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2021年4月30日 (金)

リフォーム時に

古いシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている不動産管理会社さんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。全面リフォームを予定している物件で、リフォーム前にシロアリ調査の依頼をいただいた次第です。

床下側から点検調査した結果、広範囲にシロアリ被害が確認されました。但し、いずれも古い被害跡であり、現時点で生息及び活動は確認されませんでした。今後リフォームを実施するということですので、部分的に対策されることをお薦めしました。

リフォームを実施した場合、これまでにシロアリの生息が確認されていなくてもリフォーム後に侵入するケースはあります。床下の環境が変わることで、シロアリの動きが変わるためと考えられています。全面に薬剤処理の必要はありませんが、部分的に薬剤処理を行えばきっちりと抑えることは可能です。

古い被害でも薬剤処理が必要な場合と、処理をしなくてもよい場合があります。シロアリ防除業者は商売優先のため何か何でも薬剤処理を行いますが、シロアリ技術者はきちんと判断をした上で最適な判断を行います。

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2021年4月29日 (木)

天井裏の構造に問題がありました

未捕獲のゲージ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。天井裏でイタチが走り回っていると考えられる案件で、閉じ込められている可能性もあることから捕獲ゲージを設置しました。

簡単に捕獲できるのではと考えていたのですが、数日間経過しても捕獲できません。設置当日には走り回る音が聞こえていたそうですが翌日には聞こえなくなったことから、出て行った模様です。天井点検口は2箇所あり1箇所には捕獲ゲージを、もう1箇所には餌のみを設置しています。捕獲もされておらず、餌もなくなっていません。

その理由ですが設計事務所の先生の話しによると、リフォームの際耐力壁によって天井裏が仕切られている可能性があるのではないかとのことです。仕切られおり行き来できないのであれば、捕獲されないのに理由がつきます。改めて音の確認できた箇所に天井点検口を新設し、確認作業を行いたいと思います。

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2021年4月28日 (水)

家屋内に侵入するアリ

建物屋外部薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。室内で小型のクロアリが徘徊するとのことから、お伺いした次第です。

早速現場で小型のクロアリを採取し同定した結果、室内徘徊種としてこのブログでもよく出てくるトビイロケアリでした。建物外周の点検調査を実施した結果、屋外側から侵入する様子が確認されたことから、屋外部での薬剤処理を実施しました。

タイルテラスと基礎との隙間部分から出入りしている様子が確認されたことから、トビイロケアリの巣はこの地中にあると考えられます。ですのでこの周辺のみ薬剤処理をするだけで、十分効果が得られるものと考えられます。ちなみにお施主さまは市販のクロアリ用毒餌剤を設置されたそうですが、見向きもしなかったとのこと。これは毒餌剤に含まれる餌成分が、トビイロケアリの嗜好に合わなかったことが理由ですが、このような事例はよくあるのでご注意ください。

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2021年4月27日 (火)

床下定期点検調査

床下定期点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は、3年前に点検調査を実施しています。

点検調査に至った経緯ですが、この建物は大手ハウスメーカーが建築した物件です。築後サイクル施工と称した薬剤処理を勧められるがままに、定期的に実施されていたとのことです。その後リフォームを実施するにあたり知人の方からハウスビルダーさんを紹介され、リフォームが実施されました。その際、シロアリ対策も可能かどうかの問い合わせがあり、薬剤処理に頼らないシロアリ対策の話しをされました。お施主さまが興味を持たれ、当社が推奨する、定期的な点検調査を主体とするシロアリ対策のコンセプトをお話しさせていただきました。

お施主さまが薬剤を使わないシロアリ対策に興味を持っていただいた経緯ですが、シロアリ防除業者の薬剤処理後の臭気が問題だったとのことです。施工後、目がチカチカするなどの症状が出たそうです。土壌処理剤ではそのような症状は出にくいのですが、木部処理剤では目がチカチカする症状が出やすい傾向にあります。その理由は、木部処理剤に使用されている溶剤が影響しているものと考えられました。

ちなみに今回の点検調査でも、前回に引き続きシロアリ被害や生息はもとより、シロアリの侵入する兆候すら確認されませんでした。シロアリ対策は薬剤処理だけでなく、薬剤を使用しない点検調査で早期発見する方法もあるのです。

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2021年4月26日 (月)

