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2024年2月29日 (木)

品質

良いと言えない品質の打ちっ放し基礎 昨日は建築士の先生との打ち合わせのため、大阪府内にある事務所にお伺いしました。リフォーム予定の物件でできるだけ薬剤を使用したくないというお施主さまの要望yがあり、構造的にどのような対策が取れるのか打ち合わせを行いました。

現在の案件として、経理作業及び確定申告の準備と住宅医スクールの資料作成となっています。右の写真は、建築中の現場で相談をいただいた事例です。シロアリ対策を考慮すると、基礎は打ちっ放しで化粧モルタルは推奨していません。実際に基礎と化粧モルタルの隙間から、シロアリが侵入した事例を多く見ているからです。

写真は打ちっ放しの基礎を造った様子ですが、明らかに質が悪く見た目にも綺麗とは言い難い仕上がりです。これまでに打ちっ放しの基礎を多く見てきていますが、ここまで仕上がりの悪いのは初めて見ました。

これはやはり基礎工事業者の技術力の差でしょう。業者の技術力は、業者間によって差が大きいのはどの業種でも同じです。シロアリ駆除も技術力のある方もおられれば、マニュアルに従って薬剤を撒くだけの業者も多く見られます。こうした実情も、住宅医スクールでご紹介できたらと考えています。

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2024年2月28日 (水)

24年度ブリングセミナー聴講

24年度ブリングセミナー 昨日はイエシロアリ駆除用ベイトシステムを開発販売されている廣瀬産業さんの、ブリングセミナーを聴講しました。コロナ禍もあり、4年振りに開催されたことから聴講しました。イエシロアリ駆除用ベイトブリングシステムの現場での実例紹介のほか、イエシロアリの生態や知見、特に力を入れておられるYouTubeなどが紹介されました。

イエシロアリの生態を考慮して開発されたイエシロアリ駆除用ベイトシステムですが、やはり使い方がポイントです。どうすれば喫食が上がるかなど、使用上のポイントを現場での実例を交えて説明いただきました。

薬剤メーカーが行う商品紹介セミナーでは、セールスポイントの紹介が中心です。良いことばかり言われますが、欠点は紹介しません。欠点を言うと売れなくなってしまうことが理由でしょうが、小員が薬剤メーカー勤務時代は敢えて欠点を紹介していました。欠点をどのような使い方で対応するかをきちんと説明するのが小員のスタイルでした。廣瀬産業さんも同じ考えのところが共感できるところで、使い方のポイントを説明してくれるところが重要です。

シロアリに関するYouTubeへの取り組みも非常に評価のできるものです。教科書で得られる知識は必ず正しい訳ではなく、実際の目で見た事実を経験として捉え次のステージにフィードバックすることが重要です。そういう意味でも、映像として情報提供して貰えるのは非常に勉強になります。廣瀬産業さんのセミナーは、技術者として必要なスキルを磨くことができるため今後も参加させていただきたいと思います。

今回のセミナーではシロアリフォーラムメンバーである、オヤシロアリ技研の尾屋さんやヤマト白蟻研究所の波田さんとも会い情報交換できました。薬剤メーカーさんとも情報交換できたので、非常に有意義なセミナーでした。

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2024年2月27日 (火)

マニュアル処理の弊害

無意味な穿孔注入処理 本日も引き続き、アメリカカンザイシロアリ対策の現場で撮影した1枚をご紹介させていただきます。この物件は押入枠に薬剤処理跡が確認されました。写真の部位には、穿孔注入処理後に木栓が打設されています。

少し見えにくいのですが、5箇所で木栓が打設されています。ちなみにこの周辺には、アメリカカンザイシロアリの被害は確認されていません。しかしながら、上段部分の枠にはアメリカカンザイシロアリの被害が確認されています。

柱などの木部に穿孔して薬剤を注入するという方法は、協会仕様書に従ったマニュアル処理によるものです。薬剤穿孔注入処理した周辺には効果がありますが、それ以外の箇所には無効です。

このようなケースでホウ酸製剤が有効と考える方が多いようですが、近隣に物件でホウ酸塗布した柱に被害が出ていますので過度の期待は禁物です。アメリカカンザイシロアリ対策は駆除がベースで、小屋裏などお住いの方が接触しない条件下では薬剤処理が有効です。しかしお住いの方が触れる場所では、薬剤処理は避けて早期発見で対応すべきと考えています。

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2024年2月26日 (月)

いずれも繋がっている脱糞孔

いずれも繋がっている脱糞孔 今日ご紹介するのも、先日からご紹介しているアメリカカンザイシロアリ対策の現場で撮影した1枚です。この物件は今年初めて対策を実施した案件で、押入枠付近で糞の堆積が確認されたとのことです。

