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2024年8月31日 (土)

生息は確認されません

蟻道に変化なし 右の写真は先日大阪府内の別件でお伺いした際、近所ということもあり以前シロアリ対策を実施した物件にお伺いしました。

この物件は工場兼事務所で、イエシロアリの発生が確認されました。

その際の調査で、地下ピット部分にイエシロアリの蟻道と生息が確認されました。

ブリングシステムで対応すべくボックスを設置したものの、時間経過とともにシロアリの姿が見えなくなりました。

発生年度及び翌年とベイトボックスへの誘導を試みましたが、以降シロアリの姿を確認することはありませんでした。

今年の状況を確認したところ、羽アリの飛来は2匹だけとのことでした。これは昨年よりも少ない結果とのことでし。ちなみに発生初年度は、後から設置したライトトラップに200匹以上捕獲されました。

その翌年は羽アリシーズン前からライトトラップを設置したしましたが、捕獲は10匹程度でした。

この物件で蟻道が確認されていた地下ピットを確認しましたが、前回と変わりなくシロアリの活動は確認されませんでした。

この物件に侵入していたイエシロアリのコロニーは、別のシロアリ防除業者によって駆除されたのかもしれません。

いずれにしても、現時点でシロアリの侵入が確認されていないのは一安心です。年1の点検ですが発見され次第、対応する予定です。

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2024年8月30日 (金)

更新手続き

住宅メンテナンス診断士登録更新 台風10号により被災した地域の皆様にはお見舞い申し上げます。

また、台風の進路にあたる地域の皆さん、その他台風に伴う大雨や突風にはご注意ください。

台風の予定に併せて工事日の調整を行っていましたが、台風進行の遅れにより予定が大幅に変更となりました。

この間にE-mailで一般社団法人住宅長期支援センターからご連絡をいただきました。

住宅メンテナンス診断士の登録更新が8月末で期限を迎えるとのことから、慌て手続きを行いました。

手続きはシクミネットというサイトから登録します。問題はログイン情報で、資料を郵送いただいていたのですが見当たりません。

探すのに時間を要しましたが、無事登録が完了しました。こうした資料はPDFにして検索できるようインデックスをつくり、パスワードをかけて保管するべきですね。

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2024年8月29日 (木)

蟻道跡

蟻道跡 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件で既存壁面を撤去した際、柱と壁バラ板の間に蟻道らしきものが確認されているとのことから現地調査を行いました。

蟻道は一部が壊れた状態で、シロアリの活動は確認されませんでした。

蟻道自体新しいものではありませんが、これまでにシロアリ予防処理など行われた形跡はありません。

これが昨日ご紹介した案件との違いで、この物件の場合は侵入防止処理が有効です。

これまでに薬剤処理されていたのであれば、シロアリ駆除が終わっている可能性が高いため定期的な点検調査で対応は可能です。

しかし薬剤処理されていないケースでは地中にコロニーがあると考えられるため、侵入防止処理が有効です。

一般的には薬剤の大量散布による予防処理が行われますが、当社ではお住まいの方の安全の配慮し必要最小限で行う侵入防止処理をお薦めしています。

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2024年8月28日 (水)

無視してよい蟻道

無視してよい蟻道 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

玄関そばの基礎面に、蟻道の構築が確認されています。

この状態をみると多くのシロアリ防除業者は、薬剤処理を勧めます。

しかし当社では、薬剤による予防処理は不要と判断しています。

この物件では、過去にシロアリ防除処理が実施されています。

おそらく玄関周辺で羽アリが発生、玄関枠にシロアリ被害が確認されています。

その玄関に隣接する和室床下では、蟻道跡が確認されました。それはシロアリ防除業者によって土台部分に薬剤穿孔注入処理が施され、構築されていた蟻道は撤去されています。

この玄関そばで確認された蟻道は、シロアリ防除処理が行われてから時間が経過、薬剤残効性の消失に伴い蟻道が構築されたものと考えられました。

ポイントはこの蟻道で一部が壊れており、シロアリは既に放棄しています。また蟻道も強固なものではなく、割と簡易的な蟻道です。

土壌側の薬剤は残効性が消失したものの、木部は薬剤の残効性があったため木材を食害せず放棄したものと考えられます。

結果的にはユニットバスの内側に侵入していることから、最初に行われたシロアリ防除処理はシロアリ駆除ではなかったと言えます。

シロアリ駆除は地中にあるコロニーを駆除して意味があるものであり、予防処理を実施したからといって地中のコロニーは駆除できないのです。

それをシロアリ駆除予防処理と称して薬剤大量散布しても十分な効果は得られない割に、高額な費用がかかるのはいかがなものかでしょうか。

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2024年8月27日 (火)

