2009年6月12日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-47

Kanzai054 これまで幾度となくご紹介してきたアメリカカンザイシロアリの飼育ケース内に羽アリが確認されました。

前回が昨年の10月なので、半年以上も開いたこととなります。昨年、一昨年と年に4回出ていたのですが、実に久しぶりです。

今回は揃えて置いていた木の内部を確認した結果、多くの擬職蟻と兵蟻が確認されました。擬職蟻も若令のものから、翅芽が確認されるものまで幅広いステージが確認されました。

あまりにも羽アリが出ないので心配していましたが、順調に生育しているようです。

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2009年5月28日 (木)

シロアリ駆除は創意工夫の繰り返し

Extermination73 昨日は、大阪市内でのシロアリ駆除でした。駆除する家屋以外に小祠についても駆除処理を行いました。

シロアリ駆除の基本は生息する場所に、最適な薬剤を必要な量を処理することです。処理する場所やシロアリの生息密度などを考えて処理方法を選択する必要があります。

シロアリ駆除だからと必ずしも大きな動力噴霧器は必要ありません。大きな動力噴霧器を好んで使用されるシロアリ防除業者さんもおられますが、大きなものを使えば良いというものではありません。

場合によっては注射器で薬剤を注入しても良いのです。シロアリ駆除は創意工夫の繰り返しです。マニュアルに沿った方法でないと駆除できないということはないのです。より最適な方法を日々開発研究するシロアリ防除業者こそ本当のシロアリ技術者ではないでしょうか。

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2009年5月18日 (月)

アメリカカンザイシロアリ-46

Kanzai053 久しぶりにアメリカカンザイシロアリの飼育ケースからの紹介です。

アメリカカンザイシロアリは糞を外に排出するのが知られています。内部の空間で糞を出しますが、ある一定期間が過ぎると、一斉に内部の糞を外に排出します。

どうやらアメリカカンザイシロアリは清潔好きなようです。内部の糞がきれいになくなっています。

アメリカカンザイシロアリの早期発見には、この『糞の発見』が重要なポイントとなります。アメリカカンザイシロアリの予防は生態から見て極めて難しいため、コロニーごとの丁寧な駆除を行う必要があります。早期発見こそがアメリカカンザイシロアリの最も重要な対策なのです。

そのためには、アメリカカンザイシロアリの生態をよく知るシロアリ防除業者さんのご相談頂くのが重要です。当社は関西エリアの中心に対応していますが、その他の地域については信頼できる業者さんをご紹介できる場合があります。その場合は阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせ下さい。

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2009年5月 5日 (火)

強制接触させてどうする

Kanzai052 先日、お世話になっている同じシロアリ業者さんへ用事がありお伺いしたところ、『日本しろあり対策協会からアメリカカンザイシロアリの規定ができましたね』とお聞きしました。私は日本家屋害虫学会の講演会である程度の話しを聞いていたので知っていました。

協会から出されている『乾材シロアリの防除法』については、総合管理システムで対応していくので、良い方法だと思います。しかし、問題点は効力試験方法です。

この方法は木に穴を開けて薬剤を処理し、そこにシロアリを入れて金網をすることでシロアリの挙動を見ようというものです。これは強制的に薬剤に摂食させるもので、よほどの薬剤でない限り効果があって当たり前です。

アメリカカンザイシロアリが薬剤の処理してあるところを通る或いは食べるという前提なのでしょう。しかし、通らない或いは食べない場合はどうするのでしょうか?

