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2021年11月30日 (火)

堆積の傾向

広範囲に確認された糞の堆積 昨日は、ー継続的に対策を実施している兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件で発生しているのは、アメリカカンザイシロアリです。この地域では、古くからアメリカカンザイシロアリの生息が報告されています。

今回アメリカカンザイシロアリの糞の堆積が確認された箇所は、これまでにも何度か糞の堆積が確認されています。しかし糞の堆積には必ず傾向があり、その傾向をつかみ脱糞孔の位置を特定、適切な処理を行う必要があります。

フローリングから糞の堆積が確認される場合、フローリング方向から排出されるため円錐状に堆積します。壁面の低い位置に脱糞孔がある場合、糞の堆積は少し広がる程度です。高い場所だと広範囲に糞が堆積します。今回の事例ではこれまでと傾向が異なり、糞の散乱が広範囲であることから脱糞孔の位置は高いものと考えられました。

しかし今回の事例でややこしかったのは、脱糞孔の位置が確認できなかったことです。詳細に調査を行うと、壁の隙間に挟まるアメリカカンザイシロアリの糞が一粒確認できました。これを元に非破壊シロアリ探知機を用いて調査し、生息箇所を特定、注入処理を行いました。

 

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2021年11月29日 (月)

2階からの水漏れ

2階からの水漏れ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件では、2階の水道から水漏れが確認されたこと、前回シロアリ対策を実施していないとのことから、シロアリ対策のご相談をいただきました。とりあえず薬剤処理が必要かどうかを判断するためシロアリ調査を実施することとなりました。

問題の水漏れ箇所は右の写真の部位で、お施主さまからの聞き取り調査ではもう少し濡れていたそうです、しかしこの日の調査では概ね乾燥しており、特に問題はありません。その他の床下部分では、過去に実施されたシロアリ予防処理跡が確認されました。現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

調査結果を報告し、薬剤処理は不要なことを説明させていただきました。但し、床下ではゴキブリの死骸が確認されており、副次的効果を期待するのであれば、 水漏れが確認された洗面周辺の部分処理で十分対応可能と判断しました。最終的にはお施主さまとハウスビルダーさんの意向を踏まえ、対応したいと考えています。

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2021年11月28日 (日)

糞の堆積は床下で

床下で確認されたアメリカカンザイシロアリの糞の堆積 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は先日、打ち合わせのためお伺いしています。糞の堆積は玄関屋外側の壁面、水切りの下で確認されています。

この物件では、別のシロアリ防除業者が一度点検調査を実施しています。床組の束及び大引付近でアメリカカンザイシロアリの糞の堆積が確認されているとのことで、今回の事前調査でも確認しておりそれが右の写真です。

ちなみにこの糞の堆積と、玄関屋外側壁面で確認された糞の堆積は関連はなく、それぞれ独立したコロニーです。この地区は久しぶりにお伺いしましたが、以前からアメリカカンザイシロアリの生息が報告されています。周辺では生息が確認されていますので、飛来した羽アリが定着、繁殖したものと考えられます。

実際には別のシロアリ防除業者が点検調査で報告して以外の箇所でも、被害等が確認されました。羽アリは壁面の隙間から床下に侵入して定着、繁殖したのです。この被害を見落としたシロアリ防除業者はいかがなものかと思いますが、アメリカカンザイシロアリ対策は、綿密に調査を実施すること、その調査結果を元に適切な薬剤処理をすることが必須です。

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2021年11月27日 (土)

改修時シロアリ対策

床撤去時のシロアリ対策 昨日はいつもお世話になっているハ設計事務の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。昨年シロアリ調査を実施した物件で、薬剤処理のためお伺いした次第です。

この物件は母屋以外に離れが複数、蔵も多くあります。そのうち、母屋では元々あった母屋には問題ありませんでしたが、増築した部分ではシロアリ被害がありました。この箇所については、改修予定ですので、その改修に合わせて処理を行う予定です。

蔵についてはシロアリ被害が酷く、生息も確認されたことから今年の春に駆除処理を実施しています。今回の離れについては、シロアリ被害が確認されましたが、大規模改修を行う予定とのことから床組の多くを撤去した段階で薬剤処理の実施を提案、今回実施の運びとなりました。