屋外薬剤処理

屋外薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件はある施設で室内側でルリアリの徘徊が確認されていることから、駆除処理のためお伺いしました。

室内側では徘徊範囲や侵入経路に対して、薬剤処理を施しました。この物件はコンクリート造で、室内側もコンクリートに直接壁紙が貼られています。

そのため、ルリアリが留まる箇所が限定的です。おそらく出窓部分にある僅かな隙間などに営巣しいている可能性が考えられました。

ちなみに屋外側でもルリアリの徘徊が確認されています。壁を登って、出窓部分に入っていく様子が確認されています。

そのため、屋外についても薬剤処理を施しています。内側と外側で対応することで、効率的な駆除が可能となります。

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2024年8月26日 (月)

非破壊調査結果

非破壊探知機でシロアリの活動を確認 昨日はシロアリ調査のため、大阪府内の物件にお伺いしました。中古物件を購入されたお施主さまからの依頼です。

お伺いして最初、目についたのは玄関枠です。シロアリ被害跡とともに、薬剤穿孔注入処理跡が確認されました。

床下側から点検調査した結果、蟻道跡や薬剤穿孔注入処理跡が確認されました。しかし現時点でシロアリの侵入や生息は確認されませんでした。

薬剤処理後に構築されたと考えられる蟻道が確認されましたが、蟻道の一部が崩壊しシロアリの生息や活動は確認されませんでした。

このケースで注意が必要なのは、きちんとしたシロアリ駆除が行われていない証拠であることです。

ちなみに浴室はユニットバスへとリフォームされており、床下側から点検調査できません。そのため浴室内側から非破壊シロアリ探知機を用いて調査を行いました。

その結果、浴室一部でシロアリの活動を探知しました。やはり地中にあるシロアリのコロニー(巣系集団)まで駆除できていないことが理由でしょう。今後は、部分駆除を中心にシロアリ対策を構築したいと思います。

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2024年8月25日 (日)

営巣

石垣の隙間に営巣するアシナガバチ 右の写真は、先日シロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。石垣の隙間にアシナガバチが営巣しています。

これからの時期は巣の大きさも大きくなり、攻撃性も上がります。スズメバチは何もなくても人を襲うケースがありますが、アシナガバチは積極的に人を襲うことはありません。

しかし、意図せず巣にストレスを与えると攻撃される可能性がありますので、注意は必要です。

アシナガバチは個人で駆除することも可能ですが、危険と判断した場合は専門業者に任せるべきです。

ちなみにスズメバチは、個人での駆除は厳禁です。テレビでされている方法を真似て処理を行おうものなら、攻撃されるのがオチです。必ず専門業者に依頼されることをお薦めします。

ちなみにインターネットで検索し、安価な業者に依頼するのはお薦めしません。表向き安価な金額で誘導し、結果的に高額な請求する事例が多く報告されているので注意が必要です。

当社ではスズメバチ駆除はしていませんが、安心してお任せできる専門業者をご紹介させていただきます。

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2024年8月24日 (土)

猛暑

水系への薬剤処理 昨日は、定期的に対策を実施している兵庫県内のマンションにお伺いしました。

この物件では蚊対策を6年前から継続して実施しています。この地域で蚊対策を実施し始めた背景として、近隣でデング熱が発生したことが大きな理由です。

デング熱はヒトスジシマカが媒介する感染症です。デング熱のワクチンはなく、対処療法しかないため、蚊に刺されないことが重要です。

そこで蚊対策として、マンション敷地内にある水系に対して幼虫対策を中心に実施しています。

8月は猛暑で一時期、蚊の発生も収まったように見えました。猛暑で蚊の動きが悪くなることがわかっていましたが、ここにきた薬剤残効性の消失に伴い蚊の活動が確認されるようになってきました。

