2024年7月度ウェブサイト更新
今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、昨年兵庫県内の物件で確認されたアメリカカンザイシロアリの羽アリ(有翅虫)です。
アメリカカンザイシロアリの羽アリは、教科書や文献では6~9月の日中に発生すると記載されています。
概ねその傾向にあるかと思いますが、写真の事例は5月のはじめに発生しました。アメリカカンザイシロアリを知らない方からすると、ヤマトシロアリの羽アリと間違えてしまう可能性もあります。
ちなみに小員の地域では5月中旬に羽アリが発生する物件もあれば、7月に発生した物件もあります。その対岸の地域では教科書とおり9月に発生します。
過去にお伺いした広島県内の物件では2月に羽アリを確認しましたが、概ね6月に大量発生するようです。ちなみに飼育中のアメリカカンザイシロアリは、ほぼ年中ちょこちょこ発生します。
アメリカカンザイシロアリの駆除方法は確立されていません。大きなコロニーを形成するのではなく、小さなコロニーを多数形成します。そのため、そのコロニー一つ一つを丁寧に処理するのが現状の方法です。
木材中では縦横無尽に坑道を形成しながら食害しますので、如何に効率よくこの坑道に薬剤を入れるかがポイントとなります。同時にどこに生息しているかを適切に調査できるかも重要なポイントです。
アメリカカンザイシロアリの駆除は、知識と経験が必須です。これらを有していないシロアリ防除業者に駆除を依頼すると、意味のない穿孔注入処理されるだけで、被害が拡大するのみとなりますのでご注意ください。アメリカカンザイシロアリに関する情報、お問い合わせは阪神ターマイトラボのホームページにあるアメリカカンザイシロアリのページをご参照ください。
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