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2023年1月31日 (火)

12カ月定期点検整備

12カ月定期点検整備 昨日は業務車の12ヶ月点検を受けるため、ホンダカーズ兵庫東灘店にお伺いしました。本来は購入したホンダカーズ兵庫上甲子園店さんでいつも受けているのですが、現在建て替え工事に伴い担当者さんが東灘店におられることが理由です。

法定点検や車検は安価なカーショップなどで行うのも一案なのですが、業務車は月間1,000km以上の走行距離があるため法定点検をディーラーさんで受けています。法定点検の実施はユーザーの義務として法令でも規定されており、自動車の安全を継続的に確保することを法律で義務づけられています。一般的な構造・装置の自動車に関し標準的な使用を前提として、定期的に行う必要のある点検を定めたものです。

以前の12カ月定期点検整備では不具合の有無にかかわらず部品交換をしていましたが、現在ではディーラーさんでも本当に必要な部品交換を行うスタイルになっています。必要な部分だけ実施するスタイルに変わってから、ディーラーさんでお願いするようになりました。やはりディーラーさんでは販売された責任から、きちんと対応して貰えると考えたからです。

不要な対策は実施しないというコンセプトは、当社のシロアリ対策と同じです。当社のシロアリ対策のコンセプトは、有料シロアリ調査結果から必要と考えられるポイントを説明し、ご納得いただいた上で対策を実施します。必要な部品だけを交換する法定点検の考え方は、シロアリ対策も同じであるべきと当社では考えています。

 

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2023年1月30日 (月)

対策完了

モニタリング用ライトトラップ 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件に同行しました。この物件はマンションの1室で、アフリカヒラタキクイムシがフローリングから発生していた案件です。

3年前に建築士の先生と同行、現状調査を実施しました。リフォーム直後ということもあり、被害範囲は狭かったものの薬剤処理と併せて大掛かりな撤去を実施しました。壁内や天井裏で繁殖しているか否かを調査するため、ライトトラップを天井裏に設置しました。

正の走光性(光に集まる性質)を有するアフリカヒラタキクイムシが壁内や天井裏で繁殖していた場合、このライトトラップに捕獲されます。この2年間モニタリングとしてライトトラップを設置した結果、いずれも捕獲は確認されませんでした。これを持って未繁殖と判断し対策完了としました。

アフリカヒラタキクイムシの場合、発生初期の対策を間違えると10年以上対策を経過しないといけない事例もあります。安易に薬剤処理したり、部分的な部材だけで対処すると見えない箇所で繁殖し、数年後には被害が拡大する事例が多数報告されています。その場合、最初に対処したので後は知らないと揉めるケースがありますので注意が必要です。

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2023年1月29日 (日)

屋外胴差部のシロアリ被害

屋外胴差部のシロアリ被害 昨年は京都府内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。設計事務所の先生から依頼いただいた案件で、先日シロアリ調査を実施しています。被害部を部分的に撤去し、新たに補修木材を貼り付ける前に薬剤処理をして欲しいとのことからお伺いした次第です。

被害部が撤去された胴差内部を確認したところ、床下から侵入したシロアリが壁内をとおり胴差まで到達したものと考えられました。胴差で被害が広がったのは、水分の供給が要因と考えられました。

建築士の先生は雨漏れと考えられていたようですが、被害部を撤去した結果雨漏れはなかったとのこと。小員の初回調査時の見立てでは雨水が電線管に伝わり、電線管と接していた胴差部分で水分がしみ込んだと考えていましたがどうもそれが正解だったようです。

被害部に対して薬剤処理を施しましたが、この電線管は改善が必須です。床下側については、現在調整中ですがいずれ対処する予定です。

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2023年1月28日 (土)

小屋裏点検調査

アメリカカンザイシロアリによる古い被害箇所 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。アメリカカンザイシロアリ対策を継続的に実施している案件です。

この物件は窓枠室内側でアメリカカンザイシロアリの糞が堆積されたことから、ご相談をいただきました。アメリカカンザイシロアリは暖かい場所を好むため、小屋裏で被害がよく観察されます。そこで小屋裏に点検口を設置し点検調査した結果、広範囲に糞の堆積が確認されました。

室内側及び小屋裏について数回に渡り駆除を繰り返した結果、一旦は収まりました。しかしこの地区はアメリカカンザイシロアリが以前から確認されており、外部から羽アリの侵入があります。そのため窓枠を中心に、被害が数年に一度確認されます。糞の堆積が確認される度に、その都度駆除処理を実施しています。

小屋裏では羽アリが侵入し、繁殖及び糞の堆積があったとしても確認する術がありません。そこで定期的に小屋裏の点検調査を実施しています。今回の点検調査では、新たな糞の堆積は確認されませんでした。但し、小屋裏には落翅前の羽アリ死骸が確認されました。やはり外部から侵入しているものと考えられました。