この離れでは土間コンクリートを打設する計画とのことから、打設前に薬剤処理を実施しました。シロアリの生態を考慮し、打設前にはどの薬剤が有効なのか、どの濃度でどこに処理するのかを考慮して処理を実施しました。薬剤は何でもよい、仕様書通りに散布すればよいのではありません。建物構造に合わせシロアリの生態を考慮するのが、本来のシロアリ対策です。

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2021年11月26日 (金)

侵入防止処理

アラミド繊維基礎補強 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。お施主さまがシロアリ侵入防止処理をご希望されているとのことから、お伺いした次第です。

この物件は40年近く前の家屋を、ハウスビルダーさんがリフォームした物件です。基礎には、アラミド繊維を用いた補強が施されています。シロアリ侵入防止処理を施しながら、床下の状況を点検調査しました。シロアリの侵入した形跡など全く確認されませんでしたが、庭ではシロアリ被害が多数確認されています。お施主さまからの聞き取り調査でも、実際にシロアリの姿を現認しているとのことです。

お施主さまが薬剤処理を希望されたのでは、この庭でのシロアリの生息が要因のようです。しかし、家屋内にシロアリが侵入していないことには理由があります。床下で感じる臭気から、新築時に有機塩素系薬剤が処理されたものと考えられます。有機塩素系薬剤は高い効果のある薬剤ですが、安全性の問題があるとともに分解しないという問題があります。効果があるが安全性に問題があるのがこの時代の薬剤の特徴で、意外とシロアリが侵入していないのはこの時代の薬剤が理由です。

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2021年11月25日 (木)

活動中

活動中のヤマトシロアリ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんと、古民家のシロアリ調査に同行しました。改修計画の古民家で具体的なシロアリ対策立案のため、点検調査を実施した次第です。

この物件では広範囲にシロアリ被害が確認されましたが、薬剤注入処理跡や木栓処理跡が確認されました。過去に侵入したシロアリに対して、地元のシロアリ防除業者が駆除予防処理を実施したようです。しかし、実際に活動中のヤマトシロアリが確認されました。

古民家のオーナーさまに処理時期を確認すると10年近く前とのことです。一般的なシロアリ防除処理は施工後5年後が、保証期間となっています。薬剤は5年経過すると、いきなりなくなる訳ではありません。5年経過しても、有効な薬剤量が残留していることが前提です。

今回確認されたシロアリは、ここ数年で侵入したものと考えられます。薬剤との関係を考えると、当該箇所では処理量が規定量より少なかった可能性が考えられます。それ以前にきちんとシロアリのコロニーが駆除できていれば、10年以上侵入しないのが普通です。薬剤の大量散布に頼った結果、シロアリ駆除処理を行う本質を見失ったものと考えられます。

シロアリ防除とは正しいシロアリ駆除を実施することが絶対原則で、その後侵入防止処理を施すことです。薬剤を撒けば大丈夫というのは、本当のシロアリ対策ではないのです。

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2021年11月24日 (水)

対策は必須

雨漏れに伴うシロアリ被害 右の写真は先日、シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっている設計事務所さんから調査依頼をいただきました。老朽化した商業施設で、廃業されてからかなり年数が経過しているとのことです。

写真の部位は天井付近の様子で、雨漏れによって梁が腐朽しています。よく見ると、腐朽部ではシロアリ被害が確認されました。この他にも一部剥がされた壁面や床組など広範囲にシロアリ被害が確認されました。店舗部分の一部はコンクリート構造で、被害等は確認されませんでした。調査結果から、シロアリ対策は必須と判断しました。

今回のケースでは、設計図面を確認しながら対策を進めることが重要です。使用する薬剤、施工に要する技術料等は大きく変わることはありませんので見積は容易です。しかし施工には細かい対応が必要ですので、設計事務所さんと綿密に打ち合わせしながら対応していきたいと思います。

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2021年11月23日 (火)

インフルエンザワクチン予防接種

インフルエンザワクチン予防接種 昨日はインフルエンザの予防接種のため、かかりつけのクリニックに行ってきました。このクリニックで、毎年インフルエンザ予防接種を接種しています。接種に関する費用が、複数の機関で補助してもらえることからその申請も併せて行いました。

今年はインフルエンザワクチンが不足するというニュースがあったことから、事前に電話して接種日を決めていました。その関係で無事接種することができましたが、全国的には非常に不足しているとのことです。

