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2022年12月31日 (土)

2022年度総括

薬剤特性を生かしたシロアリ駆除 2022年もいよいよ今日1日を残すこととなりました。2020年から実質的に問題となった新型コロナウイルスですが、依然として終焉が見えない影響となりました。そこで、今年もまたこの1年を振り返ってみたいと思います。

今年は何十年振りに新剤が上市され、実質的に使用された初年度となりました。当社ではこれら薬剤について自社試験を実施しました。薬剤メーカーが提示する試験結果は、個人的に信用していません。その理由として、実際の現場を考慮した試験方法ではないからです。ですので当社では自社での試験を行い、薬剤の特性評価を実施しています。その結果を元に、どのように現場で使用すればよいのかをフィードバックしています。

右の写真はその薬剤を使用した結果で、床下側で極めて少量の薬剤を部分処理しています。薬剤処理2週間後の結果で、床上窓枠にヤマトシロアリ死骸が大量に堆積しています。特に窓枠周辺に被害が無かったのですが、非破壊シロアリ探知機でシロアリの活動は探知していました。ちなみに床下では基礎面に蟻道の構築がないというややこしい案件でしたが、想定される侵入経路への処理でこのような結果が得られました。

この結果に辿り着くまで、多くの試験を重ねました。その結果、実験に供試しているイエシロアリの巣を潰してしまうこととなりました。そのため、新たな巣の確保に頭を痛めることとなりました。薬剤は、その特性を生かした処理をすべきというのが当社のポリシーです。その結果、最小限の薬剤処理でシロアリ駆除ができるよう日々精進していきたいと思います。

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2022年12月30日 (金)

確保されていない動線

床下換気扇により塞がれた動線 右の写真は先日、シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件です。床下通気口(床下人通口)に、床下換気扇が設置されています。

この床下通気口は元々基礎の作り方が悪く、人通口部分が盛り上がっています。そこに床下換気扇を設置しているので人が通ることができず、人通口の役目を果たしていません。この奥の部屋ですが、元々掘り炬燵のある和室でしたが、リフォームによってこの元和室は侵入できない床下となっています。

床下でのシロアリ調査を実施するにあたり、重要なのは確保された床下動線です。確保されていない動線はありえません。そもそもこの場所に床下換気扇の必要はありません。この物件では、計9台の床下換気扇が設置されていました、そしてよくみるとわかりますが、床下補強金具まで設置されています。ちなみに大手シロアリ防除業者さんが床下換気扇や床下補強金具を設置したそうです。大手だからと安心していると、このような悪徳商法の餌食となるのでご注意ください。

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2022年12月29日 (木)

ワクチン接種

ワクチン接種 昨日は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)予防接種の4回目を接種しました。これまでかかりつけのクリニックで接種していましたが、かかりつけのクリニックではあまり4回目接種を薦めておられませんでした。

しかし最近の感染状況、感染された方のお話しを聞くとこれはやはり接種すべきと考えました。そんな折、妻のかかりつけ医ではいつでも接種できるとのことから昨日妻の仕事上がりに合わせてお伺いしました。

接種したその日は接種した箇所に痛みがあったものの発熱はありませんでしたが、しかし、翌日の日中にはだるさを確認、38度前半の発熱となりました。免疫応答なので、熱剤で対応、ロキソプロフェンを服用しました。一旦発熱は収まったものの、夜には再び38度台まで発熱しました。ロキソプロフェンと持病で常備しているランソプラゾールを服用しました。

既に年内の現場作業は完了していますので、休養を取りながら大量の事務作業をこなして行きたいと思います。ちなみに今回接種したワクチンはファイザー製の2価オミクロン株BA.4-5でした。

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2022年12月28日 (水)

既築防腐防蟻処理

既築防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、リフォーム中の物件にお伺いしました。防腐防蟻処理依頼をいただき、お伺いした次第です。

お伺いした際には、シロアリ被害や侵入などは確認されませんでした。しかし、ハウスビルダーさんとお施主さまからの要望により薬剤処理を実施することとなりました。その背景として、お施主さまは借家で羽アリが大量発生し、それがトラウマになったとのことです。

ちなみに写真の箇所は、2階に設置するトイレの壁面です。水廻りですので、ハウスビルダーさんから処理を依頼され処理を行いました。水廻りのため腐朽が心配とのことから処理を実施していますが、小員としてはカビも意識して処理を行っています。