入居者さまが押入枠を確認したものの、脱糞孔は確認されなかったとのことです。小員が確認すると、多数の脱糞孔が確認されました。見やすいように、爪楊枝を脱糞孔に刺した様子が右のとおりです。

ちなみに、この脱糞孔はいずれも内部の空隙は繋がった状態でした。かなり以前から繁殖していたようですが、以前の入居者さまは気にならなかったため調査及び対策に至らなかったものと考えられました。

最近入居された入居者さまは、当初何の砂粒だろうと思われていたようです。その後、羽アリが発生した際、知人の方にシロアリの羽アリではないかと指摘されたそうです。その後、オーナーさまにご相談、今回の対策となりました。

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2024年2月25日 (日)

糞の散乱

拡散したアメリカカンザイシロアリの糞 今日ご紹介するのは、前日に引き続きアメリカカンザイシロアリ対策の現場での様子です。写真の場所はトイレ入口枠で、アメリカカンザイシロアリの糞が確認されています。

枠下部にアメリカカンザイシロアリの被害が確認されていますが、糞は当該箇所から排出されたものではありません。散乱する様子を考慮すると、糞の排出は上部からとなっています。

低い位置で糞が排出されると1箇所に堆積しますが、高い場所から排出されると糞は散乱します。散乱部位の上部を目視及び触診で、脱糞孔の位置を探します。

古い脱糞孔では単に孔があいているだけですが、継続的に脱糞されている孔ではアメリカカンザイシロアリの糞が詰まっていることが多いようです。その周辺を非破壊シロアリ探知機で精査すると、アメリカカンザイシロアリの生息範囲が特定できます。

アメリカカンザイシロアリは生息範囲が広い場合もあれば、狭い場合もあります。前者では繁殖してから時間が経過しているケースであり、後者の場合は繁殖から間もない場合となっています。

薬剤注入処理をした際にも観察が必要で、非破壊シロアリ探知機で調査した生息範囲と薬剤注入量が一致するかどうかを見ておく必要があります。生息範囲が広いのに薬剤量が入らないケースがありますが、これは木材内部の空隙が接続されておらず個々のコロニーであることが考えられます。そのため、コロニー毎に薬剤注入処理を行う必要があるのです。ですので薬剤注入処理後、非破壊シロアリ探知機で活動が停止したか否かを調べる確実な駆除ができたかどうかがわかります。

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2024年2月24日 (土)

新たな糞の堆積

新たな糞の堆積が確認された小屋裏 昨日に引き続き、広島県内でのアメリカカンザイシロアリ対策の様子です。オーナーさまのご自宅もアメリカカンザイシロアリ被害が確認されていますが、近所にお持ちの貸家物件でもアメリカカンザイシロアリ被害が確認されています。

この地域はアメリカカンザイシロアリ被害が蔓延しており、周囲を徒歩で確認しただけでもいたるところでアメリカカンザイシロアリ被害が確認されています。

貸家物件が数棟あるのですが、いずれもアメリカカンザイシロアリ被害が確認されています。そのうちの1軒では室内側の被害が収拾したものの、小屋裏では今回新たな糞の堆積が確認されました。

ちなみにこの物件では昨年も小屋裏の点検調査を行い、数箇所で糞の堆積が確認されたことから薬剤処理を実施しています。今回は前年と全く異なる場所で、糞の堆積が確認されました。

糞の堆積が確認されると最近木材内部に侵入したのではと考えがちですが、飼育してみると一目瞭然で繁殖し始めてから糞の堆積が確認されるまで千差万別です。1年以内に糞の堆積が確認される事例もありますが、3年以上経過してから初めて糞の堆積が確認される場合もあります。

薬剤処理を実施した結果、被害範囲はそれほど広くありませんでした。この結果から、木材内部に侵入してから極端な年月が経過している訳ではないと考えられました。アメリカカンザイシロアリ駆除では、如何に現場で対話及び対峙できるかがポイントです。得られる情報からきちんと対応することが、アメリカカンザイシロアリ駆除では必須です。

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2024年2月23日 (金)

外部侵入対策

小屋裏で確認されたアメリカカンザイシロアリ有翅虫死骸 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策のため、広島県立の物件にお伺いしました。継続的に対策を実施している案件で、オーナーさまのご自宅及び貸家物件で2日間の予定です。

初日はオーナーさまのご自宅で、対策初年度から今年で15年目となります。初年度は室内側の数箇所で確認されたことから、薬剤注入処理を実施しました。数年間はこれを繰り返すことで、室内側の発生は収拾しました。

