2017年1月 5日 (木)

営巣試験容器

Experiment14 昨日は官庁等仕事始めとなりましたが、付き合いのあるハウスビルダー等は仕事始めはまだ先なので、年明けから飼育中のシロアリと戯れています。

今回、カンモンシロアリが群飛、落翅虫となり連結行動をしていることから、営巣させるべく容器の調整を行いました。

落翅虫からの営巣はそう簡単ではなく、温度や湿度など上手くコントロールしないと営巣できません。

複数のペアを採取し、飼育容器に入れました。今後上手く営巣できることを期待しながら観察を続けたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年12月12日 (月)

単眼顕微鏡

Microscope01 右の写真は、先日やっとの思いで購入した顕微鏡です。島津理化の単眼顕微鏡GLB-S3Mです。

これまでは海外製の安価な顕微鏡を使用していましたが、深度など使用性に問題がありました。早速使用してみましたが、非常に満足できるモデルでした。

昆虫の同定など、どうしても精度が必要となりますので、是非活用して行きたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月30日 (月)

撤去と採取

Nest02 昨日はシロアリフォーラムメンバーであるオヤシロアリ技研の尾屋さんの計らいで、和歌山県内の物件に同行しました。少し早いタイミングですが、イエシロアリの羽アリが発生した物件です。

今回は、巣の撤去と飼育のために巣の採取が目的です。まずまずの大きさの巣が確保され、観察を行うと弱齢幼虫、副蟻、白兵蟻等本巣で見られる階級が確認されたことから、本巣であると判断しました。巣を撤去する前にも色々と調べることができ、貴重な体験ができました。

イエシロアリ対策の大前提は、巣系の調査が基本です。マニュアルに従って薬剤処理しても、その殆どが再発します。薬剤に頼った処理は、プロの仕事ではありません。巣系の調査は経験が必要ですが、このような機会を与えて頂いた尾屋さんには感謝しかありません。

頂いた巣系は各種試験を行い、現場やメンバーへフィードバックしたいと思います。当社では自社で薬剤試験を実施しています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年1月17日 (土)

使い方を工夫するため

Experiment12右の写真は、薬効試験中のイエシロアリの様子です。

セミナーでよく聞かれるのが、シロアリに対するホウ酸の効果です。建築士の先生からは是非ホウ酸を使いたいとのことですが、実際の効果は今一つで、同業者さんからはホウ酸指定が増えてきて、効果的に大丈夫かとよく聞かれます

室内試験では、ホウ酸のシロアリに対して高い効果を示しています。実際の現場では、予防処理として使われているため、被害事例を聞くことはありません。しかし、駆除処理で使われた現場の多くで、再発事例が報告されています。

この事例を室内試験で再現するために試行錯誤していますが、なかなか難航しています。新築予防では正直なところ薬剤に何を使っても、シロアリの被害を受けることはないと言っても過言ではありません。今の基礎構造では、薬剤を使用しなくてもシロアリは侵入できないのです。

室内試験では少数のシロアリを相手にしていますが、実際の現場で何千、何万の数、コロニー(集団)を相手にします。その違いが現場と室内試験の差となっているのですが、この差を埋めることができればより効果的な使い方、使い分けの必要性が見えてくるものと思います。難しい課題ですが、しっかりと対峙したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年1月 3日 (土)

冬季の課題

Experiment11害虫が発生し難い冬場は現場仕事が減少しますので、色々な課題に取り組む時期となります。その中の一つに、シロアリ薬剤評価試験があります。写真は恒温器内での試験の様子です。

室内で行う試験は、現場での評価の全てを再現することはできません。室内試験でできることは、現場で起きている事例のうち、部分的な事項の再現実験です。その部分的な評価を繋げることで、現場での事例を推測できるところまで引き上げることができるのです。

よく室内試験のデータを開示し、販売されている薬剤や天然物があります。これは素人だましに近いものであり、この室内試験における方法で効果はあっても、実際の現場で効果があるものではないのです。試験研究に携わった人間からすれば、室内試験をクリアーするのは難しくないことであり、室内試験方法に少し手を加えれば効果があるように見せることも簡単です。

当社で行う室内試験のポイントは、実際の現場であった事例を証明するための実験です。今回の実験の一つには、実際の現場ではホウ酸及びホウ酸製剤がシロアリに対して効果がないのか、一般的に行われている室内試験でホウ酸に効果があるのかを証明することが目的です。これはここ数年に渡って行っている課題の一つです。

