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2021年7月31日 (土)

下屋被害調査

腐朽と営巣 昨日は兵庫県内にある、以前シロアリ対策でお世話になった物件にお伺いしました。いつもお世話になっている、ハウスビルダーさんから依頼いただいた物件です。

相談いただいた内容は、勝手口屋外側にある下屋の柱部分に被害が確認されているとのことです。現場で調査を行った結果、腐朽が主たる原因です。腐朽によってできた空洞部分にトビイロケアリが侵入し、営巣している状態が確認されました。

雨掛かり部分である下屋は、木材交差部分に雨水が侵入し易いため腐りやすくなっています。腐朽はゆっくり進行するため、被害に気付きにくいという問題もあります。そこに木材腐朽部分へ営巣するトビイロケアリが侵入、営巣したものと考えられました。

木材である以上、水の供給があれば腐朽します。そのために、木材保護塗料を定期的に塗布するメンテナンスが重要です。当該事例では、一旦トビイロケアリを駆除した後、ハウスビルダーさんによる修復作業を実施する予定です。

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2021年7月30日 (金)

確認された落翅

確認された落翅 昨日新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンを接種した関係で、予定していた現場作業は延期とさせていただきました。発熱や腕の痛みのリスクが想定されたためで、実際には微熱程度で治まり腕の痛みもほとんどありませんでした。現場作業を延期した関係で、今日はシロアリ飼育ゲージをご紹介したいと思います。

写真は兵庫県神戸市内の物件からいただいた、アメリカカンザイシロアリの被害を受けた木材です。持ち帰って1年ほどになりますが、順調に糞の排出が続いています。水やりのため久しぶりに確認したところ、糞に混じって落翅が確認されました。落翅虫の死骸が確認されなかったことから、無事に木材中へ潜り込めたものと考えられることから今後の繁殖に期待したいと思います。

ちなみに、の地域での羽アリ発生事例で最も多い時期は5月中旬です。5月下旬の時点では確認されていないことから、それ以降に発生したものと考えられます。そもそもアメリカカンザイシロアリの羽アリが年中発生しますので、あまり時期を気にする必要はないと思います。

ちなみに当社で飼育しているアメリカカンザイシロアリは、オヤシロアリ技研の尾屋さんからいただいた紀伊半島南部の系統、兵庫県西宮市内、今回の兵庫県神戸市内の3地域です。ちなみに地域差は見られず、年中羽アリが発生します。

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2021年7月29日 (木)

ワクチン接種

ワクチン接種 昨日は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)予防接種を、かかりつけのクリニックで筋注してもらいました。月初に接種券が西宮市から届く、予約しようとしましたが西宮市の大規模接種は見通し立たずだったことから、兵庫県の大規模接種を予約しました。ところが先日、月一で通うクリニックに行った際、空きがあることを聞き予約した次第です。大規模接種よりも、2週間程早く接種することができました。

ワクチンを接種するか否かは、個人の判断に委ねられています。薬剤師である娘からmRNAに関する文献を貰い、読んだ上で私は接種するという判断を下しました。リスクはもちろんあることは事実ですが、それ以上のベネフィットがあることも事実です。mRNA自体の実用化は、エボラウイルスで行われています。感染症を抑え込んできたのは、ワクチンであることからも重要性はわかると思います。

ちなみに接種後の状態ですが接種部位には僅かに鈍い痛み、接種翌日には微熱が出ましたが元々平熱が37度近いので自分でも微熱があることに気付かなかった位です。ちなみにインフルエンザ予防接種の際には、毎年接種部位が10cm四方に大きく腫れ上がりますが今回の接種では腫れもありませんでした。

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2021年7月28日 (水)

虫体同定

確認されたのはシバンムシ類 右の写真は、以前ヒラタキクイムシ類対策でお世話になっているハウスビルダーさんから送付いただいた虫体です。新築戸建て住宅で数匹の飛翔が報告され、なんとか捕獲でそうです。過去のヒラタキクイムシ類事例もあったことから、とりあえず虫体同定依頼をいただきました。

この虫体ですが懸念されていたヒラタキクイムシ類ではなく、シバンムシ類です。この業界の人間であれば、シバンムシの種類は一目見ただけでわかると思います。このシバンムシは建材から発生したものではなく、所有者さまの引っ越しの荷物に元々生息していたものと考えられます。荷解きをした際、シバンムシが飛翔したものと考えられました。

対策としては発生源の見極めが重要で、発生源の対策が基本となります。放置するとシバンムシアリガタバチが寄生し、人に影響を与えるため注意が必要です。

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2021年7月27日 (火)

敷地内処理

屋外部薬剤処理 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。マンション1階の住戸でクロアリが徘徊していることから、前回調査でお伺いしクロアリを採取しています。

