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2024年5月31日 (金)

ガレージ内で確認された羽アリ

ガレージコーナー部分の蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。掘り込みガレージ内で羽アリの発生が確認されたとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

現場で調査するとガレージ入口のコーナー部分に、蟻道の噴き出しが確認されました。蟻道は当該箇所だけでしたので、壊さない調査を行いました。非破壊シロアリ探知機で調査した結果、シロアリの活動を探知しました。

この建物はガレージ上部にRC造の建物がありますが、一部は床下があるようです。床下点検口がなかったことから、今後床下点検口を新設してもらう予定です。

お施主さまは駆除処理を希望されていますので、必要な駆除処理を実施したいと考えられます。床下のある部分については、点検調査を実施しシロアリの活動が確認されれば対応し、活動が確認されなければ薬剤処理は過剰な対策のためお薦めしません。

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2024年5月30日 (木)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。前回シロアリ調査を実施した物件で、シロアリ駆除処理のためお伺いした次第です。

この物件は築年数がかなり経過した古民家で、何度かリフォームされているようです。伝統構法の物件で、石場建てのため地面と土台が非常に近くなっています。

そのため、広範囲にシロアリ被害が確認されています。リフォームによって新たに入れた土台などは、特に被害が進行しています。

シロアリも古い木材と新しい木材であれば、新しい木材を喫食します。新しい木材のほうがやわらかいため、シロアリもそちらを好みます。

リフォーム時に対策されていれば問題なかったのでしょうが、これまでのリフォームでは、シロアリ対策は実施されていなかったようです。今回は部分的な侵入防止処理も実施させていただきました。

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2024年5月29日 (水)

リビング掃き出し窓付近から発生した羽アリ

非破壊シロアリ探知機調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。室内の蛍光灯カバーに虫が貼り付いていると、写真が送付されてきました。写真を拡大して確認すると、どうやらヤマトシロアリの羽アリと判断されたことからシロアリ調査でお伺いした次第です。

現場でお施主さまから聞き取り調査した結果、写真撮影から数日経過した日にリビング掃き出し窓付近で羽アリの発生を確認したとのことです。

当初、屋外側からの侵入と考えられたものの、これで確実に家屋に侵入している可能性が極めて高いものと考えられました。

床下収納庫から床下へ侵入したものの、基礎はコンクリートブロックです。人通口はこのコンクリートブロック1枚分しかなく、隣の部屋の床下に行くことができません。このケースでは、床下点検口を新設する必要があります。

羽アリの発生した付近を非破壊シロアリ探知機で調査しましたが、シロアリの生息は探知されませんでした。床上には被害がなく、補修の必要がないのは幸いです。

今後はあらためて床下点検口を新設いただき、対応する予定です。コンクリートブロックを基礎に使用しているケースではRC造や鉄骨造が多いのですが、この家屋は木造軸組構法です。何故、コンクリートブロック基礎を採用したのかは、元々建てたハウスビルダーさんは廃業されているので不明です。

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2024年5月28日 (火)

不要な床下商材

不要な床下商材 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、先月末に羽アリの発生が確認された物件です。

この物件では10数年前に羽アリが発生したことから、某有名シロアリ防除業者にシロアリ駆除を依頼されたとのこと。その後毎年点検を行い、その都度色々な商品を勧めてきたとのことです。

写真はその代表的な事例で、プラスチック製の束が設置されています。土台から離れていない箇所に設置されており、本当に必要だったのか疑問です。

また床下土壌表面を見てみると、鉱物系の床下調湿材が敷設されています。床下調湿材の効果を得たいのであれば、土壌表面に防湿シートを隙間なく敷き詰めることが必須です。でないと土壌からの水分で、調湿材の吸湿効果が破過していまい調湿材の効果がなくなります。

写真には写っていませんが、床下換気扇も設置されています。実際に床下へ潜るとカビ臭がきつい状態で、効果が発揮されていません。

挙句の果て耐震補強金具を勧められたことから、お施主さまは毎年点検を断るようになったとのことです。有名なシロアリ防除業者だから安心できるということはありません。しっかりと話しを聞き、おかしいと思った場合には質問を行い明確な回答をもらうことが最低限のラインと思っていただいて結構ですので、ご参考ください。

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2024年5月27日 (月)

床下点検調査

床下で確認されたゴキブリの死骸 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。お施主さまのご実家で、数年前に羽アリの発生があったとのこと。自宅も気になると建築士の先生に相談されたところ、床下点検調査をとりあえず受けてみればとのことからお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。お施主さまにはご安心いただいたようで、薬剤処理は不要、定期的な点検調査で十分対応可能である旨をご説明させていただきました。

