薬剤の動き
昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。5月に洗面で羽アリが確認された物件で、シロアリ駆除処理のためお伺いした次第です。
この物件では浴室の前にある洗面で、ヤマトシロアリの羽アリを確認しています。前回のシロアリ調査では、基礎面に蟻道はなく浴室土台で僅かな蟻道を確認しています。
このケースではシロアリは地中から浴室基礎内側に侵入、壁内などの木部を食害しながら生息しているものと考えられます。
薬剤処理はこれらシロアリの侵入経路や活動範囲に対して、どのように行うかがポイントです。当該ケースでは、浴室壁面や入口枠から薬剤処理を施しました。
床下側から浴室土台へ薬剤処理をするため潜った際に撮影したのが、右の写真です。浴室入口枠から処理した薬剤が土台に上手く回っています。これで十分処理は完了ですが、念のため土台の隙間から薬剤処理を行いました。
当該物件で使用した薬剤の合計量は数リットルで、これでシロアリ駆除は完了です。薬剤は多く使えばよいというものではなく、どこに処理するか、薬剤の動きを想定すること非常に重要なのです。
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