穿孔注入処理跡がありますが
確定申告の締め切りが近づくとともに、研修会の資料作成に追われた状態となっています。そこで本日は先日シロアリ調査でお伺いした現場で撮影した1枚をご紹介したいと思います。
シロアリ被害が確認されたのは玄関枠で、補修のため張り付けられた木材の上部に蟻道の構築が確認されています。以前お施主さまがこの蟻道を剥がした際シロアリの活動が確認されていたとのことです。
写真がその被害部で写真の上部に蟻道の伊津部が確認されるとともに、蟻道を剥がした跡も確認されています。特筆すべきは玄関枠の下部で、穿孔注入処理跡が確認されています。これは一般的なシロアリ防除業者が実施する方法で、柱に穴をあけその穴に薬剤を注入します。一見すると木材内部に薬剤が浸み込んで行きそうに思いますが、実際には浸み込みません。
この処理はシロアリ駆除のための処理ではありません。シロアリのコロニーがある場所を意識して、使用する薬剤の種類や濃度、使用量を最適化して処理しなければなりません。それができないと地中にあるコロニーは駆除できていない状態となり、薬剤の残効性の消失に伴い再侵入します。当該事例はその典型的なものであり、マニュアルに従った結果、シロアリ駆除ができていないということになりますので注意が必要です。
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