ちなみに床下ではゴキブリの死骸が多数確認されました。ゴキブリはワモンゴキブリで、屋外側からの侵入と考えられます。ゴキブリについてはお施主さまも気にされているようで、家庭でできる具体策についてレクチャーさせていただきました。それでも減らないようであれば、薬剤処理も可能ですと処理内容について説明させていただきました。

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2024年5月26日 (日)

隙間

隙間から侵入するシロアリ 昨日は先月洋室で羽アリの発生した、兵庫県内の物件にシロアリ駆除処理のためお伺いしました。先日知り合いの大工さんにお願いし、床下点検口を新設いただいた物件です。

この物件はプレハブ工法のため、構造材に鉄骨が使用されている構造です。床下構造は土間コンクリートにコンクリートブロック基礎、床下の高さが25cm以下でありそこに大引があるため床下に侵入することはできません。

先週床下点検口を新設いただいた際、コンクリートブロック基礎の接合部に蟻道の立ち上がりを確認しています。今回シロアリの侵入経路が確認されたことから、駆除処理を実施しました。

ちなみに蟻道を壊すと、活動中のヤマトシロアリが確認されました。コロニー(巣系集団)は地中にあり、このコロニーを壊滅させる処理を行うことが必要です。これはシロアリ駆除マニュアルなるものでは、駆除はできません。

シロアリはマニュアルで動いている訳ではなく、現場を徹底的に調査して侵入経路と生息範囲を特定し、最適な処理を行うのがシロアリ駆除です。この原理原則を間違えてはいけないのです。

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2024年5月25日 (土)

シロアリ監視ステーション点検

シロアリ監視ステーション点検 昨日はシロアリ監視ステーションの定期点検のため、兵庫県内のマンションにお伺いしました。このマンションでは植込み部分から羽アリの発生及び生息が確認されたことから、シロアリ監視ステーションを設置して点検管理を行っています。

マンションの植込み部分にシロアリが生息しているのは、一般的で本来何の問題もありません。健全な地中には、シロアリが生息していることは健康な土壌であるという証明です。

しかし問題なのは、そのシロアリが建物内に侵入しようとするか否かです。侵入の兆候がなければ何もする必要はありませんが、侵入の兆候があれば対策は必要となります。

この物件では、マンションの1階部分の住戸に侵入する形跡が確認されました。建物外周部に土壌灌注処理を行う方法もありますが、コストが非常に高額になること及び樹木への影響を考慮すると得策ではありません。

ベイト工法も手段の一つですが、こちらも設置費用及び毎年発生する点検管理費用が非常に高額になることからお薦めできません。そこでシロアリ監視ステーションを設置し、年2回の点検で対応しています。設置もベイト工法のように、無駄に多くのステーションを設置する訳ではありません。構造的にシロアリが侵入する可能性のある場所のみ設置し設置費用を抑えています。

点検も年2回ですので高額にはなりません。年2回は少ないとお考えのかたがおられるかと思いますが、ヤマトシロアリの生態を考慮すれば十分です。年6回など点検費用を吊り上げるための理由としか思えてなりません。

この物件で点検管理を始めてから10年以上が経過していますが、これまでにステーション内への侵入は複数回あります。その都度、必要に応じて駆除剤を施薬しており、今のところ建物内への侵入はありません。

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2024年5月24日 (金)

既に発生中

集水桝への薬剤処理 今年も蚊対策が始まりました。毎年年間計画で対策を実施している兵庫県内のマンションに、昨日お伺いさせていただきました。

蚊対策は幼虫であるボウフラ対策を基本とし、集水桝や雨水桝に対して薬剤処理を実施しました。チカイエカなど年中活動する種類もいますが晩秋から春は目撃事例も少ないこと及びコスト面から、活性が上がってくる5月を開始月、月一回の処理で年間計6回、10月を最終月の予定としています。

この日も既に蚊の活動が確認されました。小員は蚊に刺されやすい体質のため、虫よけスプレーは必須です。これまでディートを成分とする忌避スプレーを使用していましたが、汗をかくとかぶれるため昨年からイカリジンを成分とする忌避スプレーに変えました。かぶれは殆どなくなりましたので、今年もイカリジンの忌避スプレーを活用していきたいと思います。

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2024年5月23日 (木)

順調に喫食

ブリングベイトを喫食するイエシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件に同行しました。イエシロアリが発生している物件で先月ブリングボックスを設置しており、経過観察のためお伺いした次第です。

設置スペースがあまりないことから、ブリングボックスを半分に調整して設置しています。ブリングベイトが少し問題のあるロットでしたが工夫して処理した結果、4週間でベイトは全て消費されていていました。

