駆除ができるかのように記載されているのを見かけます。実際には駆除は実施していないケースや、対象害虫を見たこともないというあり得ないケースもあるようです。技術屋を謳うのであれば、売上至上主義ではなく、技術取得に尽力すべきではないでしょうか。

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2020年8月25日 (火)

活発な活動

ボウフラ生息域への薬剤処理 昨日は蚊の対策で、兵庫県内のマンションにお伺いしました。4年前から対策を実施しており、今年も継続して実施しています。月1回の処理で、5月から10月末の計6回の処理を予定しております。

前回梅雨の終わりのタイミングで処理を行いましたが、その直後にまた雨でした。その影響もあり、今回の処理では数匹の蚊が確認されました。薬剤処理は敷地内にある水が留まる箇所である排水経路に対して処理を行いました。写真のような集水桝に薬剤処理を行うと、穴からヒトスジシマカが出てくる様子が確認されました。

一般的にヤブカと呼ばれるヒトスジシマカは、世界の侵略的外来種ワースト100に定められている害虫であり、デング熱などの感染症を媒介します。ちなみに小員は蚊に吸血されるとアレルギー体質のため湿疹が酷くなります。そのため、処理の際には吸血されないようディート濃度が高い医薬品を使用しています。

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2020年8月24日 (月)

基礎面に形成された蟻道

蟻道はクロクサアリによって形成されました 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生から、基礎面に蟻道が確認されているので調査して欲しいとのことから、大阪府内の物件にお伺いしました。シロアリであれば、床下側からの点検調査をお願いしたいとのことです。

現場で調査すると、蟻道自体は脆くシロアリが構築した蟻道でないことは一目瞭然でした。蟻道の一部を壊すと、内部からクロアリが出てくる様子が確認されました。クロアリを事務所に持ち帰り同定した結果、クロクサアリでした。クサアリモドキによく似ますが、同定ポイントは腹柄節の形状です。腹柄節の先端部分が側方から見て逆U字型で、背縁中央が前方から見た場合にへこんでいます。クロクサアリが属するクサアリ亜属は蟻道を形成する種類として知られており、樹木に蟻道が形成されている事例ではクサアリ亜属によるものが多くなっています。

基礎に蟻道を形成し壁内に侵入している理由ははっきりとしませんが、トビイロケアリに寄生する報告もあることから、壁内に侵入しているトビイロケアリを宿主としている可能性が考えられます。室内に徘徊し不快を与えるようであれば駆除の対象となりますが、現時点では徘徊は確認されていないようです。それよりも、トビイロケアリが営巣しているのであれば雨漏れ等が考えられますので、そちらのほうの対処が必要と考えられます。

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2020年8月23日 (日)

侵入リスクの高い玄関

土留部分に確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。玄関ホールの床下がブカブカしているとのことから、シロアリ調査の依頼をいただいた次第です。

床下側からの点検調査を実施した結果、玄関上框の土留部分に蟻道が確認されました。これが廊下合板の接合部まで伸びているしている様子が確認されました。但し、合板が食害され劣化しているのではなく、ブカブカしているのは合板接着剤の劣化によるものと判断されました。

ちなみにこの蟻道は地中側から立ち上がったのではなく、玄関三和土側からシロアリが侵入したものと考えられました。こうなると、必要な処理箇所は玄関三和土側です。より少ない薬剤量で処理するため、処理方法にも工夫が必要です。家を穴だらけにして、大量の薬剤を使う業者が多いようですので、ご注意ください。

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2020年8月22日 (土)

処理箇所の重要性

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除処理のためお伺いしました。この物件では4月下旬に羽アリが発生し、5月にシロアリ調査を実施している物件です。

シロアリ調査でシロアリの生息範囲を捉えていますが、基礎面に蟻道の構築がなく明確な侵入経路は確定していません。写真の部位はシロアリ被害部ですが、この裏には増築したサンルームがあり、その接合部からの侵入と考えられました。薬剤処理は被害部から処理を行うとともに、想定侵入経路である増築部の接合部分に対して実施しました。