非破壊シロアリ点検調査

非破壊シロアリ点検調査 昨日は、基礎外断熱構造の物件でのシロアリ点検調査でした。この物件は13年前に基礎外側で羽アリが発生しました。

発生当初に羽アリが発生した基礎外側について、ハウスビルダーさんが一部剥がしています。内部の断熱材には、蟻道が縦横無尽に確認されました。基礎外断熱の最大の欠点である、シロアリ対策の欠如が主たる原因です。

ベタ基礎であればシロアリは侵入しない、乾燥していればシロアリは食害しないなどという思い込みが招いた悲劇です。シロアリは環境に対応できる生物で、世間の俗説を鵜呑みにしてはいけません。

当該物件では、基礎外断熱面から必要最小限の薬剤量で注入を行いシロアリ駆除を行っています。予防処理については実施せず、シロアリ監視ステーションの設置と管理、非破壊シロアリ探知機による定期点検調査を実施しています。シロアリ監視ステーション内にシロアリが侵入することはありますが、家屋には侵入しておらずキチンと管理できている状態にあります。薬剤処理だけがシロアリ対策ではありません。

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2021年4月25日 (日)

難防除構造

難防除構造 昨日はお問い合わせいただいた住宅管理会社さんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。和室に畳をめくったところ、大量のシロアリが活動していたとのことです。

早速現場で確認した結果、畳の下に敷き込まれた断熱材や床下一面に蟻道の広がる様子が確認されました。問題はこの建物の構造で、鉄骨の集合住宅です。床下のない土間床(逆ベタ基礎)構造で、侵入経路の特定は困難を極めます。

その上、写真を見てわかるとおりいろいろな問題があります。これではシロアリが侵入しても仕方ないといえる構造です。設計者がシロアリを理解せず、コンクリートを過信した結果です。それだけに対策には困難を極めますが、工夫して対処したいと思います。

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2021年4月24日 (土)

シロオビカッコウムシ

捕虫紙に捕獲されたシロオビカッコウムシ 連日時間を見つけては、アフリカヒラタキクイムシ対策の物件から回収したライトトラップの捕虫紙検定を実施しています。

捕虫紙検定ではアフリカヒラタキクイムシの捕虫数を計測していますが、それ以外にシロオビカッコウムシも捕虫数を計測しています。シロオビカッコウムシはヒラタキクイムシ類の天敵で、幼虫及び成虫それぞれがヒラタキクイムシ類を捕食します。そのため、シロオビカッコウムシの捕虫数を確認し、天敵による防除を期待するのか、薬剤処理を優先するのかの判断材料としています。

ちなみに捕虫紙に捕獲されたアフリカヒラタキクイムシとシロオビカッコウムシを、肉眼で判断するのはかなり困難です。シロオビカッコウムシは、上翅中央後方に白横帯が特徴となっています。しかしライトトラップの紫外線により色素が分解されるため、ルーペレベルでは判断しにくいため、デジタルスコープで確認しています。

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2021年4月23日 (金)

活動想定範囲

土壌中への薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。一度シロアリ調査でお伺いしている物件で、町工場事務所内にあるトイレでシロアリ被害が確認された物件です。

被害状況からイエシロアリと判断しましたが、巣系は敷地外にあると考えられました。被害はこのトイレだけでシロアリ対策として、部分的な対策しかできません。そこで当該トイレのみの対策を行うこととし、基本的にはトイレ下の土壌に対して薬剤処理を施しました。

使用した薬剤は遅効性薬剤を使用し、伝搬効果を期待した処理を行っています。伝搬効果を謳う薬剤は多くありますが、基本的に間違えているのは薬剤は勝手に動かないということを理解していないことです。体表面に薬剤を付着させたシロアリが、巣系に戻ることで薬剤が巣内に伝播しますが、これは薬剤が勝手に動いた訳ではなく、シロアリが動くことで薬剤が移動するのです。

特定に薬剤を使えば、巣内に薬剤が移動すると誤解されているシロアリ防除業者の多いことに小員は驚きます。実際には種々の条件により、薬剤が動いてくれない場合も多くあります。その動かない条件を知らずに使用している場合があるため、シロアリの生態をよく考えて使用しなければ薬剤の特性は生かせないのです。

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2021年4月22日 (木)

確認されたシロアリの種類

職蟻によるシロアリの同定 先日いつもお世話になっている設計事務所の先生から、知人の家でシロアリかもしれない虫を確認したので見て欲しいと送られてきたのが右の写真です。シロアリかもしれないではなく、シロアリです。

