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2024年3月31日 (日)

処理すべき箇所

処理すべき箇所 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築中の物件で、基礎が打設した際に薬剤処理を実施しています。今回ほぼ建物も完成し、外構部工事も進んだこから外構部に対する薬剤処理を実施でお伺いした次第です。

外構部での薬剤処理を実施する背景として、住宅医スクールでの小員の講義です。ベタ基礎はシロアリが侵入し難い構造ですが、絶対に入らない構造ではありません。その中で侵入事例のある箇所として玄関周辺が挙げられます。今回、これら重点箇所について薬剤処理を実施しました。

玄関自体はベタ基礎が一体化して打設されていますが、タイルは貼り付けられていますのでその接合部から侵入は可能です。ですので外構部への薬剤処理は極めて有効です。

過去にあった事例ですが、新築3年で玄関の壁でシロアリ被害が確認されたことがあります。その工務店によると、防蟻処理は実施しているとのことでした。玄関は後打ちのため、この部分は未処理となっています。

柱や土台に薬剤処理は実施したとのことですが、使用した薬剤の特性を理解していなかったこと、薬剤処理後に玄関枠などが組まれたことなどが原因と考えられました。マニュアル処理は万能ではなく、構造的観点からどこに処理すべきかを考える必要があると思います。

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2024年3月30日 (土)

激減

捕虫紙検定 右の写真はこれまでに何度か紹介している、アフリカヒラタキクイムシのモニタリング用に設置したライトトラップの捕虫紙です。土壁の中にある小舞竹で繁殖した物件で、発生してから15年以上、小員が対策を始めてから10年以上が経過しています。

この物件では、ピーク時は年間500匹以上のアフリカヒラタキクイムシ成虫が捕獲されました。これが面白いもので、室内側での飛翔などは確認されていません。明らかに小舞竹周辺で徘徊、活動していることを示唆しています。

この物件ではライトトラップによるモニタリングと同時に薬剤処理も実施しています。これまでに複数の薬剤を処理してきました。ちなみに一昨年の捕獲数は小屋裏と天井裏を合わせて100匹以上のアフリカヒラタキクイムシ成虫の捕獲が確認されていました。ここ数年捕獲数に変動がなかったのですが、昨年(この1年間)の捕獲数は合計で20匹程度で特に1階天井裏での捕獲数は1/10以下となりました。

一昨年の処理の際に処理した薬剤を単一のものから、混用したものに変更しています。可能性としてこれがよい結果をもたらした可能性が考えられました。いずれにしても今回の結果だけで判断するのは危険で、他の物件も含めて総合的に判断したいと考えています。

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2024年3月29日 (金)

水溜まり

ベタ基礎床下で確認された水溜まり 昨日床下点検調査をご紹介した物件では、調査の際に問題点を発見しました。右の写真のとおり、床下の配管周辺で水溜まりを確認しました。

この物件の基礎構造はベタ基礎で、写真の部位はトイレの配管がベタ基礎垂直方向に貫通しています。ベタ基礎部分が掘り込まれた状態で、ベタ基礎を貫通する部分でエルボがあります。その部分には、砂で押さえられた状態です。水はその砂を超えて溜まった状態でした。

この水溜まりの原因ですが、便器配管隙間からの水漏れでした。最近トイレの便器が交換されたとのことで、配管は古いままとのことです。その接続部分の工事が、不十分であったものと考えられました。

床下点検調査は、シロアリ被害の発見が第一目的です。そして点検調査で、床下の健康状態を確認するのも目的です。無料点検調査を実施しているシロアリ防除業者の中には、こうした目的を言葉巧みに使います。

実際は薬剤を撒く口実や、床下調湿炭などの商材を売り込むための理由を探す床下調査となっています。そうしないと無料調査だけでは商売に成り立たないためです。健康な床下にわざわざ薬剤を撒くのは、いかがなものでしょうか。

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2024年3月28日 (木)

ベタ基礎

非破壊シロアリ探知機による調査 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。デッキに被害が確認されたことから、併せて床下点検調査をご依頼いただいた次第です。

デッキは土間コンクリートの上にあり、シロアリ被害ではなく腐朽によるものでした。床下側からの点検調査ですが、これには少し苦労しました。というのも建築士の先生の方針で、基礎に人通口がありません。人通口の存在により、耐震性が落ちるとのことから設置されていないそうです。

そのため、床上には複数の床下点検口がある状態です。何度も出たり入ったりするため、養生を含めて労力を要しました。床下はベタ基礎でロアリ被害は勿論、侵入する兆候も確認されませんでした。

これで安心するのは間違いで、ベタ基礎構造の物件では玄関周辺など注意しなければならない箇所があります。これら箇所は床下側からの点検調査が不可能で、目視や打診に頼らざるを得ません。しかしそれでは、被害が酷くなってからしかわからないのが最大の問題点です。