被害部からの薬剤注入処理処理だけで、薬剤の特性を生かすような処理は可能なのですが、やはり侵入経路から処理しコロニーへ届くような処理をする方が確実に駆除できます。シロアリ駆除はマニュアルに沿って処理するものではなく、現場に合わせて処理することが重要です。シロアリはマニュアル通りに食害し、生息している訳ではないのです。

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2020年8月21日 (金)

窓に堆積した羽アリ

窓に堆積した羽アリ死骸 右の写真はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼でお伺いした、滋賀県内の物件で撮影した1枚です。羽アリが窓枠に溜まった状態で、7月に発生しておりこの現象は昨年から続いているとのことです。

この物件では6月に調査のためお伺いしており、基礎屋外面に蟻道の形成を確認しています。ちなみにこの羽アリ及び侵入種はトビイロケアリです。今回、トビイロケアリ駆除のためお伺いしました。当初は早めに駆除処理の依頼をいただいていたのですが、今年は梅雨が長引いたことと、日程が合わなかったことから、今回の駆除処理となりました。

トビイロケアリは腐朽した木材に営巣する種として知られていますが、家屋内にもよく侵入して営巣します。在来工法の浴室周辺で活動が見られるのは、壁内で木材が腐朽していることが理由です。今回の事例では雨漏れが確認され、その周辺で営巣しているものと考えられました。トビイロケアリの活動想定箇所について薬剤注入処理処理を実施したところ、土台部分に営巣しているものと考えられました。

お施主さまから、数年前床下に防蟻処理を実施したとのことでその薬剤はトビイロケアリに対して効果がないのかとご質問をいただきました。そのシロアリ防除業者がどのような薬剤を使用しどのような処理を行ったのかはわかりませんが、使用した薬剤によってはトビイロケアリに効果は期待できないことは多くある事例です。それよりも、トビイロケアリの活動場所に薬剤処理できていないことから効果が得られなかったと考えるのが妥当です。薬剤を撒けば効くほど、害虫駆除は簡単ではないのです。

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2020年8月20日 (木)

玄関構造の問題

玄関枠のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、滋賀県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。玄関枠にシロアリ被害が確認されているとのころから、シロアリ調査依頼をいただきました。

問題となった玄関枠の状態は右の写真で、シロアリ被害が確認されています。お施主さまからの聞き取り調査では、被害部からウジ虫のような白い虫が出てきたとのことから、市販の殺虫スプレーをたっぷりを吹き掛けたとのこと。非破壊シロアリ探知機を用いて調査した結果、現時点でシロアリの生息は確認されませんでした。

床下側からの点検調査では、ベタ基礎構造ということもありシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。今回の事例も昨日同様、玄関構造の問題です。コンクリートの接続部からの侵入と考えられますが、既にシロアリは逃亡していることもあり、経過観察してはどうかと提案させていただきした。

当該箇所に再侵入する可能性もあれば、反対側の玄関枠に侵入する可能性もあります。お施主さまには、日常的に注意いただくこととし、侵入した段階でシロアリ駆除処理を実施することとなりました。そのため、床下に薬剤を撒く必要は全くありません。このケースで床下に薬剤を撒いても、百害あって一利なしです。床下にお金をばら撒くのと言っても過言ではありませんので、ご注意ください。

あと設計される方が、赤身の木材はシロアリ被害を受けないと信じておられる方が多いようですが、シロアリが侵入可能な条件下では関係ありません。耐蟻性の高いとされている木材であっても、それしか木がなければシロアリはその木材を食害します。耐蟻性の高い木材では、シロアリ対策にならないことをお含みおきくださいますようお願い申し上げます。

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2020年8月19日 (水)

ベタ基礎であっても

ベタ基礎構造であってもシロアリが侵入するケースがあります 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。玄関の枠周辺でシロアリの活動が確認されたとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

早速現場で確認すると、現時点でシロアリの姿は確認されませんでした。この物件の基礎構造はベタ基礎で、基礎伏図を確認すると人通口(床下通気口)がありません。唯一床下点検口があったキッチン床下を確認した結果、構造的に問題ありません。玄関の問題は、ベタ基礎が一体化されていないことが原因です。ベタ基礎の屋外側に接するように作られた、玄関ポーチとの隙間からシロアリは侵入していると考えられました。