最近、忌避性がないというのを売りにしている薬剤が増えてきましたが、薬剤の濃度や処理量によって変わります。特定の濃度、処理量で評価した場合に忌避性がないということであって、濃度や処理量が変われば忌避性は変わるのです。

アメリカカンザイシロアリなどの乾材シロアリの駆除は、室内で行われるケースが多いのです。それだけに薬剤濃度と処理量が重要で、濃い濃度や多い処理量はお住まいの方の薬剤曝露リスクを向上させます。薬剤の安全性は勿論ですが、濃度や処理量に気を配って欲しいものです。

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2009年4月13日 (月)

ハイテンション

Nebada009 飼育中のネバダオオシロアリがスウォーム(群飛)の時期を迎えました。

ネバダオオシロアリも残念ながら飼育ケース内で翅をバタバタと広げるだけで、外に出ることができません。

このような群飛時期になると、擬職蟻も異常なほど動き回ります。これはネバダオオシロアリに限らず、ヤマトシロアリイエシロアリなどにも見られる、ハイテンションな状態です。

羽アリが出る群飛行動については、婚姻と新たなコロニーの創出と言った役割もありますが、リストラの意味合いを持つ場合もあります。急激な環境変化による場合や、餌が不足した場合なども群飛するようです。

あと半月もするとヤマトシロアリの群飛が始まります。羽アリは、シロアリの存在を知る目安ですので、ご注意下さい。

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2009年3月28日 (土)

アメリカカンザイシロアリ-47

Kanzai051 毎年羽アリを出すアメリカカンザイシロアリの飼育ケース内の様子です。先月糞の掃除を行ったばかりですが、あっという間に積もるほどたまってしまいました。

ちなみにこの飼育ケースでは一昨年が年4回(3月、6月、8月、12月)、昨年も4回(1月、4月、8月、10月)出ています。一昨年の12月や昨年の1月に羽アリが出ていますが、今年は結局この冬場に羽アリは出ませんでした。しかし、糞の排出は多量であることからある程度活性は高いと考えられますが、羽アリとはリンクしていないようです。

文献によると3~11月に出るとされており、7~10月の例が多いとされています。しかし、飼育ケース内では温度も快適であることから、季節に関係なく出るようです。雰囲気的なものかもしれませんが、水分の影響で羽アリが出るような気がしますが、飼育されている皆さんはいかがですか?

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2009年3月26日 (木)

最盛期

Nebada008 飼育・観察中のネバダオオシロアリの羽化がピークを迎えています。

ネバダオオシロアリの羽アリはやがて翅を落とします。ネバダオオシロアリの繁殖力は旺盛で、殆どが翅を落としたあとも生き残っています。

ネバダオオシロアリは湿潤した木を好むとされていますが、私の飼育しているケース内では、決して湿潤条件ではありません。

ネバダオオシロアリは兵庫県内の山中で確認されていますが、現時点では家屋内での生息は確認されていません。

湿潤条件でなくても生息できていることから、今後家屋での被害の可能性が考えられます。そろそろ薬剤試験の実施を考えたいと思います。

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2009年3月24日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-46

Kanzai050 小さな木片に掘り込み部分をつくり、アメリカカンザイシロアリの擬職蟻を入れ、ガラスで観察しやすいようにした飼育容器内の様子です。

あまりにも放置しすぎたため、どうやら水が取れずに干からびた擬職蟻が確認されたため、慌ててガラスの隙間から水を入れました。するとガラスの隙間からしみ込んだ水へ、擬職蟻がすぐに寄ってきて水を取っています。乾材シロアリだからと言って水が要らない訳ではありません。シロアリも昆虫ですので水は必須成分です。飼育する木は含水率が低いのが問題なのでしょう。

家屋で使用されている木は、最適な含水率となっています。これは木そのものが、湿気をコントロールすることができるのです。室内の湿気が高くなった日には木が湿気を吸い、逆に乾燥した状態になると木が湿気を放出するのです。湿気の高い日本という風土にあった材料が木なのです。

そのため、一般家屋の木と飼育する木の含水率は異なり、飼育する木の含水率は低くなりがちです。そのため、一般家屋に生息するアメリカカンザイシロアリは水を気にせず生活ができるのです。但し、垂木で屋外の雨があたる部分にアメリカカンザイシロアリの被害が見られることがあります。ここなどに被害を与えるのは、少しでも含水率の高い木を喫食しているのではないかと私は考えています。