順調に喫食されたことから、引き続きブリングベイトの施薬を行いました。ここまで順調に喫食しているので、問題なく駆除できるものと考えられます。

ブリングシステムはベイト工法の一つですが、イエシロアリの生態を考慮されたシステムです。これを用いて更に工夫することで、より効果的なシステムになるのです。

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2024年5月22日 (水)

発生箇所処理

薬剤注入処理 昨日はシロアリ駆除処理のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、先日調査を実施しています。

この物件はリビング窓枠周辺で羽アリが確認されました。明確な群飛孔はありませんでしたが、窓枠の木材交差部の隙間から出てきたものと考えられました。

そこでこの窓枠隙間から薬剤注入処理を行いました。ポイントは可能な限り薬剤をゆっくりと注入することで、薬剤がどのような流れていくのかを確認することです。その結果に応じて、どこの処理する必要があるかを確認しなければならないのです。

動力噴霧器で薬剤注入処理されるシロアリ防除業者もあるようですが、それでは薬剤が屋外側へ大量に流出するだけです。結果的に侵入経路へ薬剤が入ればよいのですが、入らなければ再発します。

翌年に同じ箇所から羽アリが出る現象を再発と呼びますが、これは侵入経路にきちんと薬剤を入れることができていない現象です。調査が不十分であったり、マニュアルとおりにしか処理をしていないためこのようなことが起こります。その根底にあるのは、知識と技術不足です。いずれも経験が必須ですが、常に疑問を持って現場と対峙することが重要です。

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2024年5月21日 (火)

撤去後確認

床板撤去後確認 昨日はリフォーム中の物件にお伺いしました。この物件は11年前にシロアリ駆除を実施している案件です。今回、リフォームのため床板を撤去したとのことから、お施主さまから確認の依頼をいただいた次第です。

シロアリ被害が確認されたのは、洋室の掃き出し窓付近です。問題はその構造で、この部屋は掘り込み車庫の上に当たります。そのため、床下面は車庫の天井にあたり、かつ床下が殆どない転ばし床構造となっています。

一見するとシロアリが侵入できないような構造に見えます、しかしシロアリは外壁のクラックから、当該窓枠に侵入していたのです。シロアリ駆除処理として、数リットルの薬剤(施工液)で施工しました。

今回の点検調査では、シロアリの侵入及び活動は確認されませんでした。併せて今後どのような仕舞にするのか、お施主さまとハウスビルダーさんとで打ち合わせさせていただきました。

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2024年5月20日 (月)

侵入経路確定

コンクリートブロック接合部の蟻道 昨日は先日ご紹介した、洋室で羽アリが発生した兵庫県内の物件にお伺いしました。知り合いの工務店さんに床下点検口を新設いただいたので、調査のためお伺いした次第です。

この物件は基礎がコンクリートブロック、土間コンクリートが打設されています。GL(地面)からは建築基準法の450mmは確保されていそうですが、土間コンクリートのレベルが高くなっています。そのため床下は25cm以下で、大引があるため侵入することは困難です。

おそらくこの辺りが侵入経路ではないかと考えていた場所に、床下点検口を新設していただきました。これがベストな位置に設置することができましたので、コンクリートブロックの隙間に蟻道が確認されました。

蟻道はコンクリートブロックの隙間を上がり、土台に到達していました。コンクリートブロック基礎と土台の隙間に蟻道の形成は確認されましたが、被害は殆どない状態でした。

これであれば部分駆除処理で十分対応は可能です。施工日程の打ち合わせを行い、後日お伺いさせていただくこととなりました。羽アリ発生はタンスの裏側でしたが、奥様が1匹の羽アリに気付かれたのが幸いでした。シロアリ駆除は早期発見が重要で、早期対応すれば高額な薬剤大量散布の必要はないのです。

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2024年5月19日 (日)

RC構造で確認された羽アリ

RC構造で確認された羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、ハウスビルダーさんの事務所にお伺いしました。社屋1階にある展示商談スペースに、大量の翅が確認されたとのことです。

早速現場で調査すると、翅はヤマトシロアリの羽アリ(有翅虫)が落としたものでした。問題はこの建物の構造で、RC構造(鉄筋コンクリート構造)であることです。羽アリが発生した展示商談スペースは元々作業場で、コンクリートが打設されただけの構造です。そこにフローリングを直貼りしてありますので、床下はありません。

室内を細かく調査しましたが、現時点でシロアリ被害は確認されませんでした。要所について非破壊シロアリ探知機を用いて調査を行いましたが、シロアリの活動は探知されませんでした。

