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2022年6月30日 (木)

職蟻も有翅虫も確認されません

職蟻も有翅虫も確認されません 右の写真は先日、イエシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。大阪府内のある倉庫兼事務所で、いつもお世話になっている害虫防除業者さんの案件です。ブリングシステムを用いて昨年から対策を実施しています。

昨年の羽アリ発生時に大量の市販殺虫スプレーを噴霧されたことから、敷地内でシロアリの姿は見えなくなりました。今年に入ってもブリングボックス内への侵入はないとともに、蟻道構築部でもシロアリの姿は確認されません。

昨年倉庫内で大量の羽アリが確認されたことから、ライトトラップを設置して確認を行いました。その結果、イエシロアリの羽アリが1匹だけで捕獲されたものとなりました。恐らく近隣では依然としてイエシロアリの被害は続いているのでしょうが、敷地内に生息が確認されていませんので今後はモニタリング回数を減らし侵入が確認された段階で再度システムを再稼働させたいと思います。

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2022年6月29日 (水)

土壌灌注処理

土壌灌注処理 昨日は先日シロアリ調査を実施した物件に、シロアリ駆除処理でお伺いしました。いつもお世話になっている建築士の先生の案件です。庭の木製柵に、シロアリ被害及び生息が確認されている物件でのシロアリ駆除処理です。他にも多くの案件を抱える中、1時間ほど空き時間ができたことから、お伺いさせていただきました。

シロアリは地中から侵入して木製柵に被害を与えているため、薬剤処理の中心は土壌灌注処理となります。薬事の種類と濃度を最適化すれば、薬剤使用量は少量十分です。薬剤は濃ければ良いというものではなく特に伝播性薬剤の場合、薬剤濃度が濃いと致死時間が早くなり伝播効果が得られません。処理量も同様で、多いと曝露量が増えて致死時間が早くなります。また多量に処理すると、処理ストレスによる忌避が発生して効果不足となるのです。

薬剤処理濃度と処理量はできるだけ薄く、少なくが最大限効果を発揮させます。薬剤の特性を生かした処理をしなければ、折角のよい性能を生かしきれないのです。

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2022年6月28日 (火)

クロアリの季節

特徴的なルリアリの腹柄節 右の写真は、先日送付いただいたクロアリの写真です。小員の講演を聴講いただいた建築士の先生からご相談いただき、クロアリを潰れないよう容器に入れて送付いただきました。

このクロアリは、タンパク質を好むルリアリです。腹柄節に特徴がありますので、比較的同定は容易です。お施主さまからの情報では、市販のアリ用毒餌剤(スーパーアリの巣コロリ)を設置したものの設置当初は出入りするルリアリもいたようですが、じきに見向きもしなくなったとのことです。この毒餌剤は雑食性のアリにも効果があるとの謳い文句ですが、なかなか難しいようです。

先日もご紹介したとおり、ルリアリは壁内に営巣することがあります。これが厄介でかなり工夫しないと、駆除は非常に困難となります。また電子機器類へ侵入する事例も報告されており、故障の原因となるため注意が必要です。

関西も梅雨明けとなり、クロアリに関するお問い合わせも急増しています。クロアリは生態に応じて、使用する薬剤や処理方法、処理範囲が変わりますので安易な薬剤処理は厳禁です。クロアリでお困りの場合は、弊社阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照のうえ、お問い合わせいただきますようお願いいたします。

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2022年6月27日 (月)

木製柵のシロアリ被害

木製柵のシロアリ被害 昨日は以前シロアリ対策でお世話になったお施主さまからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっている建築士の先生の案件で、以前にシロアリ駆除処理を実施しています。

今回ご相談をいただいたのは、庭の外側にある木製柵にシロアリ被害らしきものがあるとのこと。早速現場で調査すると、木製柵の上部にまでシロアリ被害が確認され、根元では被害がかなり進行している様子が確認されました。この根元の土壌部分を刺し具で調査したところ、活動中のヤマトシロアリが捕獲されました。

この物件では以前シロアリ駆除処理を実施しており、構造的な問題からシロアリ被害が広がっていました。床下のない逆ベタ基礎(土間床)構造で、地面と極めて近い水切り部分からの侵入や地面と殆ど距離のない勝手口枠から侵入、被害の拡大が確認されました。

