少発
今年はあまりご紹介できていなかった、アメリカカンザイシロアリ飼育ケースからご紹介したいと思います。今年の傾向として、羽アリの発生が少発であったことが挙げられます。
アメリカカンザイシロアリの羽アリは季節を問わず、真冬でも発生します。しかし当社で飼育中のアメリカカンザイシロアリの羽アリが最も多く発生するのは、5月中旬から下旬です。これは実際の現場でも同傾向にあります。
しかし今年は2月に纏まった発生があり、例年最も発生する5月中下旬には発生がありませんでした。その代わりに7月下旬に纏まった発生がありました。過去にもこのような現象は見られたことがあり、結論的にはアメリカカンザイシロアリの羽アリ発生時期は特定していないということになります。
残念ながらアメリカカンザイシロアリの生態を理解していないシロアリ防除業者のホームページには、6~9月の日中に羽アリが発生すると記載されています。酷いシロアリ防除業者になると、アメリカカンザイシロアリすら見たことがないのが現状です。生態を理解していないのに、対策を実施することなどあり得ません。
小員もアメリカカンザイシロアリの生態を、理解しているとは思っていません。だから、飼育や現場での観察から生態を理解しようとしているのです。シロアリ対策の基本はシロアリの生態を考慮することで、薬剤を大量に使うことではありません。ましてや室内で処理するケースの多いアメリカカンザイシロアリ駆除の現場では、どれだけ薬剤使用量を減らすことが重要です。
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