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2024年9月30日 (月)

アシダカグモの多い床下

アシダカグモの多い床下 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

築年数が結構古い物件で、以前増築を担当した案件とのこと。

今回母屋にあたる部分のリフォームを実施したいとのとこから、シロアリ調査依頼をいただきました。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

但し、床下ではアシダカグモを10匹以上確認しました。

薄茶褐色や薄灰色をした大型のクモで、ゴキブリの天敵です。見た目はグロテスクですが、益虫ですので駆除対象ではありません。

アシダカグモが多く生息している場合、ゴキブリの死骸の一部がよく確認されます。しかしこの物件ではゴキブリの死骸ではなく、ゴミムシダマシの死骸が多かったことからこれらを捕食しているものと考えられました。

今後薬剤処理をするか否かは、お施主さまと設計事務所さんの協議によって決まる予定です。

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2024年9月29日 (日)

何度も羽アリが発生

土台で確認されたシロアリ被害 昨日はシロアリ対策のため、京都府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんにお勤めの建築士の先生のご実家です。

この物件では過去に何度も羽アリが発生しているとのことで、以前からシロアリ対策について相談をいただいておりました。

かなり劣化も進行していたことから、大規模リフォームを実施することなりました。

それに伴いどのようなシロアリ対策が有効か協議し、床撤去が終わった段階で一次施工を実施、床組ができた段階で二次施工を行うこととしました。

今回は床の撤去が完了したことから、お伺いした次第です。

シロアリ被害が広範囲に渡っており、地中には複数のコロニーがあるものと考えられました。薬剤処理は土壌灌注を中心に実施しました。

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2024年9月28日 (土)

検証

流出した薬剤 昨日ご紹介した現場は、解体された浴室でシロアリ被害が確認されました。

浴室リフォームが完了したことから、シロアリ被害部に対して部分処理を行いました。

浴室はユニットバスですので、天井点検口から薬剤処理を実施しています。

ここでポイントになるのは、薬剤がどのように処理されたかです。

ブラインド処理となりますので、例えば屋外側から目視確認で土台付近から屋外側に流出した薬剤を確認して検証するなどの方法があります。

処理量に対して屋外側に流出した量などを確認し、どの程度が土台や土間コンクリート面に処理されたかを量ることができます。

これも薬剤の特性を考慮し、処理量と処理濃度を最適化する必要があります。

シロアリを駆除するためには、規定濃度及び規定量は果てしなく過剰な濃度及び量です。

濃く多く撒けばよいと考えておられる方が多いようで、薬剤の特性もシロアリの生態も欠落している証拠です。

儲けることはよく勉強するのに。薬剤やシロアリのことをは勉強しないようです。プロを自称するのであればもっと勉強して欲しいものです。

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2024年9月27日 (金)

浴室内側

天井点検口からの薬剤処理 昨日はシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では浴室リフォーム工事の際、浴室の土台が柱にシロアリ被害が確認されたというハウスビルダーさんの案件です。

シロアリの姿が確認されなかったことから、浴室リフォームはそのまま進めユニットバスに変更されました。

先月、床下側からのシロアリ調査及び非破壊シロアリ探知機による調査を実施し、現時点でシロアリの生息がないことを確認しています。

しかしリフォーム時の写真を見る限り、シロアリが高い確率で生息していたものと考えられました。

リフォーム時にシロアリの活動が確認されなかったのは、解体時の振動等で地中のコロニーへ逃亡した可能性が考えられました。

そこで想定侵入経路に対して薬剤処理を実施しました。具体的には、浴室の点検口から薬剤処理を実施しています。

ちなみに薬剤処理は当該箇所のみで、その他の床下には薬剤処理をしていません。当該物件はベタ基礎であり、極めてシロアリが侵入しにくい構造です。ですので床下全面への薬剤処理は不要で、定期的な点検調査で対応可能です。

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2024年9月26日 (木)