今回処理箇所についてシロアリの再侵入等確認調査させていただきましたが、再侵入はありませんでした。これらについては適切にシロアリ駆除が完了したものと考えれましたが、今回調査した木製柵はシロアリの生息が確認されています。これはヤマトシロアリの典型的な生態の一つで、コロニーはそれぞれに独立して成立しているのです。今回の木製柵は撤去交換される予定ですが、放置しても特に問題ありません。このコロニーは建物自体に影響を与える可能性は極めて低いことが理由です。しかし実際にシロアリの活動を確認されたお施主さまは駆除を希望されていますので、時間調整を行い早い時期に対応したいと思います。

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2022年6月26日 (日)

ルリアリ駆除

Ant183 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件ではクロアリが室内で徘徊すると相談があり、事前に写真を送付いただきクロアリの種類がルリアリであることを確認しています。

今回ルリアリ駆除のためお伺いした次第ですが、当該事例では壁内に営巣しているものと判断しました。その要因ですが、右の写真のとおり壁内で営巣する際邪魔になるものを排出したことで砂粒状のものを確認しています。

ルリアリは枯木や枯枝に営巣することが知られていますが、壁内を枯木に見立て営巣したものと考えられました。ルリアリは電子機器類に侵入し、影響を与えることが知られていますので速やかに駆除する必要があります。

相談いただいた時点で、素人療法による薬剤処理は厳禁であることをお伝えしています。そのため、必要な薬剤処理を施すことで無事に駆除できるものと考えます。素人療法で薬剤処理を実施した場合、かえってルリアリの行動範囲を広げてしまい、難防除となってしまいます。インターネットの普及により、根拠のない情報が氾濫しその情報を鵜呑みした結果、難防除を生み出すことをご注意ください。

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2022年6月25日 (土)

ピンスポット

アメリカカンザイシロアリ駆除 昨日は継続的にアメリカカンザイシロアリ対策を実施している、兵庫県内の物件にお伺いしました。羽アリが発生したあと、糞の堆積が確認し始めたとのことから駆除処理でお伺いしました。

糞は掃除により除去されており、お施主さまからの聞き取り調査で糞の位置を確認しました。その付近で脱糞孔位置を調査、非破壊シロアリ探知機を用いて活動範囲を特定し薬剤注入処理を実施しました。木材内部ではアメリカカンザイシロアリが食害し空隙を形成していますので、どのに処理するか、ピンスポットで処理することが重要です。

アメリカカンザイシロアリは糞の堆積が確認された段階で、早急な対策されることをお薦めしています。糞の堆積が確認された段階は、既にアメリカカンザイシロアリの繁殖が進んでいることを表しています。飼育するとわかりますが、屋外に糞の出すのは木材空隙部にある程度糞が溜まった段階で外に排出します。ペアリング直後の場合、糞の外に出すまで早ければ数カ月、遅い場合には数年も要します。その間に繁殖が進めば、被害も大きくなるので注意が必要です。

薬剤注入処理では、薬剤がどのように動いているかを観察することが必要です。ただ糞が確認されたので、脱糞孔から薬剤を注入処理すればよいというものではないのです。

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2022年6月24日 (金)

本格化

ボウフラ生息域処理 昨日は年間計画で定期的に蚊対策を実施している、兵庫県内のマンションにお伺いしました。年間管理で5月を開始月、月1回の処理で年6回を予定しています。

既に処理を開始して数年になりますが、当該市町村では当時デング熱患者が発生したことからご相談をいただき、対策を実施しています。蚊対策の基本は幼虫対策で、幼虫であるボウフラの生息場所となる排水会所など水の溜まる箇所に薬剤処理を施しました。

建物の殆どで蚊の発生を抑制できていましたが、隣地との近い排水会所付近では蚊に群がられるシーンとなりました。いよいよ蚊の活動も本格化の時期を迎えました。梅雨時期でもあり、来月梅雨明け直後には処理しないと大発生となりますので、予報を見ながら対処していきたいと思います。

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2022年6月23日 (木)

床がブカブカする原因

合板の劣化で床板がブカブカしました 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からご紹介されたハウスビルダーさんの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。リフォーム中の近隣物件から羽アリが出ており、お施主さまのお宅も廊下部分の床がブカブカするとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、蟻道跡が確認されたものの、古い蟻道であり現在侵入している様子はありません。問題となった廊下部分の床ですが、シロアリ被害等も確認されませんでした。床がブカブカする原因は合板接着剤の劣化に伴うものであり、リフォームすれば問題ないと判断されました。

