床下に転がっていた床束
右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。木材中にシロアリが確認されていますが、これは劣化によって地面に転がっていた床束です。お施主さまに許可をいただいて、飼育観察用として事務所に持ち帰りました。
イエシロアリはラフに扱っても、水管理さえ間違わなければ飼育は比較的簡単です。一方、ヤマトシロアリの飼育は簡単ではありません。飼育中にやってはいけないのは、飼育ケースを頻繁に開けることです。ヤマトシロアリはストレスで簡単に死滅するため、できるだけストレスを与えない飼育がポイントとなります。逆にいうと、ヤマトシロアリの飼育観察観察するには不適なのです。
ヤマトシロアリの生態を知るには、やはり現場での観察が重要です。そのため、ついついシロアリ調査に要する時間が長くなってしまいます。それでも現場から教えて貰うことこそが非常に重要で、教科書には載っていないことが多くあるのです。
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