点検口のない低床構造

点検口のない低床構造 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

シロアリ対策をしたいとお施主さまの要望で、お伺いした次第です。その背景には当該物件で過去にシロアリの羽アリ発生の経験があるとのことです。

この物件は、建築士の先生がリフォームの設計を行っているとのことです。

元々古い建物であったことから構造に欠陥があり、床下の高さが20㎝も満たないとのこと。

合わせてリフォーム時に床下点検口を作っていないことから、床下の状況はわかりません。

リフォーム工事の際に撮影した写真を確認しながら、屋外の床下換気口から処理ができるかどうか協議しました。

構造的に床下点検口の新設が難しいことから、なんとかこの床下点検口からに対策を実施したいと思います。

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2024年9月25日 (水)

室内で確認された羽アリ

薬剤処理が不要な床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件は以前シロアリ調査でお世話になった物件で、4年前の点検調査でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。

当月の初旬に室内で羽アリを確認されたことに不安を覚えたお施主さまがハウスビルダーさんに相談、今回4年振りに点検調査でお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、今回も前回同様シロアリの侵入等は確認されませんでした。

羽アリは捕獲されていませんが、発生時期を加味すると羽アリはキイロシリアゲアリではないかと考えられます。

キイロシリアゲアリであれば概ね屋外で営巣します。羽アリは正の走光性(光に集まる性質)を有していますので、灯火を求めて侵入したものと考えられました。

特に何もする必要はなく、今後も定期的な点検調査の実施をお薦めしました。

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2024年9月24日 (火)

外部侵入

窓枠隙間への薬剤処理 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。

この物件はマンションの住戸で、クロアリが徘徊しており駆除依頼をいただきました。

事前にクロアリを送付いただいており、この物件ではトビイロシワアリの侵入が確認されています。

クロアリの中には壁内に営巣することがあるトビイロケアリやルリアリなどがいますが、トビイロシワアリは屋外に営巣するため屋外側からの侵入です。

薬剤処理は外部からの侵入経路に対して薬剤処理を施しました。また、屋外側での活動想定範囲についても処理を行いました。

トビイロシワアリはコロニー内の生息数が多いため、一度の処理では駆除が困難かもしれません。2週間後に聞き取り調査を行い、状況に応じて追加処理を行う予定です。

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2024年9月23日 (月)

研修資料作成

アメリカカンザイシロアリ脱糞孔 現場作業と並行して、研修会の資料作成を行っています。

和歌山県でシロアリ防除業をされている方々が集まっている皆さんの勉強会で実施する、講演会の講師依頼をいただきました。

2015年にもヒラタキクイムシ対策で講演を実施しており、今回はアメリカカンザイシロアリ対策が演題です。

和歌山県もアメリカカンザイシロアリ被害の報告があり、シロアリフォーラムメンバーであるオヤシロアリ技研の尾屋さんも多くの現場で対応されています。

講師としておこがましいところですが、これまでの現場での経験や実験結果などをお話しできればと考えています。

意見交換することで新たな着眼点から、施工技術にフィードバックできると考えています。和歌山県はメーカー勤務時代にも担当しており、知り合いの方も多いので、今からお逢いできるのが楽しみです。

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2024年9月22日 (日)

高基礎

高基礎構造 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この日の案件は、新築物件での防腐防蟻処理です。

建築基準法に準じて、協会の仕様書を基本に処理を実施しました。

基礎構造はベタ基礎ですが、この物件の特徴が高基礎です。ベタ基礎面から土台までの高さが900mmあります。

基本的にシロアリが極めて侵入し難い構造ですが、基礎の高さが900㎜もあると更に安心でしょう。

新築防腐防蟻処理の場合、シロアリよりもゴキブリに対策副次的効果の方がお施主さまには喜ばれるます。

この日の現地でお施主さまや設計士に先生とお話しさせていただく機会があり、家屋害虫に関する情報を提供させていただきました。

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2024年9月21日 (土)