床下は非常にカビ臭が多く、お施主さまも気にされている様子でした。換気扇をつけた方がよいか相談いただきましたが、設置はお薦めしませんでした。日本は高温多湿なので、床下という構造を設けることでこの高温多湿に対応しているのです。床下収納庫を開けない限り、カビは上がってきませんので問題ないということになります。色々と理由をつけて床下商品を勧めるシロアリ防除業者がいますが、その殆どが意味のない商品ですのでご注意ください。

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2022年6月22日 (水)

窓枠から発生した羽アリ

窓枠から発生したトビイロケアリの羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は施設で、窓枠付近で羽アリが発生したとのことです。

早速現場で確認すると、市販の殺虫スプレーを噴霧された影響で窓枠には羽アリの死骸が大量に確認されました。死骸を携帯型顕微鏡で同定した結果、トビイロケアリの羽アリでした。問題は、トビイロケアリの羽アリが空いていない窓枠の内側で発生したというところです。

トビイロケアリは木材腐朽部に営巣することが知られており、この時期に浴室や洗面などでよく発生します。注意しなければならないのはこの窓枠で、窓枠コーキングが切れて雨水が侵入し腐朽している可能性があるためです。2階も同位置にも窓枠があり、こちらも雨水が侵入していないかの確認が必要です。その上で、適切なトビイロケアリの駆除を行う必要があるのです。

トビイロケアリの駆除は、市販の殺虫スプレーでは噴霧した場所しか効果はありません。そのため、巣内では活動中ですのでご注意ください。また市販のアリ用毒餌剤も、喫食性が悪く十分な効果が得られないケースが多いので素人療法はお薦めできません。

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2022年6月21日 (火)

畳の隙間から発生したヤマトシロアリ羽アリ

畳の下で確認されたヤマトシロアリ羽アリ死骸昨日はいつもお世話になっているけ建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。5月上旬に畳の隙間から羽アリが発生したとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

羽アリの発生が確認された畳を上げて確認すると、床板に沢山の翅とヤマトシロアリ羽アリの死骸が確認されました。幸いにも床板や畳寄せに被害は確認されませんでした。床下側から点検調査した結果、基礎面に蟻道の構築が確認されました。

蟻道は1本だけで、土台への被害も表面を齧った程度の被害でした。羽アリはこの被害部から発生したのではなく、地面に構築された空中蟻道から発生したものと考えられました。土壌表面に構築された空中蟻道は羽アリの出口である群飛孔ですが、空中蟻道が形成されるのには理由があります。

この物件では過去に薬剤処理が実施された跡があり、それが土台にあけられた穿孔注入処理跡です。薬剤の種類によっては、忌避性を有する薬剤があります。合成ピレスロイド系薬剤がその代表的なものであり、これら薬剤を使うことでコロニーは駆除できず、地中にコロニーが残った状態にあります。薬剤が散布できていない中央部などから、羽アリを出すことになるのです。コロニーを駆除を信条とする当社からすればコロニーを駆除しないのはどうかと思いますが、こうして何年後かに羽アリが発生し薬剤処理を勧めることができるのは普通のシロアリ防除業者にとって都合がよいのかもしれません。

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2022年6月20日 (月)

羽アリ発生

アメリカカンザイシロアリ羽アリ 昨日はいつもお世話になっているアメリカカンザイシロアリ対策で継続的にお伺いしている、兵庫県内の物件にお伺いしました。毎年アメリカカンザイシロアリに羽アリが確認される物件ですが、今年も羽アリの発生が確認されたと連絡をいただきお伺いしました。

この物件では羽アリの発生は2箇所となっており、1階出窓周辺及び2階出窓周辺となっています。ちなみに出窓の位置ですが、上下並んでいる訳ではなく全く異なる方角の出窓です。この出窓ですが、いずれも糞の堆積は確認されていません。過去に1階出窓では糞の堆積が確認されましたが、薬剤注入処理により2年以上糞の堆積はありません。2階出窓付近では糞の堆積するないので、生息場所を特定することは困難です。

恐らく壁内の間柱や胴縁に生息し、それら箇所から羽アリが発生、室内に這い出たものと考えられました。対策としては取り外し可能な非木質系の壁とし、間柱や胴縁に薬剤処理をする方法を提案、具体的な見積を行いましたが金額が高額になったため保留中となっています。現在では羽アリ対策として、ライトトラップを設置して捕獲することと糞の堆積が確認されれば非破壊シロアリ探知機で生息場所を特定し薬剤処理を行うこととしています。この地区では古くからアメリカカンザイシロアリの生息が確認されており、外部からアメリカカンザイシロアリの羽アリが飛来し、繁殖していますので抜本的な対策ではなく適宜対応する形でしか対応は難しそうです。