ポイントは小屋裏で、外部から飛来した羽アリは屋根周辺の隙間から小屋裏に侵入します。実際に小屋裏での木部には50箇所以上の糞の堆積が確認されました。それを一つずつ丁寧に処理することで、小屋裏での糞の堆積は確認されなくなりました。

それと同時に、小屋裏では外部侵入対策を実施しています。今回の点検調査でも、多くのアメリカカンザイシロアリ有翅虫(羽アリ)の死骸を確認しました。いずれも落翅前に致死しており、一定の効果が得られているものと考えられました。

当該物件では、侵入はおろか点検調査できない箇所があります。どうやらそこで繁殖している可能性があることから、次年度の課題となりました。

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2024年2月22日 (木)

1桁からが長期戦

ライトトラップ点検調査 昨日は継続的に、アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している大阪府内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、捕虫数把握のために設置しているライトトラップの点検調査及び消耗品交換を行いました。

この物件では、リフォームから数年後に押入壁面に小孔と木粉の堆積が確認されました。虫体を採取して同定した結果、外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。

発生が確認された壁面に薬剤処理と物理的対策を施し、最適な時期に壁面撤去及び修復を実施しています。以降、交換した壁面及び周辺ではアフリカヒラタキクイムシの発生は確認されていません。

モニタリングのため小屋裏及び1階天井裏に、ライトトラップを設置しました。これは正の走光性(光に集まる性質)を持つアフリカヒラタキクイムシを捕獲することで、生息状況の確認を行うためのものです。

対策初年度から既に10年以上経過していますが、捕獲数は毎年1桁ながら捕獲されます。発生箇所付近での発生は確認されていませんので、壁内のどこかにある合板が発生場所でないかと考えられます。ハウスビルダーさんから相談いただいたのは、木粉の堆積が確認された2年目です。これが1年目のときに相談いただいていれば、早くに対策は完了していた可能性が高いでしょう。アフリカヒラタキクイムシは初年度の対策が最も重要であり、誤った対策を実施すると10年以上被害が続くケースが多いのでご注意ください。

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2024年2月21日 (水)

案件過密

ベタ基礎でのシロアリ被害 ここ数日は現場作業を制限し、事務所での業務が続いています。報告書や請求書が未提出の案件、確定申告のための経理業務、住宅医スクールの資料作成と多くの案件を抱えた状態です。

その中でも最も近い期限として住宅医スクールがあり、3月8日までに資料作成を完了、送付しなければなりません。受講される皆さんには、シロアリに対する正しい認識をしていただければと考えています。

その中でもベタ基礎とシロアリに対する認識を理解いただければと、毎回ご紹介する内容が右の写真です。ベタ基礎構造+ネコ土台+加圧注入土台と完ぺきなシロアリ対策のように見えますが、床板と断熱材の間にシロアリが侵入して被害を与えています。

ちなみにこの案件では、シロアリ駆除処理として施工液量として、500ミリリットルを使用しました。既に10年以上経過していますが、シロアリの再発はありません。ちなみにベタ基礎ですので、予防処理は全く実施していませんがシロアリの侵入はないのです。

シロアリが侵入する箇所には必ず理由があります。その理由から、どのような処理をすればよいかを考えるのがシロアリ技術者です。本当のシロアリ技術者は、薬剤の大量散布は行いません。シロアリ駆除と予防(侵入防止)は分けて考えるべきであることを、きちんと説明していきたいと思います。

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2024年2月20日 (火)

土間コンクリート

土間コン床下で確認された蟻道 一昨日ご紹介した事例は、浴室リフォームに実施したシロアリ対策の様子です。土間コンクリートを打設する前に、土壌灌注処理を行いました。

お施主さまからコンクリートなので、シロアリは侵入できないのではとご質問をいただきました。普段からタブレットにセミナー資料を入れていますので、その資料を使って説明させていただきました。

その一つが右の写真で、浴室床下の様子です。ユニットバスが設置されており、土間コンクリートが打設されています。しかし基礎のコーナー部分に蟻道の構築が確認されており、土台に到達して周辺木部に被害を与えています。

一体化されたベタ基礎では、理論的にはシロアリは侵入できません。しかし土間コンクリートは布基礎の内側に生コンクリートを流し込みます。コンクリートは化学反応で強固な構造を作るため、元々あった布基礎とは化学反応しません。あくまで物理的に接着しているため、収縮や振動などで隙間ができてしまうとシロアリの侵入経路となるのです。

ベタ基礎でも一体化されていない箇所から、シロアリが侵入した事例は多数あります。床下がコンクリートだからと過信するのは禁物ですが、だからといって薬剤処理一択ではありませんのでご注意ください。

