和室で確認されたヤマトシロアリ羽アリ
昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。和室にヤマトシロアリ羽アリが大量発生してとのことから、シロアリ調査のため同行しました。
床下側から調査した結果、広範囲に蟻道の構築が確認されました。しかし蟻道の中には、壊されたものの確認されました。調査結果をお施主さまと建築士の先生に報告、蟻道が壊されている原因について確認した結果、原因がわかりました。
蟻道の壊された原因はお施主さまだったのですが、壊すまでに至った経緯がありました。羽アリは数年前から発生したとのことで、最初に取られた対策は建物の周囲に自分で埋めるタイプの薬剤を使用したとのこと。残念ながら素人療法で、設置環境が適切でなければシロアリが毒餌に食いつくことはなく、駆除は到底できるものではありません。
その次はマニュアルのついたシロアリ撃退キットを使用されたとのことですが、その際蟻道を壊したとのことです。残念ながらそのキットで駆除に取り組んだものの翌年には再びヤマトシロアリ羽アリが発生したとのことです。
シロアリはマニュアルで駆除できるものではないことを、シロアリの生態面や行動学から説明させていただくとともにキットで使用していた薬剤の特性なども説明させていただきました。シロアリは生息状況を踏まえ、どこの施薬するかなど建物構造も加味する必要があるため千差万別です。シロアリは生き物で、必ず考えているとおりに動く訳ではないのでマニュアルで駆除できないのは当然なのです。
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