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2022年12月 4日 (日)

侵入防止処理

部分侵入防止処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、奈良県内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。お施主さまは先日シロアリ駆除処理を実施した大阪府内の物件がご実家で、自宅もそろそろシロアリ対策をというタイミングであったことからお伺いした次第です。

事前の打ち合わせで、構造的に必要な箇所のみ薬剤処理を行うスタイルとしました。処理前に床下の点検調査を実施した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。床下構造は布基礎に土間コンクリートとなっており、土間コンクリート接点部分のクラックが侵入リスクとなります。

薬剤処理はそのクラックに対して薬剤処理を行えば十分で、全面に薬剤を撒くのはナンセンスです。但し当該事例では写真の部位であるトイレ配管周辺は、土間コンクリートが打設されていませんので少し広い範囲で薬剤処理を行いました。

ちなみに同時期に建設された同じ構造の近隣住宅で、昨年羽アリが発生したとのことです。ちなみにこの床下では、有機リン剤の臭気が確認されました。有機リン剤は超高濃度の薬剤を撒きますが、分解しても有機リン剤特有の臭気が残ります。臭いというのは分析機器で検出限界以下であっても感じることが多いのですが、ガス化していることに間違いはありません。これを吸い込むリスクは常に伴いますので、注意が必要です。

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