ブカブカした壁
昨日は昨年シロアリ駆除でお世話になった、大阪府内の施設にお伺いしました。2階の部屋でイスを倒した際、壁に小さな穴が開いたとのこと。大工さんに見てもらったところ、この壁は少しブカブカするので、シロアリの可能性もあるため専門家に見て貰うことをお薦めされたそうです。
現場では養生テープで穴が塞がれていましたので、養生テープを剥がすと指1本分に穴が確認されました。中を除くと合板の一部が剥がれており、指を入れて確認すると指に木粉が付着してきました。木粉が大きければシバンムシ類の可能性が考えられましたが、木粉が非常に細かいことからヒラタキクイムシ類であると考えられました。
壁紙は昨年の秋に交換されたため、虫孔は確認されていません。室内側に死骸がないか確認しましたが、確認できませんでした。壁内側に被害が出ていることから、外来種ではなく在来種のヒラタキクイムシの可能性が高いものと考えました。
対策としては、被害材の撤去及び交換です。撤去の際には虫体死骸を採取し、同定したいと考えています。また被害材の状況を確認し撤去部分の指示を行いながら、必要に応じて薬剤処理を実施したいと考えています。
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