これは羽アリ対策を施しており、これが効果を表しているものと考えられます。今回もこの羽アリ対策を実施しました。ちなみに写真の部位は過去に駆除処理を実施した箇所で、駆除は完了しています。ちなみに当該箇所から発生したアメリカカンザイシロアリの糞は、下の部屋で堆積が確認されました。室内を点検調査したものの脱糞孔が確認されなかったことから、小屋裏の点検調査を実施しました。それがこの被害部位で、天井の隙間から振動などによって室内側に散乱したのです。点検調査や駆除処理を室内側だけを行うシロアリ防除業者は、アメリカカンザイシロアリを知らない業者ですのでご注意ください。どこまで調査できるかがシロアリ技術者の力量なのです。

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2023年1月27日 (金)

確定申告案内

確定申告に関する書類 今年も西宮税務署から確定申告に関する書類が送られてきました。令和4年分確定申告の所得税及び復興特別所得税の申告は令和5年2月16日(木)から受付開始、締切が3月15日(水)となっています。

例年ですと少しづつですが準備を始めている時期ですが、今年は案件が多く未着手状態です。冬季は虫の動きがなくなりますので、現場作業は減るはずですが想定以上に現場が多くなっています。3月には恒例の住宅医セミナーを予定している上、別にセミナー講師依頼もあり資料集めも同時に行っている状態です。冬季恒例のアメリカカンザイシロアリ対策やアフリカヒラタキクイムシ対策も予定しています。

確定申告は会計ソフト入力を行い、国税庁ホームページの『確定申告書等作成コーナー』で申告書を作成、ID・パスワード方式でe-Tax送信予定です。期間中に完了できるよう調整しながら対応したいと思います。

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2023年1月26日 (木)

ペストコントロール1級技術者更新時講習受講

ペストコントロール1級技術者更新時講習受講 昨日は降雪予報が出ていた関係で予定していた案件を延期し、そろそろ期限が近づいてきたペストコントロール1級技術者更新講習を受講しました。この講習はコロナ禍であることから、ウェブ上のe-ラーニング方式で受講するようになっています。

パソコンの画面を見ながら受講すれば良いのですが、小さい画面を見続けるのは困難ですので自宅のテレビにHDMIで接続して受講しました。少し色々な作業をしながらとなりましたが、2日間かけて6講義、およそ6時間の講義内容を聴講しました。

この後、試験問題を回答すれば受講完了です。間もなく受講期間が完了となりますので、間に合うように対応したいと思います。

普段は講師する側が多いので、受講するのは勉強にもなります。受講する側に立って、講義に生かして行きたいと思います。

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2023年1月25日 (水)

床下調湿材

床下に敷き込まれた調湿材 昨日ははいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。半年以上前にご相談をいただいていたシロアリ調査案件です。

床下から点検調査した結果、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。シロアリ調査をいただいた背景ですが、これまで定期的に薬剤処理を実施していたとのことですが、お施主さまが知り合いからハウスビルダーさんを紹介され、シロアリ対策を相談したところ当社でシロアリ調査実施となった次第です。

この物件では床下に調湿材が敷き込まれていますが、恐らくシロアリ防除業者の口八丁で敷き込まれたのでしょう。床下調湿材自体はネットで検索するとわかるとおり、決して高額ではありません。しかし床下に敷き込むとなると、狭小空間での作業となるため極めて高額となります。

床下調湿材は多孔質の鉱物が使われており、備長炭や竹炭などと同様に多孔質に水分が吸脱着します。相対湿度が上がる夜間に吸湿し、相対湿度の下がる日中に放湿するというのが謳い文句です。これが本当に効果的になるのが、密閉容器に近い状態であることがポイントです。そこで重要になるのが、地面に敷き込まれた防湿シートです。これがきちんと敷き込まれていないと、地面から侵入する水分が調湿材に浸透、それが放湿すると結果的に床下空間の湿度は上がりますのでこれでは床下調湿材の意味はなくなります。実際の現場を見ると敷き込みが甘く、明らかに湿気た調湿材があります。これが床下調湿材の現状で、費用対効果としてお薦めできるものではありません。逆に言うと床下調湿材を勧める業者は、良心的な業者でないと言えるのではないでしょうか。

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2023年1月24日 (火)

シフトレバー位置表示灯交換

シフトレバー位置表示灯交換 昨年末に業務者のシフトレバー位置表示灯のN(ニュートラルランプ)が切れました。ディーラーさんにランプを注文、年明けに引き取りをしたものの時間がなく交換できませんでした。運転するのに不都合なので、昨日やっと交換しました。

ニュートラルランプは約7年前に交換、ちなみにDレンジのランプは昨年交換しています。ディーラーさんで交換してもらうと、作業費込みで数千円かかりますがランプだけですと数百円で済みます。交換する際にはYouTubeを見ながら実施し、数分で作業は完了しました。ランプはディーラーから購入したので、数百円で済みました。