この物件で侵入しているクロアリはトビイロシワアリで、比較的室内の広範囲で確認されました。雑食性のクロアリで、積極的に室内に侵入する種類ではありません。室内徘徊部に薬剤処理を行うとともに、屋外営巣種ですので屋外にも薬剤処理を行いました。幸いにも敷地境界ギリギリのところに営巣箇所が確認されたため、なんとか処理することができました。

多女王性のためコロニーが大きくなる傾向がありますので、駆除の際にも細心の注意を払う必要があります。安易な薬剤処理は、かえって活動範囲を広げていまいますので注意が必要です。

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2021年7月26日 (月)

土間コンクリートのシロアリ被害

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、リフォーム工事の休日と小員の空き日が一致し、施工にお伺いしました。リフォーム工事の休日には、大工さんの邪魔にならないため、時間に余裕を持って施工が可能です。

この物件では床下がコンクリートとなっていますが、基礎が一体化されたベタ基礎ではなく、布基礎の内側にコンクリートを流し込んだ土間コンクリート構造となっています。しかも厚みが薄いため、これまでの地震などによってクラックが発生し、これまでによく見られた基礎と土間コンクリートの接点部分ではなく、床束の周辺に発生したクラックから侵入し被害を与えています。今回は駆除処理でお伺いしたことから、これらクラック部分に対して薬剤を注入する処理を行うとともに、被害部から薬剤処理を実施しました。

当該物件ではハウスビルダーさんとお施主さまの希望により、今後侵入防止処理を行う予定です。その前には、土間コンクリートを厚くする予定とのことです。どこまで侵入防止処理を行うか検討し、相談しながら対応する予定です。

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2021年7月25日 (日)

壁内注入処理

壁内注入処理 昨日はシロアリ駆除処理のため、京都府内の物件にお伺いしました。元々は浴室でクロアリが徘徊するとのことから、調査のためお伺いしました。その際、屋外側からの調査でシロアリ被害を確認しました。丸太組工法の外壁にあたるログの交差部分にシロアリ被害が確認されたことから、床下側からの点検調査を実施しています。

床下の構造ですがベタ基礎ですので、シロアリの侵入はなく侵入可能な経路もありません。問題の浴室ですが四方を基礎に囲まれています。図面上ではコンクリートが打設されているのがわかりますが、構造はわかりません。外周部に蟻道等侵入経路が確認されていませんので、恐らく基礎の内側は土間コンクリートが打設された状態にあると考えられます、そうなるとシロアリは、基礎と土間コンクリートの接合部にあるクラック(隙間)から侵入しているものと考えられました。

侵入経路に直接処理することが困難なことから、被害部や想定活動範囲から薬剤注入処理を行いました。浴室側からの処理で薬剤曝露リスクが高いことから、安全性に配慮した薬剤を使用しました。今回初めて現場で使用する薬剤ですが、当社の実験室レベルでは非常に高い能力を有しており、安全性面でもメリットの高い薬剤ですので、よい結果が得られると思います。今後の駆除状況の確認を行っていきたいと思います。

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2021年7月24日 (土)

ベランダ側からの侵入

ベランダでの薬剤処理 右の写真はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、お伺いしたマンションベランダで施工する様子です。この物件で、室内に侵入していたのはトビイロシワアリです。

トビイロシワアリは小型のシワアリ属のクロアリで、頭部周辺にはシワがあることからこの名前となっています。食性は雑食性ですので、室内にあるものは全て餌となります。室内に侵入する事例では、トビイロシワアリが餌場として認識している可能性が高くなっています。トビイロシワアリのコロニーは屋外ですので、侵入は外部からです。当該住戸では事前の調査結果から、ベランダ側が主たる侵入経路を考えられました。そこで、ベランダに対して薬剤処理を実施しました。

今回の事例ではこれら主たる想定侵入経路のベランダ以外にも、想定潜伏箇所についても処理を実施しています。入居者さまご自身で市販の薬剤を購入し、処理されるケースがあります。駆除できないケースが多く報告されていますが、その殆どが処理箇所の問題です。市販薬剤では説明書に簡単な記載しかなく、駆除するのは難しいことを注意いただけますと幸いです。

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2021年7月23日 (金)

侵入経路及び想定生息箇所処理

侵入経路及び想定生息箇所処理 右の写真は、先日シロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。リフォーム中の物件で、いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼でお伺いしています。

写真の部位では、床上部分で柱根本にシロアリ被害が確認されました。この部位は便所で四方を基礎に囲まれ、内側が埋められているのではないかと考えられました。シロアリ対策を実施するにしても、一旦床のタイルを撤去した上で、内部の知久裕に薬剤処理が必要であると進言し、タイルを撤去いただきました。すると予想とおり土台部分にまでシロアリ被害が確認されました。