それらを解決するのに最適なのが、非破壊シロアリ探知機です。シロアリが活動してれば、非破壊シロアリ探知機に反応がでますので生息確認には最適です。但し、非破壊シロアリ探知機はシロアリを探してくれる機器ではありません。シロアリの生態や建物構造を理解した上で使用することで、シロアリの侵入を早期発見できるのです。知識が不足していると、シロアリを見つけることができないことにご注意ください。

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2024年3月27日 (水)

模索

ライトトラップによるモニタリング 右の写真は先日、アフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。アフリカヒラタキクイムシのモニタリングを行うため、小屋裏にライトトラップを設置しています。

この物件ではアフリカヒラタキクイムシが発生してから15年以上、小員が対策を始めてから10年以上が経過しています。対策開始当初は、年間で数百匹のアフリカヒラタキクイムシの捕獲が確認されました。

対策は薬剤処理も併用していますが、これまで紆余曲折で処理方法の模索を行っています。木材中から羽化したアフリカヒラタキクイムシがどのように動くかを意識し、如何に効率的に薬剤処理ができるかを考えて対応しています。徐々に結果が出つつありますが、1年間実施して初めて結果がでるため試行錯誤の繰り返しです。

フローリングや合板からの発生に対する対策については、ほぼ確立されつつあります。後は、この壁内で発生している事例に対する対策の確立です。創意工夫で、何とか対応したいと思います。

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2024年3月26日 (火)

任期満了

班長会議 昨日は加盟している阪神土建労働組合西宮支部の班長会議でした。阪神土建労働組合は建設国保や一人親方労災保険、第三者賠償責任保証制度などでお世話になっています。

阪神土建労働組合は、私が住む西宮(芦屋を含む)以外に、尼崎、伊丹、川西、三田、宝塚に住む建築に関わる労働者によって構成されています。西宮も地域毎に分会が取られており、私は鳴尾分会となっています。その鳴尾分会に班制があり、昨年の4月からその班長を担当していました。

この3月末で班長の期間が任期満了するのに伴い、引き継ぎ名目で班長会議が行われた次第です。ちなみに班長の主な仕事は、機関紙などの配布資料を毎月投函することです。今津にある西宮支部事務局まで資料を取りに行き、地域にお住いの組合員さんに配布します。10数軒ですが、月末月初の仕事であるため、隙間を見つけて配布していました。

これで無事に班長の仕事も終了です。次は10数年後に回ってくる予定ですが、その時には前期高齢者です。元気に仕事ができるよう、体調には十分気をつけたいと思います。

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2024年3月25日 (月)

改修工事に伴う床の部分撤去

撤去された床の中で確認された蟻道 昨日はシロアリ調査のため、滋賀県内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっている設計士の先生の案件で、これまでに複数回お伺いさせていただいています。

今回浴室及び洗面所の改修工事を実施するため、床の一部を撤去するとのことからシロアリ調査の依頼をいただいた次第です。浴室は在来構造からユニットバスにリフォームされるとのことから、既存浴室が撤去され、土間コンクリートが打設された状態でした。

洗面は元々床が殆どない転ばし床のため、過去に実施した点検調査でも確認できていない部分となっています。床の一部が撤去された状態で点検調査を実施した結果、洗面床組に蟻道の構築が確認されました。

蟻道の位置が切れており本蟻道でないことから、既に放棄された可能性が高いものと考えられました。土台の一部に加圧注入木材が使用されており、これが放棄の原因になったものと考えられました。

可能性として、周辺の地中にはコロニーがあると考えられます。転ばし床という構造を考慮しても、薬剤巣よりが望ましいと判断しました。但し、問題はご家族方に化学物質に対して過敏な方がおられることです。この場合、一般的なシロアリ防除業者が行う薬剤処理は不適で、最新の注意を払い薬剤の種類、濃度及び処理量を決めて処理する必要はあるのです。今回はリフォーム中ということもあり、この場で処理を行いました。

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2024年3月24日 (日)

ライトトラップ捕虫紙検定

ライトトラップ捕虫紙検定 右の写真はライトトラップ捕虫紙で、先日アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件から回収しました。小屋裏及び天井裏にライトトラップを設置し、アフリカヒラタキクイムシのモニタリングを実施しています。

この物件では新築時に、室内側でアフリカヒラタキクイムシ成虫の目撃事例がありました。シーリングライトの中に、結構な数の虫体が確認されたとのことです。アフリカヒラタキクイムシは正の走光性(光に集まる性質)を有するため、シーリングライトの中に集まる様子がよく確認されます。

ちなみにこの物件では、アフリカヒラタキクイムシの発生が確認されてから10年以上が経過しています。しかし室内側では、虫孔やフラス(木粉)の堆積が一切確認されていません。

このケースでは、アフリカヒラタキクイムシが壁内に生息しています。その原因となるのが、土壁内に使用されている竹小舞です。アフリカヒラタキクイムシは広葉樹系合板に発生すると思われがちですが、餌となるでんぷん質の多いものに繁殖します。そのためでんぷん質の少ない針葉樹では繁殖できず、でんぷん質の多い広葉樹に繁殖します。ちなみに竹はでんぷん質が多いため繁殖の対象となるため、注意が必要です。