毎年インフルエンザワクチンの予防接種を行うと、接種箇所が大きく腫れ上がります。しかし、今年は腫れが僅かで済んでいます。コロナワクチン接種の際には大きく腫れ上がりましたので、理由ははっきりしません。それでも現場へ行く際やお施主さまと対面する際、少しでもリスクが下げることができればと思っています。

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2021年11月22日 (月)

糞の堆積

アメリカカンザイシロアリの糞の堆積 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。継続的に対策を実施している物件で、今回は2階の窓枠から糞の堆積が確認されたとのことです。

早速現場で確認調査を実施した結果、脱糞孔が確認されました。周辺を非破壊シロアリ探知機を用いて調査を行い、生息範囲を特定しました。そこで効率的な箇所に穿孔を行い、薬剤注入処理を実施しました。

以前にもこの窓枠では、アメリカカンザイシロアリの生息及び糞の堆積が確認されています。5年程前ですので、その際の残党ではなく新たに羽アリが侵入し定着したものと考えられます。ちなみに窓枠が塗装されていますが、その下にはホウ酸製剤を塗布しています。今回そのホウ酸製剤を突破して繁殖したものと考えられます。

アメリカカンザイシロアリ多発地域で、ホウ酸製剤が有効かどうなのかよく議題になります。これまでに発生が確認されている物件で、ホウ酸製剤を塗布した試験片を置いて確認をしたことがあります。残念ながら、落翅虫が木材中に侵入するという結果となりました。実験室レベルでは効果があることは確認されていますが、実際の現場では実験室とは異なります。そのことを、常に頭に置いて現場と対峙することが重要だと小員は考えています。

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2021年11月21日 (日)

対策完了

対策完了 昨日は大阪府内にあるマンションにお伺いしました。アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件で、6年前にご相談をいただき翌年から対策を開始しました。物理的防除+化学的防除を実施し、ライトトラップによるモニタリングを実施しています。

発生初年度であれば、概ね物理的防除+化学的防除を実施することで高い確率で抑制することが可能です。しかしこの物件では相談いただいた時点で5年以上が経過しており、一部は材料交換など行われています。その時点からの対策ですので、実施できることは限られます。ライトトラップによるモニタリング及び捕獲を中心に、対策を実施してきました。

昨年のモニタリング結果は、年間の捕獲数がゼロとなりました。1年間の結果だけで判断するのは危険で、過去に1年間捕獲数がゼロであった物件で、翌年捕獲された事例があります。そのため、2年に渡って捕獲数がゼロとなった時点で対策完了と判断しています。今回の結果で、無事に2年間捕獲数ゼロとなり、対策完了となりました。

アフリカヒラタキクイムシを含め、ヒラタキクイムシ類対策は初動対応が最も重要です。安易な市販殺虫スプレーによる注入や材料交換など、素人判断は危険です。業者に依頼すると、合板に薬剤を塗布するという根拠のかけらもない対策を実施する場合もあるので、ご注意ください。

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2021年11月20日 (土)

日程調整

被害部薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。昨日ご紹介した物件でリフォームに伴い浴室及びトイレを解体した際、シロアリ被害が確認されました。

リフォーム工期の関係から可能な限り早い時期での処理依頼があったことから、日程調整を行い昨日処理を行いました。被害部修復後にシロアリが再侵入することを想定し、薬剤処理を施しました。当該箇所に最適な種類の薬剤、処理濃度と処理量を調整して処理をしています。近年の薬剤はどれも優秀な性能を有していますが、それぞれ特徴があります。その特徴を生かすためには、どのような濃度と処理量で使うかがポイントです。マニュアルに従った処理は、画竜点睛を欠く以外の何物でもないのです。

日程調整した関係で、日程移動にご協力をいただいたお施主さまには感謝しかありません。リフォームを予定している場合には、事前にシロアリ調査されることをお薦めしていますがなかなかシロアリ調査していただけないのが現状です。酷い建築士の先生になると、シロアリ調査も実施していないのに、床上で被害が確認されているので見積を出せと言われる場合があります。点検調査をしていないのに、見積を出すことはできないことをご理解いただければ幸いなのですが。

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2021年11月19日 (金)

リフォーム中に確認されたシロアリ被害

リフォーム中に確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。浴室及びトイレをリフォームするため、解体したところシロアリ被害らしきものが複数の箇所で確認されたとのことからお伺いした次第です。

