押入で確認された砂粒
昨日は継続的にアメリカカンザイシロアリ対策を実施している、兵庫県内の物件にお伺いしました。押入内にアメリカカンザイシロアリの糞が確認されているとのことから、駆除処理でお伺いした次第です。
アメリカカンザイシロアリの糞は、砂粒のように見えますが、ルーペなどで確認すると俵状で筋が入っているのが特徴です。概ね薄茶色っぽい糞と濃褐色の糞が混じるのが一般的ですが、単独の糞の場合もあります。
アメリカカンザイシロアリの糞が堆積している場合、糞の堆積状況を観察する必要があります。その堆積散乱状況から、高い場所から排出されたのか低い場合から排出されたのかを判断します。脱糞孔が確認されれば、脱糞孔から薬剤注入処理を行います。
薬剤の注入状況から木材内部に形成された坑道が、広がっているかを判断します。坑道が広がっている場合、非破壊シロアリ探知機を用いて生息範囲を特定し、最適な箇所に穿孔を行い薬剤注入処理を行います。
坑道内を薬剤で充満させるのは、限界があります。それだけにできるだけ坑道内に薬剤を入れるのには、どう工夫すべきかを考えることが重要です。
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