この程度の交換であれば簡単で、自分で対応することが可能です。私が行っているシロアリ対策は、自分で行うのは簡単ではありません。シロアリの生態や薬剤の特性、建物の構造を知らないと対応できません。シロアリ駆除マニュアルを販売するサイトがありますが、駆除できず当社に依頼される事例も多くなっています。それだけシロアリ駆除は難しいのです。

シロアリ防除の金額は、工賃は床下の狭小個所での作業となりますので高額となります。そして薬剤費用も大量散布すれば高額になるのです。安価な施工価格を設定している業者では、安価な薬剤を使用するか安価な労働力を使うしかないのでお薦めできません。当社では部分処理を推奨しており薬剤も必要最小限しか使用しませんので薬剤費用を抑制できる上、工賃も抑制することが可能です。

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2023年1月23日 (月)

基礎のクラック

基礎のクラック 右の写真は昨日ご紹介した現場で撮影した1枚です。基礎換気口のコーナー部分にクラックが確認されています。

昨日ご紹介した物件のお施主さまが、継続して対策を実施していたシロアリ防除業者に対して不信感を感じたのがこのクラックです。シロアリ防除業者はクラックが幾つかあるため、補修しないと耐震性に問題があると指摘されたそうです。その補修に要する金額がとんでもない金額であったことから、このシロアリ防除業者に対する信頼がなくなったそうです。

基礎のクラックを補修するに越したことはないと思います。この基礎のクラックが、どの程度耐震性に影響するか明確なデータはないようです。小員も阪神大震災の被災しましたが、その際西宮から神戸にかけて倒壊した建物を見て回ったことがあります。倒壊した建物の大多数で、基礎まで崩壊した物件はありませんでした。耐震性は屋根や壁の影響が大きく、建物の耐震性を考えるのであれば、柱や壁の強度を上げる方が効果的と考えます。

本当に基礎の強度を上げたい場合には専門家に依頼すべきです。シロアリ防除業者の中にはリフォームを本格的に実施、建築士の先生を抱えているところはまだ良いとして、一般的なシロアリ防除業者ははっきり言って素人ですので依頼すべきではないと考えます。

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2023年1月22日 (日)

予防処理の必要性

薬剤処理不要な床下 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした床下で撮影した1枚です。建築士の先生からご相談いただいた物件です。

この物件では、大手シロアリ防除業者が定期的に薬剤処理が行われています。昔に浴室から羽アリが発生した際、別のシロアリ防除業者にシロアリ防除処理が行われたとのことです。その際、非常に薬剤の臭いはきつかったことから、次の処理では別のシロアリ防除業者に依頼したとのことでした。それが大手シロアリ防除業者とのことでした。

今回、前回処理から5年が経過し大手シロアリ防除業者から再施工が勧められたとのこと。シロアリ防除処理以外にも別の工事を勧められ、不審に思われたお施主さまが建築士の先生に相談され今回シロアリ調査を実施することになった次第です。

調査結果ですが、シロアリの侵入や生息は確認されませんでした。この結果から薬剤処理の必要はなく、定期的な点検調査で十分対応可能であると提案させていただきました。シロアリ対策は薬剤を撒くことだけではでなく、定期的な点検調査もシロアリ対策なのです。安価で薬剤曝露リスクのないシロアリ対策として、定期的な点検調査も有効であることをご承知いただけましたら幸いです。

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2023年1月21日 (土)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 昨日はシロアリ対策のため、京都府内の物件にお伺いしました。住宅医スクールを聴講いただいた建築士の先生の案件です。5月にシロアリ調査を実施し、今回やっと防除処理を実施することとなりました。

当初調査時点ではシロアリ被害が確認されたものの、生息及び活動は確認されませんでした。おそらく古い被害と考えられました、隣接する離れでは羽アリの発生が確認されています。そのため、当該建物も侵入防止処理をすることとなった次第です。

シロアリ侵入防止の方法として一般的には、協会が策定した防除施工標準仕様書があります。誰でも簡単に処理する指示書ですが、ここでのポイントは誰でも簡単というところです。誰でも簡単にシロアリを防除するためには、薬剤を大量散布することとなります。同じ殺虫成分を有する農薬と比較すると、単位面積当たり何百倍も撒くのがシロアリ防除です。

農薬の何百倍も撒くのに、安全とは言いきれるのでしょうか。小員が研究員時代に安全と謳われていた殺虫成分は、のちに安全性の問題から使用禁止になりました。防除士の講習会でも、お偉い先生が安全と言ったいたことは何だったのかと今でも思います。薬剤は危険であるという認識で、使う方法を工夫しより安全に使用するのが当社のポリシーです。

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2023年1月20日 (金)

群飛孔のある床下

床下で確認された群飛孔 右の写真は昨日ご紹介した現場で撮影した1枚で、床下では空中蟻道が確認されています。この句中蟻道は、羽アリの出口である群飛孔です。

昨日もご紹介したとおりこの物件は築300年を超えており、古い被害や新しい被害など様々です。現在進行形なのか調べたいのですが、床の高さがないため近づいて調査することができないのです。