アフリカヒラタキクイムシ対策の一つに、生息域の撤去があります。今回のケースでは竹小舞が土壁の中にありますので、撤去は現実的に困難です。ですのでできるうる限りの対策を組み合わせて、対策を実施しています。

この物件ではピーク時に、年間500匹以上のアフリカヒラタキクイムシが捕獲されました。現在では年間で1桁までの捕獲数となり、最終的には捕獲数0を目指して対策を継続したいと思います。

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2024年3月23日 (土)

早い動き出し

屋外では徘徊は確認されていません 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんと、大阪府内の物件に同行しました。先月からクロアリが室内で徘徊するとご相談をいただいていた案件で、先日クロアリを採取していただいています。

送付いただいたクロアリを同定した結果、室内徘徊種として当該ブログでもよく紹介しているルリアリでした。お施主さまからの聞き取り調査では、昨年の秋に東側洋室窓際で活動が確認されたとのことです。その際、市販のクロアリ用殺虫スプレーで噴霧され、徘徊数は減少したとのことです。

ところが先月から、西側洋室でルリアリの徘徊が確認されだしたとのことです。クロアリ用殺虫スプレーにより、活動範囲を広げてしまったものと考えられました。

床下は一般的な布基礎に土の床下で、特に暖かい構造という訳ではありません。窓枠周辺には隙間があり、屋外からの侵入経路となりうる可能性がありました。しかし屋外での徘徊は確認されなかったことから、巣が屋外ではなく既に壁内に営巣しているものと考えられました。そのため、活動範囲を中心に薬剤処理する対策を提案したいと思います。

一般的には5月中旬の気温の上がる時期に見られるルリアリですが、これだけ動き出しの早いルリアリは結構珍しいですね。

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2024年3月22日 (金)

セミナー聴講

セミナー聴講 昨日は、防虫コンサルティング商社さんが開催するセミナーを聴講しました。一昨年の秋に聴講して以来で、興味のある内容があったことから時間を都合して聴講させていただきました。

演題は『知れば知るほど面白い!シロアリの秘密』です。結論的にはあまり目新しいものはなく、シロアリ防除業者と名乗るのであれば当然知っておくべきシロアリの生態だと感じました。

以前はもう少し凝った内容の講義があったのですが、年に2回もされていると中身が薄くなってくるのは仕方ないところですね。他の講義は興味があったのですが、時間的に聴講できる余裕はありませんでした。但し、資料はいただいたので基礎知識として非常に参考となりました。

一昨年の秋の講義では、学芸員さんによる講演がありました。専門家による生態の話しは非常にわかりやすく参考になりましたので、こうした内容が聴講できると有難いですね。

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2024年3月21日 (木)

中古住宅

中古住宅でのシロアリ調査 昨日は奈良県内の物件に、シロアリ調査でお伺いしました。いつもお世話になっている建築士の先生の案件で、お知り合いの方が中古住宅を購入するにあたり事前に床下の点検調査をお願いしたいということからお伺いした次第です。

床下側からの点検調査結果ですが、広範囲にシロアリ被害及び蟻道は確認されましたが生息は確認されませんでした。いずれも穿孔跡が確認されたことから、過去にシロアリ駆除予防処理が行われたものと判断されました。

既に保証期間は切れている可能性が考えられましたが、現時点でシロアリが侵入していませんので当面侵入する可能性は低いものと考えられます。シロアリ予防処理を行うのも一つの手段ですが、定期的な点検調査を実施するのも手段の一つです。

コスト的にはシロアリ予防処理の方が圧倒的に高額で、点検調査費の方が安価です。一般的なシロアリ防除業者は点検調査を無料にすることで、高額なシロアリ予防処理を契約させようとします。その際、不安になるような言葉を並べることで契約に結び付けます。そうしないと、無料調査に要した費用を回収する必要があるからです。

世間では、このような無料で客寄せ(集客)する手法が多くあります。無料で集客したのだから、高額な商品を買ってもらっても問題ないというのは個人的にどうかなと思います。

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2024年3月20日 (水)

ベタ基礎

ベタ基礎表面から立ち上がる空中蟻道 本日も住宅医スクールでいただいたご質問に対して、ご紹介させていただきます。写真でご紹介させていただいたのは、ベタ基礎の表面から立ち上がる空中蟻道です。この空中蟻道は羽アリの出口である群飛孔です。

シロアリがベタ基礎を穿孔したと判断されますが、恐らくベタ基礎に気泡が入り弱くなっていた部分を穿孔したものと考えられました。実際の対策としては、この侵入経路に対して数百ミリリットルの薬剤を流し込んでいます。当該箇所以外には薬剤処理を実施しておらず、その後の点検調査でシロアリの侵入や被害のないことを確認しています。