薬剤の中には木材腐朽菌には効果が高いものの、カビには効きにくい薬剤もあります。当社ではカビにも効果が確認されている薬剤を使用していますので、床下のカビにも多少効果が期待できます。薬剤は何を目的としているかを明確にする必要があります。

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2022年12月27日 (火)

効果の有無

十分な効果が得られていない床下換気扇 右の写真は、先日床下点検調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。床下換気口(床下人通口)に床下換気扇が設置されています。

お施主さまのからの聞き取り調査では、過去に浴室でヤマトシロアリの羽アリが発生したとのこと。シロアリ駆除をシロアリ防除業者に依頼した際、床下の湿気が非常に高かったとのこと。シロアリ駆除を実施したとしても、これだけ湿気が高いとまたシロアリが侵入する可能性が高いので床下換気扇を設置したほうがよいと勧められた設置したとのこと。

ちなみにこの物件では、6台の床下換気扇が設置されています。写真はそのうちの1台で、現在も稼働しています。写真のとおり床下土壌は乾燥した状態に見えますが、床下に入るとカビ臭が確認されました。

未だに乾燥すればシロアリ対策になると思い込んでおられるようですが、シロアリに乾燥など何の役目もありません。蟻道を構築してしまえば、何の問題もありません。床下換気扇がカビ対策になると信じておられる方もおられるようですが、当該事例のようにカビ臭は消えていないのが現状です。

高額な割に費用対効果が得られず、挙句の果てにメーカーは3台を推奨しているのにその倍を設置するなど悪質としかいいようなない業者のようです。こうした業者はまだまだ多いようですので、ご注意ください。

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2022年12月26日 (月)

蟻害ではなく腐朽

蟻害ではなく腐朽 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。リフォーム中の現場で、被害らしきものが確認されたとのことから、シロアリ調査依頼をいただきました。

現場で調査を実施したところ、ハウスビルダーさんが気にされていた被害は腐朽でした。現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。ちなみに、この物件は築40年以上が経過しています。当時の状況を考えると、有機塩素系薬剤のクロルデンが使用されていたものと考えられました。

有機塩素系クロルデンは難分解性で、投下薬量は恐ろしいほど多いことから今も残留しています。そのため、シロアリの侵入を阻止しているものと考えられました。このクロルデンは1986年に第一種特定化学物質に指定されています。第一種特定化学物質とは、難分解性、高蓄積性及び長期毒性又は高次捕食動物への慢性毒性を有する化学物質で、製造又は輸入の許可(原則禁止)、使用の制限、政令指定製品の輸入制限や第一種取扱事業者に対する基準適合義務及び表示義務等が規定されています。

小員も研究員時代、普通にクロルデンを扱っていました。安全性に問題がないとされていた薬剤でした。しかし安全性の評価基準が変わったりすると、ある日突然薬剤の安全性も変わります。安全だった薬剤も危険になるのです。現在安全とされている薬剤であっても、大量散布はリスクがあることをご承知おきください。

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2022年12月25日 (日)

床下点検調査

侵入リスクの低い土間コンクリート 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。洗面の床がブカブカするとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。問題の洗面の床板ですが、合板の劣化で剥がれかけた状態でした。これが床がブカブカする原因と考えられました。

合板の劣化は経年によるものもありますが、主に湿気などの水分の影響が大きくなっています。水分は床下側が原因の場合と、床上の場合があります。当該物件の床下構造は、土間コンクリート打設ですので、床下側ではありません。恐らく床上での水分管理が悪いものと考えられたことから、入浴後の水分の拭き取り、乾燥に注意いただくようにお願いしました。

推奨するシロアリ対策ですが、定期的な点検調査で十分ですと回答させていただきました。土間コンクリートが比較的よい状態にあり、シロアリの侵入リスクは低いものと判断したとこが理由です。費用対効果が不明瞭な薬剤大量散布よりも、きっちりと早期発見に努めれば問題ないのです。

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2022年12月24日 (土)

新築防腐防蟻処理

ベタ基礎物件 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築物件での防腐防蟻処理案件です。

現場監督さんが薬剤処理の依頼を忘れており、棟梁さんから防腐防蟻処理はしなくてよいのかと言われ急遽日程の相談をいただいた次第です。年末も近づき色々な案件を対応している関係で、現場作業でスケジュールが満杯ということではなかったことから調整してお伺いしました。

新築防腐防蟻処理では建築基準法もあるため、処理は協会仕様書に基づいた薬剤大量散布です。残念ですが、法律が関係することなので仕方がないところです。ただしベタ基礎で規定量の薬剤を散布すると水浸しになるため、水量は調整しています。