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2024年2月19日 (月)

ハンガーバー取り付け

ハンガーバー取り付け 新しい業務車になったものの、必要は装備がまだ完了していませんでした。昨日は荷台部分にハンガーバーの取り付けを行いました。

脚立を車外天井のキャリーに積載する方法もありますが、車内に積載したいため設置しました。大工さんなどは脚立を車外天井のキャリーで運ぶことが多いのですが、これは脚立を屋外で使用することが多いため特に問題はありません。しかしシロアリ駆除のシーンでは、脚立を室内側で使用することが多いため車内に積載したいのです。

サイドバー及びハンガーバーは、カーメイトさんから販売されているものを取り付けました。ハンガーバーを2本設置していますので、耐荷重は20㎏とかなり余裕があります。

今週は遠方でのアメリカカンザイシロアリの案件があるため、脚立が必須となっています。小屋裏での作業予定で、先日は車内に積んで行きました。やはりハンガーバーがあると、スペースが有効に使えます。また、長尺のノズルなどもこのハンガーバーに積載しています。

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2024年2月18日 (日)

部分予防

部分予防処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。浴室リフォームのため、解体が終わった段階でのシロアリ対策です。

ハウスビルダーさんからの聞き取り調査では、解体時にシロアリ被害はなかったとのことです。薬剤処理は不要と考えがちですが、浴室の構造を考慮すると必要な対策を講じるのが得策です。

既存浴室を解体した後、土間コンクリートを打設しユニットバスを設置します。在来工法の浴室は、シロアリが寄りやすい構造です。配管に沿って動く傾向のあるシロアリは、浴室配管に沿って動くことで浴室土台や壁内などに侵入します。

土間コンクリートを打設することでシロアリが侵入しないと考えがちですが、在来の基礎と土間コンクリートは密着しないため、隙間からシロアリが侵入する可能性があるのです。

特に土間コンクリートを打設することでシロアリが寄りやすい条件となるため、ここに薬剤処理することは極めて効果的です。浴室に被害がなかったことから、その他の床下部分では薬剤処理を実施していません。そのためハウスビルダーさんを通じて、床下点検調査をお薦めさせていただきました。

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2024年2月17日 (土)

小屋裏

小屋裏で確認されたアメリカカンザイシロアリの糞 昨日ご紹介したアメリカカンザイシロアリの物件では、小屋裏の点検調査は必須です。アメリカカンザイシロアリが確認されている物件の多くは、その周辺が生息の集落となっています。そのため発生した羽アリが家屋内に侵入し、繁殖します。

その際、外部に面した木部である玄関枠や窓枠などで繁殖するケースが確認されており、糞の堆積もその周辺で確認されます。それ以外の侵入経路として、小屋裏が挙げられます。屋根周辺の通気口などから小屋裏に侵入して、繁殖する事例が多く見られます。

シロアリ防除業者の中にはアメリカカンザイシロアリ駆除に知識が欠乏しているケースがあり、そのようなシロアリ防除業者に駆除を依頼すると室内のみ処理を行いその他の箇所には目もくれません。

アメリカカンザイシロアリの生態を理解していれば、必ず小屋裏や天井裏の点検調査を行い必要な対策を講じるはずです。当社が冬場にアメリカカンザイシロアリ対策を実施するのは、小屋裏の点検調査及び対策を講じるためが理由となっています。真冬でも小屋裏は10℃以上になるため、作業を行うには冬場が最適なのです。

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2024年2月16日 (金)

排出されたアメリカカンザイシロアリ

排出されたアメリカカンザイシロアリ 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。継続的に対策を実施している案件で、窓枠木部に糞の堆積が確認されたことからお伺いした次第です。

非破壊シロアリ探知機で活動状況を調査した結果、比較的活性の高い状態です。数種類の薬剤を用いて薬剤注入処理を実施しました。

被害部の一部が崩壊し、薬剤とともにアメリカカンザイシロアリが流出しました。それが右の写真です。活動範囲は比較的狭いものの、生息密度は高かったようです。そのため非破壊シロアリ探知機に高い活性状態が確認されたものと考えられました。

アメリカカンザイシロアリはイエシロアリやヤマトシロアリのように、木材でもやわらかい部分を重点的に食害する訳ではありません。食害部分に規則性がなく、縦横無尽に食害するのがアメリカカンザイシロアリの特徴です。

小さなコロニーが複数存在しますので、被害部から必ず繋がっている訳ではありません。それだけにピンポイントで的確に薬剤を当てていくことが必須なのです。

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2024年2月15日 (木)