今回、隣地に近い緑地部分で多く確認されるとともに、駐車場水系付近でもヒトスジシマカが確認されました。これら水系に対して、薬剤処理を実施しました。

今後気温の低下に伴い、再び活性が向上するものと考えられます。次週には台風の影響が考えられるため、発生源の対策を実施しきちんと抑制できるよう実施させていただきました。

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2024年8月23日 (金)

床下点検調査

地面と近い木材はシロアリ侵入リスクが高くなります 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。


数年前にリフォームを実施した物件で、その際にシロアリ予防処理が未実施とのこと。当社の勉強会で、点検調査が重要である旨に従い依頼をいただいた次第です。


お施主さまからの聞き取り調査では、現時点で不具合のある箇所はないとのことでした。


床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。


但し、構造的に問題のある場所が数箇所確認されました。それは木材と地面が直に接地している箇所です。


地中で生活するシロアリにとって、安全な餌場は地面と接している木材です。外敵から襲われることなく、木材に侵入できればこれより好都合なことはありません。


シロアリが基礎を登り土台に到達するケースもありますが、これは外敵などのリスクの高い行動です。簡単に侵入できる箇所がなければ、リスクをかけてでも土台に到達しようとします。


ですので地面と木材は離すよう、昔の人々は工夫しているのです。今回確認された事例では、今後侵入する可能性は十分考えられます。ですので、定期的な点検調査を実施する或いは、薬剤処理を実施するのが得策と考えます。

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2024年8月22日 (木)

設置開始

ブリングボックス設置 昨日はイエシロアリ対策のため、大阪府内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件です。

この物件では、増築部の廊下柱で蟻道の構築が確認されています。他の場所では被害跡はありましたが、シロアリの活動は確認されませんでした。

コロニーの位置が特定できなかったことから、シロアリ駆除処理としてブリングシステムを採用しました。

この日はブリングボックスの設置及びブリングベイトの施薬を行いました。シロアリの活動箇所は1箇所であったことから、より慎重に設置及び施薬を行いました。

本来は早い時期にシステムを設置したかったのですが、お施主さまからご連絡をいただいたのが遅かったことから、今回の設置となりました。

活性低下と喫食速度低下を招かないよう、もう少し残暑となって欲しいところです。個人的には残暑は嫌ですけど。

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2024年8月21日 (水)

屋外側からの侵入

屋外徘徊部薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

室内でクロアリの徘徊が確認されているという物件で、クロアリは捕獲し送付いただいています。

事前にクロアリの種類を同定した結果、当該ブログの常連であるルリアリでした。

徘徊はリビングでよく見られるとのことで、室内側からの調査では幼児の食べ残しがありました。恐らくこの食べ残しを求めて、家屋内に侵入しているものと判断しました。

ちなみに屋外側でもルリアリの徘徊が確認され、窓枠隙間から室内側へ侵入する様子も確認されました。

薬剤処理は侵入経路に対して処理を行うとともに、屋外徘徊部にも処理を行いました。巣を特定することは困難でしたが、薬剤に工夫していますので数日後には巣まで壊滅できるものと考えています。

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2024年8月20日 (火)

水冷服

Workclothes01 年々夏の猛暑が酷くなる中、これまでは空調服やペルチェ素子採用ネッククーラーで対応してきました。

しかし、空調服は熱風を送り込むものとなっており、その効果ができなくなってきています。

雑誌の記事やYouTubeで水冷服のことを知り、先日購入しました。

山真製鋸から販売されているアイスマン・ベスト PRO 2023です。2024モデルも販売されているのですが、型落ちにより安くなっていたので、購入した次第です。

ベスト背面タンクに150mlの水と氷らせた500mlのペットボトルを投入、冷却した水をチューブを通して全体に冷えた水を循環させるというシステムです。

ポンプはバッテリーで稼働させるシステムで装着直後は謳い文句とおり、涼しいではなく冷たいの一言。チューブは背面及び全面に配置されていますので、ムラなく冷やされている印象でした。