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2022年12月23日 (金)

侵入防止処理

洗面土台のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件でシロアリ被害が確認されたとのこと。時間に余裕がないとのことから、当日シロアリ調査と併せて侵入防止処理を行いました。

シロアリ被害が確認されたのは洗面の土台部分で、シロアリの姿は確認されませんでした。隣接する在来の浴室は既に解体され、土間コンクリートが打設されていました。土台の被害は浴室方向からの伸長で、コロニーは浴室壁内又は浴室土間下の土壌中と考えられました。

解体直前までシロアリは活動していたか否かは不明ですが、高い確率で地中に生息している可能性が高いものと考えられます。ハウスビルダーさんの意向で薬剤処理を行うこととなりましたが、このハウスビルダーさんは、当社が実施する侵入防止処理に対して高い評価をいただいています。

協会仕様書に基づいた薬剤の大量散布ではなく、安全が比較的高いとされている薬剤を用い、構造的に侵入防止が必要な箇所のみ実施するという方法です。処理コストと効果のバランスが取れた方法で、特にリフォーム時には安価で処理できるため、多くの案件でご依頼をいただいています。

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2022年12月22日 (木)

やはり侵入しませんでした

未侵入のボックス 昨日は昨年からの懸案事項である、大阪府内の物件にお伺いしました。イエシロアリの羽アリが発生した鉄骨の事務所で、小さな地下ピットで蟻道の構築が確認された案件です。ブリングシステムを採用し対応しています。

昨年の調査時点で、シロアリの動きに違和感を覚えました。その理由は、蟻道部に対して市販の殺虫スプレーを噴霧したことが理由です。市販の殺虫スプレーは忌避性の強い有効成分が含まれているため、嫌がるのが特徴です。そのため、コロニーは駆除できていません。

再侵入するものと考えブリングボックスを設置、侵入されなかったことから位置を複数変えてみましたが、やはり侵入しませんでした。越年すると侵入する可能性があると考え、設置を継続したものの侵入は確認されませんでした。

今シーズン、敷地内でイエシロアリを確認することはできませんでした。念のため羽アリシーズンの際、ライトトラップの設置を実施しましたが捕獲されませんでした。可能性として、他の発生源で他の業者が駆除処理したのかもしれません。とりあえず来年もモニタリングは継続したいと思います。

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2022年12月21日 (水)

窓枠の脱糞孔

窓上枠で確認された脱糞孔 昨日は継続的にアメリカカンザイシロアリ対策を実施している、兵庫県内の物件にお伺いしました。窓枠に木製の障子が入っており、その下枠にアメリカカンザイシロアリの糞が溜まっているとのことから駆除で伺いした次第です。

障子を外して確認すると、脱糞孔は確認されませんでした。そうなると枠に生息している可能性が高いことから、枠の調査を行いました。すると上枠で脱糞孔で確認され、それが右の写真です。

フォーム状薬剤で木材内部の坑道を状況を確認したところ、見た目以上に坑道が広がっていることが判明しました。そこで駆除用の薬剤を用いて注入処理を行いました。

セミナー講師をしていた際、同業者さんからフォーム剤で駆除はできないのですかとご質問をいただいたことがあります。実験室レベルでフォーム剤の効果を調べたことがありますが、坑道の範囲が狭い場合には駆除効果は得られます。但し坑道の範囲が広い場合、フォームの到達範囲が狭く十分な効果が得られません。極端な場合、フォームが届いた坑道に対して蟻道を構築して行き来できないようにする事例も観察されました。注入できているという思い込みが一番危険であることを意識する必要があるのです。

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2022年12月20日 (火)

侵入防止処理

侵入防止処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、解体中にシロアリ被害が確認されました。壁及び床面の解体が終わった段階でシロアリ駆除処理を先行して実施しています。

シロアリ被害が比較的高所まで及んでいたこと、被害範囲が結構広かったことから、お施主さまとハウスビルダーさんを交えて相談し、侵入防止処理を実施することとなりました。侵入防止処理は薬剤大量散布の協会仕様書に準じた処理ではなく、構造を加味で処理ポイントを絞り込んだ処理を行いました。

薬剤大量散布すれば、オペレーターに技術と知識がなくても予防処理が可能です。しかし薬剤大量散布では、お住まいの方への薬剤曝露リスクが高くなる上に処理費用も高額となります。実際にはここまで大量の薬剤を処理する必要はなく、薬剤の特徴を考慮すれば使用量が削減できるのです。薬剤使用量を削減することができれば、薬剤曝露リスクを下げることができる上に処理コストも下げることができるのです。

