« 労災保険更新 | トップページ | 薬剤処理予定 »

2023年3月 1日 (水)

2023年3月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボWebsite2303TP画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、蟻道内で活動するヤマトシロアリで、蟻道を登る先頭ではニンフ(擬蛹)です。

ニンフは羽アリ(有翅虫)になる前の階級で、職蟻が脱皮してニンフとなります。職蟻の全てがニンフになる訳ではなく、コロニーの中でもニンフになるのは一部です。ですので羽アリのなる数も、コロニーからすると少なくなっています。実際には数百頭の羽アリが発生する場合があることから、コロニー内の数は非常に多く数万頭が生息していることはよくあります。

ニンフは3月後半から4月の中旬にかけて羽アリとなり、一定期間コロニー内やその周辺で活動します。羽アリが外に出るタイミングが来ると、一斉に外に出ます。正午前後に羽アリが発生するのは、光に向かって飛び出すのが理由です。ヤマトシロアリの羽アリは光を嫌うと主張するシロアリ防除業者があるようですが、シロアリの生態を根本的に理解している典型的な事例です。

ヤマトシロアリの羽アリは光に集まる性質(正の走光性)を有していますので、暗い部屋では明かりを求めて集まります。ただし翅を落とすと光を嫌う性質(府の走光性)となり、暗い隙間に入り込みます。そこで雌雄が交尾し、条件が揃えば繁殖となります。

シロアリが生息していると、必ず羽アリが発生するとは限りません。餌が豊富にあり、シロアリにストレスがかからない状態では羽アリを発生させる要因がありません。羽アリが発生する要因としては、コロニーが成熟するか生息環境が悪いかなどが挙げられます。また羽アリが発生していても、気付かない事例もあります。羽アリは必ず室内で発生するとは限らず、床下で発生した場合など床下換気口から出ていきますので発生がわからにケースもあります。

この物件でもシロアリ対策を実施せず放置すれば、今年も羽アリが発生するものと考えられます。シロアリ調査によってどのような処理が必要なのか対策を立案し、有効性のある対策を講じることが重要です。一般的には薬剤大量散布による対策が取られますが、当社では必要最小限の薬剤量でシロアリ対策を実施します。当社のシロアリ駆除及び対策については、阪神ターマイトラボのホームページをご参考ください。

|

« 労災保険更新 | トップページ | 薬剤処理予定 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 労災保険更新 | トップページ | 薬剤処理予定 »