浴室は高基礎となっていますが、どのように作られたは不明です。ベタ基礎を一体化した上で高基礎となっていれば問題ありませんが、別打ちされていれば、侵入リスクが非常に高くなります。非破壊シロアリ探知機を用いた調査ではシロアリの侵入は確認されていませんので、前者ではないかと考えられました。

当該物件でのシロアリ対策としては、玄関周辺のみで対応可能です。できるだけ効率的な駆除処理を心掛けたいと思います。

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2020年8月18日 (火)

掃き出し窓枠からの排出

掃き出し窓枠からの排出昨日はアメリカカンザイシロアリ対策ののため、、定期的にお伺いしている兵庫県内の物件にお伺いしました。リビングの掃き出し窓で、アメリカカンザイシロアリの糞の堆積が確認されているとのことです。

現場で状態を確認すると、糞の堆積が確認されました。比較的纏まった状態で確認されたため、脱糞孔も簡単に見つかりました。非破壊シロアリ探知機で活動範囲を調査した結果、比較的狭い範囲での活動であることがわかりました。薬剤注入処理を行った結果、調査結果と一致した内容でした。

この掃き出し窓は構造的な問題があり、外部からアメリカカンザイシロアリの羽アリが飛来すると容易に侵入可能な構造なっています。ホウ酸製剤の塗布を実施してみましたが、全く効果なく落翅虫は侵入し糞の排出が始まりました。アメリカカンザイシロアリの侵入防止対策は、やはり簡単ではないようです。いろいろと実験していますが、これはなかなか難しいようです。

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2020年8月17日 (月)

パッシブソーラーシステム構造はシロアリ対策なりません

パッシブソーラーシステム構造でのシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。パッシブソーラーシステム構造でシロアリ被害が確認されたとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

シロアリ被害箇所は掃き出し窓の敷居部分や木製の床吹き出し口にシロアリ被害が確認されました。基礎構造はベタ基礎ですので、床下側からの侵入の可能性は極めて低いと考えられました。この掃き出し窓の屋外側にはウッドデッキがあり、そのウッドデッキにシロアリ被害が確認されました。基礎面が見えない構造ではありますが、このウッドデッキが侵入経路であると考えられました。

このウッドデッキは撤去修復予定ですので、その際に対策を実施すべく調整することとなりました。それに合わせて念のため床下側からの点検調査及び床下側から点検調査できない箇所での非破壊シロアリ探知機を用いた調査を行うこととなりました。

お施主さまからは、パッシブソーラーシステム構造では床下が乾燥するのでシロアリ対策になるのではとご質問がありました。シロアリは乾燥に対応する手法の一つとして蟻道を構築します。シロアリからすれば乾燥など全く意味をなさないものなのです。だからといって床下側からの薬剤処理は厳禁です。無知なシロアリ防除業者は、何でもかんでも薬剤処理を勧めてきますのでご注意ください。

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2020年8月16日 (日)

被害のない場所への穿孔注入

被害のない場所への穿孔注入 右の写真は、先月アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした現場で撮影した1枚です。この物件ではアメリカカンザイシロアリの被害、糞の堆積が確認された段階で地元のシロアリ防除業者に駆除の依頼をされたそうです。

写真の部位は押入れの枠で、無節操に穿孔が行われ薬剤の染みまで確認されています。小員がこの押入れ枠を調査した結果、アメリカカンザイシロアリの生息は確認されていません。シロアリ駆除の原理原則である、生息場所を徹底的に調査するということが欠落しています。シロアリ駆除イコール木材に穿孔して薬剤を注入することというマニュアル主義がもたらした弊害といっても過言ではありません。

ちなみに糞の堆積していた周辺を調査すると、脱糞孔が確認されました。これは糞の堆積状況から、脱糞孔の位置の想定は可能です。その際に重要なのは調査と観察で、きちんと見ればわかります。勿論、そのバックグラウンドにはアメリカカンザイシロアリの生態を知っておく必要がありますが、まだまだ知られていない生態はあります。それは現場が教えてくれますので、現場での観察が重要となるのです。