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2022年12月19日 (月)

積み残し案件

捕虫紙検定 年度末が近づくと色々な積み残し案件の対応が増えます。その中の一つがアフリカヒラタキクイムシ案件の、捕虫紙検定です。10年以上前から対応している案件ですが、今年度やっと対策が完了しました。

発生源は壁内で使用されている竹小舞で、年間での最大捕獲数は500匹を超えた案件です。ライトトラップによる捕獲とモニタリング、薬剤による対策を継続してきました。ちなみに室内側のフローリングや合板の壁には、被害はありません。ライトトラップへの捕獲数は多いものの、対策が功を奏したものと考えられます。

捕虫紙回収時に速報としてお施主さまに報告、ライトトラップの撤去を実施していますが、報告書が未提出であることが判明し、慌てて報告書を作成し送付させていただきました。

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2022年12月18日 (日)

好き嫌い

丸太外周部アメリカカンザイシロアリ被害 久しぶりに、アメリカカンザイシロアリ飼育ケースからご紹介したいと思います。写真がアメリカカンザイシロアリが生息中の丸太です。オヤシロアリ技研の尾屋さんからいただいた個体で、飼育始めて15年経過しています。

食べられているのは丸太の外周部が中心で、好き嫌いが明確にあります。硬い部分よりも軟らかい部分が食べ易いようなので、このような傾向となります。建築士の先生やハウスビルダーさんから、アメリカカンザイシロアリにヒノキはどうですかとよくお問い合わせをいただきます。残念ながら、アメリカカンザイシロアリはヒノキが好きなようで、被害は甚大となります。

特に関西ではヒノキ神話の傾向が強いようで、ヒノキはシロアリの被害を受けないと考えておられる建築関係の方が多いようです。アメリカカンザイシロアリ以外のヤマトシロアリでもヒノキは被害を受けます。赤身と呼ばれる中心部でも被害を受けた事例を実際に見ています。世間の俗説には、いい加減なことが多いのでご注意ください。

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2022年12月17日 (土)

新築防腐防蟻処理

新築防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築中の物件での、防腐防蟻処理案件です。

新築防腐防蟻処理は建築基準法に従い、公益社団法人日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書に準じて処理を行います。認定された薬剤を使用しますが、薬剤の安全性は千差万別です。近年薬剤の安全性は向上しており、有効成分そのものの毒性区分が普通物であることが主流です。

シロアリ防除業者の中には薬剤コストを下げるため、安価な薬剤を使用するケースがあります。当然薬剤の安全性は低いのですが、表現によって誤魔化される場合があります。問題なのは施工する液が安全と謳い、使用する薬剤の毒性区分が劇物であるケースがあり、未だにこうした薬剤が使用されているのが現状です。

当該事例では、構造的に安全性を配慮しなければならない物件でした。事前に相談をいただいていれば、ホウ酸製剤の使用も視野に入れる案件でした。今回使用した薬剤でもリスク管理上問題ないと考えますが、最終的にはハウスビルダーさんの考え方がポイントとなります。

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2022年12月16日 (金)

浴室で確認された羽アリ

浴室羽アリ発生箇所 昨日は、浴室から羽アリが発生した兵庫県内の物件にお伺いしました。今年、シロアリ対策でお世話になったお施主さまのご実家です。羽アリは先月に発生したとのことです。

早速発生した浴室を確認すると浴室タイル部分に割れが確認され、そこから少し体の大きな羽アリと体の小さいクロアリが確認されたそうです。この浴室からクロアリ死骸が捕獲できたことから簡易顕微鏡で同定した結果、サクラアリであることがわかりました。サクラアリは体長1.5mm程度ですが、サクラアリの羽アリは少し大きいのが特徴です。

床下側から点検調査した結果、浴室は在来工法で内部は調査できませんでした。隣接する洗面等の床下でもサクラアリの徘徊や巣穴は確認されませんでした。この結果から、浴室内側に生息していることは間違いありません。

既に徘徊時期は終了しているので、施工は3月以降に予定しています。ちなみにこの浴室は7年前にリフォームされたそうですが、その際ユニットバスにしなかったとのこと。ユニットバスにしていればこのようなことにはならなかったものと考えれました。

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2022年12月15日 (木)

ウッドデッキのシロアリ被害

ウッドデッキのシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。マンション1階部分のウッドデッキがシロアリ被害を受けているとのことから、シロアリ駆除処理でお伺いしました。

