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2022年12月 5日 (月)

放棄された蟻道

放棄された蟻道 右の写真は、先日クロアリの発生した物件で撮影した1枚です。床下側から点検調査した際、併せてシロアリ調査も実施しています。

右の写真の中央部にある土が突起した部分は、シロアリが構築したものの途中でやめてしまった蟻道です。丁寧にこの土を剥がすと、内部に初期の内皮構造が確認されましたのでシロアリが構築した蟻道に間違いはありません。

シロアリは、途中で蟻道の構築を放棄することはよくあります。環境が合わなかったりするケースがありますが、当該事例では外敵によるものと考えられます。シロアリにとっての外敵と言えば、肉食性の外敵が挙げられます。肉食性のクロアリ、クモ、ゴキブリ、ヤモリなど多種に渡ります。

僅かとはいえ蟻道がありますので、地中にシロアリが生息していることに間違いはありません、だからといって薬剤を撒かなければいけないのかというと、そうではありません。蟻道を構築しかけた以降、他の箇所での侵入がありませんので今後も侵入しない可能性が極めて高いのです。ですので、定期的な点検調査すれば問題ありません

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