大雨

オーバーフローした排水桝 昨日は定期的に蚊対策を実施している、兵庫県内のマンションにお伺いしました。

この地域では数年前に蚊が媒介するデング熱が発生したことから、対策依頼をいただき継続的に実施しています。

今年で6年目に突入しており、具体的には敷地内にある水系を中心に幼虫対策を中心に実施しています。

当該マンションでは当月12日の夕方にゲリラ豪雨があり、影響を受けたそうです。

立体駐車場の地下部分にある排水桝が許容量をオーバーしたため、駐車していた自動車の一部が浸水したそうです。

室内の一部に雨水が侵入したものの、動かすのには問題なかったようです。

今回ゲリラ豪雨により幼虫も流されたようで、活動中のヒトスジシマカは確認されませんでした。

但し、気温がまだまだ高いため、繁殖は進むものと考えられます。きちんと抑制できるよう、処理を実施しました。

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2024年9月20日 (金)

防蟻シート

シロアリが未侵入な防蟻シート 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした現場で撮影した1枚です。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、浴室リフォームを予定しているとのことから、シロアリ調査の依頼をいただきました。

この物件は軽量鉄骨造で、床下には防蟻シートが敷き込まれいます。

シロアリ調査の結果ですが、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

防蟻シートに対して過大評価をしておられる方がいます。理論上はシロアリの侵入経路を防蟻シートで覆うことができますので、侵入はし難いのでしょう。

しかし、実際には基礎と防蟻シートは密着していませんので、幾らでも侵入は可能です。

よく講演会でもご紹介させていただいていますが、防蟻シートを突き破って蟻道を構築している事例はあります。ですので過剰な期待は禁物です。

今回の事例では侵入は確認されていませんので、定期的な点検調査で対応可能な旨をご説明させていただきました。

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2024年9月19日 (木)

16年経過

古いシロアリ被害 昨日はシロアリ対策のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件は16年前に、シロアリ駆除及び侵入防止対策を実施した案件です。

お施主さまが耐震診断を受けた際、基礎面に蟻道の構築が確認されるという報告書をいただいたとのこと。

前回の処理から16年が経過していることから、侵入防止を兼ねた対策の依頼をいただいた次第です。

施工前に床下側から点検調査した結果、古い被害があるものの現時点でシロアリの生息及び侵入は確認されませんでした。

問題となった蟻道ですが、これは小員の施工がポイントです。当社の施工では、蟻道を壊すことはありません。

蟻道を壊さない理由として、被害部からゆっくりと少しずつ薬剤を注入することで、薬剤伝播性を発揮させます。

薬剤伝播性とはシロアリの体表面に薬剤を付着させ、巣内の戻った際グルーミングなどによって薬剤未曝露のシロアリまで致死させることを表します。

よく薬剤メーカーさんが薬剤伝播性を宣伝されますが、薬剤は勝手に移動する訳はありません。動かすのはシロアリであって、処理方法に問題があれば薬剤伝播性は発揮されません。

当該事例では前回の処理で地中のコロニーがきちんと駆除できたことで、これまでの間にシロアリの侵入はないのです。

薬剤の残効性は10年未満ですが、きちんとシロアリ駆除ができていなければ保証期間終了後に再侵入するのです。ましては保証期間内に羽アリが出るなど、シロアリ防除業者の施工技術の欠落です。

こんな業者にシロアリ駆除を依頼してしまったことは、安物買いの銭失いとしかいいようがありません。ちなみに当社では全面処理することなくきちんとシロアリの侵入防止を行いますが、費用は安価な業者の施工金額よりも概ね安価となっています。詳細は阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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2024年9月18日 (水)

隙間

侵入経路となる隙間部への処理 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件はマンションで、室内にルリアリの徘徊が確認されています。

ルリアリは通常屋外に生息し、朽木や枯枝、草地の石下などに営巣します。

厄介なのが家屋の壁内にも営巣することがあり、室内では相当数の徘徊が確認されます。

今回のケースでは壁内に営巣しておらず、屋外側からの侵入です。

室内側にルリアリが活動するのに、好都合な条件があるのでしょう。

今回のケースでは、ルリアリの徘徊箇所や侵入経路への薬剤処理が有効です。そのため写真のような窓の隙間などは、処理必須箇所となります。

ちなみにルリアリが薬剤を効率的に取り込めるよう、工夫して処理を行っています。

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2024年9月17日 (火)