今回確認されたシロアリは、全国各地で一般的に生息が確認されているヤマトシロアリです。シロアリの種類を特定する場合、兵蟻の頭部を確認するのが簡単です。イエシロアリでは卵型、ヤマトシロアリでは長方形となっていますので、一目で分類できます。しかし兵蟻が確認されず、職蟻だけしか確認できない場合は一筋縄ではいきません。その場合、職蟻の大顎の形で判別します。

職蟻の大顎を取り出し、顕微鏡などで確認します。もちろん、肉眼では見ることができません。シロアリ防除業者だからできて当たり前と思われるかもしれませんが、これができない業者は結構います。彼らにはシロアリ技術者としてのプライドはなく、なんとかして薬剤を撒いて金儲けをすることしか頭にないので注意が必要です。その業者の判別をしたいのであれば、働きアリしか確認できない場合、どのようにしてシロアリの種類を調べるのか確認してみてください。

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2021年4月21日 (水)

目的を明確化した処理

新築時防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。新築中の物件で、薬剤処理にお伺いした次第です。

この物件では、お施主さまとハウスビルダーさんを交えてシロアリ対策をどうするか協議した結果、実効性のある根切りと砕石敷きの間で薬剤処理することとなりました。建築の手順では、溝を掘るような作業である根切りの後に、地耐力確保のため砕石を敷き込みランマーで転圧することで地盤を締め固めます。その後、防水シートを敷き詰めた後にコンクリートを流し込む作業を行います。これを捨コンと呼びますが、この捨コンは、シロアリにとって大きな意味を持ちます。

防湿シートが下に敷き込まれた捨コンは、地中の水分を保持します。防湿シートが見えている部分を確認すると、防湿シートの下が結露しています。この結露水は、シロアリを呼び込む原因となります。

シロアリは土壌含水率の高い土壌と低い土壌のどちらを好むかと言えば答えは簡単で、土壌含水率の高い土壌です。ですので、結露した防湿シート下の高含水率土壌は、シロアリが好んで集まるのです。ここへ薬剤処理することは理にかなっており、薬剤曝露リスクを下げることができるので予防処理としては目的を明確化した処理と言えます。新築時に薬剤処理するのであれば、この処理をお薦めします。

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2021年4月20日 (火)

天井裏の物音

イタチの侵入した天井裏 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。天井裏で物音が確認され、おそらくイタチが侵入しているであろうとのことです。

早速現場で屋外側を確認調査を行うと、ステンレスメッシュによる侵入対策が施されています。お施主さまからの聞き取り調査では、過去にイタチの侵入がありリフォーム時に隙間の侵入対策を実施しているとのことです。その後、一旦イタチの侵入がなかったとのことですが、再び走り回る音が聞こえたそうです。

工務店からの紹介で業者が恐らくここだろうというところの閉塞作業を実施しても、相変わらず音が聞こえているとのことでした。小屋裏や天井裏を調査した結果、閉じ込められている可能性があると考え、捕獲器を設置しました。構造的な問題もあり、すんなりと捕獲できるとは考えていませんが、臨機応変に対応していきたいと思います。

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2021年4月19日 (月)

動きが早くなってきました

活性が上がってきたイエシロアリ 右の写真は、飼育観察中のイエシロアリ飼育水槽の様子です。先月の啓蟄の頃にはまだまだ動きが緩慢でしたが、今月に入ると動きが早くなってきました。

ここのところ案件が多いため飼育水槽内に管理が滞っており、若干水管理ができていませんでした。巣内は少し乾燥気味に寄っていたようで、水を供給すると一斉に水の採取に職蟻が集まりました。現在の水供給用のタワーは、使用開始直後は問題ありませんでした。しかしシロアリが蟻土を積み上げることで、水供給に不具合が生じました。そのためでモディファイする予定ですが、まだできていません。

水不足状態のコロニーを水を与えると、面白いように水の採取にくる様子が確認されます。動画を取りたいのですが、驚くスピードで採取するためなかなか難しいところです。観察しなければわからないことはまだまだありますので、しっかりと観察して行きたいと思います。

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2021年4月18日 (日)

捕虫紙検定

捕虫紙検定 先月対応しているアフリカヒラタキクイムシ対策で、ライトトラップの捕虫紙を大量に持ち帰っています。時間の合間を縫って、その捕虫紙に捕獲されたアフリカヒラタキクイムシとシロオビカッコウムシの捕虫数を計測しています。