早速現場を確認調査した結果、被害はシロアリによるものであることを確認しました。現時点でシロアリの活動は確認されませんでしたが、被害自体は比較的新しく、解体中に逃亡した可能性が考えられました。

浴室やトイレは元々土間コンクリートが打設されていましたが、隙間が多くシロアリの侵入し易い条件でした。トイレ壁面では雨漏れがあったようで、被害は甚大でした。コンクリートで覆われていると、シロアリは侵入しないと考える方が非常に多いようです。しかしシロアリが侵入可能な隙間があれば、容易に侵入することができます。

コンクリートだと乾燥しているのでシロアリが活動できないと思われている方もおられるようですが、それは間違いです。シロアリは水を持ち込むことが可能ですので、乾燥など何の役にも立ちません。逆にシロアリを誘引する要因があるため、注意が必要です。今回は時間の都合上、床下側の点検調査はできませんでしたが、覗ける範囲で被害が確認されましたので、きちんとした対策は必須と考えます。

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2021年11月18日 (木)

流出するシロアリ

流出するシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。ウッドデッキに被害が確認されている物件での、シロアリ駆除が今回の案件です。

ウッドデッキには数本の蟻道が確認されていますが、被害の程度は軽微で比較的早期の発見です。被害部から薬剤注入処理を実施すると、蟻道が壊れ内部からシロアリの流出が確認されました。

この場合、生息部に薬剤注入処理を行うのは当然ですが、本来のコロニーは地中にあります。そのため、シロアリが地中で活動するであろう箇所に薬剤処理も行うのが有効です。建物内へ侵入する前に発見でき、処理できたことが幸いでした。

ちなみに建物はパッシブソーラーシステム構造ですので、薬剤処理は厳禁です。ですので、早期発見のための点検調査は非常に重要です。

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2021年11月17日 (水)

再利用

再利用予定の松の板に生息していたシロアリ 昨日はいつもお世話になっている、設計事務所さんの事務所にお伺いしました。移築を予定している物件から再利用のため持ち帰った松の板に、シロアリがついているとのことから薬剤処理の依頼をいただき、お伺いした次第です。

松の板は6ヶ月前に移築先から持ち帰ったもので、倉庫内で保管されていたとのことです。倉庫内のコンクリートクラックから出入りしている様子も確認されたとのことです。松の板については薬剤処理を実施しましたが、被害が結構あり倉庫内で侵入したシロアリによる被害の大きさではなかったことから、念のため倉庫も確認調査しました。

確かに倉庫内コンクリートのクラック周辺には、蟻道跡も確認されました。松の板に生息していたシロアリが、コンクリートクラックから地中に入り込んでいたものと考えられました。今後はこのコンクリートのクラックに注意して使用していただくようお願いをしました。

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2021年11月16日 (火)

対策打ち合わせ

アメリカカンザイシロアリ被害の例 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生と、新築物件に関するシロアリ対策の打ち合わせでした。対象とするシロアリは、アメリカカンザイシロアリです。

新築予定の場所には建物があり、アメリカカンザイシロアリの被害が確認されているとのことです。周辺ではアメリカカンザイシロアリの生息が確認されている地域であり、構造的な対策が必要と考えられました。

アメリカカンザイシロアリの生息地域であることを考慮すると、木造ではなく鉄骨構造をおすすめしました。内装材には木製材料を使う場合があるため、これら材料をどうするのかなどを相談しました。

アメリカカンザイシロアリの発生地域でできる対策の基本は、点検できる構造であることです。小屋裏などはアメリカカンザイシロアリの繁殖箇所になり得ますので、必ず点検調査できる構造する必要があるのです。天井裏がない構造にするのも、一つの手段です。

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2021年11月15日 (月)

床上で被害があれば床下では

床下で確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。洗面の床や廊下などがブカブカし、シロアリ被害ではないかとのことからシロアリ調査でお伺いした次第です。

床のブカブカした箇所ですが、目視でもシロアリ被害が確認されました。床下側から点検調査した結果、広範囲に蟻道の構築及び被害が確認されました。床下土壌面も多数の群飛孔(空中蟻道)も確認され、活性の高さが伺えました。

お施主さまからの聞き取り調査では、ここ数年ゴールデンウィーク明けに羽アリを見ているとのことです。羽アリの発生は数日で終わるため、出るたびに出きったと思われていたようです。実際には床下で被害が広がっており、シロアリが侵入してから相当時間を要したものと考えられました。