閑話休題

カーステレオ修理 先日、業務車に乗り込みカーステレオの電源を入れようとしたところ、電源が入らないことが判明しました。

多忙なため修理作業することができず、数日間はラジオを聞くこともなく対応しておりました。

しかし渋滞などの道路交通情報が流れてこないのは非常に不便であることから、この日は修理に勤しみました。

各箇所にあるヒューズを確認しても切れておらず、テスターで通電を確認しても異常がありません。

仕方なく、各接続部を入れ直すと電源が入りました。どうやら接続不良だったようです。

ポータブルナビの配線をシガーソケットから取っていましたが、併せてヒューズボックスから取るように変更しました。

配線がなくなるとともにシガーソケットにあった充電ポートも一時撤去しましたので、すっきりしました。

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2024年9月16日 (月)

湿気はありますが

湿気はあるものの、侵入は確認されていません 右の写真は、先日シロアリ調査のためお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼です。

この物件は、設計事務所の先生のご友人の方の物件です。

この物件ではあるシロアリ防除業者が床下点検調査した際、床下の湿気が高くシロアリ予防処理が必須と言われたそうです。

建築士の先生の言葉を思い出されたお施主さまが、その先生に相談されシロアリ調査を実施するに至りました。

シロアリ調査の結果ですが、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

確かに床下の湿気が高いものの、特に問題はありません。そもそも床下は湿気に対応するための空間であり、湿気が高いのは当然です。

湿気が高かろうが低かろうが、シロアリは侵入します。乾燥に対応するため、蟻道を構築するのです。

現時点でシロアリが侵入していないので、薬剤処理は必須ではありません。定期的な点検調査で早期発見すれば問題ないことを、お施主さまにご説明させていただきました。

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2024年9月15日 (日)

家屋侵入種

家屋侵入種はアミメアリ 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件はマンション1階部分の住戸で、室内にクロアリが徘徊しているとのことです。

早速現場でクロアリを採取し同定した結果、アミメアリでした。

アミメアリは体長3mm程度の小型クロアリで、頭部及び胸部に網目模様が確認されます。

石の下や朽木の隙間などに巣を形成しますが、この巣は特定しておらず環境に応じて移動します。そのため、巣をダイレクトに処理するのは困難となっています。

基本的には雑食ですが、やや糖分を好むようです。ですので、この生態を利用して処理を行う必要があります。

幸い活動範囲は広くありませんので、対応は何とかできるものと思います。

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2024年9月14日 (土)

侵入及び生息は未確認

確認は水漏れ跡のみ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件では耐震工事を実施する予定で、事前調査として床下点検及びシロアリ調査の依頼をいただきました。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

これまでに薬剤処理された形跡はありませんが、シロアリは侵入していません。

シロアリは家屋へ何故侵入するのですかとご質問をいただきますが、シロアリはそこに餌があるとわかって侵入している訳ではありません。

地中に生息するシロアリは、トンネルを掘って餌となる枯死した木を探します。

その際、布基礎や束石に当たればそれに沿って移動します。やがて木部に到達すると、被害を与えます。

現時点でまだシロアリは到達していませんので、予防的に薬剤処理することも一つの手段です。

しかし薬剤処理だけがシロアリ対策ではありません。定期的にシロアリ調査を実施し、早期発見に努めることもシロアリ対策の一つです。

この方法であればお住いの方への薬剤曝露リスクもなく、安価なシロアリ対策となります。最終的には、お施主さまとハウスビルダーさんでご相談いただく予定となっています。

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2024年9月13日 (金)

天井裏から

天井裏薬剤処理 昨日はムカデ対策のため、大阪府内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっている住宅管理会社さんの案件です。

