捕虫紙検定
右の写真は先日、愛知県内で実施したアフリカヒラタキクイムシ対策の際に持ち帰った捕虫紙です。小屋裏などに設置しているライトトラップで、捕虫ランプと捕虫紙を交換しています。捕虫紙の検定を行い、アフリカヒラタキクイムシの捕虫数及び天敵であるシロオビカッコウムシの捕虫数を計測しています。
アフリカヒラタキクイムシ対策では1年間の捕虫数の応じて、次年度の対策を立案します。アフリカヒラタキクイムシの捕獲数が多ければ薬剤処理を実施しますが、少ない場合は薬剤処理は実施せずモニタリングを継続します。これまでの結果から、薬剤処理後の傾向や捕虫結果から今後どうすべきかを適切に判断することが重要です。
薬剤処理も暗中模索で、小屋裏とはいえ家屋内で処理しますので安全性が最優先です。その中で如何に殺虫効果を引き出すかがポイントとなります。薬剤処理はベネフィットのために実施しますが、当然リスクがあることを考慮しながらそのリスクを如何に下げるかが重要です。ライトトラップによる捕虫も雌雄の交尾数を減らすことが期待できることから、僅かですが物理的対策の一つとなっています。
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