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2022年6月19日 (日)

羽化の季節

天井で確認された成虫脱出孔 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にヒラタキクイムシ類対策でお伺いしました。この物件では数年前から、天井の木部から外来種のケブトヒラタキクイムシが発生しています。本来であればで被害部を含む天井木部の撤去交換が必要ですが、コスト等を考慮し当社で対策を実施しています。

昨年に引き続き、天井で成虫脱出孔と木粉(フラス)の堆積が確認されました。木材内部で羽化したケブトヒラタキクイムシ成虫が屋外に出るため、成虫脱出孔をあけてでてきます。天井で発生しているケースでは、木粉は床面に散乱します。室内でも多少空気の流れがあるため、木粉は垂直に落ちる訳ではありません。ましてや木粉が確認されてから、掃除をしてしまうと成虫脱出孔の位置がわかりにくくなります。その上、ケブトヒラタキクイムシの成虫脱出孔は他種よりも小径であるため特にわかりにくいという特徴があります。

天井面を徹底的に調査し、薬剤注入処理を行いました。市販されている薬剤に加え、当初オリジナルの薬剤を処理、そして物理的対策の3段階で対応しています。ケブトヒラタキクイムシでは木材内部の被害範囲は他種よりも狭く、薬剤処理することでわかります。訪問当初よりも木粉の堆積は大きく減少しましたが、排出がなくなるまできちんと対応していきたいと思います。

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2022年6月18日 (土)

徘徊

徘徊するルリアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。玄関周辺でクロアリが徘徊しているとのことから、調査のためお伺いしました。

事前にクロアリを送付いただき同定しており、当該物件で確認されているアリはルリアリです。当該ブログでよくご紹介しているクロアリです。ルリアリはタンパク質を好むありで、市販のアリ用毒餌剤(アリの巣コロリやアリ用コンバット等)見向きもしないアリとして知られています。これは毒餌剤の含まれる誘引成分が、ルリアリの好む成分でないことが理由です。

ルリアリは壁内に営巣し、室内によく侵入します。家電製品やパソコンなどに侵入してトラブルを起こす原因となります。適切に駆除することが重要ですが、決して駆除は簡単ではありません。ルリアリの活動範囲を把握した上で、薬剤の種類の選択、処理濃度と処理量を最適化する必要があります。薬剤は沢山撒けばよいというものではなく、撒き過ぎると忌避が出てしまい駆除できませんので注意が必要です。

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2022年6月17日 (金)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 昨日は、奈良県内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、先日シロアリ調査でお伺いしています。リフォームの際、掃き出し窓枠にシロアリ被害が確認された物件での薬剤処理でお伺いした次第です。

この被害は床下側からの侵入ではなく、掃き出し窓枠の屋外側からの侵入です。掃き出し窓下枠の高さが、屋外側の犬走地面と同じのため容易に侵入できました。その上、雨漏れも重なり掃き出し窓上枠にまで甚大な被害となりました。

薬剤処理は被害部から処理を行いましたが、この処理はあまり意味がありません。一応処理しましたというレベルで、重要な処理は屋外側犬走下の土壌への処理です。ここに処理することで、地中の巣系の駆除が可能となります。

但し薬剤の種類は重要で、忌避性の高い合成ピレスロイド系薬剤では巣系の駆除はできません。薬剤が巣系に届く前に忌避し、逃亡するのが理由です。忌避性のないネオニコチノイド系薬剤でも、過信は禁物です。処理の方法によっては、物理的に忌避してしまうからです。

一般的なシロアリ防除業者からすれば、都合が良いかもしれません。巣系の駆除ができなければ、残効性の消失に伴いシロアリ再侵入のリスクが高くなるからです。そうなることで、再消毒やサイクル施工という名称で保証期間終了に薬剤を撒くことができるのです。これを容認するか否かは、消費者の正しい知識が問われるのです。

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2022年6月16日 (木)

解体された浴室

解体された浴室で確認された被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。先々月にシロアリ調査でお伺いした物件で、シロアリ調査結果を元にリフォーム内容を検討するということでした。

その際の調査結果ですが、シロアリ被害は浴室のみ確認されました。土台部分のシロアリ被害及び腐朽が甚大で、浴室を解体せずにシロアリ駆除することは可能ですが、解体してユニット化することを提案しました。今回浴室の解体が終了したことから、薬剤処理のためお伺いした次第です。