当該事例では床下で羽アリが発生しているものと考えられますが、定着及び繁殖する可能性はないと断言できるレベルです。そのため、全面への薬剤処理を実施していないのです。適切にシロアリ駆除を行えば、ベタ基礎全面への薬剤処理は不要です。

但し、適切なシロアリ駆除ができるか否かは作業者のレベルによります。全てのシロアリ防除業者にシロアリ駆除能力がある訳ではないので、ご注意ください。

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2024年3月19日 (火)

ホウ酸製剤

ホウ酸製剤でのシロアリ駆除は極めて困難です 昨日に引き続き、住宅医スクールの際にいただいたご質問についてご紹介したいと思います。スクールで出た質問として『ホウ酸製剤は土壌処理可能でしょうか』という内容です。

ホウ酸製剤は食毒剤ですので、シロアリが体内に取り込むことで効果が発揮されます。そのため、シロアリの齧る対象である木材に対して処理するのが基本です。ですので齧らない土やコンクリートに対して、効果が得られないことは言うまでもありません。

体表面に付着したホウ酸をグルーミングで体内に取り込むのではないかと主張されるかたもおられるようですが、シロアリを用いた実験では有意性のある効果は得られませんでした。

齧る意味からすると断熱材への散布が効果があるのではと考えられますが、実際には齧っても体内に取り込まず吐き出すケースが殆どですのでこちらも有意性のある効果は得られません。

ちなみに右の写真はシロアリ被害の確認された床板に、お施主さまがホウ酸製剤を塗布されたそうです。おそらく規定量の2倍以上は塗布しているとのことですが、大引や根太などでは今もシロアリは活動中です。

ホウ酸製剤が処理された木材をシロアリが齧り、体内に取り込まれることでシロアリは死に至ります。その死んでいくシロアリを見て、他のシロアリはホウ酸製剤が処理された木材を食べなくなります。ホウ酸製剤は木材を守ることであり、その意味では有効性のある薬剤です。特に新築場面では建築後に処理できない箇所まで処理できるため、長期に渡る防蟻効果は有効です。

但し、シロアリ駆除効果には適してはいない効果発現方法となっています。勿論、ホウ酸製剤の特性とシロアリの生態、建物構造を理解した上で処理すればシロアリ駆除は可能です。しかしそれであれば多少なりとも毒性のあるホウ酸ではなく、他の材料を使用して対処するほうが理にかなっているのです。シロアリ駆除は薬剤で駆除するのではなく、現場での調査結果から総合的に判断して、最良の策を模索するのがシロアリ技術者なのです。薬剤大量散布する人間は、シロアリ技術者ではないのでご注意ください。

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2024年3月18日 (月)

点検サイクル

きちんと駆除できれば全面処理は不要です 昨日ご紹介した住宅医スクールで行った講義に対して、ご質問をいただきました。『定期的な点検調査をお薦めされていますが、どのようなサイクルで点検調査されるのがよいのでしょうか』というご質問でした。

写真はシロアリ被害の確認された床下で、シロアリ駆除処理を実施しています。8帖程度の床下ですが、複数の蟻道が立ち上がり、被害が比較的大きかった案件です。ちなみに被害はこの部屋だけで、他には被害は確認されていません。ですので、この床下のみ駆除処理を実施、他の部屋の床下には全く薬剤処理をしていません。

この物件では10年以上経過した昨年に、点検調査を行いました。シロアリの侵入や新たな被害は確認されませんでした。正しいシロアリ駆除処理を実施した場合、そうそうシロアリは侵入しないことを表しています。

この結果からすると10年毎でよいかと考えがちですが、当社では強要していません。お施主さまの意見を尊重しており、お施主さまからの要望に応じて実施しています。点検調査の意味からすれば毎年点検が理想ですが、コストを考慮するともう少し間隔をあけてもよいと思います。

ちなみにお施主さまから何年毎がよいかとご質問をいただいた場合、土壌の露出した床下や土間コンクリートの床下は2~3年おき、ベタ基礎では5年が目安とご紹介しています。2~3年であればシロアリが侵入しても被害は軽微で、十分対応可能です。ベタ基礎なので点検調査は不要と考えておられるかたもおられるようですが、ベタ基礎でも侵入事例はあります。また、床下で排水系から水漏れしていたこともありますので、床下の健康診断とお考えいただければ幸いです。

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2024年3月17日 (日)

住宅医スクール2024

住宅医スクール2024 昨日は一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2024(第15期)で、講師を務めさせていただきました。講義は『木材劣化の基礎と対策② シロアリの生態と蟻害の事例、防蟻対策』という題目ですが、講義内容については昨年と大きく変化はありません。主として現場での写真を何枚か入れ替えさせていただきました。


実際の現場でのシロアリ蟻害事例から調査診断のポイント、シロアリの生態から考えるシロアリ対策、駆除処理や予防処理の実例、シロアリ防除用薬剤など多岐に渡る内容で講演させていただきました。スクール聴講生が建築士の先生やハウスビルダーさんなので、シロアリ被害事例を多数紹介させていただき、シロアリがどこから侵入するかなどを中心におこないました。