羊毛

カツオブシムシ類幼虫 右の写真は先日、床下定期点検調査でお伺いした物件でいただいた虫体です。キッチンの壁面に徘徊していたとのことで、以前から室内で気になる虫がいれば捕獲しておいてくださいとお願いをしています。点検調査のタイミングで、虫体の確認を行った次第です。

この虫ですがカツオブシムシ類の幼虫で、発生源はキッチンと考えがちですが実際には床下です。この物件の床下に使用されている断熱材は羊毛断熱材で、実際に床下側でも見かけたことがあります。

羊毛断熱材の中には防虫処理されたものもありますが、聞くところによると効果不足が懸念される商品もあるようです。防虫対策は困難ですので、家屋内にある羊毛系衣類への対策が必須です。衣類用の防虫剤がタンスなどで期限切れになっていないかどうか確認していただくよう進言しました。

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2024年2月14日 (水)

資料作成中

住宅医スクール・オンライン2024【木材劣化】 来月、3月16日には住宅医スクールで講義の講師を予定しています。講義内容は『木材劣化の基礎と対策②』[シロアリの生態と蟻害の事例、防蟻対策]でオンライン(ライブ+オンデマンド視聴)の開催です。

先日、事務局さんから講演準備のお願いの連絡をいただきました。同日に講演される第一講義は、京都大学大学院農学研究科准教授簗瀬先生による『木材劣化の基礎と対策①』[木材腐朽菌・乾材害虫の生態と対策]となっています小員の講義、簗瀬先生の講義のいずれも特徴的なのが、質疑応答の多さです。その他の講義では計2時間のうち質疑応答が10分であるのに対し、木材劣化に関するこれら講義は質疑応答が20分となっています。

それでも毎回、質疑応答時間がオーバーして時間超過するのが恒例です。質疑応答を20分にしている関係で、講義時間が100分となります。シロアリに関する講義で100分は圧倒的に少なく、どこまで多岐に渡る内容を押し込めるかがポイントです。

2013年から講師をさせていただいておりますが、毎年モディファイを繰り返してきています。2013年の資料を見返すとかなり内容が違ってきてはいますが、時代の趨勢には合っているのではないかと考えています。

いずれにしても、良い資料を提供できるよう資料作成中です。個人情報観点から、配布資料と講義資料に差があるところは致し方ありません。それでもよい家づくりのお手伝いができればと考えています。なお住宅医スクールの詳細は一般社団法人住宅医協会の住宅医スクール2024をご参考ください。

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2024年2月13日 (火)

外来種

外来種のケブトヒラタキクイムシ 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。以前リフォームを設計された物件で、ヒラタキクイムシらしき被害が確認されているとのことから同行しました。

ヒラタキクイムシらしき被害は、リビングのフローリングで確認されました。きな粉のような粉が、フローリングの上で確認されています。周辺の調査を行ったところ、フローリングに虫孔は確認されず、家具で非常に小さな虫孔が確認されました。

虫孔内部から虫体の取り出しに成功、簡易顕微鏡で確認したところ外来種のケブトヒラタキクイムシでした。ちなみに家具は量販店で最近購入されたとのことで、おそらく海外で製造されたものと考えられました。可能性として最初から家具に生息しており、成虫が昨年の秋あたりに発生したのではないかと考えられました。

繁殖が進んで生息範囲が広がると困るため、家具は廃棄されることをお薦めしました。今後は今回確認された木粉の発生に気をつけていただくようお願いしました。繁殖していないことを祈りたいと思います。

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2024年2月12日 (月)

生息は確認されていませんが

和室敷居で確認されたシロアリ被害 右の写真は、先日リフォーム中の物件にお伺いした際に撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、畳を上げた際にシロアリ被害が確認されたことからシロアリ調査でお伺いした次第です。

点検調査した結果シロアリ被害は広範囲に確認されましたが、調査当日にシロアリの活動は確認されませんでした。恐らく季節的要因によるものと、リフォームによる振動等のストレスで地中の巣系に戻っているものと考えられました。

シロアリ被害が確認された物件でシロアリの生息が確認されていない場合、シロアリ対策を実施せずリフォームを進行させる場合があります。多くの場合、数年後にはシロアリが再侵入し被害が拡大した事例を多く見てきています。

だからといって単純に薬剤大量散布するのは、いかがなものでしょうか。薬剤を大量散布することでシロアリが侵入し難くなるのは事実です。しかし、地中にあるシロアリのコロニーを意識して処理を行えば、コロニーの駆除は可能です。その際に使用する薬剤量は大量散布に比べると何十分の一で、薬剤曝露リスクを低減させることが可能です。

安全性の高いシロアリ薬剤とはいえ、大量散布しては元も子もありません。同じ殺虫成分を有する農薬と比べると、何百倍も投下するのでどこを持って安全なのか私には理解できません。