おそらくコンクリートのどこかにクラックがあり、そのクラックから羽アリが発生したものと考えられました。こうなると対策は非常に難しくなります。できるだけ効率よく、地中に存在するであろうコロニー(巣系集団)を駆除するかが重要です。難しい案件ですが、工夫して対応したいと思います。

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2024年5月18日 (土)

和室窓枠から発生した羽アリ

窓枠での非破壊シロアリ探知機調査 昨日は和室窓枠から羽アリが発生したとご連絡をいただいた京都府内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっている設計事務所さんの案件です。

この物件は玄関や浴室土台などにシロアリ被害が確認されたことから、シロアリ駆除処理を行っています。今回は前回処理した箇所とは異なる場所から、羽アリが発生しました。

問題はこの発生した和室窓枠の床下部分には、前回気になる箇所として薬剤処理を実施しています。そのため、床下部分にシロアリの侵入は確認されていないのです。

発生した窓枠について非破壊シロアリ探知機を用いて調査した結果、シロアリの活動は確認されませんでした。窓枠やその周辺にシロアリ被害は確認されていませんので、現時点でシロアリの侵入はありません。

このケースで考えられるのは布基礎外側にある、化粧モルタルです。基礎と化粧モルタルの間に隙間があり、地中で羽化した羽アリがこの隙間をとおり窓枠から発生したものと判断しました。

レアケースといえる事例ですが、無い訳ではありません。過去にもこのような事例があり、他のシロアリ防除業者が複数年に渡って床下から薬剤を散布しました。勿論、床下側からの薬剤処理では羽アリの発生は止まらず、当社に駆除依頼をいただき部分処理を実施、駆除完了した事例が複数例あります。

シロアリはマニュアルで駆除できるものではなく、侵入経路と生息範囲を考慮した上で対処が必要なのです。

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2024年5月17日 (金)

浴室入口枠で確認された羽アリ

浴室土台で確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。連休中に浴室入口枠付近で羽アリが確認されたとのことです。

羽アリ死骸をお施主さまが保管いただいていたので確認すると、ヤマトシロアリの有翅虫(羽アリ)でした。浴室は在来工法で、入口枠付近にはシロアリ被害は確認されていません。

床下側からの点検調査した結果、浴室土台に蟻道の構築及び腐朽が確認されました。浴室基礎周辺には蟻道の構築が確認されなかったことから、浴室基礎内側からの侵入と考えられました。

土台に水染みが確認されていることから、浴室内クラックから床下にかけて漏れているものと考えられました。この水漏れはシロアリ侵入の要因の一つと考えられました。

現時点でのシロアリ被害は当該土台の一部のみとなっていますが、おそらく浴室壁内に使用されているラス板などの下地に被害を与えているものと考えられます。

今後は、お施主さまと建築士の先生が浴室をどうするのかを相談されるとのことです。その結果に応じて適切なシロアリ対策を提案したいと思います。

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2024年5月16日 (木)

雨漏れの影響と羽アリの発生

雨漏れによる床組の変色 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件では外壁の隙間から羽アリが発生しました。

お施主さまからの聞き取り調査から、以前窓枠から侵入した雨水が室内にまで浸食、フローリングが変色したことがあるとのことでした。丁度その雨漏れ箇所付近の外壁側から、羽アリが発生したとのことです。

写真はその雨漏れがあった箇所の床下部分で、床組に水濡れ跡が確認されています。交差部に土が付着しているように見えますが、これはシロアリが構築した蟻道ではありません。

おそらくトビイロケアリが侵入した形跡と考えられます。トビイロケアリは小型のクロアリで、木材の腐った部分に好んで生息し、営巣することがあります。

お施主さまに確認したところ、過去に小型のクロアリが徘徊したことがあるとのことです。ですので、当該箇所はシロアリの活動域ではないと判断されます。

シロアリは外壁とテラスの隙間から発生したものと考えられました。但し、問題はテラスの高さが外壁よりも高い部分にあるため、外壁が地中に埋め込まれた状態です。これは設計自体に問題があり、見えない部分を作ってはいけないというシロアリ対策を無視し、意匠を優先した結果です。建築は意匠が重要なのはよくわかりますが、無理や無茶な構造にだけはして欲しくありません。

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2024年5月15日 (水)

新設された床下点検口で確認されたこと

水溜まりとなった床下 昨日は床下点検口が新設された物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、先月にリビングの窓枠から羽アリが発生した物件です。この物件では床下点検口が設計段階から床下点検口がなかったことから、ハウスビルダーさんによって今回新設することとなりました。