解体された壁内部分の土台も、シロアリ被害と腐朽が進行していました。基礎面には蟻道が確認されており、その蟻道の一部を壊すと活動中のヤマトシロアリが確認されました。シロアリは地中側から進行、土台に到達して食害していました。そのためシロアリ駆除処理の中心は地中ですので、土壌灌注処理を行いました。念のため土台等木部にも薬剤処理を実施しましたが、シロアリ駆除の基本はシロアリの生息箇所への薬剤処理です。

ちなみにハウスビルダーさんやお施主さまは、被害は古いものでありシロアリは活動していないものとお考えだったそうです。実際には活動中で、解体時のストレスで逃亡していないことを考慮すると活性は高いものと考えられました。

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2022年6月15日 (水)

構造が招いた被害

掃き出し窓枠で確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。リフォームの際に床を解体したところ、掃き出し窓枠にシロアリ被害が確認されたとのことからシロアリ調査でお伺いしました。

掃き出し窓枠ですが、上枠にまでシロアリ被害が確認されるほど甚大でした。この原因は複数あり、屋根取り合い部分から雨漏れが確認されたことで、上枠にまでシロアリ被害が広がりました。シロアリの侵入経路ですが、基礎面に蟻道を構築しての侵入ではありませんでした。掃き出し窓枠の高さが庭側地面と同じ高さになっており、挙句の果てに基礎がコンクリートブロックであったことです。コンクリートブロック基礎が庭側地面となっているため、ブロック隙間からシロアリは容易に侵入できたのです。

リフォーム日程の関係で時間に余裕がないとのことから、再び他の案件を調整しなければなりません。まだまだヤマトシロアリ羽アリが発生した物件でのシロアリ調査案件も抱えた状態ですので、なんとか調整する必要があり、そちらでも時間を取られるので少し大変です。

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2022年6月14日 (火)

追加床下点検調査

掘りごたつ周辺のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。浴室及び洗面リフォームのため解体した際に、シロアリ被害が確認された現地調査を実施、浴室土壌に対して灌注処理を実施した案件です。その際、床下側のシロアリ調査を実施したかったのですが、時間的余裕がなくこの日にシロアリ調査を実施する運びとなりました。

床下側から点検調査した結果、洗面に隣接する便所土台部分でシロアリ被害が確認されました。これは洗面で確認した被害と連動しているものでした。問題はこれら浴室側と対角にある和室で、中央に掘りごたつがありました。その掘りごたつの土台や周辺の床板にシロアリ被害が確認されました。

ちなみにこの物件では耐震金具や床下換気扇、床下調湿材などがありましたが、施工跡はありません。お施主さまからの聞き取り調査では、ご両親がお住いの際に施工されたとのことです。これについてはまたの機会にご紹介したいと思いますが、この調査結果からシロアリ対策は必須となります。お施主さまのご意向などをお聞きして、ハウスビルダーさんと相談しながらよい提案ができるよう考えていきたいと思います。

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2022年6月13日 (月)

床下換気口から確認されたヤマトシロアリ羽アリ

羽アリ出口である群飛孔 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。先生のご友人のお宅で、5月に床下換気口から羽アリが発生するのをお施主さまが確認されたとにことです。そのお施主さまが建築士の先生に相談、シロアリ調査して貰うべきとなったため小員がシロアリ調査でお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、玄関上框周辺で蟻道及びシロアリ被害を確認しました。床下には右の写真のとおり、空中蟻道の構築も確認されました。この空中蟻道は、羽アリの発生口である群飛孔です。この蟻道の先端から羽アリが飛び立ちますが、その際明るい場所をめがけて飛びますの床下換気口周辺で確認されます。ちなみにこの空中蟻道は被害の確認された上り框周辺ではなく、少し離れた和室の床下です。

このようなケースでは、上り框周辺で活動しているシロアリのコロニーと、群飛孔の地中にコロニーは同一でないと考える必要がありました。これを混同して薬剤処理を行うと、どんなに薬剤を大量に散布してもコロニーの駆除はできずに来年また羽アリが発生します。これを再発と呼びますが、再発の原因はコロニーの駆除ができていないことです。

シロアリ業者が駆除処理を実施したにもかかわらず、再発するのは知識と技術の欠落です。知識と技術が劣るシロアリ業者がシロアリ駆除を行った場合、再発率が20%を超えるケースがあると聞きます。ちなみに当社でシロアリ駆除だけを行う場合、薬剤使用量は数リットルです。ちなみに協会仕様書に基づいた防除処理では数10リットルから場合によっては100リットル、200リットルを超える場合があります。これだけ大量に薬剤を使用しても再発するということは、如何に知識と技術が無いかの裏付けとなります。