構造的には基礎にコンクリートブロックが多く使われており、ブロック接合部が侵入経路となり易いためより被害が拡大したものと考えられました。お施主さまはご高齢で、必要最小限で対策をお願いしたいという要望をいただいていますので、よい提案ができるよう考えたいと思います。

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2021年11月14日 (日)

ウッドデッキのシロアリ被害

ウッドデッキ床束で確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。ウッドデッキの床束に蟻道が確認され、その蟻道の中ではシロアリの活動が確認されたとのことからシロアリ調査でお伺いした次第です。

ウッドデッキを点検調査した結果、数箇所でシロアリが構築した蟻道が確認されました。ウッドデッキについては適切なシロアリ駆除処理を行えば問題ありませんが、建物自身に構造上の問題があります。それはこの建物構造が、パッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラーシステム構造であることです。

OMソーラーシステム構造の建物は、床下の空気を室内に取り込むため床下への薬剤処理は厳禁です。そのため、建物側にシロアリが侵入していないかどうかを点検調査することは必須です。そこで床下側から点検調査を行い、シロアリ被害は確認されず侵入の兆候も確認されませんでした。

この物件の床下構造はベタ基礎ですが、ベタ基礎だからシロアリは侵入しないと決め込むことは危険です。今回のような事例で、実際に家屋内に侵入、床組に被害を与えていた事例を実際にこの眼で見ていますので過信は禁物ですのでご注意ください。

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2021年11月13日 (土)

土間コンクリート打設前

土間コンクリート打設前薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。古民家をリフォーム中の物件で、シロアリ被害が確認されたことから前回シロアリ調査を実施しています。既に殆どの床組が撤去されていたことから、既にシロアリの姿は確認されませんでした。

この状態で注意が必要なのは、シロアリは地中のコロニー(巣系集団)に戻っているということを理解しておくことです。シロアリこの敷地から引っ越しした訳ではなく、地中で活動しているのです。リフォーム終了後には、餌である木を求めて侵入する可能性は極めて高いのです。シロアリは古い木材よりも新しい木材を好みますので、短期間に被害を受ける事例を数多く見てきています。

シロアリ対策をどのようにするのかをハウスビルダーさんと相談した結果、この物件では土間コンクリートを打設するとのことから、土間コンクリート打設前に薬剤処理を実施することとなり、今回処理を行いました。土間コンクリート打設前の薬剤処理では、土間コンクリートの下に薬剤が存在する状態ですので、薬剤曝露リスクは限りなく低減することが可能です。同時にシロアリの生態を考慮すると、シロアリに対して効率的に駆除することができます。ちなみにこの物件での木部処理は、ホウ酸製剤処理を予定しています。

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2021年11月12日 (金)

非破壊点検調査

基礎外断熱面非破壊点検調査 昨日は継続的にシロアリ点検調査を実施している、基礎外断熱構造の物件にお伺いしました。この物件は、13年前に基礎屋外側で大量の羽アリが発生しました。

羽アリ発生当初、ハウスビルダーさんが羽アリの発生した基礎外断熱の化粧モルタル側を一部剥がされました。そのタイミングでシロアリ調査のためお伺いしたました。断熱材内部では、縦横無尽に蟻道の構築が確認されました。これは基礎外断熱を設計された方が、乾燥していればシロアリは侵入しないという、生態を理解せずシロアリ対策を怠ったことが原因です。

ベタ基礎ではシロアリは侵入できない、乾燥していればシロアリは生きていけないなどという思い込みが招いた惨劇です。シロアリは環境に対応できることを理解せず、設計者の勝手な解釈によってシロアリ対策を考えてはいけない典型的な事例です。

13年前の対策初年度には、基礎外断熱面から必要最小限の薬剤量でシロアリ駆除を行いました。お施主さまの希望から予防処理は実施せず、シロアリ監視ステーションの設置及び点検管理、非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を実施し、現在に至っています。屋外に設置したシロアリ監視ステーション内にシロアリが侵入することはこれまでにありましたが、基礎外断熱面及び家屋には侵入しておらず適切と管理できています。今回の点検調査でも、シロアリの侵入等は確認されませんでした。

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2021年11月11日 (木)