新設された床下点検口から床下を確認した様子が右の写真で、床下が水溜まりとなっています。これでもハウスビルダーさんによって水がかなり抜かれた状態とのことです。

この水漏れの原因ですが、在来工法の浴室からによるものです。タイルの目地などのクラックから漏れた水が、配管スリーブをとおり床下に漏れたようです。基礎構造がベタ基礎ですので、水の逃げ場がなく、水溜まりとなっています。

換気構造は基礎パッキンと呼ばれるねこ土台ですが、乾くことなく溜まった状態となっています。設計段階で水抜き穴がなったため、水溜まり状態が継続したのでしょう。

今後ユニットバスにするのかと思いきや、在来工法は維持したまま修繕するとのことです。その方針には従い、シロアリ対策は構築する必要はあります。

ちなみに床下の土台などの床組に、シロアリ被害は一切ありませんでした。ベタ基礎構造ですので、床下に薬剤処理は高額で過剰な投資です。きちんとシロアリ駆除処理ができれば問題ありません。

先に調査を実施したシロアリ防除業者は、ベイト工法を勧めたようです。この構造でのベイト工法は、無駄使いの極致です。ヤマトシロアリの生態を考慮すればベイト工法は不適であり、シロアリ防除業者からすれば濡れ手に粟みたいのものですのでご注意ください。

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2024年5月14日 (火)

洋室掃き出し窓で確認された羽アリ

床下で確認されたヤマトシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。洋室の掃き出し窓のカーテンに羽アリが群がっていたとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

床上からの調査では、特に被害は確認されませんでした。床下側から点検調査した結果、蟻道の構築が確認されました。蟻道の一部を壊して確認したところ、ヤマトシロアリの活動が確認されました。

お施主さまは羽アリ発生時に市販の殺虫剤を使って駆除したので大丈夫と思われていたようですが、シロアリ調査の結果を見て落胆されていました。

これはよくある事例で、羽アリが見られなくなったからと安心するのは危険です。必ずシロアリ調査を行い侵入経路と生息範囲を精査、最適なシロアリ対策を立案することが必須なのです。

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2024年5月13日 (月)

月刊アーキテクトビルダー5月号

月刊アーキテクトビルダー5月号 先日、ある雑誌が送られてきました。新建ハウジングさんが発行する『月刊アーキテクトビルダー5月号』です。新建ハウジングさんは、住宅に関する新聞や雑誌を発行されている工務店向けの専門メディアです。

『月刊アーキテクトビルダー5月号』では、先日取材に来られたシロアリ対策に関する内容が纏められています。木造再点検超そもそもQ&Aという記事の一つに取材を受けたシロアリ対策の内容となっています。

多くは住宅医スクールの講義内容をシンプルに纏めた内容となっています。それにアメリカカンザイシロアリに関する対策なども追加しており、少しはハウスビルダーさんのお役に立てるのではないかと思います。

シロアリ対策といえば、協会の仕様書に準じた高濃度薬剤の大量散布です。しかし今回はこれまでのシロアリ対策だけではなく、安全と安心を求めた新たなシロアリ対策のアプローチとしてご紹介させていただきました。

高濃度薬剤の大量散布をしておきながら、安心を謳うのはいかがでしょうか。大量散布に頼らないアプローチは、シロアリフォーラムメンバーが推進しています。詳細は左の注目リンク『阪神ターマイトラボ』からお問合せください。

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2024年5月12日 (日)

玄関吹き抜け窓枠付近で確認された羽アリ

玄関ホールで確認された群飛孔 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、奈良県内の物件に同行しました。玄関屋外側や玄関吹き抜け窓枠付近で羽アリの発生が確認されたとのことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

玄関屋外側で発生した羽アリと、吹き抜け窓枠で確認された羽アリは発生日が異なるとのこと。これは発生したコロニー(巣系集団)が、それぞれ異なるのではないかと考えられます。

床下側から点検調査した結果、玄関ホールに放置された木材があり羽アリの出口である群飛孔が確認されました。おそらくここから発生した羽アリが玄関上り框の隙間から玄関に這い出た後、吹き抜け窓に到達したものと考えられました。

ちなみにこの玄関ホールでは、基礎面に蟻道が立ち上がりシロアリの活動も確認されました。距離的にも同じコロニーであり可能性が高いと考えられました。

玄関屋外側で確認された羽アリですが、地面コンクリートにクラックがありそこから発生した可能性が高いものと判断しました。ちなみに玄関ホール以外の床下でもシロアリ被害が数箇所確認されており、生息密度の高さが伺えました。シロアリ駆除をベースに、熟考しよい提案をしたいと思います。

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2024年5月11日 (土)