凍らせた500mlのペットボトルでは、1時間半程度は涼しく作業ができました。その後も作業が続く場合は、凍らせたペットボトルを交換すれば更に冷たい時間が継続します。

今回はこのベストの上から空調服を着ましたがとても快適でした。今年も何度か軽い熱中症になりましたが、今回は一切熱中症の症状がなく、作業終了後の疲労感が軽減できました。

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2024年8月19日 (月)

キッチンを徘徊するルリアリ

キッチンを徘徊するルリアリ 右の写真は、先日クロアリ駆除でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件では2階にあるキッチン周辺で、ルリアリが徘徊しています。

ルリアリは肉食性の強いクロアリで、室内侵入種として当該ブログでもよく紹介しています。

肉食性が強いため、市販のクロアリ用毒餌剤は不効事例が大多数です。これは市販のクロアリ用毒餌剤に含まれる誘引成分や餌が異なっているためです。

ですので薬剤処理は肉食性に合わせる必要があるため、工夫をして処理を行いました。

処理には最新の注意が必要で、室内側の処理は曝露しないように処理する必要があります。

防除業者の中には、平気で室内側に薬剤散布を行うケースがあります。これは安全性に対する意識の欠落であるとともに、ルリアリの生態を考慮すれば室内側に薬剤処理は必ずしも必須ではないのです。

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2024年8月18日 (日)

古いシロアリ被害

確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件でのシロアリ対策の依頼をいただき、お伺いした次第です。

施工前に現地調査した結果、古いシロアリ被害が確認されました。

結果的に、シロアリ対策を実施する必要があったものと判断されました。

シロアリ被害のある場合、シロアリ被害のあった周辺にシロアリ駆除処理跡のないケースでは注意が必要です。

直近までシロアリが活動している場合があります。これは解体時の振動などによるストレスで、地中に逃亡するケースがあります。

シロアリは勝手に引っ越しすることはありません。ですのでリフォーム中は地中で活動を続けるケースが多いのです。

リフォーム時にシロアリ対策を実施せず、その後シロアリが侵入して被害を与えたケースを数多く見てきています。そのようなケースで、裁判事例をなったことも報告されています。

だからといって薬剤の大量散布は、お住まいの方の安全を考慮するとお薦めしません。当社では必要な箇所のみ、必要最小限の薬剤で対策を実施します。

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2024年8月17日 (土)

活動中

Ttd282 昨日はかなり以前にイエシロアリ駆除でお世話になった、大阪府内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件です。

この物件では広範囲にイエシロアリ被害が確認されたことから、イエシロアリ駆除ベイトシステムであるブリングシステムで駆除を実施しています。

今回蟻道及びシロアリが確認されたのは、過去にシロアリ被害が確認されていなかった離れの部分です。

被害は数箇所ありましたが、非破壊シロアリ探知機で調査すると1箇所のみ活動が確認されただけで後は反応がなく、蟻道を壊してもイエシロアリの姿は確認されませんでした。

この付近はイエシロアリが多く確認されている地域で、近隣から侵入してきた可能性が高いものと考えられました。

ちなみに当該物件で羽アリの発生はなく、過去に1度だけ羽アリが飛来してきたようです。今回もブリングシステムで駆除を実施する予定です。

ちなみにこの物件の母屋は、以前の床下点検調査でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。床下の臭気から判断すると有機塩素系防蟻薬剤が処理されているため、侵入がないものと考えられえます。

この離れの和室部分には一切被害がありませんので、薬剤処理されている可能性が考えられます。今回の被害部はくれ縁(縁側)のみであり、この部分は薬剤未処理の可能性が考えらえます。

ちなみに屋外側からくれ縁の床下部は確認できず侵入もできないようなので、薬剤処理となったものと考えられました。

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2024年8月16日 (金)

デスクトップパソコン更新

デスクトップパソコン更新 Windows10も来年の秋にはサポートが終了します。現在使用しているデスクトップパソコンがWindows7からアップデートしたもので、7年目となっています。