シロアリ駆除処理としては被害部は勿論、シロアリの侵入経路及び想定生息箇所である基礎内側の地中に薬剤処理を実施しました。薬剤には伝播性が期待される薬剤を用いて処理しています。伝搬性はシロアリの体表面に薬剤が付着、そのシロアリがコロニーに帰巣することでコロニー内で有効成分が伝播することでコロニーを壊滅させます。薬剤はどれでもよいという訳ではなく、伝播性を発揮させるための処理が重要です。規定とおりの濃度と処理量では、伝播しないケースが多々ありますので、これは技術者の知識と技術が問われるところです。

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2021年7月22日 (木)

侵入経路

想定侵入経路処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。ハウスビルダーさんの担当者が築浅中古物件を購入され、シロアリを含めた対策を実施して欲しいと要望がありお伺いした次第です。

基礎構造がベタ基礎であることから、シロアリに対する不安はほぼありません。しかし担当者さんが内覧の際、室内でゴキブリ用殺虫スプレーがあったこと、床下収納庫を開けるとゴキブリの死骸があったことから、シロアリ対策を実施することで副次的効果を期待したいとのことから薬剤処理を実施することとなりました。薬剤処理については協会仕様書に基づいた薬剤大量散布ではなく、シロアリの生態やその他害虫の生態を考慮し、処理箇所を絞り込んで処理を実施しました。ゴキブリに対して殺虫効果の確認されている有効成分を、マイクロカプセル化した製剤を用いて処理を実施しました。写真のような箇所は侵入経路となりますので、丁寧な処理を実施しました。

今回実施したシロアリ対策以外にネズミの侵入も確認されていたようですが、こちらについては好意にしている害虫防除業者さんに点検調査していただきました。その結果現時点で侵入及び生息していないと判断され、担当者さんも安心いただいたようです。

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2021年7月21日 (水)

必要性

床下点検調査 右の写真は先日定期、点検調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件は10年以上前にシロアリ対策の相談をいただき、部分的な対策を実施しました。今回お施主さまから、10年以上経過したのでシロアリ対策について相談したいとのことからお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。非破壊シロアリ探知機を用いて、床下側から点検調査できない箇所を点検調査しましたが問題はありませんでした。基礎構造はベタ基礎で侵入する形跡も見られないことから、シロアリ対策として定期的な点検調査をお薦めしました。

新築から15年以上経過した物件ですが、薬剤処理の必要性はありません。一般的なシロアリ防除業者であれば、いつシロアリが侵入するかわからないので薬剤処理をしましょうと推奨します。しかし、15年以上侵入していないので、今後も侵入しない可能性の方が遥に高いのです。床下点検調査では、シロアリ被害の有無、生息及び侵入の確認を行いますが、床下の健康状態を見るのも重要です。地震による影響など細かいところまで確認するのが当社の点検調査で、薬剤を撒く理由を見つけるのが無料調査なのです。

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2021年7月20日 (火)

梅雨明け

ボウフラ対策 昨日は、兵庫県内にあるマンションでの蚊対策でした。継続的に実施している案件で、蚊の幼虫であるボウフラの生息場所である水系を中心に対策を実施しています。

梅雨明け宣言に伴い、薬剤処理を実施しました。蚊の幼虫であるボウフラ対策として、他の生物に害が少ないと言われる昆虫成長阻害剤(IGR剤)を排水ピットなどの水系に処理しています。また成虫対策として、一部合成ピレスロイド系薬剤も使用していますが、環境への流出に留意しながら、成虫の潜伏箇所にも処理しています。例年、梅雨明けの処理では蚊に襲われていましたが、今回は蚊を見かけることはありませんでした。梅雨明けと、成虫になる前のタイミングで処理できたことが理由として挙げられました。

これまではアカイエカやチカイエカが中心でしたが、今後はヤブカと呼ばれるヒトスジシマカの活動が活発となります。ヒトスジシマカは刺されると痒みが激しくなりますが、近年ではデング熱媒介種として知られており注意が必要です。来月も薬剤残効性を想定しながら、対応してきたいと思います。

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2021年7月19日 (月)

定期調査管理

シロアリ監視ステーション定期点検調査 昨日は兵庫県内の物件での、シロアリ点検調査でした。この物件は13年前にシロアリ駆除処理を実施した基礎外断熱構造の物件です。基礎外断熱構造では床下への予防処理は厳禁で、屋外外周部への薬剤処理が予防処理として用いられます。しかしこの物件ではお施主さまのご希望もあり、薬剤による予防処理を実施せず建物外周部にシロアリ監視ステーションを設置し、管理を実施しています。

昨年の同時期には、12年振りにシロアリ監視ステーションへのシロアリの侵入が確認されました。建物に近いこともあり、前回は毒餌剤の施薬を行い、その後僅かな喫食とともに侵入は確認されていません。本年度春の点検調査でも再侵入は確認されませんでしたが、今回の点検調査でも侵入は確認されませんでした敷地内には生息している可能性が考えられますが、建物に近づいていないため問題はありません。