被害跡

古い被害跡 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ調査のためお伺いしました。この物件はおよそ50年前に建てられた物件で、前オーナーがお住いの際、大量の羽アリが発生したそうです。シロアリ防除処理が行われたそうですが、その後地元の大工さんにより不適切な増築やリフォームなどが行われたことで雨漏れが発生したそうです。

その後、現在のお施主さまが購入され、リフォームを実施しようとした際、広範囲にシロアリ被害が確認されたとのことです。その際シロアリ防除処理を実施、それから8年が経過したとのことからシロアリ対策について設計事務所に相談があり、今回点検調査を実施するに至りました。

床下構造は土間コンクリートが打設されており、50年前ということを考慮すると当時は最先端だったことが伺えます。床下側では被害跡も確認されていますが、いい加減なリフォームも垣間見えました。幸い現時点でシロアリの侵入や生息は確認されませんでしたので、薬剤処理ではなく定期的な点検調査をお薦めさせていただきました。

お施主さまは保証期間が過ぎており非常に気にされていたようで、高額な薬剤処理を覚悟されていたようです。しかし点検調査で十分対応可能である旨を説明、安心していただくとともに喜んでいただきました。

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2021年11月10日 (水)

高さのない床下

高さのない床下の点検調査 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件、元々あった建物の床下はきちんと高さがあったのですが、増築した部分については床下の低い状態でかつ点検口のない状態でした。今回、床下点検口を新設いただいたことから、点検調査を実施しました。

床下に侵入できないことから、反射鏡などを活用しながら点検調査を実施しました。打診や触診ができていないため、精度がどうしても落ちますが今回の点検調査ではシロアリ被害や侵入の兆候などは確認されませんでした。

幸い母屋側でも被害がありませんでしたので、高額な薬剤処理ではなく定期的な点検調査で対応可能と判断しました。お施主さまもアレルギー体質のため薬剤に対して不安をお持ちでしたが、薬剤に頼らないシロアリ対策ということでご安心いただいたようです。

ちなみに、今回新設いただいた点検口は15㎝角と小型です。反射鏡を使った点検調査には十分な大きさであり、かつ薬剤処理する場合発泡施工でも十分対応可能な大きさです。

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2021年11月 9日 (火)

対策完了まで10年

モニタリング用ライトトラップ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では、10数年前に階段壁面から木粉が堆積し、小孔が確認されました。お伺いした時点で新築から3年が経過しており、採取した虫体を同定した結果、外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。

10年前に被害部に対して化学的対策と物理的対策を組み合わせ、次年度には木粉の堆積はなくなりました。これで対策が完了と判断してはいけません。アフリカヒラタキクイムシの成虫が室内側だけでに発生しているとは限らず、壁内で使用されている合板などに産卵繁殖しているケースがあります。そのため、発生しているか否かのモニタリングとして、ライトトラップの設置が有効です。

アフリカヒラタキクイムシは正の走光性(光に集まる性質)があるため、天井裏などに設置すると壁内で発生したアフリカヒラタキクイムシが捕虫紙に捕獲され、生息している確認ができます。ちなみにこの物件では、対策初年度から室内側での発生は確認されませんでしたが、ライトトラップにはコンスタントに捕獲が確認されました。

多い年では、年間100匹近い数のアフリカヒラタキクイムシが捕獲されました。継続的に天井裏から対策を実施した結果、数年後には1桁の捕獲数となりました。問題はそこからで中々捕獲数ゼロにはなりませんでしたが、昨年と今年の2年続けてゼロとなりました。対策完了まで10年を要しましたが、無事に対策完了となりました。

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2021年11月 8日 (月)

床下点検調査

床下点検調査 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。5年前にも点検調査いただいた物件です。

この物件は大手ハウスメーカーの建物で、床下の構造はベタ基礎となっています。そのため、シロアリの侵入リスクが比較的低い構造となっています。前回同様、今回の点検調査でもシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

シロアリ点検調査では、シロアリの侵入や被害を確認しますが、配管からの水漏れ等も確認します。給水系からの水漏れの場合、水道料金が高くなるためわかるケースがありますが、排水系からの水漏れはわかりません。実際にシロアリ点検調査の際、排水系からの水漏れを発見したことがあります。

今回の点検調査でも、配管からの水漏れは確認されませんでした。シロアリ点検調査は、床下の健康診断と捉えて貰えば結構です。悪いところがなければ、薬剤は撒きません。人間の健康診断でも健康なのに、薬を飲む方がいないのは当然です。床下も同様に考えていただきますと幸いです。