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2020年8月15日 (土)

壁内にも注意が必要

壁内にも注意が必要 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内のマンションにお伺いしました。壁面からヒラタキクイムシらしき被害が確認されているとのことから、点検調査のため同行しました。

現場で点検調査を行った結果、部分的に壁面で虫孔が確認されました。虫孔のサイズからヒラタキクイムシ類であることは間違いありませんが、周辺に死骸は確認されず、被害材内部からも虫体死骸を採取することはできませんでした。現時点での被害箇所は数箇所となっていますが、これまでのリフォーム記録等が残されていませんので、どの部分が新しくなっているのかわまりません。

更にポイントとなるのが、壁面での虫孔です。フローリングであれば虫孔部付近に生息していると考えられますので、薬剤注入とぶつ知的対策でなんとか対応できるようになってきました。しかし壁面での発生の場合、虫孔付近だけの生息とは考えてはいけません。

壁面での発生の場合、使用されている合板からの発生が大多数を占めます。近年の壁面では石膏ボードなどヒラタキクイムシ類が生息できない材料が多く使われますが、この石膏ボードの裏では支持板として合板が使用されます。この合板に生息している事例が多く、この支持合板に対策を実施するか撤去しないことには発生は繰り返してしまいます。それだけ発生した場所の問題は大きいため、安易な対策ほど危険なものはないことをご承知おきください。

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2020年8月14日 (金)

定期健康診断

定期健康診断 昨日は建設国保と阪神土建組合が実施する集団健康診断を、神戸市東灘区にある東神戸病院で受診してきました。この集団健康診断では、胃カメラやPSA検査、肝炎ウイルス検査など幅広い内容となっています。

コロナ禍の中でしたので、普段は患者さんで溢れ返る東神戸病院でしたが、今年は例年よりも少ない傾向でした。体が悪いから病院にくるはずですが、コロナ禍だから患者が少ないというのはいかがなものでしょうか。例年はたいして体調が悪くないのに、病院に来ている人が多かったのではないかと思えて仕方ありません。

昨年と今年の健康診断を比較した際、胃カメラで差がありました。昨年の先生はこと細かく映像を見ながら詳しく説明していただきました。床下を匍匐前進するため、逆流性食道炎が持病となっているので、そのあたりの対処方法などのアドバイスもいただました。今年の先生は、全くの無言での胃カメラとなりました。コロナ禍のためかもしれませんが、昨年非常に詳しく説明いただいただけに残念感がありました。

状態の説明を行うことは、私たちのようなシロアリ調査結果を説明するのと共通している部分があります。状態の説明は、状態を正しく説明することは当然ですが、安心できるシロアリ対策をきちんと説明できることも重要です。当社のコンセプトの一つに、インフォームド・コンセントがあります。インフォームド・コンセントとは医療用語で説明と同意という意味です。一方的に対策を押し付けるのではなく、対策をきちんと説明した上で、同意をいただき対策を実施したいというのが当社の考え方です。詳細は、当該ブログ右側の注目リンク、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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2020年8月13日 (木)

基礎面に蟻道があるとは限らない

基礎面に蟻道のないシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。和室の柱に蟻道らしきものがあるとのことから、シロアリ調査のためお伺いした次第です。

現場で蟻道らしきものと確認された箇所を確認すると、既に蟻道は撤去され内部にシロアリ被害が確認されました。その被害部では油染みが確認されたことから、市販の殺虫スプレーを吹き掛けたものと考えられました。

床下側から点検調査を実施した結果、室内の柱に被害の確認された床下部でシロアリ被害が確認されました。それが右の写真で、土台と大引の交差部にシロアリ被害が確認されています。問題はこの被害に至るまでの経路で、基礎面に蟻道は確認されていません。土台もこの周辺だけしか被害は確認されておらず、可能性として2つの経路が考えられました。

一つは基礎を四方で囲まれた隣接する便所側から、土台の裏側を通り当該箇所まで侵入しているケースが考えられます。もう一つは基礎外側の化粧モルタル内部をとおり、当該被害部まで到達しているケースが考えられます。後者の場合、屋外側基礎面から非破壊シロアリ探知機を用いて調査すればわかるのですが、隣家とのスペースが狭く入ることができません。今後の対策を含めかなり工夫が必要と考えられますので、なんとか対応していきたいと思います。