同じような工法にベイト工法がありますが、当社が実施しているシロアリ監視ステーションとはコンセプトが異なります。当社が薦めるシロアリ監視ステーションでは、シロアリの状態や動き方、活性などを加味して対策を考えます。屋外で大人しく生息しているシロアリに対して毒餌剤を施薬するのは、人間のエゴです。シロアリも自然界では、倒木などを土に還すための重要な役割を持っているのです。シロアリを害虫とみなす場合、建物に侵入するか否かで判断すればよいと当社では考えています。

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2021年7月18日 (日)

徘徊箇所

徘徊箇所処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、クロアリ対策のため大阪府内の物件にお伺いしました。屋外はもちろん、室内側でもクロアリが徘徊するとのことから、先日調査及び捕獲同定を実施しています。

この物件で室内に徘徊しているクロアリは、トビイロケアリです。室内側の調査では、壁内に営巣している可能性は低いと考えられ、屋外側からの侵入と判断されました。屋外の状況ですが、コロニー内の生息数はかなり多く、建物外周部のほとんどで確認されました。本来は家屋内に侵入しているトビイロケアリだけを駆除したいところですが、屋外活動パターンですので屋外側での処理に頼らざるを得ません。徘徊場所に対して薬剤処理を実施したので、駆除はなんとかできるものと思います。しかしトビイロケアリを駆除することで、優先種が変わってしまい他の昆虫が蔓延ることが考えられます。この昆虫が家屋侵入種でないことを祈るばかりです。

ちなみにお施主さまには、トビイロケアリを駆除することで他の昆虫が優先種になること、その昆虫が家屋内に侵入する可能性があることをご説明、ご了承いただいています。事前にどのようなリスクがあるのかをきちんと説明することは、現場作業に携わる人間として当然だと考えます。

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2021年7月17日 (土)

定期点検調査を推奨

床下点検調査 昨日は以前シロアリ対策でご相談いただいた建築士の先生から、リフォーム中の物件での点検調査依頼をいただきました。以前はホウ酸製剤によるシロアリ対策を実施されていたとのでしたが、当社の薬剤に頼らないシロアリ対策にご賛同いただいています。

リフォーム自体は部分的で、リフォーム部分にシロアリの侵入した形跡は確認されませんでした。床下側から点検調査した結果、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。基礎は布基礎の内側に土間コンクリートで、結構シロアリ被害が確認される構造です。この物件では、布基礎と土間コンクリートの接合部分にクラックがなかったことが幸いしたものと考えられました。

ちなみに写真の部位は玄関ホール床下ですが、基礎角の根元部分に段ボールが確認されており、これは型枠代わりに使用された残骸と考えられました。左側上部の基礎表面に蟻道のように見えるものがありますが、これは基礎接合部に埋められたボンドのようです。

このケースで悪質なシロアリ防除業者が点検調査を行った場合、これは蟻道だからシロアリ駆除が必須で床下全面薬剤処理を勧めてきます。シロアリをよく知らない消費者を騙し、工事契約を結びますのでご注意ください。ちなみにこの物件での当社のシロアリ対策は、薬剤処理不要です。その代わりに定期的な点検調査を推奨させていただきました。どんな薬剤を使用したとしても、薬剤不使用ですのでこれより安全なシロアリ対策はありません。建築士の先生やリフォームを担当したハウスビルダーさん、お施主さまも薬剤不使用にご賛同いただきました。

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2021年7月16日 (金)

被害は広範囲に

リフォームで見つかったシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件ではリフォーム中にシロアリ被害が確認されたことから、シロアリ調査及び対策立案依頼をいただきました。

被害は便所入口柱両サイドの根元部分に確認されました。点検調査できるようにと、大工さんが床のあちらこちらに開口部を設けていただいていました。その開口部から点検調査を実施した結果、複数の床組で蟻道の構築及び被害が確認されました。床下にはコンクリートが打設されていましたが、基礎構造は布基礎+土間コンクリートですので土間コンクリートのクラックなどから侵入していました。土間コンクリートが打設されていると、シロアリは侵入しないだろうと考えがちですが、逆に土間コンクリート構造ではシロアリはよく侵入しますので注意が必要です。

このような状態ですとシロアリ駆除処理に加え、侵入防止処理まで視野に入れる必要があります。安全と安心が両立できるような提案をする予定です。

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2021年7月15日 (木)

糞の堆積

堆積したアメリカカンザイシロアリの糞 右の写真は先日シロアリ調査で撮影した1枚で、ロフトで砂状のものが確認された物件で撮影しています。継続的にアメリカカンザイシロアリ対策で、お世話になっているお施主さまからのご紹介です。

砂状のものを携帯型顕微鏡で確認した結果、おそらくアメリカカンザイシロアリの糞と考えられました。この地域では古くからアメリカカンザイシロアリの生息が確認されていることから、外部から飛来した羽アリが屋根の隙間や窓枠の侵入、営巣、繁殖したものと考えられました。