窓枠から発生した羽アリ

窓枠から発生した羽アリ 右の写真は、いつもお世話になっている建築士の先生から送付いただいたものです。窓枠から羽アリが発生したとのことです。

窓枠で羽アリが発生するのはよくあるケースで、その周辺にシロアリ被害が多く見られます。床下側から点検調査した場合、侵入経路が明確であれば簡単です。しかし侵入経路がない場合、窓枠の壁内に営巣するケースがあります。

窓枠の場合、窓枠のコーキングが劣化して雨水が侵入、その水分を補給源として営巣することがあります。この場合、室内側にまで被害が広がっていれば目視での確認が可能です。

しかし表面に被害がない場合、非破壊シロアリ探知機が有効となります。どのあたりで活動しているかどうかがわかると、薬剤注入ポイントを限定することができます。

これがないと壁を壊したり、むやみやたらに薬剤注入を行う必要があります。壊したり、薬剤注入のための穴だらけにするのは、シロアリ技術者の仕事ではないと考えるのは私だけでしょうか。

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2024年5月10日 (金)

蟻道確認

土台交差部に到達する蟻道 昨日ご紹介した物件では、玄関ホール床下で多数の群飛孔(空中蟻道)が確認されたことをご紹介しています。しかしこの玄関ホール床下では、基礎面に蟻道の構築及びシロアリの生息も確認されています。

それが右の写真で、基礎コーナー部分に蟻道の構築が確認されています。その上の土台に穴が確認されていますが、それは以前施工したシロアリ防除業者が穿孔処理した跡です。

薬剤処理の保証期間が終了してから数年が経過していますが、羽アリやシロアリ被害は短時間で発生する訳ではありません。最低でも数年かかることから、残効性が僅かに残っている間でも隙を縫って侵入したものと考えられます。

これは薬剤処理の方法と選択した薬剤に問題があります。穿孔して薬剤注入を行う処理ですが、シロアリに対する効果を考慮するのであれば、全く役に立たない処理方法です。もっと重要なところに薬剤処理するのが得策なのです。

シロアリ駆除をマニュアル化しようとするのはナンセンスです。相手は生き物であり、しかも集合体です。マニュアルで動いていないのに、マニュアルで対応するなど愚の極致です。きちんと生息範囲、活動域、侵入経路を徹底的に調査した上で、最適な対策を立案するのがシロアリ技術者としての仕事なのです。

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2024年5月 9日 (木)

玄関上がり框付近から発生した羽アリ

床下土壌表面の群飛孔 昨日はシロアリ調査のため、大阪府内の物件にハウスビルダーさんと同行しました。玄関上り框の隙間から羽アリが発生したとのことからお伺いしました。

羽アリの発生した玄関の上り框を点検調査した結果、蟻道の構築やシロアリ被害は確認されませんでした。非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査でも点検調査でも、シロアリの生息は確認されませんでした。

床下側から点検調査した結果、床下土壌表面に空中蟻道が複数確認されました。この空中蟻道は羽アリの出口である群飛孔で、地中のコロニー(巣系集団)から発生した羽アリがこの群飛孔から飛び立ち、上り框の隙間から玄関に這い出たものと考えられました。

写真に白っぽい石は、あるシロアリ防除業者が撒いた床下調湿材です。これはゼオライトを主成分とした床下調湿材で、床下の湿気を吸ったり吐いたりすることで床下の湿度を抑えるものとされています。

床下調湿材の効果を発揮させるためには、床下土壌表面に防湿シートを敷き込む必要があります。敷き込まないと、地中の水分をゼオライトが吸い上げるだけになり、吸放湿効果は全く発揮できません。しかしこのシロアリ防除業者は、防湿シートを敷き込むことなく床下調湿材をばら撒いていたのです。

これでは床下湿度を抑制することなど、全くできません。そもそも、床下の湿気を抑えればシロアリが侵入し難くなることなどあり得ません。乾燥しているベタ基礎でもシロアリは侵入し、活動することが可能です。湿気対策はカビなどの対策が主であり、シロアリには全く関係ないことをご理解いただけますと幸いです。

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2024年5月 8日 (水)

キッチンから発生した羽アリ

羽アリ発生部にあたる床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ調査のため大阪府内の物件にお伺いしました。月初めにキッチンで羽アリを確認したとのことから、お伺いした次第です。

発生したキッチンを床上から確認したところ、特に被害らしきものは確認されませんでした。床下側からの点検調査では、過去に実施されたシロアリ防除跡が確認されました。床下調湿材も敷設されており、発生した付近では新たな被害や群飛孔など確認されませんでした。