そこで、ポイントと考えるのがこの群飛孔です。群飛孔があるということは、地中にコロニーがあることを表しています。ですので、現在進行形の被害箇所がある可能性が極めて高いものと考えられます。

問題はどのように薬剤処理を行うかですが、これは使用する薬剤の特性も考慮して対処する必要があります。くれぐれも薬剤の大量散布という安易で馬鹿げた方法には頼らず、対処したいと思います。

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2023年1月19日 (木)

低床構造

対策を立てにくい低床構造 昨日はシロアリ調査のため、京都府内の物件にお伺いしました。住宅医スクールを聴講いただいた設計士の先生からの依頼で、同行させていただきました。

この物件では屋外側の胴差部分にシロアリ被害が確認されており、それに伴いシロアリ調査依頼をいただいた次第です。問題はこの建物の構造で、築300年を超える建物であり床下の高さが地面から床板まで300㎜程度しかありません。大引が90㎜のため床下動線の高さは210㎜しかありません。これでは十分な床下点検調査はできない状態ですので、近づけるだけ近づいて点検調査を実施しました。

胴差部分で確認された被害部分に床下にあたる部分が右の写真で、土台部分で蟻道が確認されました。築300年を超える建物ですので本来は石場建て構造ですが、何度もリフォームされていますので、中途半端に布基礎部分もあります。問題はこの部分だけでなく、被害は広範囲に確認されました。どうシロアリ対策を行うべきかを、慎重に考えたいと思います。

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2023年1月18日 (水)

水は飲みます

水を飲むアメリカカンザイシロアリ 右の写真は、飼育中のアメリカカンザイシロアリ飼育ケース内の様子です。水を与えるとアメリカカンザイシロアリの擬職蟻が水を飲みに出てきます。

アメリカカンザイシロアリは木材中から水分を取って生息しているとされています。しかし乾燥した条件下では、水分不足となりますのでアメリカカンザイシロアリは積極的に水を取りに行きます。

その証拠にアメリカカンザイシロアリが発生している実際の現場では、窓枠や垂木など雨のかかる部分でよく被害が確認されます。薬剤評価試験を実施していても、湿度の高い条件下の方が喫食率は高くなります。昆虫である以上、水は必須成分なのです。

アメリカカンザイシロアリは水を必要とせず、乾燥して木材に生息すると記載しているホームページがあります。残念ながらアメリカカンザイシロアリを見たこともない業者が書いている場合がありますので、ご注意ください。

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2023年1月17日 (火)

調査すべきポイント

調査すべきポイント 先日シロアリ調査のため床下に侵入した際、同行した建築士の先生も床下に入り一緒にシロアリ調査を実施しました。この物件は建築士の先生が設計された家屋で、自分の設計した家がシロアリ対策上大丈夫かどうか、今後の設計に役立てたいとのことから一緒にシロアリ調査を実施した次第です。

基礎構造はベタ基礎、換気構造は基礎パッキンと呼ばれるねこ土台となっています。近年の家屋ではほとんどこの構造となっています。基礎が全てコンクリートで囲まれているため、シロアリが極めて侵入しにくい構造です。しかし、ベタ基礎でも実際にシロアリは侵入している事例はあります。だからといって薬剤処理を行うのは、費用対効果がよいとは言えません。ですので当社では有料のシロアリ調査を推奨しています。

シロアリ調査は単に床下を見るだけではなく、構造的にどこからシロアリが侵入するのかを考えて見る必要があります。写真は玄関上がり框部分の基礎と土台の隙間部分です。シロアリと構造を理解できている方であれば、理由は簡単です。

研究員時代、あるシロアリ防除業者さんと一緒に床下点検調査を実施したことがありますが、単に床下を見ただけにしか過ぎず、本当のシロアリ調査ができていません。その背景にあるのが、薬剤処理をお施主さまに勧めるための調査になっているためです。

床下が湿気ているだとか、クモが多いだとかシロアリとは無関係なのに、あたかもシロアリが侵入する目安かのように誤解させて薬剤処理を勧めるのです。限りなく詐欺に近いことが実際に行われているのが現状です。だから無料調査で床下点検調査を行い、薬剤処理に導くのです。何故無料なのかをよく考えていただきたいと思います。

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2023年1月16日 (月)

見かける場所と生息場所は異なります

目撃事例のあった掃き出し窓付近 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。先日ご紹介したチャタテムシ類が発生しているマンションでの現地調査です。

お施主さまからの聞き取り調査では、掃き出し窓付近で見かけることが多いとのことです。現地調査を実施、粘着ローラーテープで捕獲確認を実施しました。目撃事例の掃き出し窓付近では、ほぼ捕獲は確認されませんでした。おそらく時間帯によって活動範囲がかわるものと考えられました。