この物件は一般家屋を施設として使用しており、天井からムカデが落ちてくるとのことです。

ちなみにこの物件では過去に羽アリが発生したことから、シロアリ駆除処理を行っています。また昨年、ムカデが発生したことから、駆除のため薬剤処理を行っています。

ムカデの多くは外部からの侵入であり、侵入経路や潜伏場所への薬剤処理が有効です。

写真は天井点検口から薬剤処理を実施している様子です。

ムカデは5~6月に産卵期を迎えます。孵化したムカデは3ヶ月ほどすると、活発に動くようになります。

おそらく目撃されたムカデが小さかったことから、若いムカデと考えられました。来年からは発生前に対策できるよう提案したいと思います。

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2024年9月12日 (木)

ウッドデッキ駆除処理

ウッドデッキのシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件ではウッドデッキにシロアリ被害が確認されているとのこと。

お伺いした段階ではシロアリの活動は確認されませんでしたが、ハウスビルダーさんが確認した際にはシロアリの活動が確認されていたとのことです。

当該事例で最も重要なのは、土壌灌注処理です。シロアリは地中に生息しているため、生息域に薬剤処理することが必須です。

薬剤の種類、濃度や処理量を最適化することで、地中にある巣系の駆除が可能です。

被害部だけに薬剤注入しても、薬剤の種類によってはそこで活動するシロアリのみ駆除できるだけにしか過ぎません。

生態を考慮せず、薬剤を撒けばよいというシロアリ防除業者は非常に多いです。そのような業者は大量散布しますので、注意されることをお薦めします。

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2024年9月11日 (水)

順調

順調な喫食 昨日は、大阪府内の物件にお伺いしました。イエシロアリ対策を実施中の案件です。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、先月からブリングシステムで対応しています。

設置から3週間経過したことからブリングボックス内への侵入状況と、ブリングベイトの喫食程度の確認を行いました。

ボックス内への侵入状況ですが、ボックス内全面に侵入している状況が確認されました。

投入したベイトの1/3以上の喫食が確認されており、概ね順調と判断されました。

日中はまだまだ暑さが続いているものの、朝晩は少しずつ気温が低下しており喫食速度の低下が考えられます。

暑さが続くのは厳しいところですが、イエシロアリの喫食を考えると気温が高いほうが有難いですね。

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2024年9月10日 (火)

検定

おそらくチリダニ 右の写真は、先日痒みを訴えるマンションの1室から採取した検体です。

粘着カーペットクリーナーを用いて、部屋の各所からサンプリングしました。

顕微鏡で粘着カーペットクリーナーの表面を観察し、検定を行いました。

写真にダニらしきものが写っていますが、その大きさからチリダニの仲間ではないかと考えられました。

ちなみに、痒みの原因となるツメダニ等は確認されませんでした。なおチリダニはアレルゲンとなりますので、整理整頓清潔清掃は必須です。

入居者さまのお話しでは、押入れで小さな白い虫を確認したとのこと。

これは答えが簡単でチャタテムシです。実際に粘着カーペットローラーにも捕獲されました。

よくチャタテムシをダニと間違えるケースがありますが、チャタテムシは人に危害を与えません。

精神的に気持ちが悪いという理由で、駆除処理を依頼いただくケースがあります。

チャタテムシは肉眼で見えますが、ダニ類はほぼ肉眼で見ることが困難であることを覚えていただけますと幸いです。

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2024年9月 9日 (月)

いつ侵入するかわかりません

侵入リスクのない蟻道 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

建築士の先生の知人の方が協会加盟のシロアリ防除業者さんにシロアリ調査を受けた際、シロアリ被害があるので薬剤処理が必須と言われたとのこと。

お施主さまは20年近く前にシロアリ駆除予防処理をしたと説明されたそうですが、そのシロアリ防除業者がシロアリ侵入する可能性をしつこい位に説明があったとのこと。

段々胡散臭さを覚えたお施主さまが、知人である建築士の先生に相談したところ小員を紹介するに至ったとのことです。

床下側から点検調査した結果、シロアリ被害や蟻道跡は確認されているものの、現時点でシロアリの侵入や生息は確認されませんでした。

前回の処理から20年近く経過していて、シロアリの侵入はありません。この結果を元に考えると、侵入リスクは高い訳ではありません。

実際、保証期間が切れて10年以上経過しているのにシロアリが侵入していないという事実があります。ですのでどちらかというと、侵入しない可能性の方が高いのです。

ですので高額な薬剤処理よりも、安価な有料点検調査の方が理にかなっています。これをお施主さまに説明させていただきましたところ、ご理解と共感をいただきました。

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2024年9月 8日 (日)