電源を投入してから立ち上がるまでかなり時間がかかるようになったことから、新しいデスクトップパソコンを購入しました。

丁度、盆期間中ということもあり少し時間が取れたことからセッティングを行いました。

増設するメモリなども事前に購入していましたので、同時に行いました。

SDDはHDDに比べて起動が早く、これまでのパソコンとは雲泥の差です。

このデスクトップの目的は、ウェブサイトの更新と経理関係です。SDDの容量は少ないのですが、十分対応できそうです。

もう少しアプリケーションを追加して、更新が完了する予定です。

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2024年8月15日 (木)

天井から落ちてきたムカデ

天井から落ちてきたムカデ 以前、シロアリ駆除でお世話になった物件からご相談をいただきました。天井からムカデが落ちたてたとのことです。

この物件は一般家屋を施設して使用しており、昨年もムカデが出たため対策を実施しています。

昨年は当初洗面付近から発生し、その周辺に対して対策を実施しました。その後、今回と同じように別の部屋の天井付近からムカデが落ちてきたとのことから、天井で対策を実施しています。

室内に近い部分で薬剤処理をしていますので、シロアリ予防のような高濃度大量散布は薬剤曝露リスクがあるため、安全が確保できる濃度で実施しています。

そのため長期の残効性が期待できなかったことから、薬剤未曝露のムカデが確認されたのでしょう。

日程調整を行い、対策を実施する予定です。ちなみに、周辺環境的にはムカデが多く生息しているとは言い難い都市部です。但し、近所には植木鉢を多く置いている家屋もあるので、その辺りも考慮して対策を行いたいと思います。

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2024年8月14日 (水)

改修中

改修中物件 右の写真は、先日お伺いした現場で撮影した1枚です。いつもお世話になっている設計事務所さんの改修工事中の現場です。

この物件は石場建ての伝統工法ですが、石場建て内側を全撤去し床組を再構築しています。

鋼製束、無垢の大引を使用していますので、シロアリの心配はないように考えられます。地面はそのままですので、石場建て部分はシロアリ侵入のリスクがあります。

お施主さま及び設計事務所さんの意向により、侵入防止処理を行うこととなりました。

薬剤処理はシロアリ侵入リスクの高い場所を中心に実施する予定です。効果と安全に配慮して実施する予定です。

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2024年8月13日 (火)

侵入種

ハリブトシリアゲアリ 右の写真は、いつもお世話になっている設計事務所さんから送付いただいたクロアリです。

過去に設計した物件で、クロアリが室内に侵入しているとのことで相談をいただきました。

クロアリ対策に必須なのは、その侵入徘徊種を調べることが必須です。

クロアリの種類を同定した結果、ハリブトシリアゲアリでした。前伸腹節刺を有していますが、短いのが特徴です。腹柄節にも特徴があります。

樹上性のため、壁内に営巣する事例もあるようです。雑食性のため、アリ用毒餌剤が効きそうですが実際には見向きもしないとのこと。

餌を求めて家屋内へ侵入しているのは間違いないため、現地調査を行い活動範囲を特定する必要があります。

お施主さまは、構造が悪いから侵入したのではと考えられているとのこと。自由に動き回るクロアリに対して、構造的に侵入を防止するのは困難です。

ポイントは如何に効率よく駆除するかですが、これには種類の特定が絶対条件です。防除業者の中には、種類の特定を行わないケースがあるようです。このような防除業者に対策を任せると、薬剤大量散布となりますのでご注意ください。

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2024年8月12日 (月)

過剰

不要な床下調湿材マット 右の写真は先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。床下に床下調湿材のマットが設置されています。

この物件では在来工法の浴室側から水漏れがあったようで、あるリフォーム業者が床下換気扇を設置するとともに、床下調湿材マットを部分的に敷き込んだようです。

後々、この浴室及び周辺床組にシロアリ被害が広がりました。解せないのが、浴室側からの水漏れがあったにもかかわらず床下換気扇や床下調湿材を勧めたことです。

床下の濡れの原因は浴室側であったことがわかっていたのに、簡単な工事である床下換気扇や床下調湿材を勧めたことです。

浴室工事となると金額も大きくなり、相見積となります。そうなるとこのリフォーム業者は、高額なので契約が取れません。ですのでまだ安価な床下換気扇と床下調湿材の工事を、急ぎで実施したという次第です。