アメリカカンザイシロアリ対策で重要なのは、違和感を感じること、アメリカカンザイシロアリではないかと思った段階でできるだけ早くシロアリ技術者に調査してもらうことです。アメリカカンザイシロアリは糞の堆積した周辺だけでなく、建物内で広がっている可能性が高いため点検調査が必須なのです。

この際に注意しなければならないのは、シロアリ防除業者がアメリカカンザイシロアリの生態をどれだけ勉強しているかです。生態を考慮して調査や駆除を実施しないと、アメリカカンザイシロアリ対策はできません。シロアリ防除業者が全てシロアリ技術者ではなく、多くのシロアリ防除業者は薬剤散布業者でしか過ぎず、技術と知識を蔑ろにしていますのでご注意ください。

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2021年7月14日 (水)

生息想定域処理

生息想定域処理 昨日はアリ対策のため、兵庫県内のマンションにお伺いしました。先日調査を実施した物件で、両住戸ではトビイロケアリが侵入しています。発生しているのは5階建ての5階部分で、下階では確認されていないとのことです。

処理としては、室内側でトビイロケアリが出入りしている巾木の隙間など薬剤処理を行いました。所謂生息想定域処理ですが、コロニーが駆除できるよう工夫しています。トビイロケアリは成熟するとコロニーの生息数が多くなってしまい、駆除が困難となります。それだけに駆除の際には、生息想定域を見極める必要があるのです。単に、薬剤を撒けば効くというものではないのです。

クロアリ駆除は、アリの種類を同定することから始まります。発生しているアリの生態を考慮しなければ効率的な駆除はできないのでご注意ください。ネットでの情報はたまたま成功した事例や、一時的に忌避した状態なのに駆除できたと記載されている場合があり、実際には再発した情報は記載されていないのです。プロでも駆除が困難なのに、素人療法で対処できるほどアリ対策は簡単ではありません。

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2021年7月13日 (火)

侵入の形跡

侵入の形跡 昨日はいつもお世話になっている害虫防除業者さんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。勝手口で羽アリが発生したとのことから、調査依頼をいただきお伺いしました。

発生した羽アリですがトビイロケアリの羽アリで、発生箇所は勝手口の屋外側でした。トビイロケアリの生態、羽アリが発生する理由などを説明、特に対応の必要がないことを説明させていただきました。ちなみに壁内に営巣している可能性が考えられることから、床下側からに点検調査を実施しました。

当該物件の基礎構造はベタ基礎ですが、やはりトビイロケアリが侵入した形跡は確認されました。土台と大引交差部にトビイロケアリの蟻道跡が確認されましたが、現時点では生息及び活動は確認されていません。侵入したものの、生息には不適と判断したものと考えられました。

ベタ基礎ですのでシロアリ被害や侵入は確認されませんでしたが、ゴキブリの死骸は多数確認されました。お施主さまからの聞き取り調査では、ゴキブリに対してアレルギーがあるとのこと。そのため、床下側のシロアリ侵入防止処理依頼をいただきました。副次的効果が期待できる内容で提案したいと思います。

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2021年7月12日 (月)

コンクリートの過信

土間コンクリートに侵入したシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件では掃き出し窓付近が少しブカブカするとのことから、シロアリ調査の依頼をいただいた次第です。

掃き出し窓付近のブカブカした箇所を確認すると、軽微ですがシロアリ被害であることが確認されました。床下側から点検調査を実施した結果、この掃き出し窓付近で蟻道の構築及び土台周辺、床板の一部にシロアリ被害が確認されました。床下の構造は、布基礎の内側にコンクリートを流し込んだ土間コンクリート構造です。布基礎と土間コンクリートの接合部にある隙間から、シロアリが侵入しています。幸い当該箇所だけですので、駆除自体支障になることはありません。

お施主さまは床下収納庫を開けると、床下がコンクリートなのでシロアリは侵入しないと思い込んでおられたようです。コンクリートを過信されていたため、早期発見が遅れた典型的なケースです。ベタ基礎であれば基礎が一体化しているため、シロアリが侵入し難いのは事実です。しかし今回のような布基礎+土間コンクリートでは接合部に隙間があるケースが多く、シロアリが侵入しても全くおかしくはありません。ベタ基礎であっても立ち上がり部分が一体化されていないケースで、シロアリが侵入している場合があるため注意が必要です。

いずれにしても必要なのは、協会仕様書に基づいた薬剤の大量散布ではありません。点検調査することが重要であり、その結果を元に必要な対策を施すことです。無料のシロアリ調査ではシロアリ被害等あると薬剤全面処理は当たり前ですが、被害はなくてもいろいろと理由をつけて薬剤処理を勧めます。ちなみに当社では、調査費と工事費を分けて明示化していますので調査は有料です。シロアリ被害等ない場合には薬剤処理は薦めず、定期的な点検調査で早期発見をお薦めするのが当社のスタイルです。