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2024年2月11日 (日)

浴室リフォーム

浴室土間コンクリート部分薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。浴室リフォームの物件で、シロアリ対策のご依頼をいただきました。

ご相談いただいたタイミングが遅かったため、既存浴室部分の解体及び土間コンクリートの打設が終わった段階でした。現場監督さんからの聞き取り調査では、既存浴室部分にはシロアリ被害がなかったとのことです。

本来であれば既存浴室撤去後、土間コンクリート打設前の土壌に対して薬剤処理を行うのは有効です。これはシロアリの生態を考慮すれば、何故ここに処理するのかがおのずとから答えがでます。ましてや土間コンクリートの下に薬剤処理を行うことで、薬剤曝露リスクを抑制することもできます。

今回は土間コンクリートの上から薬剤処理を実施しましたが、現場監督さんには理由を説明して次回からは最適なタイミングで連絡をいただくようお願いしました。シロアリは生態を考慮すれば、部分的な処理で十分対応可能です。床下全面に高濃度の薬剤を大量散布することは、全く必要ありません。

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2024年2月10日 (土)

広縁縁甲板シロアリ被害

広縁縁甲板シロアリ被害 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件はいつもお世話になっている建築士の先生さんの案件で、各所にシロアリ被害が確認されるとご相談をいただいた案件です。

写真は広縁部分で、縁甲板接合部にシロアリ被害が確認されています。しかしその周辺には薬剤注入処理を行った形跡として、木栓の打設がされています。シロアリ調査の結果、現時点でシロアリの生息は確認されていません。結果的にシロアリ駆除は完了したものと考えられます。

しかし、処理の方法には疑問が持たれます。穿孔処理を実施した箇所には、シロアリ被害はありません。ここから薬剤注入処理を実施しても、木材中に殺虫成分が深く入ることはありません。そのため、この処理には意味がないのです。

シロアリ防除業者の多くは、木材に孔をあけて薬剤を注入する処理を是とする傾向にあります。しかし、シロアリに到達しない薬剤処理は無意味です。今後侵入するリスクの極めて高い場所に処理するのであれば百歩譲って是としますが、当該箇所への薬剤処理は全く意味がありません。

意味のない場所に薬剤処理するのは、マニュアル化の弊害です。色々な場所に薬剤処理することと、シロアリの生態や行動に合わせた処理は全く異なります。いわば前者は空爆のような処理であり、後者はピンポイントの処理です。当然前者は高額となり、後者は安価な対応が可能です。

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2024年2月 9日 (金)

庭塀での薬剤処理

庭塀での薬剤処理 右の写真は、先日シロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。庭塀でシロアリ被害が確認されたことから、薬剤注入処理を実施しています。

この物件はいつもお世話になっている設計事務所さんの案件で、屋外側でシロアリ被害が確認されていることからシロアリ調査依頼をいただきました。家屋側はベタ基礎構造でシロアリ調査を実施した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。

そのため家屋側について薬剤処理は不要と判断、定期的な点検調査で対応可能と説明させていただきました。屋外側はお施主さまから、薬剤処理依頼をいただきましたので処理を実施しました。

日光のあたる場所なので、光を嫌うシロアリは上がってこないと考えておられるかたが多いようです。元々シロアリは光を嫌うことはなく、空気の流れ弱いところに蟻道を構築してしまえば被害が広がるのは必然です。

当該箇所にシロアリ被害が広がった理由の一つとして、庭の管理状態が挙げられます。雑草や放置木材などをきちんと管理していれば、シロアリは極めて侵入し難くなります。シロアリが生息し難い及び侵入し難い環境をつくることが、シロアリ対策の第一歩であることをご理解いただけますと幸いです。

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2024年2月 8日 (木)

玄関枠木部

玄関枠木部 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。お施主さまが玄関枠の根本に隙間にシロアリ被害らしきものを見つけられたとのことから、現地調査でお伺いしました。

その様子が右の写真で、玄関枠と玄関ポーチとの接合部にある木部に被害が確認されました。被害部分には蟻道が確認されておらず、シロアリ被害でないものと判断しました。

この被害は、腐朽によるものではないかと考えられます。ポーチ部分に溜まる雨水が木部と接触、時間をかけて腐朽したものと考えられました。シロアリ被害と腐朽は一見すると似ていますが、知識のある方が見れば一目瞭然です。

但し、被害木部が玄関側基礎に入っていること、玄関側基礎と玄関ポーチが一体化されていないことから、注意が必要です。当該物件の構造がパッシブソーラーシステム構造であり、薬剤処理には細心の注意が必要であることから、非破壊シロアリ探知機を用いた定期的な点検調査をお薦めしています。