このような工事が本当に必要かどうかは、本人の認識次第です。騙されないようにご注意ください。

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2024年8月11日 (日)

徘徊

ルリアリ徘徊箇所 昨日は大阪府内の物件にお伺いしました。とある施設でいつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件です。

出窓枠付近でクロアリが徘徊しているとのことから、事前に虫体を捕獲していただいています。

送付いただいたクロアリを同定した結果、当該ブログでもよく紹介しているルリアリでした。

現地で調査した結果、現時点でルリアリの徘徊はこの出窓付近だけでした。

問題はこの施設には、多数の精密機器があります。ルリアリは精密機器の中に侵入してトラブルとなるため、駆除の対象となります。

物件の構造は床下のない逆ベタ基礎(土間床)構造ですので、侵入経路は限定的です。ですので、薬剤の処理ポイントは自然と絞り込むことが可能です。

人の出入りのある施設ですので、より安全性に対して配慮し、必要最小限の薬剤処理で処理を行う予定です。

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2024年8月10日 (土)

定期健康診断

定期健康診断 昨日は定期健康診断の受診するため、神戸市東灘区にある東神戸病院に行ってきました。

加盟している阪神土建労働組合が斡旋されており、この時期恒例で盆前で遠方の仕事がないことから毎年受診しています。

健康診断は病気の早期発見、早期治療が目的としています。検査結果から身体に問題がないかどうか調べることで、病気を未然に予防します。

当社ではこの考え方は家屋も同様で、定期的に点検調査を実施することにより家屋の問題点を早期発見します。問題点があれば対策を実施しますが、問題なければ経過観察で問題ありません。

一般的なシロアリ防除業者は、保証期間が切れると薬剤処理を勧めます。経過観察でも十分なのに、理由を並べて不安を煽り薬剤処理を勧めてきます。

これは儲け主義であり、家屋保全など関係ないのです。無料調査は薬剤を撒く理由を見つけるために行うものなのです。人の健康診断は勿論有料ですが、家屋の健康診断は無料なのはそれなりの理由があるのです。

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2024年8月 9日 (金)

陶犬瓦鶏

乾燥した床下での蟻道 右の写真は、昨日ご紹介したシロアリ調査案件で撮影した1枚です。土台部分にシロアリが構築した蟻道が確認されています。

その奥には、攪拌型床下換気扇が確認されています。この床下換気扇は、およそ20年前に設置されたとのことです。

床下換気扇が床下の湿気を抑制し、シロアリが生息しにくい環境をつくることができるという謳い文句がありますが、この現実はそれを否定するものです。

床下の乾燥はシロアリ対策であると信じておられる設計士さんもおられますが、シロアリが蟻道という乾燥に耐えうる対策を立てることができます。乾燥はシロアリ対策でないという典型的な事例です。

しかもこの物件はベタ基礎で、床下の湿度は低い部類です。ベタ基礎構造に床下換気扇を設置するのはナンセンスとしか言いようありません。

ちなみにこの物件でのシロアリの侵入経路は、在来工法の浴室側からです。シロアリの侵入経路さえあれば、シロアリは家屋に侵入します。ベタ基礎は全面にしてこそ、構造的なシロアリ対策なのです。ベタ基礎を構築する場合でも、シロアリの侵入経路となる隙間をつくらないことが重要です。

それよりも一番問題なのは、床下換気扇を設置した業者の施工金額です。一般的なシロアリ防除業者が設置する何倍もの金額です。一部の悪質業者では今もなおまかり通っている金額ですので、ご注意ください。

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2024年8月 8日 (木)

解体された浴室

廊下土台で確認された蟻道 昨日はシロアリ調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっている建築士の先生やハウスビルダーさんの勉強会メンバーである、別のハウスビルダーさんの案件です。