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2021年11月 7日 (日)

定期薬剤残留処理

定期薬剤残留処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件は室内でクロゴキブリの目撃事例があること、お施主さまがゴキブリ嫌いであることから、屋外側での対策を中心に実施しています。

クロゴキブリの住処は概ね屋外が中心で、排水経路によく生息しています。そのためこれら生息箇所及び侵入経路に対して薬剤処理を実施しました。これは専門用語で残留処理といい、ゴキブリの行動習性を利用した方法で残効性の高い防疫用殺虫剤を壁面等1平方メートル当たり50ミリリットル散布するのが標準なってます。防疫用殺虫剤はハエ、蚊、ゴキブリ、ノミ、シラミ、トコジラミ、イエダニなどの感染症を媒介する衛生害虫を防除するために使用される殺虫剤です。防疫用殺虫剤は薬事法の承認許可を得た医薬品及び医薬部外品で、施工液は安全性の面から毒劇物取締法の普通物に該当します。しかし使用されている殺虫成分自体の多くは劇物が多いのが現状で、これまでに事故も起こっています。

今年は新しい系統の防疫用殺虫剤も新発売されたようで、殺虫成分自体の毒性も非常に低く安全性の高いそうです。効果についてはセミナー等を聴講した上で確認し、できれば取り入れていきたいと思います。

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2021年11月 6日 (土)

徘徊する羽アリ

徘徊するサクラアリの羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リビング掃き出し窓付近から羽アリが発生するとのことから、現地調査のためお伺いした次第です。

早速羽アリ死骸を確認した結果、サクラアリの羽アリでした。サクラアリの羽アリは、晩秋から初冬にかけて発生する羽アリとして有名です。お施主さまの聞き取り調査では、数年前にもこの時期に発生したことがあるとのことです。屋外側からの調査ではサクラアリの侵入が確認されなかったことから、床下側から点検調査を実施しました。

その結果、基礎面で徘徊するサクラアリが確認されました。それが右の写真で、サクラアリの羽アリの徘徊も確認されています。この物件の基礎構造は布基礎+土間コンクリートで、その接点部分からの隙間から出入りしている様子が確認されました。

お施主さまとハウスビルダーさんに説明したところ、この物件は大手ハウスメーカーの建物でお施主さまは土間コンクリートに隙間があるとは思わなったようです。土間コンクリート構造ではこうした隙間はあることが普通であること説明、シロアリの侵入リスクもあることをご説明させていただきました。その上でどのようなサクラアリ対策が有効なのかを説明し、後日提案書と見積書を提出することとしました。

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2021年11月 5日 (金)

床下のない構造

薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。雨漏れに伴うリフォームのため、壁を撤去した際にシロアリ被害の確認された案件です。前回調査を実施しており、今回はシロアリ駆除処理のためお伺いしました。

この物件は意匠を優先したため、床下のない逆ベタ(土間床)構造です。地下室を有する構造のため、地中も全てコンクリートとなっています。蟻道は基礎面に構築され、シロアリは壁内に侵入して被害を与えていました。これらシロアリの侵入経路及び侵入想定経路に対して薬剤処理を施しました。

シロアリのコロニーを駆除できるだけの、薬剤濃度及び処理量で処理を行なっています。大量の薬剤を使用しないとシロアリは駆除できないというのは間違いで、薬剤特性を生かす使い方ができれば大量の薬剤は必要ないのです。

それにしても今回のシロアリ被害は、建物構造の問題がある点です。意匠ももちろん重要ですが、シロアリに対応するための構造も重要ですし、建物施工管理も重要です。その後のメンテナンスも重要であることは言うまでもなく、複合して対応することが重要です。

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2021年11月 4日 (木)

閉塞作業後

イタチの侵入した天井裏 右の写真は先日、天井裏の小動物調査でお伺いした物件で撮影した天井裏の様子です。グラスウール断熱材を包んでいるポリエチレンフィルムが剥がされ、糞の堆積も確認されています。この状態にした正体はイタチで、付近では目撃事例も報告されています。

屋外及び床下側から点検調査を実施した結果、想定侵入経路として3箇所の可能性が確認されました。そこで、侵入経路閉塞作業を実施、天井裏及び床下に餌を置き侵入状況の確認を行いました。その結果、餌は食餌されておらず、閉塞作業箇所にも異変はありませんでした。

