処理すべき箇所
昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築中の物件で、基礎が打設した際に薬剤処理を実施しています。今回ほぼ建物も完成し、外構部工事も進んだこから外構部に対する薬剤処理を実施でお伺いした次第です。
外構部での薬剤処理を実施する背景として、住宅医スクールでの小員の講義です。ベタ基礎はシロアリが侵入し難い構造ですが、絶対に入らない構造ではありません。その中で侵入事例のある箇所として玄関周辺が挙げられます。今回、これら重点箇所について薬剤処理を実施しました。
玄関自体はベタ基礎が一体化して打設されていますが、タイルは貼り付けられていますのでその接合部から侵入は可能です。ですので外構部への薬剤処理は極めて有効です。
過去にあった事例ですが、新築3年で玄関の壁でシロアリ被害が確認されたことがあります。その工務店によると、防蟻処理は実施しているとのことでした。玄関は後打ちのため、この部分は未処理となっています。
柱や土台に薬剤処理は実施したとのことですが、使用した薬剤の特性を理解していなかったこと、薬剤処理後に玄関枠などが組まれたことなどが原因と考えられました。マニュアル処理は万能ではなく、構造的観点からどこに処理すべきかを考える必要があると思います。
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