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2020年8月12日 (水)

まだまだ調査中

床束の蟻道とシロアリ

昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件では、5月に広縁で羽アリの発生が確認されたそうですが、市販の殺虫スプレーを噴霧したところ羽アリの発生は1日だったことから気にもされなかったそうです。その後親族の方が訪問された際、シロアリの羽アリかもしれないとのことから設計事務所さんに相談され、当社にシロアリ調査の依頼をいただきました。

床下側から点検調査を行った結果、広範囲にシロアリ被害、蟻道の構築及び活動が確認されました。その一つが右の写真で、束石及び束柱に蟻道が確認されるとともに、蟻道内部ではシロアリの活動も確認されました。他には、土壌表面にも複数の箇所で群飛孔空中蟻道が確認されました。広縁で確認された羽アリは、この群飛孔から発生したものと考えられました。

この物件ではシロアリ駆除処理は必須ですが、シロアリ侵入防止処理もできれば実施したほうがよいと判断されました。その理由としては、地中に複数のコロニーがあると考えられることから定期的な点検調査では、点検調査サイクル期間中に侵入するケースが考えられるためです。コロニーが小さく活性が低ければ、点検調査時点でシロアリ駆除処理を行えば問題ありませんが、当該事例ではコロニーの活性が高いため侵入防止処理をお薦めしています。

侵入防止処理は、一般的なシロアリ防除業者が実施する薬剤大量散布ではなく、必要最小限の薬剤処理で対応可能です。ちなみに保証期間終了後は再処理の必要はなく、定期的な点検調査で十分対応可能です。まだまだヤマトシロアリ羽アリ発生物件での点検調査が続いており、シロアリ駆除処理の依頼をいただいている方には今暫くお待ちいただきますようお願いいたします。

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2020年8月11日 (火)

発生した羽アリ

発生が確認されたルリアリの羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからクロアリらしき羽アリが発生したとのことから、大阪府内の物件にお伺いしました。2年前にリフォームを実施した物件で、リフォーム前の調査でシロアリ被害が確認されたことからシロアリ対策を実施しています。

羽アリは先月に発生したとのことで、お施主さまから採取いただいていたクロアリ羽アリを確認したところ、ルリアリの羽アリでした。問題はこの物件の構造で、床下の高さが非常に低いため床下側の点検調査はできません。今回羽アリの発生した箇所は和室の道路側の隅であり、現時点で家屋内に営巣しているかどうかは不明です。

今回の事例では、屋外に営巣された箇所からたまたま室内に羽アリが侵入した可能性もあります。そのためお施主さまには、今後室内側でルリアリの徘徊があるようであれば対策の実施を提案させていただきました。ちなみに2年前のリフォーム時にシロアリ対策を実施しており、お施主さまからその際の薬剤はルリアリに効果がないのかご質問をいただきました。残念ながらその際に使用した薬剤は、ルリアリに効果は期待できないと報告させていただきました。何でも効く薬剤は、益虫にも効果がある上、概ね毒性が高くなる傾向があるため最近ではあまり使用されない傾向となっています。

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2020年8月10日 (月)

判断

床下に放置された木片のシロアリ被害 昨日は以前シロアリ調査でお世話になったお施主さまからのご紹介で、大阪府内の物件にお伺いしました。工務店さんからリフォームとシロアリ防除を勧められていたとのことで、シロアリ調査を実施されたお施主さまに相談したところ、当社をご紹介いただいた次第です。

床下側から点検調査を実施した結果、床組にシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでしたが、床下に放置された木片に蟻道と被害が確認されました。それが右の写真ですが、シロアリの姿は確認されません。