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2009年3月12日 (木)

羽化

Nebada007 今年もネバダオオシロアリ(Zootermopsis nevadensis)の羽化が始まりました。擬職蟻からニンフへと変態した後、有翅虫(羽アリ)になります。

当社で飼育しているネバダオオシロアリは概ね3月上旬には有翅虫(羽アリ)が確認されます。ちなみにネバダオオシロアリは年中ニンフが確認される種です。日本の生息するシロアリで最も羽アリとなるのが早いのは山口県と福岡県の間にある関門海峡付近で生息するカンモンシロアリ(Reticulitermes kanmonensis)で、2月中旬~下旬に見られます。

ヤマトシロアリでは4月下旬~5月下旬、イエシロアリでは6月下旬~7月下旬(いずれも阪神地区)です。気温などに影響され羽アリが出ると言われていますが、年中一定温度となる恒温室で飼育しても、羽アリの発生時期は変わりません。基本的には、そのシロアリが持つ時期に応じた群飛時期となるのでしょう。ただ、羽アリが飛び出すタイミングは気温などに左右されると思います。

但し、季節外れの行動を起こす虫はシロアリもいます。秋に羽アリが出たヤマトシロアリの例もありますので、羽アリの時期は絶対でないことを覚えておいて頂ければ結構かと思います。

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2009年3月 7日 (土)

羽アリになるまで

Kanzai049 現在、アメリカカンザイシロアリに対する薬剤試験を行っていますが、その中であるものを見つけました。それが右の写真です。

アメリカカンザイシロアリには木を食べる職蟻というカテゴリーはなく、『擬職蟻』と呼ばれています。この擬職蟻というのは、兵蟻や有翅虫(羽アリ)、生殖虫へ分化することができます。

ちょうど薬剤試験中に観察している見つけることができます。すでに翅の根元が変色し始めています。

たまたまこの試験ロットがホウ酸であったため、効果が全くなく、無事観察できています。このまま、有翅虫まで観察することができれば幸いですね。

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2009年3月 6日 (金)

啓蟄(2)

Reti009 昨日はイエシロアリの飼育ケース内からご紹介しましたが、今日はヤマトシロアリの飼育ケース内からのご紹介です。

ヤマトシロアリも冬場は僅かしか動きません。しかし、イエシロアリよりも低温に強いヤマトシロアリでは温度上昇に敏感で、今月に入り活発に活動しています。

ゴールデンウィーク前後には羽アリが発生することを考慮して逆算すると、そろそろ動きが活発になってもおかしくはありません。

昨年に比べて真冬でもヤマトシロアリを見るケースが増えてきました。ある方は地球温暖化と言われますが、住宅の高気密・高断熱化によってシロアリが年中活動しやすい環境を提供していることが問題ではないでしょうか。特に基礎外断熱構造を持つ住宅では、年中活動し、被害が甚大で社会問題にもなっています。

高気密・高断熱化は人間も快適ですが、シロアリなどの昆虫にとっても快適なのです。そのことを頭に置いて対策を立てる必要があるのではないでしょうか。

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2009年3月 5日 (木)

啓蟄

Copt012 今日は二十四節気の一つ『啓蟄(けいちつ)』です。3月6日ごろとされていますが、天文学的には、天球上の貴径345度の点を太陽が通過する瞬間のため、昨年に引き続きは3月5日が『啓蟄』となります。

『啓』とは『ひらく』を、『蟄』とは『冬眠する虫』を意味し、昆虫たちが活動を始める時期とされています。昨年の啓蟄は風花が舞う寒い日でしたが、今年は暖かく花粉症の私のとっては厳しい一日でした。

