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2024年7月10日 (水)

蟻害ではなく腐朽

柱の腐朽箇所 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。


建築士の先生が予定しているリフォーム準備のため床下の点検調査を実施したところ、被害が確認されたことから確認して欲しいとのことから同行しました。


床下側から点検調査した結果、被害は右の写真のとおりです。この被害はシロアリによるもの(蟻害)ではなく、腐れ(腐朽)によるものです。


建物は古民家のため伝統工法となっています。この日の点検調査では、床下は乾燥状態にありましたが、カビ臭が強いため結構水の侵入があるようです。


腐朽は結構進行していますので、部材の強度としてはかなり劣化しています。そのため、補修は必須と判断されます。


腐朽が確認された場合、防腐剤で対応できるケースもあります。しかし殆どの場合、腐朽が進行していますので、補修が必要であるケースが多くなっています。


補修後に防腐剤の処理は有効ですが、腐朽した木材に防腐剤処理はあまりお薦めできません。きちんと専門家に判断を仰ぎ、必要な対策を実施すべきと考えます。

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