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2021年7月11日 (日)

マンション5階

マンション5階 昨日はシロアリ駆除でお世話になった賃貸物件のオーナーさまからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。所有されているマンションの2住戸で、クロアリが徘徊しているとのことから現地調査にお伺いしました。

発生しているのは最上階である5階にある2住戸で、両住戸から徘徊中のクロアリ及びクロアリの死骸をそれぞれ採取しました。採取及び死骸したクロアリについて同定した結果、トビイロケアリでした。

1住戸では、窓枠隙間や巾木隙間から出入りしている様子を確認しています。もう1住戸では入居者さまからの聞き取り調査では掃き出し窓付近で活動が確認されているとのことであり、死骸も掃き出し窓付近で採取しています。問題はそれぞれの住戸での発生箇所で、正対する箇所で発生しています。ちなみにオーナーさまのお話しでは、他の階ではクロアリ徘徊の報告はないとのことです。これらの調査結果を加味すると、それぞれの住戸でコロニーがあると考えられます。各々のコロニーを駆除する、トビイロケアリの具体的な対策を提案したいと思います。

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2021年7月10日 (土)

落翅

イエシロアリ落翅 昨日は先日お世話になった建築士の先生のご紹介で、リフォーム業者さんと兵庫県内の物件に同行しました。今回の物件は店舗で、入口側周辺で大量の羽アリが確認されたとのことから調査のためお伺いした次第です。

既に掃除されており虫体死骸は確認されませんでしたが、オーナーさまが翅を保管していただいたいたので、その翅を確認しました。その翅が右の写真で、この翅はイエシロアリ羽アリが落翅させた翅です。建物は店舗ですので逆ベタ基礎構造ですので、目視可能な範囲について調査を行いました。その結果、現時点で被害や蟻道の吹き出しなどは確認されませんでした。

オーナーさまからの聞き取り調査でも、店舗内では落翅したイエシロアリ羽アリは確認されたそうですが、飛翔する羽アリは確認されていないとのことです。立地的観点から周辺に明るい場所もないため、正の走光性を有するイエシロアリ羽アリが店舗から漏れる灯火に集まったものと考えれました。

本来であれば、イエシロアリに対する予防措置を施すことが重要ですが、逆ベタ基礎構造ですので対策はやや難しい状態です。勿論対策自体は可能ですが、少しコストがかかりすぎるため定期的な点検調査による早期発見・早期対応が最良と考えます。ちなみに逆ベタ基礎構造での点検調査では、非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査が実質的と考えます。

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2021年7月 9日 (金)

セミナー講演

セミナー講演 昨日はハウスビルダーさんが集まる協会さんからセミナーの講師依頼をいただいたことから、講演をさせていただきました。事務局さんが西宮市内で会場を借りていただき、その会場からリモートと、一部会場で聴講いただく内容となりました。

午後から長丁場の講演で、前半の部ではシロアリの生態と被害事例、後半はシロアリ対策の実例をご紹介させていただきました。シロアリ対策を行うにあたって重要なのは、シロアリを理解することです。マニュアルに基づて処理するとなると、薬剤の大量散布に頼らざるを得ません。これはシロアリ駆除ではなく、シロアリ駆除はコロニーの駆除を目的とし必要最小限で処理してこそ意味があるのです。

実務ではシロアリ駆除の事例を紹介した以外に、ハウスビルダーさんが床下調査の機会もあることから調査の要点などもご紹介させていただきました。調査が難しい逆ベタ基礎構造での事例では、非破壊シロアリ探知機を用いた調査を動画で紹介させていただきました。

聴講いただいた皆さんの、どこまで参考になったかはわかりせん。今後、事務局さんに皆さんの感想をお聞きし、今後の講演の参考にしたいと思います。

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2021年7月 8日 (木)

シロアリの天敵

シロアリを捕食するオオハリアリ 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした現場で撮影した1枚です。蟻道の一部を壊すと、ヤマトシロアリの活動が確認されました。壊した蟻道付近にヤマトシロアリの職蟻が散らばった途端、クロアリが現れヤマトシロアリを運んでいきました。これはオオハリアリです。

オオハリアリはシロアリの天敵として知られていますが、オオハリアリが生息しているとシロアリを駆逐してくれるという訳ではありません。肉食性のオオハリアリは他の昆虫や節足動物を狩りし、餌としています。その狩りの対象の一つがシロアリなだけであってシロアリのコロニーを駆逐してしまうことはないのです。

高タンパクなシロアリはオオハリアリにとってご馳走ですが、高タンパクを必要とする幼虫などに与えます。常にご馳走ばかりを餌にしている訳ではなく、シロアリを駆逐しない程度に捕食しているのです。