ちなみに一講義前は『木材劣化の基礎と対策① 木材腐朽菌・乾材害虫の生態と対策』を昨年同様、京大大学院簗瀬准教授が講演されました。コロナ禍前までは東京及び大阪を中心に全国各地会場で開催、受講生が聴講するスタイルでした。しかしコロナ禍により4年前は中止、3年前からZOOMを用い、配信は一般社団法人住宅医協会事務局フクマチヤ(大阪市福島区)からのオンラインでの講習となっています。


ベタ基礎でのシロアリ侵入事例、シロアリ対策の原則である構造的な対応、床下調査のポイント、シロアリ駆除と予防は異なるコンセプトであること、薬剤と安全性などを多岐に渡ってご説明させていただきました。今年も質疑数が多く、熱心に聴講いただいたことに感謝しかありません。


写真の左側に写っておられるのは京都大大学院の簗瀬先生で、講義後の懇親会ではスタッフの皆さんと意見交換などをさせていただきました。また今年もアフタースクールとしてYouTube撮影(住宅医協会HP)もしておりますので、ご覧いただけましたら幸いです。

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2024年3月16日 (土)

2023年度確定申告完了

2023年度確定申告完了 確定申告も最終日となりましたが、なんとか確定申告が終了しました。併せて消費税も納めさせていただきました。

締切日でしたがお問い合わせの電話対応など、時間を取られることもありましたが無事終了しました。マイナンバーカードも持っていますが、e-TaxのID・パスワード方式のほうがアクセスしやすいとのことから、今年はe-TaxのID・パスワード方式で提出しました。いつまでe-TaxのID・パスワード方式が使えるかわかりませんが、リーダーで読み込む手間が要らないのでこれで来年以降も行ければいいかなと思っています。

会計ソフトを使えば、打ち間違いさえないと1円単位まできちんと合わせることが簡単です。定期的に会計ソフトを買い替える必要がありますが、やはり便利です。請求書等の電子化により毎月の事務仕事は増えていますが、会計ソフトへの入力が紙を見ないで処理が可能となるので少し楽になるかもしれませんね。

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2024年3月15日 (金)

2023年度決算経理

2023年度決算経理準備 確定申告を明日に控え、複数の案件に対応しながら決算経理作業に注力しています。当初の計画ではもう既に確定申告を終えているはずでしたが、急な現場案件が立て込んだ関係で会計ソフトへの入力が遅延状態となっています。

現場が入ると現場作業や移動時間で時間が取られる以外に、準備や片付けなどに時間を要してしまいますので思った以上に時間が取られます。

創業当時から会計ソフトへの入力を行っていますが、当初は入力に時間を要していました。年々慣れてきたおかげで、最近は伝票1枚当たりに要する時間が短くなりました。なんとか明日の確定申告には間に合うところまで、挽回することができました。

そのため細かい案件が滞っており、確定申告が完了次第順次対応していきたいと思います。

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2024年3月14日 (木)

新築防腐防蟻処理

ややこしい構造部は必ず記録に残します 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築中の物件での防腐防蟻処理でお伺いした次第です。

この物件は店舗兼住宅で、1階の大部分が店舗となっています。一部は基礎立上りに土台がありますが、一部ではベタ基礎面の上に土台がある状態です。店舗の場合、床下を取らない土間床(逆ベタ基礎)構造が多くなっています。ベタ基礎面に直接床板となる場合もあれば、転ばし床と呼ばれる床下の殆どない構造がよく見られます。

コンクリートに囲まれているため、シロアリが侵入できないように思うかたが多いようです。確かにシロアリが侵入し難い構造であることは間違いありませんが、侵入しないわけではありません。

新築時は土台が露出しているので、協会の仕様書に基づいて処理すれば問題ありません。しかしながら、建築後にシロアリ被害や羽アリが発生する場合もあります。その際に重要となるのが、建築中の写真です。壁の中など見えていない箇所の可視化が可能ですので、シロアリの想定侵入経路を推測することが可能なのです。そのため、建築中の写真は数多く撮影しますが、現在はデジタルなのでひたすら撮影が可能です。

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2024年3月13日 (水)

パッシブソーラーシステム構造

パッシブソーラーシステム構造定期点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。パッシブソーラーシステム構造物件での、床下点検調査がこの日の案件です。

室内側でシロアリ被害や羽アリの発生があったという訳ではありませんが、庭の植木の支柱でシロアリを確認されたとのこと。庭にシロアリが生息していると、家屋内に侵入するのではと不安に感じたお施主さまがハウスビルダーさんに相談されたことが発端です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。基礎構造はベタ基礎ですが配管がベタ基礎部分を貫通していますので、配管とベタ基礎の隙間はシロアリの侵入リスクとなっています。しかし当該事例では、隙間が広がっておらず問題ありませんでした。庭にシロアリが生息しているからといって、家屋に侵入する事例は比較的少ないのです。

