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2022年12月27日 (火)

効果の有無

十分な効果が得られていない床下換気扇 右の写真は、先日床下点検調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。床下換気口(床下人通口)に床下換気扇が設置されています。

お施主さまのからの聞き取り調査では、過去に浴室でヤマトシロアリの羽アリが発生したとのこと。シロアリ駆除をシロアリ防除業者に依頼した際、床下の湿気が非常に高かったとのこと。シロアリ駆除を実施したとしても、これだけ湿気が高いとまたシロアリが侵入する可能性が高いので床下換気扇を設置したほうがよいと勧められた設置したとのこと。

ちなみにこの物件では、6台の床下換気扇が設置されています。写真はそのうちの1台で、現在も稼働しています。写真のとおり床下土壌は乾燥した状態に見えますが、床下に入るとカビ臭が確認されました。

未だに乾燥すればシロアリ対策になると思い込んでおられるようですが、シロアリに乾燥など何の役目もありません。蟻道を構築してしまえば、何の問題もありません。床下換気扇がカビ対策になると信じておられる方もおられるようですが、当該事例のようにカビ臭は消えていないのが現状です。

高額な割に費用対効果が得られず、挙句の果てにメーカーは3台を推奨しているのにその倍を設置するなど悪質としかいいようなない業者のようです。こうした業者はまだまだ多いようですので、ご注意ください。

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