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2022年6月12日 (日)

非破壊点検調査

非破壊点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件はとある施設で、庭内でヤマトシロアリの羽アリが発生しました。今回シロアリ対策のためお伺いした次第です。

庭でシロアリの発生が確認された場合、シロアリ対策をどうすべきかがよく議論になります。戸建て住宅では、シロアリの侵入を防止するため床下への薬剤処理が一般的です。しかし当社ではシロアリ調査を実施し、シロアリの侵入リスクを判断した上で薬剤処理が不要な場合には定期的な点検調査で対応するようお薦めしています。費用対効果を考えて無駄な出費は抑制、家を長持ちさせるにはどうすべきかを提案します。

今回の施設は床下のない構造物のため、シロアリ対策は限定的です。よく実施される方法としては建物外周部の土壌に対して薬剤処理を行うトレンチング処理か、外周部にベイトボックスを設置して毒餌シロアリ駆除を行うベイト工法を行う場合が一般的とされています。前者の場合、費用は高額でかつ土壌汚染につながります。後者では継続的に費用が発生し極めて高額となる上に、ベイト工法自体がヤマトシロアリの生態には向いていないという問題もあります。

このようなケースでは、非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査の実施を当社としてお薦めしています。建物構造を加味し、シロアリの想定侵入経路を中心に非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を実施、早期発見に努める方法です。トレンチング処理やベイト工法に比べて費用は大きく抑制でき、費用対効果が高いのが特徴です。今回の点検調査では、シロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。ちなみに点検調査のサイクルですが、毎年実施が理想ですが当社としてはコストも考慮し2~3年毎をお薦めしています。

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2022年6月11日 (土)

床下のない構造で発生したヤマトシロアリ羽アリ

押入柱のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。毎年羽アリの発生が確認されている賃貸物件で、現在空家状態となっています。羽アリが発生する度に借家人が退去することからオーナーさまがやっと駆除される意思を固めたようです。

この物件は1階のうち半分が車庫、残りの半分が洋室と浴室及び洗面になっています。このうち洋室はコンクリートの上に直接クッションフロアが貼り付けてあります。被害は浴室の前室で確認され、床がかなり被害を受け撓んだ状態となっています。ちなみにこの前室ですが床下の一部を剥ぎ確認したところ、床下の高さがほとんどない転ばし床構造でした。

また、洋室の押入部分も柱や敷居、雑巾摺や押入床にまで被害が広がっていました。シロアリの活動も確認されましたが、兵蟻を確認することができなかったため職蟻を持ち帰って同定した結果、ヤマトシロアリであることを確認しました。

住宅管理会社さんによると羽アリは3階にまで確認されており、かなり被害が進行している様子です。駆除処理は手間をかければ問題なく実施可能ですが、この後のリフォームの内容が極めて重要です。その辺りも提案しながら、この案件を進めたいと思います。

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2022年6月10日 (金)

浴室解体時に確認された被害

浴室解体時に確認された被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、シロアリ被害が確認されたとのことです。この後土間コンクリートを打設するとのことから、調査と部分施工を行いました。

解体された浴室では広範囲にシロアリ被害が確認され、中には比較的新しい被害や蟻道が確認されました。現時点でシロアリの生息は確認されませんでしたが、これは解体時の振動等によるストレスで地中の巣系に逃亡した可能性が高いと考えられました。この後土間コンクリートを打設するとのことから、土壌灌注処理を中心に施工しました。

ユニットバスでない昔からある浴室は在来構造と呼ばれていますが、シロアリが地中から極めて侵入し易い構造となっています。そのため、在来構造の浴室をリフォームする際、薬剤処理をお薦めしています。その場合、使用する薬剤の特性を生かした使い方をする必要があります。このケースでホウ酸製剤は有効ですかとよく質問をいただきますが、配管等からの水漏れリスクが高いためホウ酸製剤はお薦めできません。これも薬剤の特性を考慮することが、建物管理として重要な要素なのです。

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2022年6月 9日 (木)

発生源

ミツモンホソキバガ 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。管理しているマンションの一室で、室内で小さい虫が飛び回っているとのことです。

早速現場で確認すると、室内では数十匹の小さな虫が飛び回っています。体の特徴から蛾であることはわかりましたが、蛾はチョウ目(鱗翅目)に該当する昆虫で、チョウ目はコウチュウ目、ハチ目に続いて種類の多いのが特徴です。室内で目撃される蛾としては、乾燥子実類を餌とするノシメマダラメイガや乾燥羽毛やウールを餌とするイガやメイガなどが一般的です。しかし今回確認された蛾は、いずれもこれらの種類ではありません。

