リスクとベネフィット
昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、部分的にリフォームを実施している大阪府内の物件にお伺いしました。一部の解体が終わったことから現地調査に合わせて、お施主さまにもシロアリ対策について説明して欲しいとのことからお伺いした次第です。
この物件の最大のポイントは、イエシロアリ生息地域であることです。この周辺では以前からイエシロアリの生息が報告されており、実際に対策を実施した物件からそう遠くない距離にあります。ヤマトシロアリしか生息していない地域ですと、薬剤処理以外に定期的な点検調査という選択肢もあります。イエシロアリ生息地域では、可能であれば薬剤処理をお薦めしています。
この物件は築40年が経過した家屋で、部分的に増築されています。増築された箇所には右の写真のとおり、ブロック基礎が採用されています。コンクリートブロック基礎はシロアリの侵入リスクが非常高く、この面からも薬剤処理はお薦めしたい理由の一つとなります。
現時点でシロアリ被害や生息は確認されていませんが、築40年であることを考慮すると有機塩素系薬剤の処理が考えられます。しかしお施主さまからの聞き取り調査ではここ数年ゴキブリが多いとの報告もあり、難分解性とはいえ効力が低下していることは間違いないでしょう。今回は薬剤処理について担当の建築士の先生も交えてリスクとベネフィットを説明をさせていただきましたが、恐らく薬剤処理をされると思います。その際には、効力と安全性にご満足いただけるような処理を予定しています。
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