事前に設計事務所さんから図面等を送付いただいており、被害の概要も連絡いただいていたことから現地調査と併せて駆除処理を行いました。お施主さまからの聞き取り調査では、1ヶ月前ほどは被害で活動が確認されたとのことですが、ここのところ姿が確認できないとのことでした。

これは季節の進行に伴い、温度が安定している地中が活動の中心となっていることが理由です。また被害を触り過ぎるとシロアリは逃亡しますが、これは典型的なヤマトシロアリの生態です。この生態を考慮し、被害部に対して部分的に処理するとともの土壌灌注処理を行いました。

この物件では、建物構造的にシロアリが侵入すると厄介な構造です。そのため地中にあるシロアリのコロニーを駆除することが重要です。

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2022年12月14日 (水)

二次精密検査

昨日は行きつけのクリニックに、二次精密検査を受けてきました。夏に兵庫県建設国民健康保険組合の健康診断を受診した際、血液検査でC型肝炎ウィルス抗体(HCV抗体)が陽性となったのが理由です。

実は数年前にもHCV抗体が陽性になり、二次精密検査を受けました。その時はウイルスマーカー検査で、陰性となり問題ないと判断されました。高尿酸血症及び脂質異常症が持病で定期的に通院しており、今回定期的な血液検査と併せて腹部超音波検査を受けました。年齢的な問題もあり、臓器の細かい指摘はありましたが概ね問題がないという判定でした。

人間はこうした定期的な検査で、病気の早期発見を行います。病気になる前から、大量の薬を飲む方はおられません。小員はこの考え方が正しいと考えており、家屋の同様です。床下の定期的な点検調査を実施し、早期発見に努めることが重要です。健康な床下に、大量の薬剤を撒くのはいかがなものでしょうか。

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2022年12月13日 (火)

毎年羽アリが発生する物件

大引に形成された蟻道 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。築年数が結構経過した物件で、リフォーム計画のためシロアリ調査の依頼をいただいた次第です。

この物件は若いご夫婦が依頼主で、元々親族の方が所有されていたとのことです。親族の方によると、毎年ではないものの羽アリは見かけたことがあるとのことです。床下側から点検調査した結果、広範囲にシロアリ被害と蟻道の構築が確認されました。おそらく羽アリは毎年発生していたものの、気がつかなかったケースや発生時に不在だったケースが考えられます。

問題は今後の対応ですが、床組の強度が劣化している箇所もあればそうでない箇所もあります。写真の部位では蟻道が張り巡らされていますが被害は軽微で床組を撤去交換までの必要はありません。今後どこまで床組を新しくするのか、設計事務所さんの計画と合わせてシロアリ対策を立案したいと思います。

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2022年12月12日 (月)

住宅医スクール告知

住宅医スクール2023告知 2013年から講師をさせていただいている一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2023について、今年も講師依頼をいただきました。コロナ禍による影響で住宅医スクール2020は中止になったものの、住宅医スクール2021、2022とオンラインで開催、来年第14期の住宅医スクール2023もオンラインで開催されることとなりました。今年の題目は一昨年、昨年に引き続き『防蟻対策の実務〜蟻害事例から学ぶ診断・対策のポイント』で、3月18日(土)となっています。

住宅医スクール2023の期間は2月から11月、1日2講義、全11回のライブ講義は、ZOOM(WEB会議ツール)を用いて行われます。各ライブ講義の録画は期間限定で受講生のみへ配信され、当日欠席の場合や通信障害等で受講できなかった場合、また講義の復習として配信期間中であれば、いつでもどこでもYoutubeで動画を視聴できるとのこと。詳細は一般社団法人住宅医協会の住宅医スクール2023をご参考ください。ちなみに1日(2講義)から受講可能でスポット受講は10,000円/2講義となっています。小員の講義の日には、ここ数年と同様に京大大学院簗瀬准教授による『木材の劣化と対策~木材腐朽菌・害虫の生態と対策』となっています。

小員の講演では、実際の現場でのシロアリ蟻害事例から調査診断のポイント、シロアリの生態から考えるシロアリ対策、駆除処理や予防処理の実例、シロアリ防除用薬剤など多岐に渡る内容をお話しさせていただきますが、今年は少しリニューアルを考えています。

住宅医スクールは、既存住宅の調査診断・改修設計・施工・維持管理等の基礎から実践までを学ぶ実務者向けのスクールです。講演後には毎回聴講者の方から、具体的なシロアリ対策を相談をいただくことがほとんどです。シロアリは環境や構造に対応しますので、構造と化学的対策を上手く組み合わせてシロアリ対策のヒントをお伝えしたいと考えています。当社ではハウスビルダーさん向けのセミナーやハウスビルダーさん主催で一般の方向け家屋害虫に関する勉強会の講師などもさせていただいております。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参考ください。