写真は飼育中のイエシロアリです。先月までは動きが鈍く、食害速度も遅かったのですが、だんだんと動きがよくなり、職蟻の逃げ足が速くなってきました。

冬場の僅かながら活動していたイエシロアリですが、気温上昇とともに食害速度も上がっていきます。もうすぐ春の到来ですね。

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2009年2月27日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-45

Kanzai048 先日、アメリカカンザイシロアリの生息する木材から取り出した落翅虫(翅を落とした羽アリ)です。

良く見ると、擬職蟻が落翅虫の体を舐めています。これはイエシロアリやヤマトシロアリでも見られる行動で、グルーミングと呼ばれています。

グルーミングは、体表面に舐めあうことで唾液に含まれる抗菌成分により、シロアリの体表面をカビなどから守ります。体表面が硬い外骨格(甲羅)で覆われていないので、重要な行動です。アメリカカンザイシロアリの擬職蟻も硬い外骨格で覆われいません。そのため、他のシロアリと同様にグルーミングを行うのでしょう。

但し、アメリカカンザイシロアリは比較的低い湿度の場所で生息していることが多いので、カビに襲われる可能性はイエシロアリやヤマトシロアリより低いものと考えられます。頻繁にグルーミングは行われますので、シロアリの本能なのかもしれませんね。

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2009年2月26日 (木)

アメリカカンザイシロアリ-44

Kanzai047 一昨年、アメリカカンザイシロアリの落翅虫(翅を落とした羽アリ)を入れた飼育ケース内で生まれた擬職蟻が右の写真です。

脱糞孔の詰め物を外して外に出て来ました。年に数回こうやって外に出てくるのですが、何故出てくるかはわかりません。もしかしたら水分を求めて出てくるのかもしれませんね。

この日に出てきた擬職蟻は3頭ですが、内部にはまだまだ生息しています。それにしてもなぜ出てくるか全くわかりません。

アメリカカンザイシロアリの生態はまだまだ知られておりません。それだけに、これからも生態調査を行っていきたいと思います。

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2009年2月21日 (土)

アメリカカンザイシロアリ-43

Kanzai046_2 先日、アメリカカンザイシロアリの生息する木を解体した際得られた擬職蟻や落翅虫を観察するために新しい木材を準備しました。

オヤシロアリ技研の尾屋さんが考えついた方法で、木の一部をくり抜きガラス板でカバーすることで中の観察が容易にできる方法です。

また新たな知見が得られましたらご報告させて頂きたいと思います。

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2009年2月13日 (金)

採取したアメリカカンザイシロアリ

Kanzai045 昨日解体した木材から採取したアメリカカンザイシロアリです。

今回解体した木材は和歌山から採取したアメリカカンザイシロアリですが、ややサイズが小ぶりです。

西宮で採取したものや、東京や神奈川で採取されたものも見たことがありますが、もう少し大きいサイズをしています。

まだまだアメリカカンザイシロアリについてはわからない部分が多いので、いろいろと自分なりに調べて行きたいと思います。

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2009年2月12日 (木)

アメリカカンザイシロアリ被害材の解体

Kanzai044 実験に使用するアメリカカンザイシロアリの擬職蟻を採取するため、被害材の解体を行いました。

なんとか150頭程の擬職蟻、2頭の兵蟻、10頭の落翅虫を採取することができました。イエシロアリのように職蟻の採取が簡単ではありませんね。

貴重な実験用の擬職蟻ですので、大事に使っていきたいと思います。

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2009年2月 6日 (金)

解体前の注意

Ttd51 本格的なアメリカカンザイシロアリの薬剤試験を行うにあたって、生息している丸太のを確認中です。

非破壊シロアリ探知機ターマトラックで確認すると、アメリカカンザイシロアリの動きが確認できます。

これから解体作業に入りますが、細心の注意が必要です。絶対に逃がしてはいけないのです。イエシロアリやヤマトシロアリでは、万が一逃したとしてもまず問題はありません。

アメリカカンザイシロアリを飼育されている方は、責任を持って飼育し、これから飼育することをお考えの方、責任を持って飼育して下さい。

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2009年2月 4日 (水)