ライトトラップ設置の目的は2つあり、一つは捕獲による生息数削減です。もう一つは対策の結果を判断するためのモニタリングです。室内側で被害がなくても、アフリカヒラタキクイムシが2桁の捕獲されることは当たり前のようにあります。これは、壁内で使用されている合板などから発生していることを表します。

これら壁内や天井裏、小屋裏対策として薬剤処理を実施していますが、実施するだけではその効果はわかりません。そのためにモニタリングを行い、その結果を元に薬剤処理の可否、使用する薬剤の変更などを行っています。薬剤処理の可否については、捕獲数が多ければ薬剤処理を実施しますが、捕獲数が少なければ薬剤処理を実施しません。その大きな理由は、天敵であるシロオビカッコウムシの存在があります。

シロオビカッコウムシの幼虫は木材中でアフリカヒラタキクイムシの幼虫を捕食し、シロオビカッコウムシの成虫はアフリカヒラタキクイムシの成虫を捕食します。そのため、シロオビカッコウムシの捕獲が確認されている物件ではアフリカヒラタキクイムシの捕獲数に応じて薬剤処理の可否を判断しています。

シロオビカッコウムシの生息が確認されればアフリカヒラタキクイムシが絶滅するのかという訳ではなく、シロオビカッコウムシも餌であるアフリカヒラタキクイムシの生息数を調整しているのではないかと考えています。天敵による駆除というのは難しく、完全駆除できる訳ではなく生息数抑制と考えて対処すべきと小員は考えます。

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2021年4月17日 (土)

対策の難しい物件

イエシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、和歌山県内の物件にシロアリ調査で同行しました。シロアリ被害らしきものが確認されていますが、常に住んでおられるという条件ではないそうです。

早速その被害部を確認するとイエシロアリの被害で、室内で確認された落翅を確認してもイエシロアリであることが確認されました。しかし、この物件には幾つかの問題があります。図面によると基礎構造はベタ基礎ですが、床下の高さが殆どない転ばし床構造です。明確な侵入経路を調べること自体が、かなり困難な状況です。

このようなケースでは、ブリングシステムなどのベイトシステムが有効です。しかし、当社からの距離が遠いため管理に要する費用が嵩みお施主さまへの負担となります。他の長期管理型のベイト工法に比べると負担が軽減されるのは、まだマシと言えます。予防処理については、屋外外周部の地中へ薬剤処理するトレンチング処理もあります。しかし費用は高額になることや環境汚染につながることを考慮すると、非破壊シロアリ探知機などを用いた定期的な点検調査が現実的かと考えられます。いずれにしても対策の難しい物件ですので、お施主さまやハウスビルダーさんにコンセンサスを得ながら対策を構築したいと思います。

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2021年4月16日 (金)

ゴキブリ対策

想定侵入経路処理 昨日は、継続的にゴキブリ対策を実施させていただいている兵庫県内の物件にお伺いしました。以前お住まいのお宅で対策を実施した際に、ゴキブリの目撃事例を見なくなったことから転居後の物件でも依頼をいただき、定期的にお伺いさせていただいています。

転居後屋外でたまに見かけるようで、聞き取り調査から判断するとクロゴキブリのようです。クロゴキブリは家屋内の生息していると思われがちですが、本来の生息場所は屋外です。下水水路やマンホール内に生息しているケースが多く、出入りしている様子を確認することがあります。家屋に対して外部からの侵入ですので、ゴキブリ対策の第一歩は屋外の侵入防止が基本となります。

ゴキブリがどのような経路で家屋に侵入するのかは、家屋に構造を理解して薬剤処理することが重要です。建物の隙間や排水経路などが主たるゴキブリの侵入経路ですが、その他にも多岐に渡るためこれら想定できる箇所について丁寧に処理を実施しました。

マニュアルに従って処理する方法がこれまでの方法ですが、本来は建物の構造を考慮した上でゴキブリの生態を考慮し効率的に処理することが重要です。当社では必要のない箇所にまで薬剤を撒くマニュアル処理は、お薦めしていませんのでご注意ください。

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2021年4月15日 (木)

地盤沈下

沈下により浮き上がった床組 右の写真は先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。リフォームの際のシロアリ対策策定のため、設計事務所の先生から調査依頼をいただいた次第です。