今回確認された蛾は、同定結果からミツモンホソキバガであることが判明しました。本種は西インド諸島が原産の外来種で、ここ50年来の比較的新しい外来種とのことです。問題は発生源で、文献を調査すると、枯葉食、糞食及び腐植食と考えられています。実際の現場調査した際、浴室天井点検口から天井裏を調査でネズミの糞を確認しています。おそらくこれがこの蛾の発生源と考えられます。効率的に駆除ができるよう対策を検討し、提案したいと思います。

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2022年6月 8日 (水)

駆除処理先行

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。先日シロアリ調査を実施した物件で、現在リフォーム進行中です。

案件が重複しているため、先行して処理が必要と判断した被害部について薬剤注入処理を実施しました。この被害部ではシロアリの姿は確認されていませんが、この付近から先月羽アリが発生しています。被害部にシロアリの姿が見えなくても、地中にはコロニーがあり活動中です。当然ですが、何も対策をしない場合には、高い確率で再侵入すると考えられます。

今回のケースでは被害部に最小限の薬剤処理を、侵入経路と考えられる土壌については灌注処理を行いました。注入時の感覚が重要で、コロニーに薬剤が到達できたものと考えられました。

当該物件では、侵入防止処理も実施する予定です。まだ羽アリ発生物件の調査も抱えていますので、日程調整を行い順次対応したいと思います。

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2022年6月 7日 (火)

広縁で確認されたヤマトシロアリ羽アリ

接合部で確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。5月上旬に広縁付近で羽アリを確認したとのことから、お伺いした次第です。

床下側から点検調査を実施した結果、広縁のコンクリートブロック基礎と床束の接合部に蟻道の構築が確認されました。この上部にあたる広縁土台部分にもシロアリ被害が確認されたことから、この被害部周辺からヤマトシロアリの羽アリが発生したものと考えられました。

これら以外の箇所のシロアリ調査結果ですが、浴室土台付近にもシロアリ被害が確認されました。但し当該箇所では穿孔処理跡も確認されていますので、過去にも羽アリの発生があり防除処理が行われたものと考えられました。

お施主さまからの聞き取り調査では、先代がお住いの際に処理が行われたとのことです。10年以上前になりますが、この被害自体もここ数年のものではありません。薬剤施工の保証期間は5年間ですが、高濃度の大量散布を実施していますので、実際にはもう少し残効性があります。それを考慮すると今回被害の確認された部位が、丁寧に処理されていなかったのではないかと思われました。どんなに薬剤を大量散布しても、シロアリの侵入想定経路に対して丁寧に処理しなければ意味がないのです。

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2022年6月 6日 (月)

解体時に確認されたシロアリ被害

解体時に確認されたシロアリ被害 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした現場で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼でお伺いした、奈良県内のリフォーム中の物件です。

浴室解体した際に確認された、土台部分のシロアリ被害です。これら以外に、掃き出し窓枠でもシロアリ被害が確認されています。しかし土台等には穿孔処理跡と木栓が確認されており、床下換気扇の種類などから大手シロアリ防除業者によるものと考えられました。

ちなみに被害が確認された部位には穿孔処理跡や薬剤処理跡はなく、施工ミスによるシロアリ被害と考えられました。これはマニュアル主義の弊害で、シロアリ調査の際に徹底的な調査が行われていないことが理由です。

大工さんにお話しを聞くと床を撤去した際、床下全面に調湿材マットが敷き込まれていたそうです。残念ながら床下調湿材に効果は、殆ど期待できません。設置当初は湿気を取ってくれますが、謳い文句ほど吸放湿せず直に破過を迎えます。それ以前に湿気を下げても、シロアリには関係ありませんのでご注意ください。

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2022年6月 5日 (日)

土壌灌注処理

Extermination857 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件は本来長屋で、現在は店舗となっていますがこれから住居としてリフォームされる予定の物件です。

リフォーム前に床が沈んでいると気付いたハウスビルダーさんが床を捲ったとこと、大量のシロアリが確認されました。事前のシロアリ調査ではシロアリは逃亡して姿は確認できませんでしたが、シロアリが侵入した原因や侵入経路を確認、対策を提案し今回処理のためお伺いした次第です。