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2022年12月11日 (日)

玄関で堆積した砂粒

玄関で堆積した砂粒状の糞 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策で、兵庫県内の物件にお伺いしました。昨年調査でお伺いした物件で、床下の束柱と外壁でアメリカカンザイシロアリの糞が確認された案件です。

今回連絡をいただいたのは、玄関で砂粒状の糞の堆積が確認されたとのことからご連絡をいただきました。早速現場で調査すると、玄関入口近くの付框付近で糞の堆積が確認されました。ポイントは脱糞孔で、更に調査を進めると下部で確認されました。

フォーム剤を注入し坑道の広がり方を調査した結果、狭い範囲であることが判明しました。再度、別の薬剤を用いて注入処理を行いました。

この地域では古くからアメリカカンザイシロアリの生息が確認されていることから、有翅虫(羽アリ)が飛来、当該付框に侵入したものと考えられました。この侵入を防ぐのには限界があり、糞の堆積に応じて対応するのが得策です。そのためのは、お施主さまの理解と協力が重要となります。

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2022年12月10日 (土)

2022年度木材保存士登録更新講習受講

2022年度木材保存士登録更新講習 昨日は2022年度木材保存士登録更新講習を受講してきました。大阪天満橋にあるエル・おおさか(大阪府立労働センター)での受講です。公益社団法人日本木材保存協会の木材保存士免許取得者は、3年に1度の更新が義務付けられています。

木材保存士登録更新する場合、講習会を受講するかレポートを提出するという方法があります。レポート提出は別途費用がかかり、勿体ないことから日程調節を行い受講してきました。

この講習は木材保存講座を兼ねていますので、木材保存に関する基本的な知識と新しい知見となっています。研究員時代を含めシロアリ業界に携わって30年以上経過していますので知っておくべき基礎知識がほとんどですが、中には新しい知見もありました。公益社団法人日本しろあり対策協会のしろあり防除施工士更新講習との相違点は、加圧注入など表面処理以外の内容も豊富ですので設計などに携わる方からすると重要な講習内容です。

今回、一般財団法人残留農薬研究所の青山先生から安全性に関する講演がありましたが、非常にわかりやすく勉強になりました。同じような内容が求めれる公益社団法人日本しろあり対策協会の講演とは段違いのレベル。高額の講習料を取る白対協には見習っていただきたいものですね。

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2022年12月 9日 (金)

群飛孔

床下で確認された群飛孔 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で兵庫県内の物件にお伺いしました。シロアリ被害が確認されている物件で、前回シロアリ調査を実施しています。

この物件の問題点は、低床構造であるため床下側からの点検調査ができません。そのため被害の確認された周辺に床下点検口を新設していただき、対応させていただきました。問題はこれ以外にもあり、増築部分も床下に侵入できないことでした。その理由は増築時にフローリング化と併せて床暖房が全面に施工されていました。そのため、床下点検口が新設できないという問題点も発覚しました。

床下換気口からファイバースコープを用いて内部を確認すると、床下の高さは確保されていることが確認されました。それと同時に、床下土壌表面に空中蟻道(群飛孔)が確認されたことからシロアリ対策は必須と判断しました。

ハウスビルダーさんと相談し、床下換気口の縦格子撤去をしていただきました。シロアリフォーラムメンバーには床下換気口から侵入可能なメンバーもいるのですが、小員は体高があるため侵入することはできません。但し縦格子の撤去を行うと床下内の確認調査が可能で、遠隔にはなりますが施工も可能です。

その確認調査した様子が右の写真で、土壌表面には多数の群飛孔が確認されました。幸いだったのが、床組にはシロアリ被害や蟻道の構築は確認されませんでした。おそらく増築時床組に薬剤処理されたのではないか考えてられました。薬剤はいつもまでも残効性がある訳ではありませんので、この床下に対して遠隔ですが薬剤処理を施しました。

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2022年12月 8日 (木)

家電リサイクル

家電リサイクル持込 12月に入り僅かに現場が落ち着いてきたものの、溜まりに溜まった報告書や提案書を順次対応している最中です。それと同時に洗濯機から異音がしだしたので、買い替えました。

