多数確認
昨日は一昨日、シロアリ対策でお伺いした兵庫県内のアパートにお伺いしました。前回は1住戸のみの施工でしたが、今回は2住戸の施工です。ちなみに、いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件です。
このアパートでは2階ベランダ側窓枠付近でヤマトシロアリの羽アリが発生し、調査を実施しましたが2階には被害がなく、1階の床下部分で蟻道及びシロアリ被害が確認されました。人通口から隣の住戸の床下を確認すると蟻道と被害が確認されたことから、1階の計3住戸についてシロアリ対策を実施することとなった次第です。
既にシロアリ調査実施済の住戸につきましては、シロアリ被害部及び侵入経路、想定侵入経路等に薬剤処理を施しました。問題はその隣の住戸で、床下を確認すると土間コンクリート打設の際に未撤去であった型枠部分から無数の空中蟻道が確認されました。この空中蟻道は、羽アリの出口である群飛孔です。
基礎と土間コンクリートの隙間から侵入したシロアリは、この残された型枠を食害しながら活動していました。ここで発生した羽アリが出口を求め壁内を登り、斜め上の部屋の窓枠から飛び出したものと考えられました。ちなみにこの群飛孔の確認された床下には換気口がないため、羽アリは上に登ったものと考えられました。
ちなみにこのアパートは阪神淡路大震災の直後頃に建てられたとのことで、突貫工事だったため型枠が残されたものではないかと考えられました。型枠がなくても基礎と土間コンクリートには隙間が発生するため注意が必要で、近所で建てられていた集合住宅もこの構造なのでシロアリが侵入するかもしれませんね。
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