シロアリの生息が確認された土壌面に薬剤を撒けばよいというものではなく、地中で活動中のシロアリに対して薬剤が接触するよう土壌灌注処理を行いました。ここで重要なのは、処理間隔や処理量ではありません。土壌灌注処理をマニュアルに沿って処理するのは、薬剤大量散布と何ら変わりはなく環境汚染でしかありません。建物構造を考慮し薬剤注入状況を判断して処理することで、地中のコロニーを駆除することが可能なのです。

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2022年6月 4日 (土)

リフォーム中に発生した羽アリ

蔵入口のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、先月の月初めに解体開始前に羽アリが発生したとのことです。今回解体が進んだことから、シロアリ調査を実施しました。

元々蔵であったところに、床などを撤去して新しく住居ゾーンにするリフォームです。シロアリ被害は、蔵の入口で確認されました。明確な蟻道の構築が確認されなかったことから、侵入経路はクラック部分と判断しました。

ちなみに被害は天井付近まで確認されましたが、これは雨漏れによるものと考えられました。リフォームは順調に進んでいますので、日程調整を行い滞りなく対応したいと思います。

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2022年6月 3日 (金)

新築防腐防蟻処理

処理が必須な箇所 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築中の物件で、防腐防蟻処理のためお伺いしました。

この物件は急遽依頼をいただき、日程調整しお伺いしました。通常は床組を組んだ段階で処理するのが一般的ですが、この物件では既に床板まで貼られた状態でした。監督さんが大工さんから、防蟻処理はどうするのかと聞かれ急遽依頼をいただいた次第です。ちなみに建築士の設計図面では、防蟻処理の記載はありました。

既に床板が貼られているので、床上と床下で個々の処理を行いました。建物構造を考慮すると薬剤処理の意味はどこにあるのかと考えがちですが、ベタ基礎構造ではシロアリの侵入経路は限定的です。そこを押さえておけば、シロアリの侵入は抑制できます。その代表的な箇所は玄関で、使用する薬剤の種類を特定することも重要です。

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2022年6月 2日 (木)

戻ってきません

シロアリが確認されない被害部 右の写真は、先日イエシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件は飲食店舗で、昨年の6月にイエシロアリ羽アリが発生しました。店舗で床下のない構造のため薬剤処理によるイエシロアリ対策ではなく、ブリングシステムを採用しました。

羽アリは3階に窓枠で発生したことからブリングボックスは3階の床面に点検口を設置、被害の確認された胴差部分にセットしました。昨年からボックス内へのシロアリの侵入はなく、複数の箇所に自作誘導ボックス設置を試みたものの侵入はありません。今回も被害の確認された胴差、梁や根太などの確認を行いましたが、シロアリの姿は確認されませんでした。

今回、好意で隣接する店舗の調査を行うことができました。しかしこの店舗でもシロアリの姿は確認されませんでした。周辺の店舗の皆さんからの聞き取り調査で、最も羽アリが発生した店舗はわかりました。今年、この店舗から羽アリの発生状況を確認したいと思います。

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2022年6月 1日 (水)

2022年6月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2206トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、昨年大阪市内の物件で確認されたイエシロアリ有翅虫(羽アリ)の様子です。

近畿でのイエシロアリは紀伊半島沿岸部が一般的な生息域でしたが、近年では生息域が広がっています。大阪湾沿岸でも以前からも生息は確認されていましたが、沿岸部から離れた内陸部にまで生息が確認されていますので、イエシロアリの環境適応能力は想像以上に高い模様です。

阪神間でのイエシロアリ羽アリは、6月中旬頃から確認されます。イエシロアリの羽アリは夜のはじめ頃(18時~21時)に発生し、正の走光性(光に集まる性質)を有するため電灯になどの光源に群がる様子が確認されます。ヤマトシロアリと比べ発生数が多いこと、発生期間が長いことが特徴です。

イエシロアリの羽アリが発生した場合、その家屋等にコロニーがあると考えがちです。しかし巨大なネットワークを形成するイエシロアリは、100メートル四方が活動範囲となるケースがあります。コロニーを意識した処理をしなければ、イエシロアリの駆除はできないのです。特に協会仕様書に基づいた薬剤大量散布では、シロアリのコロニーを無視しているため駆除は困難です。イエシロアリに対する知識や経験、薬剤特性に関する知識などを無視した結果が再発に繋がるのです。

イエシロアリ駆除処理では、イエシロアリの生態と行動を考慮して処理する必要があります。当社のイエシロアリ対策は徹底した調査から、最適なイエシロアリ対策を提案します。イエシロアリ駆除及び対策は阪神ターマイトラボのホームページをご参照いただきますようお願いいたします。

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