当該物件では、お施主さまがチャタテムシ類をかなり気にされていることから、整理及び清掃が行き届いていました。本命と考えられた押入やクローゼットでも、ほとんど捕獲は確認されませんでした。

目撃報告は時間帯によって確認されることから、目視可能な範囲での生息ではないと考えられました。今回の調査結果を元に最適な対策の提案を行いたいと思います。

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2023年1月15日 (日)

兆候はそのまま

構築しかけの蟻道があった個所 昨日は床下点検調査で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では7年前にシロアリ対策のご相談をいただき、シロアリ調査を実施しました。その際、シロアリ被害や侵入は確認されませんでしたが、基礎面に構築しかけの蟻道が確認されました。この蟻道は既に放棄されており、再侵入のリスクは極めて低いと判断し、定期的な点検調査によるシロアリ対策を提案させていただきました。

初回調査時から2年後の5年前の点検調査結果ですが、想定とおり蟻道の再構築及び侵入は確認されませんでした。その後コロナ禍もあり点検調査が延期となり、今回5年ぶりに床下点検調査を実施した次第です。

今回の結果も前回同様、蟻道の再構築及び侵入はありませんでした。既に新築から20年以上経過しており、薬剤処理は新築時しか実施されていませんがこれまでにシロアリは侵入していません。かならずしも、薬剤処理がシロアリ対策として最善策でないことを表しています。

大切なのが点検調査であり、早期発見することが重要です。ベタ基礎だからシロアリは侵入しないという過信も禁物ですし、当該物件のように土の床下でも侵入しないケースもありますので、きちんと判断できる点検調査が重要なのです。その判断結果から、点検調査を中心に薬剤処理は必要に応じて使用するのが当社のスタイルです。

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2023年1月14日 (土)

大量発生

大量発生していたのはチャタテムシ 右の写真は、いつもお世話になっている住宅管理会社さんからの送付いただきました。管理中の物件で、新しく入居した入居者さまから小さな虫が発生しているとクレームがあったそうです。相談いただいた段階で、粘着ローラーテープを用いて捕獲、写真の送付を依頼した次第です。

捕獲された虫はチャタテムシ類です。チャタテムシは本、壁紙、穀類や乾麺、マカロニ、ダンボール、畳やカビなども餌としています。入居までに少し時間があいたことから、部屋に残されたものに繁殖したものと考えられました。特に締め切った環境では、カビも発生し易いのでチャタテムシには好都合なのでしょう。

対策は殺虫とカビの対策が中心になると思いますが、実際に現場調査を行わないと具体的な立案はできない旨を報告させていただきました。意外とお施主さまがきちんと掃除されると、減少するかもしれませんのでその旨もご説明させていただきました。

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2023年1月13日 (金)

床下で確認された糞

床下で確認されたクマネズミの糞 右の写真は、昨日ご紹介した物件で撮影した1枚です。シロアリ調査でお伺いした際、床下であるものが確認されました。

写真を確認いただきますと黒い楕円形のものが見えますが、これはクマネズミの糞です。お施主さまからの聞き取り調査では、天井を走り回る音などは聞いたことがないとのことから、一時期床下に侵入していたものと考えられました。

この物件は築30年を超える物件ですが、床下ではシロアリ防除剤の臭いが残っていました。臭気は、有機リン系薬剤であるクロルピリホスと考えられました。クロルピリホス自体、分揮散や分解などによって比較的早期に消失すると考えれていますが、実際に床下で感じる臭気は、クロルピリホスの分解物であるチオフォスフェートと考えられます。リンに硫黄が修飾されると独特に臭気を放ちますが、有機リン系薬剤を取り扱った経験のない作業者ではわからないと思います。

不思議に思うのが、嗅覚の優れたネズミがこの臭いを嫌がらないところです。最初は嫌がっているのかもしれませんが、やがて慣れると平気に活動するのでしょう。そのためネズミ用忌避剤に効果がないことは、当然と言える結果なのでしょうね。

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2023年1月12日 (木)

床下点検調査

床下点検調査 昨日は床下点検調査のため、京都府内の物件にお伺いしました。当社のウェブサイトからお問い合わせいただきました。きちんと点検調査して欲しいとのことから有料点検調査を検索した結果、当社にお問い合わせいただいた次第です。

床下構造は布基礎+土間コンクリート打設となっています。床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。点検調査いただいた背景には、玄関側掃き出し窓に隣接する壁に雨漏れが確認されたことから補修工事を行ったとのこと。その際、壁内の柱部分にシロアリ被害が確認されたそうですが、工務店さんの見解では既にシロアリは生息していないとのことでした。