この物件では古いシロアリ被害は確認されましたが、幸いにもシロアリの生息は確認されませんでした。設計士の先生と相談し、リフォーム時にシロアリ対策を実施するか否かはお施主さまの意向を確認した上で判断することとなりました。

それよりも問題だったのが地盤沈下で、床束が完全に浮き上がった状態にあります。この建物は蔵で、普段人の出入りがありません。大引などがしっかりとしており、床板も厚みがあるため特に問題とならなかったようです。

設計士の先生も、これはさすがに対処が必要と判断されたようです。今後はリフォーム計画でこれら問題点を解決される予定とのことです。やはり、床下は定期的な点検調査が必要ですね。

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2021年4月14日 (水)

被害跡

便所枠の被害跡 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。アメリカカンザイシロアリ駆除でお世話になったお施主さまからの紹介で、すぐ近所の工場の事務所です。

連絡をいただいた時点ではアメリカカンザイシロアリの被害ではないかとのことでしたが、現場で被害を確認すると違いました。被害は右の写真のとおりで、工場の便所枠で確認されました。ちなみにこの被害は、イエシロアリによるものです。

工場の責任者の方からの聞き取り調査では、数年前まで毎年のように羽アリが発生していたとのことです。一昨年、この場所が発生源であることを突き止め、市販の殺虫スプレーを1本丸ごとこの枠に噴霧したことで、昨年は発生しなかったとのことです。

当該箇所では生息は確認されませんでしたが、その他の場所でも被害は確認されました。但し工場のため使用されている木材は限定的で、明確な生息場所は確認されません。地中に巣系がある模様で、周辺の民家には被害があるものと考えられました。このような状況で、どのようなシロアリ対策が最も効果的なのか少し検討したいと思います。

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2021年4月13日 (火)

2020年度確定申告完了

2020年度確定申告完了 本来であれば令和2年3月16日が確定申告・納付期限でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から4月15日へと延長となりました。当初は3月16日を目標に準備を進めていましたが、3月に入り案件が集中したためできるだけ早い申告をできるよう対応しておりました。しかし案件は連続して入るとともに、宿泊を伴う案件などで更に遅れが生じしました。

その合間を縫って何とか準備し、昨日やっと無事に申告及び納付が完了しました。申告はe-TaxのID・パスワード方式で、国税庁ホームページ『確定申告書等作成コーナー』で確定申告書等を作成し、送信提出しました。ちなみに、e-TaxのID・パスワード方式は3年前の確定申告会場で税務署職員さんから薦められ、利用者認識番号と暗証番号を登録しています。ちなみに税務署職員さんは昔の同僚で、20年振りの出会いでした。

新型コロナウイルス感染症は拡大し続けており、経済活動面で多くの問題を抱えています。税金を使う議員さんや役人さんには上手く税金を使っていただき、日本経済の拡幅を祈りたいと思います。

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2021年4月12日 (月)

準備万端な群飛孔

準備万端な群飛孔 一昨日、シロアリ駆除処理でお伺いした現場では施工前に調査確認をしていた際、天井付近の壁面に右の写真のような蟻道の吹き出しを確認しました。写真をよく見ていただければわかると思いますが、蟻道の先端部分に穴が確認されます。これは羽アリの出口である群飛孔です。

群飛孔は羽アリが発生する直前に形成されるため、お施主さまのお話しによると数日前に確認されたとのことです。何もせずにこのままの状態であれば、数日のうちに羽アリが大量発生したものと考えられます。今年は各所から情報が入っていますが、少し羽アリの発生時期が早いようです。

シロアリの巣内では既にニンフが羽化しており、群飛に向けての準備段階となっています。シロアリ駆除の依頼をいただいた際、羽アリを何とかして欲しいとの要望をよくいただきます。その際の結論としては、掃除機で吸い取るのが正解です。

羽アリはそのほとんどが天敵である捕食性生物によって捕食されます。捕食性生物としては、肉食性のアリなどの昆虫、ムカデやクモなどの節足動物、ヤモリやヘビなどの爬虫類、カエルなどの両生類、スズメなどの鳥類など多岐に渡ります。羽アリの発生は数日で収まるため、慌てる必要はありません。重要なのは見えない場所で活動するシロアリ本隊です。今回の駆除処理では、この本体(巣系集団:コロニー)を壊滅するための処理を行っています。ちなみにこの処理では羽アリを駆除できないことが多いため、羽アリが発生する可能性があることをお施主さまには説明しています。