薬剤とシロアリの関係性は、現場が絶対評価です。実験は、あくまでその評価の補完にしか過ぎません。実験結果により、現場で使用する薬剤の濃度や処理量の参考となります。当社では、自社実験を通じて現場からのフィードバックと、現場へのフィードバックを行うことでシロアリ駆除技術の向上に努めています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参考下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月23日 (日)

実験開始

Experiment10 一昨日からある薬剤について実験を開始するための準備を始めました。最近ではシーズン中忙しいことから、シーズンオフにこのような実験を行っています。

実験目的や実験内容について、詳しくお話しすることはできませんが、誤った使い方をしている薬剤の効果に関する内容です。

確定申告に向けて経理の仕事も溜まっていますが、この時期にできることはできるだけやっておきたいと思います。

当社では自社での各種実験により、薬剤の特性や使い方の研究を行っています。詳細阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 2日 (木)

薬剤試験の季節

Experiment09 害虫が発生し難い冬場は現場仕事が減少しますので、各種試験を行うのに都合よい時期となります。

室内で行う試験は見掛け上、高い効果が得られます。薬剤とシロアリが直に接触することが理由です。室内試験では、薬剤とシロアリが接触した場合の傾向を見ることが目的です。

試験を行う場合、目的を明確にすることが重要です。規定されている方法による評価は現場を表しているものではありませんので注意が必要です。室内で行う試験で現場を再現させることは無理なのです。

そのかわり薬剤曝露した際のシロアリの動きをみることで、どのように使うかを考えることができます。当社の試験は、薬剤をどう使うのが効果的かどうかを見ることが目的です。当社では自社試験を通じてシロアリ駆除技術の向上に努めています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参考下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年1月 3日 (木)

強制接触試験と任意選択接触試験

Kanzai052先日ご紹介したアメリカカンザイシロアリについて一考したいと思います。

協会が規定している乾材シロアリ駆除処理用木材防蟻剤の室内防蟻効力試験は強制接触試験です。よほど殺虫効果の弱い薬剤でない限り、不合格になることはありません。この試験の問題点は、アメリカカンザイシロアリが強制接触させられる点です。

接触毒が強い薬剤であれば効果があって当然です。ポイントは接触するか否かで、接触を嫌う特徴を有する薬剤では実際の現場で効果はありません。

食毒効果の高い薬剤の場合、致死量を食べさせられることができるかがポイントです。小員が行っている任意選択接触試験では、ホウ酸製剤のような致死量を多く必要とする薬剤の場合、効果が不十分となります。これはホウ酸処理された現場での現象と一致します。

ドミノ効果を謳っている薬剤であっても使い方を間違えれば、効果は不十分です。任意選択接触試験でも顕著にその傾向が現れます。アメリカカンザイシロアリの駆除は、薬剤よりも処理方法の方が重要なのです。それを理解できない人がアメリカカンザイシロアリの予防を進めているのでナンセンスとしか言いようがありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年3月13日 (火)

動きが出てきました

Reti019シロアリ飼育室を見ると、先週位からシロアリに変化が見られています。シロアリに動きが出てきました。

ヤマトシロアリは真冬でも見えるところで見えますが、比較的じっとしています。しかし、季節の進行に伴って、少しづつ動くようになってきました。

イエシロアリはもっと顕著で、真冬は表で活動することはありません。しかし、最近では水槽表面近くで活動する様子が見られてきました。

先週の月曜日は二十四節気の一つである啓蟄でした。啓蟄とは冬眠していた虫が這い出てくる季節のことを指しています。まだまだ寒い日がありますが、確実に季節が進行しています。季節の進行とともに活動し始めますので、早めの点検をお薦めします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月 2日 (月)

試験結果を過大評価してはいけません

Experiment08昨日ご紹介した中で、シロアリは社会性昆虫でコロニーを形成しているとご紹介しました。本日は、これを無視した薬剤試験の問題の問題点に触れたいと思います。

薬剤試験では、円筒の中に薬剤処理した土を詰めます。そこにシロアリを入れ、トンネルを掘ったかどうか、その掘った距離で薬効を判断します。

土壌と薬剤を混ぜた上で円筒管に詰めるという、実際の現場を何一つ再現していません。また、薬剤試験の処理濃度は、実際の現場での濃度よりも濃い濃度で行っています。

ましてやシロアリの頭数が数百頭レベルです。薬剤処理層を突破し、薬剤処理層と接触しないように蟻道を構築するのにはコロニーの数が多ければ可能なのです。しかし、この頭数ではコロニーとしてのシロアリの動きができないため、現場を再現できないのです。

この試験でわかることは、シロアリが薬剤と接触した際のかかわり方です。効き方がわかるだけで、シロアリが駆除できるということではないのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