庭にシロアリの生息が確認されていると、家屋内にシロアリが侵入するため予防処理を推奨するシロアリ防除業者がいます。これが床下地面が露出した物件ならいざ知らず、ベタ基礎では限りなく侵入リスク低いのです。安価な定期的な点検調査で十分対応可能なのに、高額な薬剤処理を勧めるのはいかがなものでしょうか。

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2024年3月12日 (火)

新築防腐防蟻処理

新築防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築物件での防腐防蟻処理が、この日の案件です。

新築防腐防蟻処理については、公益社団法人日本しろあり対策協会が策定している防除施工標準仕様書の中にある、新築建築物しろあり予防処理標準仕様書に準じて処理を実施しています。但し、規定の希釈倍数で希釈せずわざと濃い濃度で薬液を調整しています。

その理由ですが、規定の処理量で処理を行うと、明らかに水量が多くなり木材からは無駄に垂れ流れ、ベタ基礎では水溜まりとなります。そのため、薬液量を減らすことで最適な量で処理をしています。

特に入念に処理する箇所としてほぞなどの交差点で、シロアリが侵入するとすればこれら箇所ですし、菌類も小口面からよく侵入します。そのため、まずはここを重点的に処理するこが重要と考えています。

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2024年3月11日 (月)

捕獲数ゼロ

ライトトラップ捕虫紙検定 右の写真は先日、アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件から回収したライトトラップ捕虫紙です。モニタリングのため、小屋裏及び天井裏にライトトラップを設置してモニタリングを行いました。

壁内の木部にアフリカヒラタキクイムシが生息していた場合、羽化した成虫は木材内部から外に出ます。その際、正の走光性(光に集まる性質)を有するため、ライトトラップに誘引され捕虫紙に捕獲されます。

昨年の初春に設置し今回回収して確認した結果、捕獲数はゼロとなりました。室内側でも被害が確認されていませんので、終息した可能性が極めて高いものと考えられました。お施主さまと相談し、念のためもう1年継続することとなりました。

アフリカヒラタキクイムシが壁内に生息しているのかとお考えの方がおられると思いますが、壁内には結構広葉樹系合板が使用されています。壁面に石膏ボードが使用されている場合、石膏ボードで造作を行った場合など壁内側から補強材を使用することがあります。その際、広葉樹系合板の切れ端などが使用されるのです。その合板にアフリカヒラタキクイムシ生息していれば、繁殖が繰り返されやがて室内で使用されている広葉樹系材料(合板壁やフローリング等)に産卵、繁殖することがあるため注意が必要です。

アフリカヒラタキクイムシ対策は、複数の対策を組み合わせて対応することが必須です。安易に材料交換すればよいというものではありませんし、ましてや薬剤塗布など全く効果がありませんのでご注意ください。

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2024年3月10日 (日)

作成完了

住宅医スクール2024 3月16日に予定しています住宅医スクールで使用する配布用セミナー資料を、昨日事務局宛に送信させていただきました。締め切りの半日遅れの送付となってしまいました。

表題は昨年と異なっていますが、内容は昨年と大きく変更はありません。小員が行う内容は、現場での事例が多いため大半が写真となっています。そのためセミナー本資料では写真を大きく紹介するため、アニメーションで出来るだけ画面に大きく映し出します。しかし、配布資料では複数の写真を配置する必要があるため、本資料と配布資料と分けて作成する必要があります。

この日は配布資料を作成、送付させていただきましたが、本資料の作成も無事終了しました。問題はスライド枚数が99枚、合計講義時間が120分ですが、質疑応答時間が20分と他の講義(19分)に比べて長くなっているため、講義時間が100分となっています。単純に1枚あたり1分間というハイペースな講義ですが、本当はもっと多くの事例を紹介したいところです。

この99枚のスライドでどこまで吸収して貰えるかはわかりませんが、少しでも興味を持って貰えるよう頑張りたいと思います。

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2024年3月 9日 (土)

取材

建築系専門誌の取材 昨日はある建築系専門誌の方から、取材を受けました。シロアリに関する様々な情報、特に話題となっているアメリカカンザイシロアリの話しが中心でした。

シロアリ防除の基本、安全性に関わる時代変遷、様々な内容について、質疑形式で対応させていただきました。およそ2時間半の取材でしたが、いつものように喋り続ける状態でした。2時間半もあった言う間に、時間が経過したように感じました。

この後、記事にしてくださるそうで、原稿ができれば確認して欲しいとのことです。一方的に都合の良いことが書かれないかと思っていましたが、一安心です。記事になることが決まりましたら、当該ブログでもご紹介させていただきます。

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2024年3月 8日 (金)

労災保険更新

阪神土建労働組合本部 確定申告準備や研修会資料作成など案件が山積み状態な上に現場作業もあるためスケジュールが満杯状態の日々を送っている中、昨日は労災保険の更新に行ってきました。加盟している阪神土建労働組合で一人親方労災保険を取り扱いがあることから、組合に加盟以来毎年更新しています。