講演会などの質疑応答で、クロアリが多いとシロアリは生息していないのは本当ですかとよく質問をいただきます。これはこの現場を見ておわかりのとおりシロアリと天敵のオオハリアリが上手く生息しています。ましてやクロアリがシロアリを捕食するのは、肉食性で狩りをするタイプのわずかな種類のクロアリだけです。クロアリが多いからとシロアリがいないと思い込むことは、非常に危険なのです。

 

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2021年7月 7日 (水)

黄色い羽アリと黒い羽アリ

オオハリアリの羽アリ 右の写真は、先日いつもお世話になっている設計事務所の先生から送付いただいた羽アリです。今回確認された羽アリは、オオハリアリの羽アリです。

オオハリアリは初夏から初秋までに羽アリが発生します。写真では黄色の羽アリですがこれは雄の羽アリで、雌の羽アリは黒色です。送付いただいた際も、黄色い羽アリと黒い羽アリが混在していました。屋外でも多く見られる種類のアリで、肉食性が強いのが特徴です。今回の発生箇所は浴室とのことで、浴室壁内に生息する昆虫を捕食している可能性が高いと考えられます。浴室壁内に生息する昆虫としては、腐朽した木材に営巣するトビイロケアリや壁内木部を食害するシロアリなどが挙げられます。

オオハリアリは腹部に毒針を有しており、人を刺す場合がありますので駆除対象となります。羽アリが発生した条件では、家屋内に営巣しているものと考えられます。捕食対象が他のクロアリなどであればそう問題にはなりませんが、点検調査でシロアリの生息を確認したケースも多くあります。そのため、被害が広がる前に点検調査されることをお薦めします。

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2021年7月 6日 (火)

羽アリ大量発生

発生したトビイロケアリの羽アリ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。先週、浴室で大量の羽アリが発生したとのことから、お伺いした次第です。

早速現場で羽アリ死骸を捕獲、携帯型顕微鏡で確認するとトビイロケアリの羽アリでした。先週頃から各地で羽アリが発生しているようです。トビイロケアリの羽アリが発生した場合、どこで発生したかが重要です。

自然界でのトビイロケアリは、腐朽した木材に営巣することが知られています。今回の事例では、浴室で発生したことから、腐朽した浴室の壁内木部や土台などが腐朽している可能性が考えられます。在来工法の浴室では、タイル目地にクラックが発生しそこから水が浸入することで内部で使用されている木材が腐朽します。その腐朽部位にトビイロケアリが営巣するのです。

問題はそれ以外の箇所でトビイロケアリの羽アリが発生した場合で、何故その場所から羽アリが発生したのかを調査する必要があります。構造的な問題で発生する場合もあれば、目に見えない雨漏れによって腐朽している場合もあるため、徹底的な調査が必要なのです。トビイロケアリを駆除することはもちろんですが、そうした家屋の問題も早期発見、早期対応することが重要です。

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2021年7月 5日 (月)

新築防蟻対策

新築防蟻対策 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの紹介で、新築防蟻対策のため大阪府内の現場にお伺いしました。

ハウスビルダーさんから新築時のシロアリ対策で、安全でかつ実効性が必要最小限で対応したいと相談を受けました。実効性のあるシロアリ対策として、圧転後の捨てコン打設前に薬剤処理処理することを提案、今回処理することとなりました。

ベタ基礎打設後、早い機会にシロアリはベタ基礎下に侵入します。これは土壌含水率が影響しているものと考えられ、ベタ基礎下に侵入したシロアリを効率的に駆除できればこれに越したことはないのです。そのためには使用する薬剤に配慮が必要で、薬剤の種類によっては逆効果となる場合があるため注意が必要です。

ベタ基礎の下に行う薬剤処理は、お住いの方への薬剤曝露リスクはゼロと言っても過言ではありません。だからといって絶対に安全とは言い切れないのが、薬剤の地中への流入には注意しなければなりません。そのためにも薬剤の種類の選定は重要です。大切な家屋を守る方法は、協会仕様書に従えばよいという訳ではなく、薬剤の特性を生かしより効果的な処理を行うべきと当社では考えています。

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2021年7月 4日 (日)

資料作成

セミナー資料作成昨年、ハウスビルダー会員さんの集まりからセミナー講師依頼をいただいていたのですが、コロナ禍の影響で延期となっていました。しかしセミナーの形態も大きく変わり、リモートで実施することになったことから今月実施することとなりました。それに伴い、現在鋭意資料作成中です。

そもそもは一般社団法人法人住宅医協会が主催する住宅医セミナーを受講されたハウスビルダーさんが、自分たちが加盟する協会でも講義を受けるべきとのことから、事務局さんに動いていただき実施する運びとなりました。

家屋を始めとする建築物とシロアリは切っても切れない関係であり、構造を工夫すればかなりの確率で侵入を防止することが可能ですが、完全に侵入を抑えることができない昆虫です。それでも構造的な工夫は必要であり、そのためにはシロアリというものを知る必要があります。