今回の点検調査でこの付近も入念に行いましたが、被害はもちろん侵入する形跡すらありませんでした。玄関周辺なども侵入箇所として知られていますが、細部まで点検調査しましたが侵入は確認されませんでした。被害箇所については、工務店さんによって薬剤処理されたそうです。この物件では結論的として、定期的な点検調査をお薦めさせていただきました。シロアリ対策は高額な薬剤処理だけではありません。詳しくは阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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2023年1月11日 (水)

古い蟻道

古い蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、シロアリ対策に関する打ち合わせです。

ハウスビルダーさんからの事前打ち合わせではシロアリ被害は確認されていないとのことでした。点検調査した結果、基礎のコーナー部分に蟻道が確認されました。但し、シロアリが活動中の蟻道ではなく、古い蟻道であることが確認されました。

シロアリが何故活動をやめたのかはわかりませんが、地中の逃亡したことは間違いないでしょう。地中に餌が豊富にある場合、わざわざ家屋に侵入して食害することはありません。シロアリからすると地上に上がることは、外敵により駆逐される可能性があるのです。地中に餌が少なくなると、地上に上がらざるを得ないのです。

恐らく地中で新たな餌場を発見したのかもしれません。しかし餌場がいつまでも継続する訳ではありませんので、再度家屋に侵入するリスクも考えられます。お施主さまもハウスビルダーさんもシロアリ対策を希望されていますので、コストを抑えながらも効果が発揮できるような提案をしていきたいと思います。

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2023年1月10日 (火)

十日えびす

西宮神社十日えびす 本日は午後からリフォーム中の現場打ち合わせが入っているため、午前中に西宮神社にお参りしてきました。西日本を中心に商売繁盛を祈願するため、初恵比寿の日にえびす神社へお参りする習慣があります。西宮神社はそのえびす宮総本社であり、西宮に在住する地元も神様でもあります。

9日宵えびす、10日本えびす、11日残り福となっています。西宮神社は、開門神事である福男選びがニュースなどで紹介されることでご存知の方も多いと思います。今回、今年の福男さんを見かけることができたので、よいことがあるかもしれません。

商売人にとって十日えびすは正月のようなもので、十日えびすが終わると商売が本格化します。通年の案件であるリフォームに伴うシロアリ調査やシロアリ対策なども既に幾つか依頼をいただいています。また例年、冬季作業に適している小屋裏作業が増えてきます。アフリカヒラタキクイムシ対策やアメリカカンザイシロアリ対策などがそれにあたります。

3月には住宅医スクールの講師予定やハウスビルダーさんでの勉強会講師なども予定、確定申告準備など多く案件を抱えた状態ですので時間を効率的に使い対応したいと思います。

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2023年1月 9日 (月)

羽アリ同定

羽アリ同定 右の写真はいつもお世話になっている設計事務所の先生から、昆虫死骸を見て欲しいと送付いただいた検体です。随分前にリフォームの設計をされた物件で、お施主さまが大掃除の際に気付かれたとのことから建築士の先生に相談されたのが経緯です。

体に一部が既に崩壊した状態ですので、同定は難しくなります。潰れていない状態で送付いただくようお願いしているのですが、なかなか難しいようです。体の形からクロアリの羽アリで間違いないのですが、翅脈からオオハリアリではないかと考えられました。

オオハリアリであれば、いろいろと注意が必要です。ひとつはオオハリアリによる刺傷症例と、シロアリの生息事例が挙げられます。オオハリアリは毒針を有する種類で、刺されると痛みを感じます。過去にはアナフィラキシー症状が発生した事例もありますので注意が必要です。

オオハリアリは肉食性で、シロアリの天敵として知られるクロアリです。オオハリアリが確認された物件で、シロアリの生息が確認された事例をよく見ています。シロアリの天敵だと、シロアリはいなくなると考えられる方が多いようですが、天敵だけで駆除できることはあり得ないのでご注意ください。

いずれにしてもきちんと点検調査を実施した上で、オオハリアリの生息状況及びシロアリ生息の有無を判断することが重要である旨を説明させていただきました。ちなみにリフォーム時には、シロアリ対策は実施されていないとのことでした。

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2023年1月 8日 (日)

ミニパソコン導入

ミニパソコン導入 年末のAmazonのセールで安くなっていたので、ミニパソコン(OS :Windows11)を導入しました。非常に小さなデスクトップ型パソコンで、デスクトップPCと同様、ディスプレイやキーボードなどに接続して使用します。

SkyBariumというメーカーのミニパソコンで、本体サイズが12.7×12.7×4.8cm/510 gと非常にコンパクトながら、AMD Ryzen7 3750H、16GB RAM+512GB SSD、USB2.0ポート×2、USB3.0ポート×3、HDMIポート×1、DPポート×1、TYPE-Cポート×1と拡張性は難しいながらもスペックは十分。セールでしたので、4万円を切る価格で購入できました。