被雇用者を保護するための労災保険は、雇用者が保険料を支払って加入するのが一般的です。しかし私たちのような個人事業主は、一般的に労災保険へ加入することができません。しかし厚生労働大臣の認可を受けた労働保険事務組合の一つである阪神土建労働組合は、労災保険の加入や補償・給付などの手続きを行うことが可能です。労働保険事務組合とは厚生労働大臣の認可を受けた中小事業主等の団体で、事業主の委託を受け事業主が行うべき労働保険の事務を処理しています。

他業種に比べ建設現場では、電工工具等を起因とする事故や高所からの転落などの事故率が高い傾向にあります。建設現場では雇用形態を持たない一人親方が多く、不公平感解消を目的とした労働者を守る制度として特別加入制度が設けられています。

建設現場ではちょっとした事故から大きなケガをする場合もあります。その際、今回更新した一人親方の労災保険特別加入が安心して働ける制度となっています。今年も更新しましたので、今後もケガが無いよう現場に向かいたいと思います。

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2024年3月 7日 (木)

新築防腐防蟻処理

配管立ち上がり 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築防腐防蟻処理がこの日の案件です。

新築防腐防蟻処理を実施する場合、公益社団法人日本しろあり対策協会が策定した防除施工標準仕様書の中にある新築建築物しろあり予防処理標準仕様書に基づいて処理するのが一般的です。

以前はベタ基礎打設前に、基礎の内側に沿って薬剤散布を行うのが標準でした。しかしベタ基礎打設後に対応するため、現在ではコンクリート表面に薬剤を選定して、基礎・束石及び配管類の立ち上がり部分に処理を行うことも可としています。

今回の処理は既にベタ基礎が打設されていますので、後者の方法で対応することとなりました。ちなみに配管類はベタ基礎部分を貫通せず、基礎立ち上がり部分を通すようにしていただいています。小員のセミナーを聴講され、この形となりました。これによりシロアリの侵入リスクは、大きく低減させることが可能です。

それであれば薬剤処理は不要と考えられるのですが、ここで立ち憚るのが建築基準法の施行令です。これがあるため、ほぼ薬剤処理が必須となっています。大量散布は決して賛成ではありませんが、法律違反にはなりたくないので仕方ないところですね。

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2024年3月 6日 (水)

布石

ライトトラップによるアフリカヒラタキクイムシのモニタリング 昨日は前日から引き続き、愛知県内でのアフリカヒラタキクイムシ対策でした。古い案件は2011年から実施していますが、比較的新しい物件では2015年が開始年度となっています。それ以降の物件については、小舞竹を使った土壁をハウスビルダーさんはやめられたとのことです。

これら物件では最も多い事例にはなりますが、1年間で1,000匹以上のアフリカヒラタキクイムシが捕獲されました。ライトトラップには捕獲による生息数減少の効果も多少ありますが、小舞竹の中から出ずに交尾繁殖するケースもあります。そのためライトトラップはモニタリングを目的としいるため、生息数減の対策にはなりません。

そこで薬剤処理を平行して実施していますが、これが一番難しいところです。アフリカヒラタキクイムシに対する効果が必須ですが、小屋裏や天井裏で薬剤処理を実施すると室内への流入が考えられますので安全性が最優先課題となります。

昨日ご紹介したとおり、今回は捕獲数が減っている傾向にあります。その理由として考えられるのが、薬剤の変更です。変更と言っても混用していた薬剤の1種類を変更しました。今回その検証を行うため、ある布石を打ちました。来年の結果が今から楽しみです。

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2024年3月 5日 (火)

減少

ライトトラップによるモニタリング 昨日は毎年恒例となっているアフリカヒラタキクイムシ対策のため、愛知県内の物件にお伺いしました。2010年にお施主さまからご相談をいただいた案件で、これまでに複数の物件で対策を実施しています。

既に終息した物件もありますが、2011年から継続して対策を実施している案件も複数あります。これら物件では室内側にアフリカヒラタキクイムシの被害はないものの。成虫が飛んでいる様子が確認される物件もありました。

問題となるアフリカヒラタキクイムシ幼虫の生息場所ですが、土壁に使用されている小舞竹に生息しています。小舞竹に生息していると直接的な薬剤処理や物理的対策は困難なため、間接的に薬剤処理を実施しています。

効果判定の目安として、小屋裏や天井裏にライトトラップを設置しています。正の走光性(光に集まる性質)を有するアフリカヒラタキクイムシ成虫は、ライトトラップの捕虫(紫外線)ランプに強く誘引されます。ライトトラップには捕虫紙がセットされているため捕虫ランプに誘引された際、捕虫紙に捕獲されます。

捕虫数をカウントしてモニタリングすることで、生息状況の判断が可能となります。既に対策が完了した物件です、複数年に渡って捕獲数がゼロでした。しかし、2011年から具体的に対策を実施している案件がありますが、いまだに一定数のアフリカヒラタキクイムシが捕獲されます。それでも今年の傾向として、捕獲数が減少傾向でした。明日はもう少し詳しく紹介したいと思います。

