復活
昨日ご紹介した経理作業や研修会資料づくりなど机にかじりついた状態となっています。そこで今日は、飼育中のアメリカカンザイシロアリ飼育ケースからご紹介したいと思います。
右の写真はオヤシロアリ技研の尾屋さんからいただいた、アメリカカンザイシロアリの生息が確認された丸太です。この丸太からアメリカカンザイシロアリを採取し、薬剤試験に供試しました。かなりの数を採取したので、この丸太から糞の排出は15年以上確認されませんでした。しかし15年が経過したころから、再び糞の排出が確認されました。最近では有翅虫(羽アリ)の羽化も確認されています。
アメリカカンザイシロアリの有翅虫が木材中に侵入し繁殖し始めてから、糞の排出まで早いと1年以内で排出されるケースもありますが、この飼育事例のように何年も経過してから排出されるケースもあります。
室内で糞の排出が確認された場合、数年前に木材中へ侵入したと考えるのが一般的です。ですので近くの場所は他の場所にも侵入していると考える必要があります。アメリカカンザイシロアリの完全駆除は外部侵入もあるため事実上困難であり、糞の排出が確認された段階で丁寧に一つづつコロニーを駆除する必要があるのです。
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