15.6インチ フルHDモバイルモニター、Bluetoothキーボード及びマウスは元々ありましたので、ハード的には追加購入する必要はありません。仕事で最も使用するMicrosoftofficeですが、2台ライセンスのHome&Business2019のうちまだ1台分が未使用だったのでインストールを行いました。その他必要なブラウザなどもインストールし、なんとか使用できる状態となりました。仕事で使うシチュエーションで、AMD Ryzen7 3750Hのスペックは十分で意外と快適でした。

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2023年1月 7日 (土)

クロアリ同定

確認されたクロアリはサクラアリ いつもお世話になっている建築士の先生から、年末にご相談がありクロアリが送付されてきました。お施主さまから相談があり、室内でクロアリが徘徊していたそうです。市販のクロアリ用毒餌剤(スーパーアリの巣コロリ)を置いたところ、いなくなったので大丈夫と考えられたそうです。しかし本当に大丈夫かどうか不安に感じ、建築士の先生に相談されたのが経緯です。

送付いただいたクロアリを同定した結果、サクララリでした。サクラアリの生態を考慮すると、スーパーアリの巣コロリで駆除できたと考えるのは間違いであると考えます。サクラアリでは、この毒餌剤を運ぶのに適したサイズでないことが理由です。

サクラアリが出現した理由は、羽アリの発生に伴うものと考えられました。但し、今後侵入する可能性は否定できませんので、床下の調査は必須と考えます、今の時期はサクラアリが活動していませんので、活動期に調査することが必須です。

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2023年1月 6日 (金)

画像編集

画像編集サイト 公益社団法人日本ペストコントロール協会のペストコントロール1級技術者更新時講習を申し込むにあたり、これまでの郵送に加えE-mailでの申し込みが可能となりました。申請書はPDFで入力機能を使えば問題なく書くことができます。それ以外に送付する資料として写真があります。

写真はスマートフォンで撮影し、その写真を加工して送付することとしました。問題は写真の背景を白にしなければいけないことです。そこで背景を削除できるウェブサイトやアプリケーションを探しました。そこで見つかったのがPicWishというサイトです。

ウェブサイトからでもアプリケーションをダウンロードしての使用がともに可能で、初心者からプロまで使えるAI写真編集加工ツールとのことです。このようなウェブサイトやアプリケーションを使用する際、これが安全に使えるかどうかを調べてから使用します。

調べた結果、安全に使用することができることがわかりました。使用は写真をドラッグするだけと非常に簡単で、背景を白にすることができました。

インターネットから得られる情報は有益なものもあれば、胡散臭いものもあります。それをきちんと見極めることが重要ですね。

 

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2023年1月 5日 (木)

穿孔注入処理跡

穿孔注入処理跡 右の写真は、先月リフォームに伴う現場で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、シロアリ侵入防止処理依頼をいただいています。

施工前に調査したところ、玄関枠に薬剤穿孔注入処理跡が確認されました。右の写真にある玄関枠にある円形の色が変わった部分が処理跡です。薬剤を注入するためにドリルで穴をあけ、木材中に薬剤を注入するという処理です。

この処理ですが、実はあまり有効ではありません。圧力をかけて木材中に薬剤を注入するというものですが、実際に木材中に薬剤(有効成分)は入りません。処理を行うのであれば、コンクリートと木材の接合部にある隙間です。これら隙間がシロアリの侵入経路になるため、その場所に薬剤を置くことが正解なのです。

薬剤穿孔注入処理を行うと薬剤は木材内部に浸透せず、穿孔箇所から流出します。結果的にその流出した薬剤が、木材とコンクリートの接合部に入るため効果を示すのです、それならば、最初からその隙間に処理すれば良いのです。それでは何故穿孔注入処理を行うかというと、仕事しているように見えるからです。お金を貰うためには仕事をしているように見せるため、必要のないところに穴をあけ、床下には必要のないところにまで薬剤を巻き散らかすのです。これが高額なシロアリ予防処理の実態です。

シロアリの生態と建物の構造を考慮すれば、薬剤大量散布は必要ありません。薬剤を大量に使用するから、施工費用が高額になるのです。最近では安価な施工金額でシロアリ工事を行う業者がいますが、使用薬剤を変えれば幾らでも安くできます。但し、安全性には疑問符がつきますのでご注意ください。

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2023年1月 4日 (水)

初詣

門戸厄神東光寺参拝 昨日は西宮市門戸西町にある門戸厄神東光寺に初詣としてお参りさせていただきました。西宮市内へ移り住んで30年以上になりますが、移り住んでから門戸厄神東光寺さんには毎年お参りしています。

来年本厄の前厄となるため、ここ数年は小厄はありませんでした。『厄』ではないからといって、注意は不要というわけではありません。『厄』は人生の節目で肉体的、社会的にも様々な変化による区切りの節目にあたり、あらかじめ心の準備を怠らいように昔人の習わしからきています。かならず厄があるというのではなく、注意することの重要性を説いていると捉えることが重要なのです。