この物件は常に住まわれている状態ではないため、小動物の走り回る音での判断はできません。しかし閉塞作業箇所に異変がありませんので、無事閉塞できたものと判断されました。

当月後半には戻られる予定とのことから、今後は殺菌消毒及び殺虫処理を実施する予定です。イタチの糞尿には菌類が含まれているとともに、ダニなどの吸血性節足動物が生息していることがあるため、当社ではこれら処理をお薦めしています。

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2021年11月 3日 (水)

穿孔注入処理跡

穿孔注入処理跡 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。お施主さまがハウスビルダーさんと好意にされており、シロアリ対策の相談をされたところ点検調査を受けてみればいかがでしょうということからシロアリ調査に至りました。

床下側からの点検調査を実施した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。点検調査で気になった点が右の写真のとおり、穿孔注入処理跡が多数確認されたことです。点検調査終了後お施主さまからの点検調査で、過去にシロアリ予防処理を実施されたとのことです。

特にシロアリ被害や羽アリの発生があった訳ではありませんが、建てた工務店から来たシロアリ防除業者がシロアリ予防処理をしないとシロアリが侵入し、被害を与えるのでシロアリ予防処理をしないといけないと言われ処理されたそうです。シロアリ予防処理自体は相当以前のようですが、現時点でシロアリの侵入はなく、形跡もありません。この状態であれば、シロアリ予防処理の必要はなく安価で対応できる有料調査で十分対応が可能です。その旨をお施主さまに説明すると、高額なシロアリ予防処理費用を考えられていたようですが、安価な定期点検調査で対応可能であると安心されました。ちなみに怖いのは生物劣化の原因となる雨漏れ等ですので、屋根や壁の点検調査も実施されるようお薦めさせていただきました。

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2021年11月 2日 (火)

薬剤注入処理

薬剤注入処理 右の写真は、先日シロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、お伺いした兵庫県内の物件です。先々月にシロアリ調査を実施した物件で、屋外基礎面に蟻道が確認された案件です。

屋外側の蟻道についてはお施主さまが撤去されており、床下側からの点検調査では床組への被害は確認されませんでした。この部位は問題ありませんでしたが、問題だったのは写真の部位です。基礎面に蟻道がないのに、基礎と土台の隙間に蟻道が確認されました。おそらく、基礎面の化粧モルタルと基礎の接合面から侵入したものと考えられます。シロアリ駆除処理として蟻道の確認された部位から、薬剤注入処理を行いました。

この物件ではこの部位だけでなく、床下土壌表面には群飛孔(空中蟻道)も確認されました。そのため、建物全体へのシロアリ対策も実施しました。但し、薬剤の大量散布ではなく、必要最小限の薬剤処理で対応させていただきました。

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2021年11月 1日 (月)

2021年11月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2111トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、兵庫県内の物件で確認されたヤマトシロアリの被害の様子です。外壁下部の合板に腐朽が確認されたことから、剥がしたところシロアリ被害が確認されたとのことです。

シロアリの侵入経路ですが調査結果から、基礎の接合部から侵入蟻道を構築して木部に到達している様子が確認されました。問題はこの1箇所だけではなく、複数の箇所で確認されていることです。このように被害が拡大した理由は複数あるようで、構造的に問題点は複数あります。

意匠が独創的なため、構造的には厄介で特に水仕舞いに問題があります。同時に基礎構造は逆ベタ基礎(土間床)構造です。所謂、床下がなくコンクリート平板の上に建物が乗った状態です。設計された方は、コンクリートだからシロアリは侵入しないだろうと考えておられたものと考えられます。しかしコンクリートなどシロアリにとってみれば、ただの構造物でしか過ぎず、あくまで通路でしかありません。木材にまで到達できれば、被害を与えるのは必然です。

シロアリ対策は薬剤処理が一般的ですが、本来はシロアリが侵入しにくい建物構造にすることが重要です。コンクリートはシロアリが侵入しないと思い込むことは非常に危険です。構造と薬剤処理のバランスを取ることは、非常に重要です。当社では、安全で安心な家づくりお手伝いとシロアリ対策を提供します。お問い合わせは阪神ターマイトラボのホームページをからお願いいたします。

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