家電量販店で購入し併せて家電リサイクル依頼すれば良いのですが、今の時代ネットが買う方が安価なため面倒ですがそうしました。そうなると大変なのが家電リサイクルです。家電リサイクルは個人で行う場合、郵便局で振込用紙を貰い記入後支払います。後はその用紙を持って指定取引場所へ持ち込めば完了です。西宮市の場合、西宮浜に家電リサイクル指定取引場所があります。

家電量販店で家電リサイクルする場合、リサイクル料金以外に運搬料金が取られます。自分で持ち込む場合には、この費用は発生しません。家電量販店では結構費用がかかるため、コストダウンになることは間違いありません。

購入費用と家電リサイクル料金が、ともにコストダウンができました。必要な経費でも、減らせる部分は必ずあります。シロアリ対策費用を少しでも安く提供できるよう、無駄な経費はしっかりと抑えて行きたいと思います。

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2022年12月 7日 (水)

未侵入

シロアリは未侵入 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォームを計画中の案件で、リフォームに先行してシロアリ調査のご依頼をいただきました。

基礎構造は布基礎で、土壌は露出した状態で防湿シートの敷き込みはありません。床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。コンクリートブロックが使用されており、特に注意が必要な玄関周辺もシロアリの兆候は確認されませんでした。床下側から点検調査できない箇所については、非破壊シロアリ探知機を用いて調査を行いましたが、いずれの箇所も侵入は確認されませんでした。

お施主さまからの聞き取り調査では、元々この物件はご両親が住まわれていたとのこと。新築時にシロアリ予防を実施して以降、特に対策は実施していないのではないかとのこと。施工された記録も記憶もないとのことでした。

この結果から、当社としてのシロアリ対策は定期的な点検調査の実施をお薦めしました。高額なシロアリ予防費用をかけるのであれば、屋根や壁といった雨に対する対策の実施を優先すべきと小員は考えます。

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2022年12月 6日 (火)

クロス表面

クロス表面に確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。キッチンの床がブカブカするとのことから、現地調査のため同行しました。

早速現場でブカブカしている箇所を調査したところ、床板や根太などの床組に被害があることは明白でした。しかしながら、このキッチンには床下点検口はありません。その他の部屋ですが、フローリング化されており、床下点検口はありません。

以前にリフォームされたとのことですが、お世話になっているハウスビルダーさんが実施された訳でありません。別のリフォーム業者が施工されたようですが、既にその業者は廃業されているとのことです。

ちなみに写真は、キッチン壁面クロス表面で確認された蟻道の噴き出しです。シロアリが壁内を食害した際に誤って壁内に穴を開けてしまい、外気が流入するのを塞ぐため蟻道で詰めたものと考えられました。

問題は他にもあり、床の高さが低く床下には侵入できません。お施主さまからの聞き取り調査では、以前オーナーさまの時にリフォームされたとのこと。どうやらその際に床下の高さを下げたようで、天井高を確保するために実施したのではないかとのことでした。今後どのように対策を行うのか、ハウスビルダーさんと相談しながら立案したいと思います。

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2022年12月 5日 (月)

放棄された蟻道

放棄された蟻道 右の写真は、先日クロアリの発生した物件で撮影した1枚です。床下側から点検調査した際、併せてシロアリ調査も実施しています。

右の写真の中央部にある土が突起した部分は、シロアリが構築したものの途中でやめてしまった蟻道です。丁寧にこの土を剥がすと、内部に初期の内皮構造が確認されましたのでシロアリが構築した蟻道に間違いはありません。

シロアリは、途中で蟻道の構築を放棄することはよくあります。環境が合わなかったりするケースがありますが、当該事例では外敵によるものと考えられます。シロアリにとっての外敵と言えば、肉食性の外敵が挙げられます。肉食性のクロアリ、クモ、ゴキブリ、ヤモリなど多種に渡ります。

僅かとはいえ蟻道がありますので、地中にシロアリが生息していることに間違いはありません、だからといって薬剤を撒かなければいけないのかというと、そうではありません。蟻道を構築しかけた以降、他の箇所での侵入がありませんので今後も侵入しない可能性が極めて高いのです。ですので、定期的な点検調査すれば問題ありません

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2022年12月 4日 (日)

侵入防止処理

部分侵入防止処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、奈良県内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。お施主さまは先日シロアリ駆除処理を実施した大阪府内の物件がご実家で、自宅もそろそろシロアリ対策をというタイミングであったことからお伺いした次第です。

事前の打ち合わせで、構造的に必要な箇所のみ薬剤処理を行うスタイルとしました。処理前に床下の点検調査を実施した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。床下構造は布基礎に土間コンクリートとなっており、土間コンクリート接点部分のクラックが侵入リスクとなります。