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2024年3月 4日 (月)

前処理

潰れたクロアリの同定は困難です 右の写真は、いつもお世話になっているハウスビルダーさんから先日預かったクロアリです。先月に家屋内で、徘徊していたのを捕獲したとのことです。

この状態でクロアリの同定を行うのは、極めて困難です。粘着テープ毎溶剤に漬け込み、テープからクロアリを剥がす前処理を行いました。

かなり慎重に行いましたが、頭と胴体は離れてしまいました。胴体が潰れており、同定は難しいと考えられましたが顕微鏡で確認するとルリアリであることが判明しました。ルリアリは腹柄節が特徴的であり、潰れた角度がたまたまよかったため容易に同定ができました。

ルリアリが徘徊したのは、先月の中旬だそうです。極めて珍しい事例ですが、昆虫の世界も季節感がなくなってきたのでしょうか。

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2024年3月 3日 (日)

長期優良住宅

侵入リスクはここだけなのに 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、新築物件での防腐防蟻処理でお伺いさせていただきました。長期優良住宅認定制度に合致した処理を依頼いただいた次第です。

長期優良住宅認定制度では劣化対策として、数世代にわたって住宅の構造躯体が使用できることとされています。その認定基準のうち外壁軸組等については、外壁の軸組等の地面から1m以内に対する劣化対策措置が定められています。

土台については劣化対策措置が、浴室及び脱衣室については壁、床及び天井の劣化対策措置が定められています。地盤については、基礎内周部及び束石周囲の地盤の防蟻措置が定められています。その他、基礎や床下、小屋裏など細かく認定基準があります。

防腐防蟻剤を使用せずに等級3を確保するための方法も具体例で紹介されていますが、実現には難しいため薬剤処理が現実的となっています。

今回は協会仕様書をベースに、長期優良住宅の基準に合うような処理をさせていただきました。処理をしながら、こんな高濃度の薬剤を撒かなければいけないことに、罪悪感を感じました。ちなみに協会仕様書に基づけば保証期間は5年間ですので、5年後には薬剤処理が必須となります。

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2024年3月 2日 (土)

ドメイン管理事業の撤退

ドメイン管理事業の撤退 先日、契約しているプロバイダーから連絡がきました。@niftyからドメインの管理事業を撤退するので、ドメインを他社ドメイン管理事業者に移管の手続きを行えという内容です。

阪神ターマイトラボのホームページは、2006年の開業時にアップロードしました。その際、パソコン通信ネットワークNIFTY-SERVEの時代から使っていた@niftyでホームページ作成を行います。2016年には現在のドメインであるhttp://shiroari-labo.com/に変更し、現在に至っています。残念ながら@niftyがドメイン管理事業を撤退する理由については、記載されていません。

いずれにしても他社ドメイン管理事業者に移管の手続きを行う必要があるのですが、現在現場作業に加えセミナー資料作成や確定申告に向けての経理作業等が目白押しです。今回のドメイン事業撤退は3月末で、移管には2週間程度時間を要するとのこと。月に前半に予定が集中しており、如何に時間を創出するかが現時点での悩みです。

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2024年3月 1日 (金)

2024年3月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2403トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回の画像は蟻道内で活動するニンフ(擬蛹)です。ニンフとは羽アリになる前の段階の階級で、早ければこの春に羽アリとなります。このニンフが生息しているということは、巣が成熟している証拠とも言えます。

羽アリが発生するのは、新たなコロニーの創出が一つの理由です。羽アリが翅を落としてペアリングすると、新たなコロニーが創出されます。但し、羽アリが発生したからといって、必ずペアリングしてコロニーが創出できる訳ではありません。羽アリの殆どはクモや肉食性のクロアリ、ゴキブリ、トカゲやヤモリ、スズメなど外敵によって殆ど食べられてしまいます。ペアリングできるのは、宝くじみたいなものです。

もう一つ羽アリの発生として、生息数調整があります。巣内の生息数が増え過ぎた場合、リストラするかの如く羽アリを発生させることで生息数を調整しています。

阪神間では4月中旬から5月中旬にかけて羽アリが発生しますが、羽アリが発生するのは一瞬です。昨年羽アリが発生したものの、数時間で終わってしまったため、何もせず放置した物件をみたことがあります。羽アリが出なくなっても、シロアリは活動しており家屋は蝕われます。昨年ゴールデンウイーク前後に羽アリを見た或いは沢山の翅が落ちているのを見たという方は、適切な床下点検調査されることをお薦めします。

悪質なシロアリ防除業者になると、床下点検調査でシロアリ被害がなくても薬剤処理を勧めてきます。恐怖心を煽り、場合によっては甚大な被害写真を見せて今すぐ薬剤処理をするよう勧めてきます。シロアリ対策は適切な点検調査結果を元に、立案すべきものです。当社では一般的な薬剤大量散布ではなく、安全に配慮したシロアリ対策を提供します。詳細は、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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