この物件では数箇月前に、浴室リフォームが実施されました。在来の浴室を撤去した際、シロアリ被害が確認されたとのことです。

シロアリの姿はなかったとのことですが、普段から付き合いのあるシロアリ防除業者ではなく、より専門家に見て貰うほうがよいとの判断からご依頼いただいた次第です。

基礎構造はベタ基礎ですが、浴室は在来工法です。そのため、浴室基礎内側から侵入したシロアリが被害を与えていたものと考えられました。

床下側から点検調査した結果、浴室に繋がる廊下で蟻道の構築が確認されました。現時点でシロアリの活動は確認されておらず、床上からの非破壊シロアリ探知機による調査でも活動は確認されませんでした。その他の箇所ではベタ基礎ですので、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

このようなケースでは、浴室解体時にシロアリが地中に逃亡したものと考えられます。構造的観点から浴室及び洗面でシロアリ対策は必須と判断しました。ちなみにベタ基礎部分では、薬剤処理の必要がないことをお施主さまに報告させていただきました。

床下全面に薬剤処理は不要であることに、お施主さまは驚かれたようです。床下全面に薬剤処理をすると、費用は高額となります。しかし、部分処理と定期的な点検調査あれば高額にはなりません。薬剤曝露リスクも低減することが可能で、薬剤はできるだけ撒かないほうが安全なのは言うまでもありません。

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2024年8月 7日 (水)

新築直後

発生種はノミバエ 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

新築後2箇月の物件で小さな虫が多数発生しており、お施主さまが建材から発生しているのではないかとのことから同行した次第です。

予めお施主さまが捕獲されていた虫体を簡易顕微鏡で確認した結果、ノミバエでした。

ノミバエは下水溝や排水溝、ゴミの堆積場所、堆肥、動物の巣や糞などが発生源です。

専門書でお施主さまには説明させていただき、建材が発生源でないことをご説明させていただきました。

新築後2箇月であることを考慮すると、排水経路などが発生源とは考えにくいようです。ペットを飼われているので、糞などが発生源で可能性はあります。

注意が必要なのは観葉植物で、その土に含まれる堆肥が原因の場合もあります。こうした内容をお施主さまに、説明させていただきました。

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2024年8月 6日 (火)

被害箇所と発生箇所

浴室入口枠シロアリ被害 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、兵庫県内にある物件です。

写真の場所は浴室入口枠で、コーナー部分にシロアリ被害が確認されました。

ちなみにこの物件では、2階リビングでヤマトシロアリの羽アリが5月に確認されているとのことです。

羽アリは今年だけでなく、一昨年から発生しているとのこと。2階では特に被害は確認されず、羽アリの発生数も少なかったことから放置されていたようです。

羽アリの確認された2階リビングは玄関上部にあたり、浴室とは離れた場所です。ですのでこの物件での被害箇所は、最低でも2箇所あるということになります。

お施主さまはある日、この浴室枠シロアリ被害に気付かれハウスビルダーさんに相談されたのが経緯です。

床下点検口を確認しましたが、ありませんでした。ちなみにこの物件の建築は大手ハウスビルダーです。床下点検口が設置されていない理由はわかりませんが、いずれにしても新設が必要である旨を説明させていただきました。

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2024年8月 5日 (月)

閑話休題

シロアリ被害の確認された切株 右の写真は近所の道路にあった、ケヤキの切株です。よく見るとシロアリの蟻道が確認されています。

この道路は市道で、道路改良工事を実施中です。歩道部分を拡張するため、街路樹であるケヤキが昨年伐採されました。

日光や雨水のあたる切株で、手前に見えるひび割れ部分で蟻道の構築が確認されました。

数日前までは切株上部面でも蟻道が確認されていましたが、何かの拍子で蟻道が消失したようです。

先日、確認した際にはシロアリの活動は確認されていません。しかし地中では、現在もシロアリは活動中です。

この切株は近日中に撤去される予定です。撤去時に確認できればと思いますが、なかなかタイミングは合わないでしょう。

この巣がイエシロアリだと更に興味が湧いたのですが、残念ながら違います。ちなみに私の住む西宮市では海側、山側ともにイエシロアリの生息が確認されています。ヤマトシロアリは勿論、アメリカカンザイシロアリも生息しており、多岐に渡ります。