良い仕事をするためには健康であることが絶対条件です。そのため健康に留意することが重要であるというのがわたしのポリシーですが、年々体の不調箇所が増えてきているのが現実です。そのため健康管理を怠らないようにし、今年も現場と対峙していきたいと思います。

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2023年1月 3日 (火)

捕虫紙検定

捕虫紙検定 年明けから現場には出ていませんが、色々と案件の対応は実施しています。報告書作成や研修会資料作成などデスクワークでの仕事も行っていますが、捕虫紙検定も実施しています。それがアフリカヒラタキクイムシ対策として設置している、ライトトラップの捕虫紙の検定作業です。

正の走光性(光に集まる性質)を有するアフリカヒラタキクイムシの対策として、ライトトラップを設置しています。ライトトラップとは捕虫ランプと捕虫紙を有する機器で、捕虫紙の捕獲状況からアフリカヒラタキクイムシの生息状況を判断することが可能となっています。

アフリカヒラタキクイムシは壁の合板やフローリングから発生する木材害虫として知られていますが、必ずしも見える箇所から発生するものではありません。壁内や天井内などからも発生しますが、これはこれら箇所に広葉樹系材料が使われていることが原因です。アフリカヒラタキクイムシが再発する原因は、これら箇所から発生したものが繁殖するためです。

そのためには、見えない箇所で発生していないかどうかを確認することが必須なのです。被害材を交換したり、合板に薬剤を処理するなどが一般的に対応される方法ですが、これはアフリカヒラタキクイムシの生態を理解していない対策ですので、ご注意ください。

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2023年1月 2日 (月)

住宅医スクール2023告知

住宅医スクール2023告知今日は、2月から始まる住宅医スクールについてご紹介したいと思います。一般社団法人住宅医協会が主催する既存住宅の調査診断・改修設計・施工・維持管理等の基礎から実践までを学ぶ実務者向けスクールです。地域の住まいのドクターとなる『住宅医』を育成・認定されています。英国の建築病理学を参考に、2006年に岐阜県立森林文化アカデミーで開講した木造建築病理学講座の内容を基に、2009年に名古屋で開講されました。東京、大阪を始め毎年各地で開催していましたが、2021年から全てオンライン形式により開催されています。講義内容は、構造・温熱・省エネ・高齢者・防火・耐久性等、特に重要だと思われる22の講義で構成されています。

住宅医スクール2023について、今年も講演させていただくこととなりました。住宅医スクールは2013年から講師をさせていただいており、今年の題目は昨年に引き続き『防蟻対策の実務〜蟻害事例から学ぶ診断・対策のポイント』で、3月18日(土)となっています。

住宅医スクール2023は今季で14期となり、2月から11月まで開催、オンラインにて年1回通年制で合計11日間 22講義が開催予定となっています。詳細は一般社団法人住宅医協会の住宅医スクール2023をご参考ください。オンライン講義ですのでオンデマンド受講も可能となっており、1日(2講義)から受講可能でスポット受講は10,000円/2講義となっています。ちなみに小員の講義の日には、昨年同様京大大学院簗瀬准教授による『木材の劣化と対策~木材腐朽菌・害虫の生態と対策』となっています。

小員の講演では、実際の現場でのシロアリ蟻害事例から調査診断のポイント、シロアリの生態から考えるシロアリ対策、駆除処理や予防処理の実例、シロアリ防除用薬剤など多岐に渡る内容をお話しさせていただきます。そのため少しづつですが、講義プレゼン作成のための資料集めと纏めを始めています。講義資料は事前に送付する必要がありますので、現場作業で手一杯になる前に完了したいと思います。

当社ではビルダーさん向けのセミナーやビルダーさん主催で一般の方向け勉強会の講師などもさせていただいておりますので、詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参考ください。

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2023年1月 1日 (日)

2023年1月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボWebsite2301TP画像 新年あけましておめでとうございます。新年早々からシロアリ調査隊のブログにご訪問いただき、厚く御礼申し上げます。新年から阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新させていただきました。今回のトップページ画像は、兵庫県内の物件で撮影したヤマトシロアリ駆除の様子です。

シロアリは昆虫のため気温が下がると活性が低下しますが、冬眠するわけではありません。活性が低下するというのは、動きが緩慢になる状態を指します。活性が低下したからといって餌を食べなくなるわけではなく、餌である木材は食害するため被害は進行します。

活性の高い時期と活性の低い時期では、シロアリの動く速度が異なりますので駆除処理はそれぞれ異なります。

近年では伝播性があるとされている薬剤が多く使用されていますが、本当に伝播性のある薬剤は僅かです。その中でも伝播性を発揮させるためのは、薬剤の使用方法は単一ではありません。メーカーさんの指定する処理濃度では、伝播性はベストから劣ります。季節によっても薬剤処理濃度は変えることが重要です。当社では自社ので薬効試験から、これら処理濃度を決定し現場にフィードバックしシロアリ駆除に生かしています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照いただき、ご不明な点につきましてはお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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