お施主さまからの聞き取り調査では、羽アリの発生時間に違和感がありました。ヤマトシロアリの場合、一般的には正午前後に発生します。羽アリの発生場所と室内での発生場所が遠い場合、少し遅れて夕方などで確認されるケースがあります。

当該事例では朝の9時前後に発生したとのことで、この時間帯に群飛するのに理由付けができません。発生部が屋外に近い箇所であれば、外部侵入の可能性もあります。しかし発生部は建物中心部に近い場所ですので、外部侵入の可能性も低いと判断されました。

現時点で新しい被害や侵入が確認されていませんので、薬剤処理は実施せず見送りとしました。今年の秋又は来年の春に点検調査を行い、侵入経路を特定できれば対応する形とさせていただきました。

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2024年5月 7日 (火)

洋室で発生した羽アリ

非破壊シロアリ探知機による点検調査 昨日は洋室から羽アリが発生したとご連絡をいただいた、兵庫県内の物件にお伺いしました。ちなみにこの物件では、9年前にシロアリ駆除処理を実施しています。

この物件は、構造的に問題点が複数あります。床下はコンクリートですがベタ基礎ではなく、土間コンクリートです。基礎はコンクリートブロック、床下の高さは20㎝程度しかなく侵入することができません。

9年前のシロアリ駆除処理では、洗面から羽アリが発生したことから床下点検口を新設しています。その際の調査で、床下通気孔がないことも確認しています。すなわち、各部屋ごとに基礎で区切られている状態です。

今回羽アリの確認された洋室は、9年前に羽アリの発生した洗面からは離れています。今後シロアリ駆除を実施するためには、床下点検口の新設が必須です。知り合いの大工さんに新設をお願いしましたので、新設後に再調査のうえ駆除処理となります。

ちなみに壁面を中心に非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を実施しましたが、シロアリの活動は探知されませんでした。被害はそれほど広がっていないのは、不幸中の幸いだと思います。

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2024年5月 6日 (月)

浴室から発生した羽アリ

浴室土台で確認された蟻道 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、先々週に浴室で羽アリが発生したとのことです。

浴室は在来工法、浴室内には複数のクラックが確認されています。洗面にはシロアリ被害らしきものはありませんが、一度リフォームを実施しているとのことです。

写真は浴室側の土台で、浴室の基礎と土台の間に蟻道の構築が確認されています。洗面側基礎面に蟻道の構築が確認されていませんので、浴室内側からの侵入と考えられました。

洗面は腐朽が進行し、床板の劣化が進行したことからリフォームを実施されたそうです。その際、浴室リフォームを実施していれば、対策を実行できていたものと考えられました。

また洗面リフォーム時にシロアリ調査を実施していれば、その際にシロアリ被害に気付き対策を実行できていた可能性が極めて高いと考えられました。

いずれにしても適切な処理を実施すれば、シロアリ駆除は可能です。何十リットルの薬剤など必要ありません。薬剤の特性を理解して使用すれば、大量の薬剤は必要ありません。

シロアリ対策の基本は、調査結果を基に最適な対策を立案することです。当社では安全に配慮し、確実で安価なシロアリ対策を提案します。左の注目リンク『阪神ターマイトラボ』からお問合せください。

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2024年5月 5日 (日)

洋室巾木から発生した羽アリとシロアリ被害

羽アリが発生した巾木のシロアリ被害 昨日は洋室で羽アリの発生が確認されるとともに、巾木でシロアリ被害が確認されているとのことからシロアリ調査でお伺いさせていただきました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの身内の方のお宅で、大阪府内にある物件です。

巾木は右の写真のとおり、大きな被害が確認されています。非破壊シロアリ探知機を用いて調査したところ、この被害部には活動は探知されません。お施主さまが市販の殺虫スプレーを噴霧したことにより、逃亡したとのこと。

少し離れた巾木では、非破壊シロアリ探知機に活動が探知されました。床下側からの点検調査では、当該箇所の床下には蟻道の構築やシロアリ被害は確認されませんでした。

シロアリの侵入経路は、隣の部屋である玄関側からでした。40年に近い築年数のため、床組にはしっかりとした木材が使用されているため、被害は殆どありませんでした。

ちなみに玄関ホールの床下では、20以上の空中蟻道が確認されました。これは羽アリの出口である群飛孔で、かなり以前から発生していたものと考えられました。

問題はこの物件が過去、シロアリ防除処理がされたことです。この内容が非常に酷いもので、また別の機会に紹介したいと思います。

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2024年5月 4日 (土)

定期点検調査

非破壊シロアリ探知機点検調査 昨日は継続的に点検調査を実施している、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は基礎外断熱構造で、16年前に羽アリが発生しました。