立春のシロアリ

Reti008 今日は二十四節気の一つである立春です。冬と春の分かれる節目の日である節分の翌日で、『寒さがあけて春に入る日』とされています。しかし、実際には次の二十四節気である雨水まではまだまだ寒さは厳しいようです。

この最も寒い時期を、飼育中のヤマトシロアリはどのように過ごしているのでしょうか?観察し易いようの透明ケースで飼育していますが、元気に春夏と変わらず活発に動いています。

室内で温調が効いているので、活発に動いているものと考えられます。このことから、実際の現場では、暖かい場所で活動していると考えられます。冷蔵庫などは年中熱を発していますので、隣接する壁などは注意が必要でしょう。

基礎外断熱のように、シロアリの生息場所自体蓄熱する構造では、年中活動するため被害が急速に進行するとともに、高所まで被害が及ぶので注意が必要です。

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2009年1月25日 (日)

アメリカカンザイシロアリ-42

Kanzai043 アメリカカンザイシロアリについてご質問を頂きました。冬でも活動するのですかという内容です。

冬季のヤマトシロアリやイエシロアリなどは、活動が極端に低下します。巣の中心部や暖かい部位で、僅かに活動するのみです。

アメリカカンザイシロアリは、夏場に比べるとやや活性は落ちますが、年中活動しています。写真の通り、1週間前に糞掃除をしたところですが、もうこんなに砂粒状の糞が溜まっています。

アメリカカンザイシロアリは、温度の上がる真夏の小屋裏での活動が観察されますし、真冬のリフォーム中で吹きさらしとなっている木部でも活動が観察できます。

他のシロアリのよりも生息できる温度範囲が広いのでしょう。コロニー(集団)の数は多いのですが、コロニー中の虫体数が少ないことが幸いして、被害の拡大に時間を要するのです。逆に被害の拡大が遅いため、発見も遅れてしまいがちとなります。

駆除にはコロニーが多いので、丁寧な処理が求められます。闇雲に数百箇所も穴を開けて薬剤を注入するのは、得策ではありません。作業する人間が薬剤に曝露されるのは一瞬ですが、住まわれている方は薬剤が分解してなくなるまで薬剤に曝露され続けるのです。そのためにも、薬剤の使用濃度や注入量をよく考えて処理しなければならないのです。

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2009年1月12日 (月)

冬のイエシロアリ

Copt011 昨日は冬のヤマトシロアリの行動に関するご紹介をしましたが、今日は冬のイエシロアリについてご紹介します。

イエシロアリも冬場だからといって冬眠する訳ではありません。但し、寒さには強くないので、巣や木の内部など寒さをしのげる場所で活動しています。

動きは鈍くなったとは言え、餌を取る必要があるので、食害は進行します。但し、夏場と比べると食害の速度は遅くなります。

ヤマトシロアリと同様、家屋内の暖かい場所はキーワードになりますね。

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2009年1月11日 (日)

冬のヤマトシロアリ

Reti007 昨日のご質問の続きで冬場のヤマトシロアリはどのような状態なのでしょうかとのご質問の回答です。

室内で飼育しているヤマトシロアリですが、冬眠する訳ではありません。実は冬場でも動き回ります。

夏場では食害速度は早く、直ぐに蟻土で覆われ穴を開けます。しかし、冬場では動き鈍くなり、食害を殆どしなくなります。代謝が低くなるので餌もあまり要らないのでしょう。

屋外に生息するヤマトシロアリは土の中へ潜っていますが、家屋内に生息するシロアリは活動しています。特に暖かい場所では生息しているので、注意が必要です。

冬場のヤマトシロアリの調査には観察力が重要です。調査を依頼される場合、技術の高い業者さんを選びましょう。

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2009年1月 5日 (月)