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2024年2月 7日 (水)

インボイス制度に関する確定申告

インボイス制度に関する確定申告のお知らせ 昨年末に確定申告関連書類が送られてきましたが、先日インボイス制度に関する確定申告のお知らせを西宮税務署から届きました。

言わずもがな当社もインボイス発行事業者の登録を受けていますので、インボイス制度に関する確定申告は必須です。とはいえ以前のように税務署へ赴き申告するのではなく、事務所からe-Taxで申告が可能です。

国税局ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で、画面の案内に沿って金額等を入力するだけで、消費税申告書の作成が、e-Taxで申告書の送付が可能です。

年明けから結構現場がバタバタしており、殆ど決算経理に手が付けられていない状態です。来週から確定申告の受付が始まりますので、少し現場のペースを落としてでも対応しなければなりません。特に2月後半から3月中旬にかけて遠征や研修が入っており、事務所不在となります。それまでに何とか目途をつけたいと考えています。

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2024年2月 6日 (火)

断熱材のシロアリ被害

Inspection1721 右の写真は先日、定期点検調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件ではシロアリ被害が確認されたことから、9年前にシロアリ駆除処理を実施しています。

シロアリ被害はこの部屋に集中しており、侵入経路である蟻道が10本近く確認されました。ちなみに他の部屋の床下には蟻道の構築もなければ、シロアリ被害もありません。今回の点検調査では、駆除処理ゾーン及び未処理ゾーン含めて新たなシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。

基礎面や床束に蟻道を構築したシロアリは、土台や大引に到達していました。これら木材にはヒノキが使用されていたことから、表面を僅かに食害したのみで甚大な被害とはなっていません。被害は、根太や断熱材の裏にあたる床板で確認されました。

ちなみに写真は断熱材内部にシロアリが侵入したことを表している様子で、断熱材に線が入ったように見えます。これはシロアリが断熱材内部を齧り、その空洞部分に土を持ち込んだため線のように見えます。

断熱材はシロアリの餌にはなりませんが、断熱材内部の空洞部分は暖かくシロアリにとって好都合です。空洞部分に湿った土を持ち込めば、空洞部分の湿度は高くなり、かつ断熱材なので水分が逃げません。シロアリにとってこんな快適な空間はありませんので、断熱材に接する床板や根太にシロアリ被害広がることは言うまでもありません。

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2024年2月 5日 (月)

定期点検調査

床下定期点検調査 昨日は定期的に床下点検調査を実施している、兵庫県内の物件にお伺いしました。前回調査から3年が経過したことから、お施主さまからご依頼をいただきました。

この物件の床下構造はベタ基礎で、これまでにシロアリ被害、侵入及び生息はありません。今回の点検調査でもシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

元々ご相談いただいた経緯は、親族の方のお宅で羽アリが発生、シロアリ駆除予防処理が行われたそうです。それを聞かれたお施主さまが、見て貰おうと大手シロアリ防除業者にシロアリ調査を依頼されたそうです。

その結果ですが、シロアリ被害等はないものの保証期間が切れているので薬剤処理した方がよいとのこと。それに疑問を持たれたお施主さまがネットで検索、当社にお問い合わせがありました。

建物構造によっては必ずしも薬剤処理は必須ではないこと、薬剤処理の代替として定期的な床下点検調査が有効であること、定期的な点検調査はシロアリだけでなく水漏れなど床下の健康状態と確認できるなど説明して現在に至っています。今後も安心して貰えるよう、しっかりと点検調査したいと思います。

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2024年2月 4日 (日)

薬剤注入処理

薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。先月上旬にシロアリ調査を実施した案件で、リフォーム工事も進行中です。

シロアリ調査の結果、勝手口に隣接する土台で蟻道の構築が確認されました。この物件の床下の特徴としてゴキブリの死骸が多数確認されたことから、お施主さまのご希望もありシロアリ侵入防止処理を実施しました。

シロアリの侵入経路に対して薬剤処理を行うとともに、シロアリの被害が発生し易い箇所についても実施しました。またゴキブリに対する副次的効果を期待して、ゴキブリの潜伏し易い場所に処理を行いました。

シロアリにしてもゴキブリにしても、この薬剤の効果が高いという話しをよく聞きます。有効成分が殺虫剤である以上、体内に取り込まれると必ず効果を示します。そうなると薬剤の種類よりも、どこに処理することで、効果的に体内に取り込ませることができるかがポイントなのです。そのたには、対象害虫の生態を考慮することが重要です。

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2024年2月 3日 (土)