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2021年4月11日 (日)

1年越し

生息部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ対策のため大阪府内の物件にお伺いしました。昨年のゴールデンウィーク中に、玄関枠で羽アリが発生した案件です。

この物件は古い長屋をリフォームした案件で、リフォームから数年後に羽アリは発生しました。床下は元々低かったところに土間コンクリートが打設されたため、侵入することはできません。玄関枠を非破壊シロアリ探知機で調査すると、明確が反応が得られました。地中側から、新たに作られた玄関枠へ侵入したものと考えられました。部分駆除の提案書を作成し、ハウスビルダーさんを通じて提出されました。ハウスビルダーさんの話しによると、提出して意向なにも言ってこなかったとのことでしたが、先日突然連絡があり急遽シロアリ駆除処理を実施することとなりました。

シロアリの生息範囲は、昨年調査時よりも広がっていることが確認されました。しかし侵入経路は玄関枠下部であり、基本的には生息範囲及び侵入経路に薬剤処理を施しました。シロアリが侵入した要因にはリフォームされた玄関の構造が挙げられましたが、これは設計事務所の問題だったようです。

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2021年4月10日 (土)

設置する目的

羽アリ発生の有無を調査するライトトラップ 昨日は、昨年シロアリ駆除処理を実施した物件にお伺いしました。この物件はパッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造の物件で、一昨年ヤマトシロアリの羽アリが発生した物件です。一昨年の調査では被害の兆候すら確認できませんでしたが、昨年の調査で僅かな被害を確認、侵入経路を特定し駆除処理を実施しました。

OMソーラー構造では、薬剤の使用に最新の注意が必要です。床下の空気を室内に取り込むシステムのため、超微量の薬剤で駆除しなければなりません。それ以上に、このOMソーラー構造では問題点が多くありました。基礎構造はベタ基礎ですが、低床のため床下に侵入することはできません。床下の高さが40㎝程度あるのはわずかな部分だけでしたが、その部分に侵入のヒントがありました。何とか駆除はできたものと考えられましたが、最低でもコロニーは2つあることが確認されたことから、まだ地中には未侵入コロニーが存在しているものと考える必要があります。それらを早期に確認するため、この床高のある箇所にライトトラップを設置しました。

ヤマトシロアリの羽アリに正の走光性(光に集まる性質)は有していないと考える方が多いようですが、ヤマトシロアリの羽アリには正の走光性があります。羽アリが発生すればライトトラップに捕獲されるので、発生状況がわかるのです。ちなみにライトトラップに捕獲されるヤマトシロアリ羽アリの様子は、当該ブログを検索いただければわかると思います。

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2021年4月 9日 (金)

既成概念

床下換気口周辺で確認されたアメリカカンザイシロアリの糞確定申告の期限が延長となったものの3月は元々年間計画の案件が多い上、今年は追加の案件や見積依頼などが重なり思うように進行していません。しかし期限は着々と迫ってくるため、優先順位を入れ替えたりして時間調整をしています。そこで今日は先日の現場近くで確認された事例を紹介したいと思います。

右の写真は、アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした広島県内の物件近くで撮影した1枚です。床下換気口付近に、アメリカカンザイシロアリの糞が堆積しています。アメリカカンザイシロアリは、乾燥した木材を食害するシロアリで知られています。そのため、床組などでは被害がないと言われています。

これは乾燥した木材しか食害しないという既成概念が招く間違いで、実際の現場では床下の大引や根太などに被害があるケースは多々あります。現場を知らず、先入観で物事を捉えてはいけない典型的な事例です。現場で起きていることが真実であり、文献が正しいとは限らないのです。

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2021年4月 8日 (木)

保証切れ

シロアリ駆除は完了している床下 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。先生の知り合いの方が間もなく保証期間が満了するのに対して相談されたことから、シロアリ調査を実施することとなりました。

この物件は築40年以上の物件で、お施主さまは20年ほど前に中古物件として購入され、その際リフォームを実施しているとのことです。そして5年前には、2階の和室からベランダにかけて羽アリが発生し、リフォームを実施した工務店に相談、シロアリ防除処理が行われたとのことです。