アメリカカンザイシロアリ-41

Kanzai042 前回ご紹介したアメリカカンザイシロアリの記事を見て、シロアリフォーラムメンバーのオヤシロアリ技研の尾屋さんから写真を頂きました。それが右の写真です。

尾屋さんが飼育されているアメリカカンザイシロアリですが、木柱中央に置かれている吸水スポンジに向かってアメリカカンザイシロアリが蟻道を構築しています。

殆どの文献やWebで紹介されている内容では、『アメリカカンザイシロアリは蟻道をつくらない』とされています。しかし、実際には糞は木粉を加工して蟻道を構築します。

文献というのは、文献が書かれた時点での知見にしか過ぎず、最新の知見は得られません。最新の知見は自分で飼育したり、自分で実験したり、自分で見ることで得られることが多いのです。『アメリカカンザイシロアリが蟻道をつくらない』とされているWebは文献に頼り、自分で見ることを怠っています。これでは技術者としての自覚は無いに等しいのです。

長年に渡りシロアリ防除業に従事していても、シロアリの生態を全く知らない方がおられるのもこの業界の実態です。この写真を提供頂いた尾屋さんはシロアリ防除業としてはまだ経験は浅い部類ですが、自分で飼育、実験、見ることができる方です。シロアリフォーラムのメンバーである東海白蟻研究所の星野さんや岡崎シロアリ技研の神谷さんについて技術を習得され、短期間で駆除技術を高められた方です。シロアリ防除は経験の時間ではなく、どれだけ目的意識を持ってシロアリと対峙したをいつも尾屋さんから教えて頂きます。これからも切磋琢磨しながら技術の向上に努めたいと思います。

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2008年12月30日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-40

Kanzai041 昨日に引き続きアメリカカンザイシロアリの飼育ケース内からのご紹介です。昨日は本来の生息場所である丸太から穿孔して四角柱へ移動していた様子をご紹介しました。この四角柱は丸太の転がり防止の支え木として使用していますが、2本並べて置いています。

今回この2本ののけて掃除しようとしたところ、かなり強固な感じでくっついています。強引に2本を分けると内部に空洞が確認されました。この空間はアメリカンザイシロアリの生息場所で、開けたとたん慌てて通路へ逃げ込むアメリカカンザイシロアリの擬職蟻4匹が確認されました。

ここで観察すべきは強固にくっついていた部分です。この部分を拡大鏡で観察したところ、アメリカカンザイシロアリの糞でした。考えられるのは糞と唾液を混ぜバインダーとして使用していたのではないかと考えられます。言わば蟻土の一種でしょう。

アメリカカンザイシロアリは蟻道はつくらないと文献に書かれていますが、この蟻土も蟻道の一種ではないでしょうか。このように糞を活用していることを紹介している文献は見たことがありません。

いろいろなWEBでアメリカカンザイシロアリについて書かれていますが、自分で調べた内容ではありません。文献を鵜呑みにして記載されているのが殆どです。自称シロアリ技術者ばかりで、本当のシロアリ技術者が少ないのが残念でなりません。

もしあなたがシロアリ防除業者にシロアリ防除を頼むのであれば、『シロアリを飼ってらっしゃいますか?』と一言聞いてみて下さい。

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2008年12月26日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-39

Kanzai040 アメリカカンザイシロアリ飼育ケース内も大掃除をしました。写真は先日アメリカカンザイシロアリ-37で紹介した木です。この木は、アメリカカンザイシロアリが生息している木が丸太であるため、転がり防止のため支え木として置いてある木です。

この木は細長い四角柱なので、丸太とは線で接触しています。その接触部分にはアメリカカンザイシロアリの侵入するための穴が確認されました。当然、四角柱の木と丸太の木では種類が異なります。しかし、アメリカカンザイシロアリは気にせず食べていたようです。

