2023年8月度ウェブサイト更新
今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は数年前に兵庫県内の物件で確認されたアメリカカンザイシロアリの羽アリ死骸です。
このアメリカカンザイシロアリ羽アリの発生した周辺では、糞の堆積は確認されていません。壁の隙間から羽アリが発生していることから、壁内木部で繁殖しているものと考えられました。このケースでは壁を撤去し、対応が必要となります。できれば壁が取り外しできるような構造にできればと考えていますので、ハウスビルダーさんに検討していただいています。
アメリカカンザイシロアリは、木材中に坑道を形成しながら生息するシロアリです。これまでに現場経験から必ずしも坑道は繋がっている訳ではなく、それぞれに独立して存在しています。それを考慮して、駆除処理を行う必要があるのです。
アメリカカンザイシロアリが生息している木部には、糞の排出孔があります。この付近に生息しているものと考えがちですが、この脱糞孔付近の坑道は糞を一時的に保管しておくスペースです。ですので常にこの坑道で活動している訳ではなく、糞が溜まるとこのスペースにやってきて糞を外に排出します。
これを加味すると、アメリカカンザイシロアリの活動箇所をピンポイントで探す必要があります。そこで活用するのが非破壊シロアリ探知機で、調査結果に応じて薬剤注入処理を行います。薬剤注入処理方法もいろいろとありますが、木材内部の坑道に法則はなく縦横無尽ですのでそれを考慮する必要があります。当社では自社試験により処理方法の検討や薬効試験を行い、現場にフィードバックしています。アメリカカンザイシロアリ駆除につきましては阪神ターマイトラボのホームページをご参考いただき、お問い合わせいただきますようお願いいたします。
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