床下側からの点検調査を実施した結果、処理方法に問題はあったもののシロアリ駆除は完了していました。構造的には後から土間コンクリートが打設された構造で、侵入リスクはあるものの保証期間が過ぎた時点で薬剤再処理は必要ないと判断、定期的な点検調査をお薦めさせていただきました。お施主さまも前回の処理では薬剤臭がきつく再施工には不安とのことでしたが、薬剤を撒かないシロアリ対策にご納得いただけました。

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2021年4月 7日 (水)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除処理でお伺いしました。シロアリ調査済みの案件で、広範囲にシロアリ被害が確認されました。お施主さまとハウスビルダーさんが打ち合わせした結果、シロアリ駆除に加えて必要な範囲の侵入防止処理を施すこととなった次第です。

シロアリ駆除処理ではシロアリの生息範囲に対して、効率的な薬剤処理を施すために必要最小限の穿孔を行いました。その上で駆除に最適な薬剤を使用、その効果が発揮される濃度と使用量で注入処理を行いました。同時に侵入経路に対しても、薬剤処理を実施しました。

被害部1箇所あたりの薬剤使用量は、数十~数百ミリリットル程度です。低圧でゆっくろと薬剤注入処理を行えば、大量の薬剤は必要ありません。シロアリ駆除とは薬剤の特性を生かした使い方をしてこそ、本当のシロアリ駆除です。大口径の穿孔は薬剤を多く使用する原因であり、明らかに過剰なシロアリ対策です。薬剤を多く使えば、処理コストは増加する上、お住いの方の薬剤曝露リスクを向上させるため注意が必要です。

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2021年4月 6日 (火)

どう対応するか

床下の高さが低いのは致命的 右の写真は、先日シロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。床下がブカブカするということから、床下点検口を新設していただいた案件です。

この物件の最大の問題点は、床下から床板までの高さが25㎝程度しかなく、大引の下などは確実に通ることができず、十分な床下調査ができないこととなっています。よく見ると被害は点在化しており、床下点検口から対応可能な範囲は駆除処理はできますが離れた場所では困難です。ある程度床上から駆除処理することも可能ですが、どこまで十分な処理ができるかは不明です。

侵入防止処理は発泡施工で可能です。薬剤を泡状にして床下に流し込むことで、泡で泡を押しながら床下空間を充満させることで木部や土壌へ薬剤を付着させます。これで侵入防止処理はできますが、駆除処理はできません。シロアリの生息場所に届かないことが理由です。そのため、シロアリ駆除の段階でしっかりと生息部に注入することが重要なのですが、非常に難しいところですね。

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2021年4月 5日 (月)

薬剤処理は不要です

薬剤処理は不要 昨日はシロアリ調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。再施工のシーズンとなり新築時から対応しているシロアリ防除業者の処理や費用が妥当かどうかを知り合いの方に相談したところ、当社をご紹介いただいた次第です。

床下側から点検調査した結果、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。床下側から点検調査できない箇所については、非破壊シロアリ探知機を用いて調査しましたが侵入及び生息は確認されませんでした。基礎構造はベタ基礎であり、配管周辺等も問題なくシロアリが侵入する形跡は確認されません。ゴキブリ等問題となる家屋害虫の死骸もなく、小員がこの住宅に住んでいると仮定した場合、薬剤処理は実施しません。代替案としては定期的な点検調査を行い、早期発見に努めれば問題ないと判断しました。

お施主さまにもその旨を説明、ご賛同いただきました。高額なシロアリ対策ではなく安価で安全なシロアリ対策を実施することで、その差額コストを壁や屋根などの雨水にかかわる対策にあてていただくようお薦めしました。家屋保全のうちシロアリ対策も重要ですが、雨水対策の方がもっと重要です。構造的にシロアリ侵入リスクが低いのであれば、薬剤に頼らないシロアリ対策を考えられるのも一考だと思います。

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2021年4月 4日 (日)

死角

シロアリの活動が確認された壁内 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。一度、シロアリ対策でお伺いしている物件です。

前回の施工時に完全に死角となっている箇所があり、施工方法を模索していました。その際、ハウスビルダーさんから当該箇所は一旦解体するとの話しを聞き、施工を保留していた箇所を今回解体したところヤマトシロアリの活動が確認されたとのことです。当該箇所周辺は増築部分で、元々の建物は土間コンクリートが打設されていたのですが、今回シロアリの確認された箇所には土間コンクリートが打設されていませんでした。今回当該箇所について、薬剤処理を実施しました。