捕獲は確認されていますが

調査用トラップに捕獲されたチャバネゴキブリ 昨日は以前、シロアリ対策でお世話になった大阪府内の施設にお伺いしました。

この施設では厨房入口付近でヤマトシロアリの羽アリが確認されたことから、昨年部分駆除処理を行っています。

今年の羽アリシーズンに再発がなかったことから、無事駆除が完了したものと判断されました。

今回は調理室でゴキブリが確認されているとのことから、6月にお伺いし駆除処理を実施するとともに調査用トラップを設置しています。

今回、調査用トラップの確認を行うともに薬剤処理を実施しました。

トラップにはチャバネゴキブリの捕獲が確認されました。6月の調査時には目視で確認できる範囲で、既に相当数のチャバネゴキブリが確認されるレベルにありました。

薬剤処理を実施していますが、効果発現までに調査用トラップに捕獲されたのが今回の結果と考えられました。

調理室管理者の方からの聞き取り調査では、前回処理から数日後には大量のチャバネゴキブリ死骸が確認されたとのことです。現在では今のところチャバネゴキブリは確認されていないとのことです。

このまま良好な状態で管理できるよう、対応していきたいと思います。

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2024年9月 7日 (土)

痒みの原因

血糞は確認されず 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件は賃貸マンションで新しく入居された居住者さまから痒みの症状を訴えられており、何か虫がいるのではと相談をいただきました。

とりあえず現場を見てみないとということで、現地調査にお伺いした次第です。

当該住戸は和室はなく、洋室及びリビングダイニングの1DKです。洋室及びリビングダイニングは、クッションフロア貼りとなっています。

痒みの可能性として近年急増しているトコジラミが挙げらえれます。しかし各部を調査しましたが、トコジラミの特徴である血糞は確認されませんでした。

そうなると次の可能性は、ツメダニなどの刺咬性のダニ類です。これらは目視することができませんので、各部屋の各部を粘着カーペットクリーナーを用いてサンプリングしました。採取した粘着テープは、帰社後に顕微鏡で確認する予定です。

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2024年9月 6日 (金)

外部侵入

ベランダ側薬剤処理 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件はマンションで、室内にクロアリが徘徊しているとのことです。

事前にクロアリを送付いただき同定しており、侵入種はトビイロケアリと判明しています。

現地調査と同時に駆除処理を行いました。トビイロケアリは湿気を好み、腐朽した木材に営巣する種類として知られています。

それでは何故マンションに侵入するのかというところですが、答えはベランダにありました。

新聞紙や木材などが放置され雨水により湿気を帯びた状態ですので、トビイロケアリには好都合な環境です。

餌は室内側に求めて侵入しているものと判断しました。ですので、処理は徘徊箇所とベランダとなります。

室内側は曝露リスクがありますので極めて低濃度で処理を行い、ベランダはそれよりも少し高い濃度で処理を行いました。撲滅までには数日を要しますが、完全駆除は可能と考えています。

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2024年9月 5日 (木)

床下点検調査は必須

オオハリアリ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

室内でクロアリが徘徊するとのことからお伺いした次第です。

早速現場でクロアリを採取、同定した結果、オオハリアリでした。

オオハリアリは腹部に毒針を持つクロアリで、人への刺咬事例も多く報告されています。そのため駆除対象となるクロアリです。

オオハリアリはシロアリの天敵として知られるクロアリです。オオハリアリが生息していれば、シロアリは駆逐してくれると考えておられるかたが多いようです。

これは間違いで、オオハリアリのシロアリのコロニーを絶滅させことはありません。シロアリを狩りしますが、捕獲量を調整しながらなのでシロアリがいなくなることはないのです。