このようなケースでは、一般的なシロアリ防除業者は地中にシロアリが生息しているので薬剤処理をしましょうとなります。しかし当社では、このような状態であれば薬剤処理は薦めません。もしシロアリが地中に生息しているのであれば、この木片以外にも被害を与えるでしょうし、場合によっては床組に侵入し被害を与えるでしょう。しかし、被害はこの木片だけであり、明らかに古い被害としか見えません。小員の判断としては、この被害を与えていたコロニーは既に消滅したものと考えます。そうなると薬剤処理の必要はなく、定期的な点検調査で十分対応可能です。何十万もかけて高額な薬剤処理をするのではなく、数万円程度で安心が得られるのですからお施主さまもご納得いただけました。

リフォームのご相談もいただきましたが、住環境を改善するリフォームも重要ですが、屋根や壁といった水が原因となる劣化についてきちんと専門家のアドバイスをいただくよう進言しました。個人的な意見ですが、床下に費用をかけるのであれば、雨水対策に費用をかけるほうが実用的だと思います。

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2020年8月 9日 (日)

駆除完了確認

駆除完了確認 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。5月に玄関とウッドデッキ周辺で羽アリが発生した物件で、同月シロアリ調査を実施しています。

床下側からの点検調査では、玄関上框周辺の被害及び生息が確認された以外に、床下全般広範囲にシロアリの侵入と生息が確認されました。シロアリ調査の結果から、シロアリ駆除に加えて侵入防止対策をお薦めしました。6月には先行してシロアリ駆除処理を実施しており、今回侵入防止処理のためお伺いした次第です。

侵入防止処理を実施する前に、シロアリ駆除処理状況について点検調査を行いました。その結果、いずれもシロアリのコロニーの駆除が確認されました。右の写真はその一つであり、蟻道の途中でカビの発生が確認されています。この物件では、床下の湿度が異常に高く、蟻道内部で致死したシロアリがカビで覆われる状態となっていました。これは上手く薬剤が伝播できた状態と判断されました。

ちなみに、シロアリ駆除処理に要した薬剤量は数リットルです。この数リットルとは原液ではなく、最適な濃度に希釈した薬剤量です。シロアリ駆除には、大量の薬剤が必要と考えておられる方が多いようです。薬剤の特性を知っておかなければならない、プロと呼ばれるシロアリ防除業者でさえ薬剤は大量に必要と考えておられるケースが多いようです。しかしシロアリのコロニーを壊滅させるのに、大量の薬剤は必要ありません。薬剤の特性を生かすよう処理すれば、より希薄な液を少量使用するだけで十分駆除が可能なのです。当社のシロアリ侵入防止処理でも、この考え方を踏襲し処理を行っています。安全な薬剤を大量に使用しても、薬剤曝露リスクは工場するのです。当社では安全性の高い薬剤を必要最小限使用することで薬剤曝露リスクを低減させ、安全に配慮したシロアリ対策を提供しています。

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2020年8月 8日 (土)

人の入れない床下の薬剤処理

発泡施工処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんから依頼で大阪府内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。この物件では1階和室の畳や畳寄せ、窓枠付近にシロアリ被害が確認されました。事前のシロアリ調査では、シロアリ被害は2階の天井付近にまでシロアリ被害が確認され、雨漏れに伴うものと考えられました。

約2週間前にこの1階及び2階のシロアリ活動想定範囲に対して、シロアリ駆除処理を実施しています。今回はお施主さまとハウスビルダーさんと協議の上、シロアリ侵入防止処理を行うことになりました。シロアリ以外にも他の害虫の問題もあるとのことです。

この物件での問題点は床下の高さがほとんどなく、人が入れる余地は全くないという構造です。このようなケースでは薬剤に添加剤を加え、専用の機械を用いて薬剤を泡状にして床下内に送り込み、床下空間内を薬剤の泡で充満させる発泡施工で侵入防止処理を行いました。

メーカーさん指定の薬剤もあるのですが、これは定められた濃度で処理しなければなりません。床下の高さが高いと薬剤を撒き過ぎとなり、低いと薬剤量不足となります。そのため床下の高さに合わせ、最適な薬剤量を処理することが重要です。ちなみに施工し易さを優先すると消えにくい泡にすればよいのですが、その泡には致命的な欠点があります。泡の保持と消泡のバランスを取ることが重要なのです。

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2020年8月 7日 (金)