建物図面があると、ある程度シロアリの侵入経路を想定することが可能です。しかし、増築などで図面がないと想定することが困難です。当該事例のように解体することが決まっていれば、その際に対応することで効率的な処理が可能です。増築部分はシロアリ対策について考慮されていないケースが多いため特に注意が必要なポイントですので、今後も注意して当たりたいと思います。

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2021年4月 3日 (土)

案の定

土留板で確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、シロアリ調査のため大阪府内の物件にお伺いしました。洗面の床がブカブカするとご相談をいただいた物件で、一度調査のためお伺いしています。

僅かに空いた床下換気口から確認した結果、どうやら床下が非常に低く侵入しての点検調査は困難と考えられました。そこで洗面のうち、浴室土台に近い場所で床下点検口の新設をお願いしました。その床下点検口から浴室土台を確認した様子が右の写真です。基礎面の土留板にシロアリが構築した蟻道が確認されています。周辺の床組にも、シロアリ被害が確認されました。

床下に侵入しての対策は、床下高が低いため効率的な対策は困難です。お施主さまと設計士の先生にはリフォームを実施し、その際に対策を実施してはと提案しました。既に設計士の先生もリフォームを考えておられたようで、既に打合せが進んでいるとのことです。

ちなみにお施主さまからの聞き取り調査では、この洗面は一度リフォームを実施しているとのことです。確かに、床板など一部比較的新しい木材が入っています。その際にもシロアリ被害は確認されたそうですが、その時の工事した大工さんはシロアリ対策は必要ないと言われたそうです。大工さんはシロアリ技術者ではありませんので、判断はやはりシロアリ技術者に任せるべきです。

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2021年4月 2日 (金)

上がる活性

上がるイエシロアリの活性 右の写真は、先日ブリングシステムを設置している物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんから依頼いただいている案件です。

昨年の10月に調査を実施、その後ベイト工法の一つであるブリングシステムを設置しています。一旦、真冬には活性が大きく低下したものの、今回の点検調査では活性の向上が確認されました。これまでにベイト工法で越年したケースはありますが、これまでの3月末ではここまで活性は高くありませんでした。報道でもあったとおり、近畿地方では3月の平均気温が過去最高だったとのことです。これらの影響から、活性が上がったものと考えられました。

昨年から継続していたベイト剤でしたので、今回ベイト剤を撤去し新しいベイト剤に交換しました。経験上、およそ1ヶ月程度で駆除できるものと考えられます。

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2021年4月 1日 (木)

2021年4月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2104トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、過去に撮影した1枚で、西宮市内にある一般住宅の浴室土台で確認されたヤマトシロアリの羽アリです。

阪神間でのヤマトシロアリの羽アリは、概ね4月下旬から5月中旬の正午前後に確認されます。但し建物環境により前後するため、写真の物件では4月第1週に確認されました。この物件では、浴室壁内にクラックがあり、浴室内の湯が基礎内側に流入しています。そのため、浴室基礎内側が暖かい条件となっているため、羽アリの発生が早くなったものと考えられました。

羽アリ発生はシロアリ生息のサインであり、点検調査を実施するとそのほとんどでシロアリ被害が確認されます。市販の殺虫スプレーを撒くと羽アリの発生は抑えられますが、集団活動しているシロアリを駆除することはできません。シロアリを駆除するためには、シロアリの侵入経路と活動範囲を調査することが必須です。その結果から、シロアリ対策を立案します。

シロアリ対策は、シロアリ駆除とシロアリ予防を組み合わせることが一般的です。シロアリ駆除では被害状況や生息範囲などから、使用する薬剤の種類、処理濃度や処理量を最適化します。そのため、その都度積算による見積となります。シロアリ予防については、建物構造やお施主さまのご要望などを加味して立案します。当社としてお薦めしているのは、薬剤の大量散布に頼らない対策です。薬剤大量散布は安全性の問題に加え、費用も高額となります。当社では必要な対策のみ推奨し、無駄な費用がかからないよう配慮しています。

シロアリ駆除は現場によって千差万別ですが、一般的なシロアリ防除業者では単位面積当たりの単価で計算されます。これはマニュアルにより、処理量や処理方法が決められていることが理由です。シロアリ生息量や被害にかかわらず、単価が変わりませんので高額になるのは当然です。当社では調査結果を報告、推奨するシロアリ対策を提案した上で安全で安心なシロアリ駆除予防を提供します。詳細は阪神ターマイトラボのホームページをご参照いただきますようお願いいたします。

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