薬剤処理はそのクラックに対して薬剤処理を行えば十分で、全面に薬剤を撒くのはナンセンスです。但し当該事例では写真の部位であるトイレ配管周辺は、土間コンクリートが打設されていませんので少し広い範囲で薬剤処理を行いました。

ちなみに同時期に建設された同じ構造の近隣住宅で、昨年羽アリが発生したとのことです。ちなみにこの床下では、有機リン剤の臭気が確認されました。有機リン剤は超高濃度の薬剤を撒きますが、分解しても有機リン剤特有の臭気が残ります。臭いというのは分析機器で検出限界以下であっても感じることが多いのですが、ガス化していることに間違いはありません。これを吸い込むリスクは常に伴いますので、注意が必要です。

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2022年12月 3日 (土)

床下側には

徹底的な調査が重要 昨日は住宅医スクールを聴講いただいた建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。掃き出し窓枠にシロアリ被害が確認されていた物件で、前回シロアリ調査を実施しています。

前回調査では和室にあった床下点検口から侵入したものの、基礎の人通口(床下通気口)が狭く点検調査できませんでした。過去に実施されたリフォームの際、キッチンにあった床下収納庫(床下点検口)が撤去されていたことから、今回新設いただき点検と併せて駆除処理を実施しました。

問題のシロアリ被害の確認された掃き出し窓枠の床下部分が、右の写真です。断熱材を撤去し、壁面部分を確認しましたが、シロアリの気配はありません。当然ですが基礎面に蟻道はなく、侵入した形成が床下側にはありません。

このようなケースでは外部侵入が考えら、犬走りの下から基礎面屋外側化粧モルタルの内部をとおり掃き出し窓枠に到達したものと考えられます。当該事例は構造と侵入経路に合わせた薬剤処理が重要となります。マニュアル通りに薬剤を大量散布してもシロアリ駆除はできませんので、ご注意ください。

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2022年12月 2日 (金)

侵入経路

侵入経路薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ駆除処理のため兵庫県内の物件にお伺いしました。先日シロアリ調査を実施した物件で、押入の柱でシロアリ被害が天井付近にまで確認されています。

この物件の問題点は床下の高さが低く、床束の上に土台が乗っている状態です。そのため床下に侵入することができないため、ハウスビルダーさんにお願いして被害の確認された柱付近に床下点検口を新設いただきました。

その床下点検口付近では基礎面に蟻道の構築が確認され、床組にシロアリ被害が確認されました。それら侵入経路及び活動想定範囲について、薬剤注入処理を行いました。処理できるのが床下点検口付近だけでしたので、少し薬剤使用量は多くなりましたが駆除は完了できるものと考えています。

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2022年12月 1日 (木)

2022年12月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2212トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、アメリカカンザイシロアリ駆除でお伺いした物件で撮影した1枚です。兵庫県内の物件で、駆除処理を行なった際、被害部から流出した擬職蟻です。

アメリカカンザイシロアリは、擬職蟻が木材に侵入する事例はほとんどありません。近隣で発生した羽アリが飛来、脱翅後木材に穿孔して内部に侵入します。その中で雌雄がペアリングすると、営巣繁殖します。木材中では食害しながら、坑道を形成します。坑道の中には、糞を溜めるスペースが作られます。このスペースが駆除処理の際、ポイントとなります。

駆除処理の多くは脱糞孔から薬剤注入処理を行いますが、工夫が必要です。フォーム剤は泡で泡を押すため、狭い場所に充満させるのには効率的です。このフォーム剤で注入した場合、逆流した泡とともに擬職蟻が流出するのです。一見、薬剤入って効果があると考えがちですが、そうではありません。坑道モデルを作成し糞を溜めた後模擬脱糞孔からフォーム剤を注入したところ、細くなった坑道に糞が詰まりフォーム剤が奥まで侵入しませんでした。

フォーム剤単独では駆除が難しいことは実際の現場からフィードバックしており、現在では工夫した薬剤注入処理を併用しています。如何に少ない薬剤量で効率的に駆除を行うかが命題ですので、鋭意創意工夫を凝らして対応したいと考えています。

アメリカカンザイシロアリの駆除方法は、まだまだ確立されていません。現場で対峙し得られた知見、飼育観察で得られた生態などから、効率的な駆除ができるよう精進して行きたいと思います。当社のアメリカカンザイシロアリ駆除及び対策については、阪神ターマイトラボのホームページをご参考ください。

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