駆除後の侵入防止処理

駆除後の侵入防止処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件はリフォーム中の物件で、解体時にシロアリ被害と生息の確認されています。

前回、シロアリ駆除処理を先行して実施しており、今回は侵入防止処理のためお伺いした次第です。点検調査で対応できる構造であれば点検調査を実施したかったのですが、基本的に床下の高さがなく、一部分しか床下へ侵入できない構造です。そのため、お施主さまとハウスビルダーさんとの協議により、シロアリ侵入防止を実施することとなりました。

今回駆除処理を先行して実施していますが、地中には未侵入のコロニーがあり再侵入が想定されます。そのため処理する薬剤に配慮し、侵入防止処理を行っています。保証期間後は非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査が主体となりますが、お施主さまが薬剤処理をご希望された場合は発泡施工等で対応しなければならないと考えます。

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2020年8月 6日 (木)

室内に侵入するアリ

室内を徘徊するトビイロシワアリ 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では昨年からご相談をいただいていたマンションで、昨年の秋にアリが室内に侵入しているとのことです。アリを採取いただき同定した結果、家屋以内ではほとんど見かけることのないトビイロシワアリでした。

冬場はみかけなくなったとのことですが、最近になって再び室内に侵入しているとのことから、念のため虫体を再送付いただきました。その虫体を同定した結果トビイロシワアリで、再侵入と考えられました。

薬剤処理は活動範囲と巣があると考えられる、屋外部に対して行いました。トビイロシワアリは多女王制コロニーで、コロニーが巨大化する傾向にあることから、数回の処理は必要であると考えます。入居者さまに観察報告いただき、状況に合わせて追加処理を予定しています。

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2020年8月 5日 (水)

活性の高さが伺える太い蟻道

活性の高さが伺える太い蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。中古住宅を購入されたお施主さまの物件で、これからリフォーム計画を策定するとのことから事前にシロアリ調査をしたいとのことからお伺いしました。

床下側の点検調査を実施した結果、広範囲にシロアリ被害、侵入及び生息が確認されました。シロアリの活性は相当高いようで、床組の構築されている蟻道も右の写真にあるとおり、かなり太い蟻道が確認されました。

この物件は比較的古い物件で、床下には石灰が撒かれています。昔はよく床下の湿気取りと防虫対策で石灰が撒かれていました。しかし、吸湿後には石灰もほぼ効力がなく、床下ではシロアリ以外にもクロアリやゴキブリ、クモなどの活動も確認されました。今回の結果から、シロアリ駆除処理を先行して実施、床組のリフォームを含めて検討することになりました。

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2020年8月 4日 (火)

蟻道跡に薬剤処理は不要

蟻道跡に薬剤処理は不要 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査のためお伺いしました。6月初旬に依頼をいただいていたのですが、特に被害が確認されている訳ではないとのことから、やっとシロアリ調査を実施することになりました。

床下側からの点検調査を実施した結果、地中梁付近に古い蟻道が確認されました。シロアリ侵入の形跡はこの1箇所だけで他にシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。シロアリ防除業者によっては、この蟻道を見て地中にシロアリが生息し、再侵入する可能性があるため薬剤処理は必要と説明し、契約を勧めます。しかしこの物件は築50年を超えるもので、この期間中にこの1箇所しか蟻道を構築していません。しかもかなり古い蟻道跡であり、他に侵入していないのですから、今後も侵入しない可能性の方が高いのです。

この物件で最適なシロアリ対策は薬剤処理ではなく、定期的な点検調査です。床下の健康状態を定期的に調査することが重要であり、早期発見すれば問題はないのです。ちなみに同じような物件で、定期的に点検調査を実施していますが、シロアリが侵入した事例はこれまでにはなく、侵入する可能性の方が低いのです。侵入する可能性が低いのに、高額な薬剤処理は勿体ないと思うのは私だけでしょうか。

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2020年8月 3日 (月)

外構部のシロアリ被害

外構部のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。建物外構部にあるウッドデッキ及び木製簡易棚にシロアリ被害が確認されているとのことから、シロアリ調査でお伺いしました。