ですのでこの物件では、シロアリ調査が必須です。現時点で床下点検口がありませんが、今後リフォーム予定ですのでその際に新設の方向で検討していただけるとのことです。

 

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2024年9月 4日 (水)

蟻害ではなく腐朽

蟻害ではなく腐朽 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件で浴室解体した際に、土台部分で被害が確認されたことから見て欲しいとのことからお伺いした次第です。

早速現地で調査した結果が右の写真です。この被害はシロアリによるものではなく、腐朽による被害です。

腐朽は木材腐朽菌によって発生します。木材腐朽菌は所謂キノコで、木材の栄養分を吸収して成長します。木材は影響を取られるため、被害となって現れます。

この土台はそのまま使用するということから、土台に防腐防蟻剤を処理しました。浴室内部については土壌処理剤を処理しています。

その他の床下ですが追加で費用をかけることができないとのことから、部分処理で対応しています。

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2024年9月 3日 (火)

侵入経路

床下側処理 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では、キッチンにクロアリの侵入が報告されています。

事前に捕獲をお願いし、送付いただいています。クロアリの同定結果は、家屋侵入種としてメジャーなルリアリでした。

現地調査を行った結果ですが、屋外側から床下換気口を通って家屋内へ侵入する様子が確認されました。

薬剤処理は屋外側及び床下点検口から実施しました。侵入経路及び活動範囲に対して処理を行うのが原則です。

薬剤は何でもよい訳ではなく、ルリアリに対して効果的な有効成分を使用、補助剤を加えて濃度と処理量を最適化することが重要です。

業者によっては、無駄な量の薬剤を撒くケースがあります。人の活動範囲に近いところに処理しますので、安全は最優先課題だと小員は考えます。

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2024年9月 2日 (月)

浴室隙間から出てきたクロアリ

同定結果はアミメアリ 右の写真は、シロアリ対策でお伺いした物件から送付いただいたクロアリです。

この物件では浴室の隙間からクロアリが侵入すると相談をいただき、クロアリの送付をお願いしました。

届いたクロアリを同定した結果、アミメアリでした。お電話をいただいた段階では浴室からの発生なのでトビイロケアリかと思っていましたが、今回の事例では違いました。

アミメアリは、特定の巣を持たない種類のクロアリです。浴室に巣をつくっている訳ではありませんので、偶然に侵入したものと考えられます。

水や餌となるものが何かあると考えられますが、現時点では判明はできていません。

お施主さまはアミメアリが這い出てきた段階で、その隙間に熱湯を流し入れられています。

おそらくそれが功を奏し逃亡したものと考えられ、現在では出てきていないとのことです。

放浪の民であるアミメアリだったから、結果的によかったのかもしれません。これが種類のよっては活動範囲を広げる可能性がありますので、対策を実施する際には注意が必要です。

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2024年9月 1日 (日)

2024年9月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2409トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、以前に大阪府内にあるマンションの廊下で確認されたトビイロケアリです。

このマンションでは複数の住戸で、室内側に相当数のトビイロケアリの侵入が報告されています。

クロアリ用毒餌剤を室内及び屋外に設置したものの、トビイロケアリは毒餌剤に見向きをしなかったようです。

当該事例ではトビイロケアリのコロニーが巨大化した結果であり、室内及び屋外共に徘徊する事例となりました。

当該事例でも適切な対策を実施した結果、無事に駆除が完了しています。

クロアリ対策は、安易に薬剤処理を行う防除業者が多いようです。

対策を間違えると活動範囲を広げてしまう場合もあるため注意が必要です。

当社ではクロアリの種類を特定した上で、そのクロアリの生態に併せて対策を立案、処理を行います。

するケースがあり、当該事例もそれにあたります。アリ用毒餌剤の誘因成分は糖類が一般的ですが、雑食性のトビイロケアリは糖類だけでは誘引できないのが現状です。

現地調査でクロアリの活動範囲を調査し、使用する薬剤の種類、濃度や処理量を最適化すします。クロアリ駆除については、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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