シロアリ対策というと大掛かりなイメージですが、押さえるべきところはどこなのかを生態からアプローチすることで皆さんにシロアリ対策を考えていただければ結構かと思います。シロアリ対策に絶対的正解はなく、住まいの安全と環境に考慮しながら行うべきものと小員は考えています。

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2021年7月 3日 (土)

梅雨明け後に

トビイロケアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件に調査のためお伺いしました。リビングの掃き出し窓付近で、クロアリが徘徊するとのことからお伺いした次第です。

事前にクロアリの捕獲をお願いしておりましたので、到着後から虫体の同定を行いました。捕獲されたのは室内徘徊種として当該ブログでも多くの紹介事例がある、トビイロケアリでした。セロハンテープなどで貼り付けずに捕獲することをお願いしておりましたので、容易に同定できました。

お施主さまもトビイロケアリの徘徊が確認された当初は、市販のアリ用毒餌剤を設置したり、市販の殺虫スプレーを噴霧されていたそうですが、一向に徘徊数が減らないとのことからハウスビルダーさんに相談されたとのことです。

室内側への侵入は掃き出し窓の隙間ですが、デッキ側の調査を実施すると屋外でも徘徊が確認されました。ポイントとなった壁内での営巣はなさそうなので、一安心です。というのもこの住宅がパッシブソーラーシステム構造であるため、室内での薬剤処理は極微量で処理しなければなりません。屋外であればコロニーを駆除する処理を行えば良いのですが、トビイロケアリのコロニーの生息数は多くなる傾向があるため注意が必要です。いずれにしても屋外側処理となりますので、梅雨明け後の対処となる予定です。

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2021年7月 2日 (金)

処理跡のない被害部

処理跡のない被害部への薬剤処理 右の写真は、先日シロアリ駆除処理でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件では羽アリが発生したことから、シロアリ調査を実施しています。その際の問題としては、過去にもシロアリが侵入し、シロアリ駆除処理が行われています。

被害部に対して穿孔を無造作に行っており、薬剤注入処理した形跡が確認されています。今回の羽アリ発生箇所付近では、シロアリの侵入経路である蟻道が確認されていません。床上と床下の差から、基礎構造に問題があると判断、必要な箇所に薬剤処理を実施しました。

写真の部位では見かけ上被害は殆どありませんでしたが、打診及び触診により被害を確認しました。内部では被害が広がっているものの、穿孔処理跡が確認されていません。シロアリ侵入経路は確認されていないことから、これも目視できない箇所からの侵入と考えられました。

今回のケースでは見えない箇所からの侵入となっており、これは過去に処理された薬剤処理が見えない箇所に処理されていないと考えられます。明確な侵入経路が現認できない場合は、ブラインド処理となりますので、より慎重な薬剤処理が必須となります。

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2021年7月 1日 (木)

2021年7月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2107トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、大阪市内の物件で撮影したイエシロアリ被害の様子です。この物件では羽アリが大量に発生していますが、被害部ではまだ群飛していない羽アリも多数確認されています。

近畿地方でのイエシロアリ生息範囲は紀伊半島沿岸部が主で、大阪湾沿岸部でも一部散見されていました。近年では大阪湾南部の沿岸部では多発地帯となっており、夕方から夜の初めにかけて羽アリが街灯に集まる様子が確認されています。イエシロアリは6月中旬から7月上旬ごろにかけて、羽アリが数百から数千という数で大量発生します。特徴は体色が黄褐色、頭部はそれよりもやや濃い色なっています。翅は4枚同じ大きさで、半透明なのが特徴です。

ヤマトシロアリでは床下を中心に、あまり高所にまで生息することはありません。しかしイエシロアリの被害は高所にまで及ぶケースが多く、雨漏れなどがあると高所に営巣するケースがあります。木造建築物はもちろん、マンションやホテル、鉄骨造の建物でも被害が甚大となるため注意が必要です。イエシロアリは日本の侵略的外来種ワースト100はもとより、世界の侵略的外来種ワースト100にもリストされている昆虫です。

イエシロアリ防除は、協会仕様書に基づいた処理では駆除できないケースが多くなっています。これは協会仕様書があくまで予防に関する内容であること、イエシロアリ生態を考慮していないことが理由です。イエシロアリ対策では駆除と予防を分けて考える必要があり、事前のシロアリ調査が最も重要と言っても過言ではありません。シロアリ調査で侵入経路と被害範囲の把握を行い、本巣位置の特定又は想定を行います。稀に巣が確認されるケースがありますが、その多くは分巣であり本巣ではありません。知識と経験がなければ、本巣と分巣の区別はできません。区別のできないシロアリ防除業者に任せると、再発する事例が非常に多いため注意が必要です。

当社のイエシロアリ対策は、イエシロアリ駆除と予防を分けて考え、シロアリ調査結果を元に最適なシロアリ対策を提案します。イエシロアリ駆除及び予防は阪神ターマイトラボのホームページをご参照いただきますようお願いいたします。

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