蟻道の構築

OMソーラー構造で構築された蟻道 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件はパッシブソーラーシステム構造の一つである、OMソーラー構造となっています。

この物件はOMソーラー構造部分以外でシロアリ被害が確認されたため、駆除処理を実施しました。OMソーラー構造部分でシロアリが発生した場合、駆除には細心の注意が必要です。

小屋裏で暖められた空気を床下へ送り込むことで室内を暖めますが、室内側にも暖かい空気が流入します。万が一薬剤を大量散布すると、殺虫成分が揮散し室内に流入します。近年の殺虫成分は蒸気圧が低いため、安全と主張される方がおられるようです。

慢性毒性の値から見ると安全かもしれませんが化学物質過敏症やアレルギーをお持ちの場合、安心とは言い切れません。そのため、極限まで薬剤濃度を薄くして処理しなけばなりません。

このOMソーラー構造システムはかなり旧型であるため、ベタ基礎ではありません。布基礎の内側に土間コンクリートを打設した構造です。挙句の果てに、床下の高さが15cm程度で、侵入することはできません。そのため、通気口を外しての櫛調査を行いました。その結果が右の写真で、蟻道の立ち上がる様子が確認されています。今後はこの蟻道近くに床下点検口を新設し、対応する予定です。

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2024年2月 2日 (金)

土間コンクリートから侵入したシロアリ

土間コンクリートから侵入したシロアリ 右の写真は先日、シロアリ駆除処理でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっている建築士の先生の案件で、昨年シロアリ調査を実施しています。薬剤注入処理を実施した際、蟻道の一部が壊れ

この物件では家具を移動させた際、畳にシロアリ被害が確認されたとのことです。シロアリ調査を実施した結果、数箇所の侵入経路を確認しています。

ちなみにこの物件の基礎構造は布基礎で、基礎の内側には土間コンクリートが打設されています。床下がコンクリートなのでシロアリが侵入し難いと考えがちですが、接合部には隙間ができやすく侵入可能です。

土間コンクリートはシロアリの外敵が少ないため、一旦侵入してしまえば被害が拡大します。土の床下に比べると湿気は低いのでこれまたシロアリが活動し難いと考えがちですが、蟻道を形成すれば蟻道内部が加湿可能ですので全く問題ありません。コンクリートだからという過信で、シロアリ調査が疎かになること一番の問題です。

今回、侵入経路や活動箇所について薬剤処理を実施しました。季節なども考慮し、薬剤濃度や処理量を最適化して処理しています。

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2024年2月 1日 (木)

2024年2月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2402トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。アメリカカンザイシロアリ駆除の様子で、非破壊シロアリ探知機ターマトラックを用いて生息場所を特定している様子です。

アメリカカンザイシロアリ生息の目安となるのは糞の存在で、脱糞孔から排出された糞は堆積することで存在を知ります。脱糞孔から薬剤注入すればよいという考え方がありますが、決して間違いではありません。

脱糞孔付近には糞が堆積されている空隙があり、その他の空隙(被害部)と繋がっているため、薬剤注入処理を実施すれば空隙に薬剤が充満できるからです。

但し薬剤には注意が必要で、種類と使い方を間違えると空隙に薬剤を充満させることができません。薬剤注入処理をすればよいという訳ではなく、創意工夫して処理する必要があります。併せて非破壊シロアリ探知機を使用すると、薬剤が充満できたかの判定が可能となります。

アメリカカンザイシロアリで厄介ないのが、木材中の空隙が必ずしも繋がっているという訳ではないということです。被害木材を解体すると、空隙が全く繋がっていないケースが多く見受けられます。これはそれぞれが独立したコロニーとして存在していることを表します。

被害があれば、必ず糞の堆積があるとは限らないと考えることも重要です。室内側の見える箇所に糞の堆積があれば一目瞭然ですが、壁内などに堆積する場合もあります。このケースでは非破壊シロアリ探知機で調査し生息箇所を特定しないことには、対応する術がないのです。ですので当社では、非破壊シロアリ探知機を用いて調査と駆除完了の確認を行うのです。

アメリカカンザイシロアリ駆除を行う場合、調査探知と適切な駆除処理がポイントとなります。但し、その下支えとしてあるのが、アメリカカンザイシロアリの生態を理解することです。知識と技術の欠落しているシロアリ防除業者の中には、どの薬剤がよいかという的外れなことを聞いてくるケースが後を絶ちません。

シロアリ駆除の根底にあるのはシロアリの生態であり、もっと知識を深めることが重要です。当社では各種シロアリの飼育観察、自社試験によりシロアリ駆除にフィードバックしています。生態を考慮したシロアリ駆除につきましては、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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