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2023年12月17日 (日)

復活

復活したアメリカカンザイシロアリのコロニー 今日はアメリカカンザイシロアリ飼育ケースの一つをご紹介したいと思います。右の写真はオヤシロアリ技研の尾屋さんからいただいた、アメリカカンザイシロアリの生息が確認された丸太です。

薬剤試験のためこの丸太からアメリカカンザイシロアリを500頭以上を採取し、実験に供試しました。そのため丸太から糞の排出は15年以上確認されず、生息していないのではと考えられました。しかし昨年から糞の排出が確認されるとともに、有翅虫(羽アリ)の羽化も確認されました。

昨年の糞の排出量は僅かでしたが、今年はかなりの量の糞の排出が確認されました。かなり危機的な状況の数まで減ったものの、その後少しづつ増えかなりの生息数まで戻ったものと考えられました。非破壊シロアリ探知機を用いて確認しても、反応がかなりあることを考慮すると相当な生息密度と考えられました。

アメリカカンザイシロアリのが木材中に侵入し繁殖し始めてから、かなりの生息密度になるまで相当時間がかかるようです。糞の排出が少量の場合、コロニーの数はまだ少ないと考えられますので、やはり早期対応が重要と考えれます。早期発見については、お住いの方が早く糞の堆積である異変に気付くか否かがポイントです。その上で、きちんとピンポイントで駆除処理することが必須と考えます。

アメリカカンザイシロアリは、完全駆除が難しいシロアリです。アメリカカンザイシロアリ被害が確認される地域では、羽アリによる外部侵入があることが理由です。ですので糞の排出が確認された段階で、一つづつコロニーを駆除する丁寧な処理必要が必須です。

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