早速現場で点検調査を実施した結果、報告通りウッドデッキ及び木製簡易棚にシロアリ被害が確認されました。ウッドデッキは束石の高さが低く、シロアリが蟻道を構築し易い構造となっています。木製棚はほぼ直置きに近い状態で、シロアリは容易に侵入が可能でした。

これら外構部は構造的な工夫を行えば、シロアリ対策は可能です。しかし既に被害が広がり生息が確認されている場合は、適切なシロアリ駆除処理が必要となります。一方、建物ですが構造的に侵入のリスクが低いようですが、全く侵入できないという訳ではありません。そのため、床下側からの点検調査をお薦めしました。侵入が確認されていれば部分的な駆除処理で、侵入していなければ薬剤処理の必要はありません。シロアリ対策とは、必要な箇所に必要な処置を施すことだと当社では考えています。

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2020年8月 2日 (日)

やや淡い体色

やや淡い体色のルリアリ 昨日は以前シロアリ調査でお世話になったお施主さまからのご紹介で、大阪府内の物件にお伺いしました。戸建て住宅で、2階のキッチン周辺にクロアリが徘徊しているとのことから、調査及び捕獲同定のためお伺いした次第です。

早速現場を調査した結果、この日は虫体は確認されませんした。事前にお施主さまが捕獲されていた虫体を持ち帰り顕微鏡にて同定作業を行いました。今回確認されたアリは、家屋内徘徊種として当社でも多くの事例があるルリアリでした。当初、体色がルリアリの特徴である光沢のある黒色でなかったことから同定に時間を要しましたが、腹柄節の形状、触角柄節の長さ、後胸溝や前伸腹節等からルリアリと判断しました。

ルリアリの特徴としては、市販されているアリ用毒餌剤にはほとんど見向きしません。基本的には雑食性ですが、肉食性が強いとされています。しかし同じ餌では食べ飽きがあるのかして、すぐに食べなくなります。そのため毒餌剤での駆除は非常に困難です。お施主さまから駆除依頼をいただきましたので、安全に配慮しながら対応していきたいと思います。

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2020年8月 1日 (土)

2020年8月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2008トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、広島県内の物件で撮影したアメリカカンザイシロアリの羽アリです。室内で発生し、窓際を中心に死骸が確認されています。

アメリカカンザイシロアリは外来種で、輸入木材や輸入家具の持ち込みにより日本国内で定着が確認されています。この広島県のこの地域でも、周辺に集落が確認されており、現在ではかなり広範囲に生息が確認されています。

この物件ではアメリカカンザイシロアリの羽アリが発生していますが、他のシロアリ防除業者が薬剤処理を実施しています。お施主さまは当社が遠方であり、シーズン中にお願いするのを躊躇われ、地元の他社に依頼されたようです。小員も現地の事前点検調査で、薬剤処理跡を確認しましたがこれが残念な処理でした。

アメリカカンザイシロアリ駆除を実施する場合、アメリカカンザイシロアリの生態を考慮する必要があります。アメリカカンザイシロアリの侵入経路は基本的に外部から侵入し、定着します。その後、木材内部で坑道をつくり生息していますが、この坑道がどのような木材内部でどのようになっているかを考える必要があります。イエシロアリやヤマトシロアリのように被害部がつながっていると考えてはいけないシロアリなのです。それらを考慮し、薬剤処理を考える必要があります。当然ですが事前の調査も重要であり、脱糞孔の存在も確実に捉えなければなりません。糞の堆積があるからといって、周辺の木材に穿孔すればよいというものではないのです。

もちろん、薬剤の特性も考慮しなければなりません。坑道内へ効率的に薬剤を送り込み、確実に薬剤とシロアリを接触させることが重要です。極端な例でいうと、市販されている一般的な殺虫剤のスプレーでも対応は可能なのです。専用の薬剤が必要というものではなく、施工する側の知識と技術が必要とされるのです。

当社ではアメリカカンザイシロアリの飼育観察を通じて生態研究を行うとともに、自社での薬効試験、施工方法の試験研究を行っています。アメリカカンザイシロアリ駆除及び対策につきましては、阪神ターマイトラボのホームページをご参考いただきお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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