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2024年8月 4日 (日)

床下点検調査

床下の枯れた笹 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォームを予定している物件で、リフォーム前にシロアリ調査を実施したいとのことから同行した次第です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、生息及び侵入は確認されませんでした。

築年数が結構経過した物件でしたが、シロアリ被害等がなかったのは過去に薬剤処理された可能性が考えられました。

おそらく使用された薬剤は、塩素系化合物であるクロルデンと考えられました。クロルデンは特有の臭気があるため、ベテラン技術者であればわかる思います。

有機塩素系薬剤は難分解性で、処理から長期間経過しても残効性があります。但し安全性では問題しかなく、現在では第一種特定化学物質に指定されているため、製造や輸入が禁止されています。

そのため薬剤処理の必要はありませんでしたが、床下では枯れた笹が確認されました。枯れた笹もシロアリの侵入経路となるため、撤去は必須です。

笹は地下茎のため、敷地内にある限り侵入リスクがあります。できればリフォーム時にきちんと対策をしておいたほうが良いと思います。

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2024年8月 3日 (土)

侵入防止処理

シロアリ侵入防止処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件での侵入防止処理のため、お伺いした次第です。

この物件では、ハウスビルダーさんの事前調査でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていないとのこと。

薬剤処理を実施せず、定期的な点検調査での対応という選択肢もありました。

しかしお施主さまが薬剤処理をご希望されたとのことから、検討することとなりました。

このようなケースでは、当社では一般的に行われている薬剤の大量散布はお薦めしていません。建物構造とシロアリの生態を考慮した部分処理をお薦めしています。

お施主さまは当社のコンセプトに共感いただき、今回処理を行うこととなりました。

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2024年8月 2日 (金)

想定箇所

想定箇所薬剤処理 右の写真は先日、チョウバエ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼です。

兵庫県内にあるマンションの浴室で、小型の虫が発生するとのことからお伺いした次第です。小型の虫は想像とおり、チョウバエです。

チョウバエは、有機物が堆積しヘドロ状になった箇所で幼虫が育ちます。そのため処理は、排水経路や汚れの溜まり易いエプロン内などが対象となります。

この物件ではエプロンの部分カバーがありましたが、パッキンは既になくコーキングが施されていました。

そこでコーキングの一部を剥がし、内部に薬剤処理を施しました。住宅管理会社さんには排水経路の清掃及びエプロン部カバーのパッキンを手配いただくようお願いしました。

チョウバエ対策の原則は清掃で、入居者さまができる範囲の清掃とオーナーさまによる配管清掃が必須です。

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2024年8月 1日 (木)

2024年8月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2408トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、大阪府内の物件で確認されたアフリカヒラタキクイムシの被害です。

被害が確認されたのは押入壁面の合板で、築3年目の物件です。聞き取り調査では、昨年も木粉の堆積が確認されたとのことです。

この木粉は、アフリカヒラタキクイムシ幼虫の糞です。木材中で生息するアフリカヒラタキクイムシの幼虫が木材を食害、その糞が木材中に堆積します。

幼虫が蛹化、成虫羽化後、木材中から脱出する際にこの糞である木粉を排出します。

成虫羽化後、この木材にも交尾産卵するため、幼虫が再び活動します。ですのでこの木材に対する対策が重要です。

過去にお伺いした広島県内の物件では2月に羽アリを確認しましたが、概ね6月に大量発生するようです。ちなみに飼育中のアメリカカンザイシロアリは、ほぼ年中ちょこちょこ発生します。

壱番の誤りは、安易な被害部の撤去交換です。壁からの合板の撤去は簡単ではなく、構造的に残ってしまう部分もあります。小面積だから大丈夫ではないのです。

撤去前にきちんと駆除に関する対策を実施するとしないのでは、経験上大きく差がでます。ですので撤去前に、一度きちんと対策を実施することを推奨しています。

当社の対策では薬剤処理などの化学的対策に併せて、物理的対策を組み合わせ複合的に実施します。アフリカヒラタキクイムシに関する情報、お問い合わせは阪神ターマイトラボのホームページにあるヒラタキクイムシ対策のページをご参照ください。

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