基礎外断熱部分をカッティング、駆除処理として必要最小限の薬剤量で駆除処理を実施しました。侵入防止処理としてトレンチング処理も対策の一つとして候補に挙げられましたが、お施主さまのご希望で実施しませんでした。

代替策として建物外周部にシロアリ監視ステーションを設置、非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を組み合わせて対策を実施しています。

写真の部位は玄関周辺で、基礎にカッティングを実施していない部分です。シロアリの侵入リスクはありますので、点検調査として必須の箇所です。

今回の点検調査でも、シロアリの侵入や活動は確認されませんでした。ちなみに敷地内でシロアリの活動が確認されたことはありますが、建物への侵入は確認されていません。これがヤマトシロアリの生態で、庭にシロアリが生息していれば必ず家屋に侵入するものではないのです。

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2024年5月 3日 (金)

徘徊

ベランダ金属製柱を登るルリアリ 昨日はルリアリ対策で兵庫県内の物件にお伺いしました。以前からルリアリ対策を実施している案件です。

この物件では、4年前にクロアリが家屋内に侵入するとご相談をいただきました。地元の業者にクロアリ対策の話しを聞いたところ、薬剤を撒くとの一点張りで納得がいかなったとのことです。

当社では家屋にクロアリが侵入している場合、クロアリの種類の特定や活動範囲の調査することが大前提です。その上でより有効な方法を提案し、対策を実施します。

当該物件ではここ数年、ルリアリの徘徊は確認されませんでした。積極的予防処理は実施せず、徘徊が確認された時点で処理を実施することとしていました。

今回、ベランダの金属製柱を登っていくルリアリが確認されたとのことから、薬剤処理を実施しました。薬剤の種類、最適な処理濃度と処理量などで処理を行えば、きちんと防除することが可能です。

特にクロアリは種類によって、薬剤処理の内容が異なります。とりあえず薬剤を撒くというのは、プロの仕事ではありませんのでご注意ください。

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2024年5月 2日 (木)

解体中のウッドデッキから発生した羽アリ

ウッドデッキ束石に形成された蟻道 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんから依頼いただいた、大阪府内の物件です。

先週ウッドデッキをリフォームするため解体していたところ、被害部から羽アリが発生したとのこと。この後、ウッドデッキの復旧が予定されていることから、急遽日程調整し調査を行いました。

ウッドデッキ束石部分に蟻道の構築が確認され、蟻道内部ではヤマトシロアリの活動が確認されました。問題はウッドデッキに接していた基礎部分で、コーナー部分に蟻道の構築が確認されました。

但しこの2本の蟻道の種類は異なっており、束石部分は強固なしっかりとした蟻道でした。しかし基礎面に構築された蟻道は、軟らかくて脆いものでした。

基礎面の蟻道には、シロアリの活動は確認されていません。基本的には地中のコロニーに対して土壌灌注処理を行えば、十分対応可能と判断しました。

シロアリ対策の基本は、調査結果を基に最適な対策を立案することです。当社では安全に配慮し、確実で安価なシロアリ対策を提案します。左の注目リンク『阪神ターマイトラボ』からお問合せください。

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2024年5月 1日 (水)

2024年5月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2405トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回の画像は昨年確認された、玄関屋外側にあるダウンライト内で確認されたヤマトシロアリの有翅虫(羽アリ)です。この物件では、当該箇所以外に2階の洋室でも羽アリが確認されています。

この物件はベタ基礎構造で、床下側からの点検調査でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。玄関屋外側天井や1階天井裏に点検口を新設、いずれの箇所でも蟻道及び被害が確認されました。

シロアリ駆除処理は、これら被害箇所を中心に薬剤注入処理を実施しました。薬剤を多く使用すると、薬剤が垂れて天井を汚してしまいます。ここは普段から必要最小限の薬剤量でシロアリ駆除を行っていますので、何の問題もありません。

シロアリ駆除処理はシロアリの生息範囲に対して適切な薬剤を選択し、処理濃度と処理量を最適化することが基本です。マニュアルに従って薬剤を使用するのは、その薬剤が持つ能力を発揮することができません。

ましてやシロアリ被害のないベタ基礎に、薬剤を撒くことなど勿体ないとしか言いようがありません。高額な費用がかかる割にメリットがなく、薬剤曝露リスクというデメリットだけが残ります。

当社ではコロニー(巣系集団)に対する駆除処理を前提に、シロアリ調査結果から最適なシロアリ対策を提案します。詳細やご相談は阪神ターマイトラボのホームページをご参照のうえお問合せください。

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