ヤマトシロアリでは結構選り好んで木を食べます。現場から採取してきた場合、現場で食べていた樹種と同じ樹種では比較的早期に食べ始めますが、異なる樹種ではなかなか食べてくれない場合が多いようです。実例を挙げると、ヒノキを食べていたヤマトシロアリにベイマツを入れても食べませんが、ヒノキを入れると食べるという現象がありました。

しかし、今回の事例からするとアメリカカンザイシロアリは樹種に関係なく食べるのではないかという仮説が立てられます。これから色々な樹種で試し、検証して行きたいと思います。

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2008年12月17日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-38

Kanzai039 昨日のアメリカカンザイシロアリの糞の観察からです。

通常、アメリカカンザイシロアリの生息する現場では、褐色~黒褐色の糞が混ざる場面をよく見かけます。しかし、落翅虫(翅を落とした羽アリ)から飼育し、数匹の職蟻(擬職蟻)が生まれてくると、やがて糞が観察されます。

紹介する飼育ケースでは複数の落翅虫から、数匹の職蟻が生まれたことを確認しています。落翅虫から飼育し始めておよそ2年が経過しますが、依然として木の色の糞しかしません。

これらに糞の色については、消化不良などの見解がありますが、まだ本当のことはわかっていないようです。これら生態について、もっと研究が進めばもっと良い駆除の方法が見つかるかもしれませんね。

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2008年12月16日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-37

Kanzai038 アメリカカンザイシロアリの飼育ケースに新しい木を入れました。するとすぐに潜り込んだ様子です。潜り込む際には、木屑を落とすのが特徴ですが、すぐに虫糞がでる訳ではありません。

潜り込んでから数週間すると虫糞が出てきます。その際の糞を観察すると白っぽい色の糞が多いのが特徴です。時間が経過すると黒っぽい糞が混ざるようになります。

これは現場でも見る事ができる現象です。現場でもきっちりと観察することで、色々な情報を入手することができるのです。

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2008年12月11日 (木)

ピンポイント処理

Extermination56 昨日は以前より管理している神戸市内のアメリカカンザイシロアリの現場でした。これまでに駆除処理を行っていますが、アメリカカンザイシロアリの場合、1度の処理で駆除できる訳ではありません。何度も繰り返し駆除を行い、徐々に生息密度を落として行きます。アメリカカンザイシロアリの場合、周囲にも生息することがあるため、外部侵入も考えられます。そのため、定期的な調査と駆除が必要です。

アメリカカンザイシロアリの場合、極めて少数でコロニーを形成することがあります。そのため、そのコロニーの場所を特定し、ピンポイントで駆除することが重要です。

一昨年から薬剤を泡で注入する方法で駆除処理を行っています。アメリカカンザイシロアリの糞を探し、脱糞孔を見つけて、非破壊シロアリ探知機でシロアリの生息場所を特定します。そこへ薬剤を泡状に注入して駆除します。

このようにアメリカカンザイシロアリはピンポイントで対処する必要があります。無暗に穿孔注入されている例を見ますが、これでは薬剤を大量に使うだけで、非効率的であり、安全性に関するリスクは向上するばかりです。

アメリカカンザイシロアリの駆除にマニュアルはありません。シロアリの生息するピンポイントに薬剤を注入すれば良いのですが、言うは易しで実際に行ってみればこの難しさがわかると思います。安易に考えられ、経験のないシロアリ防除業者が施工を行った結果、不十分な対応でクレームとなる場合がありますので、ご注意下さい。

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2008年11月26日 (水)

温度に敏感

Reti006 季節に進行に伴い、シロアリの動きも鈍くなってきました。しかし、飼育ゲージ内のヤマトシロアリは面白い動きをします。

この時期は暖房が入りますが、暖房を入れる前は動きが緩慢であったヤマトシロアリも、暖房が入ってある程度の室温になると活発に活動します。

ヤマトシロアリも昆虫なので気温に敏感です。屋外では気温も随分下がってきたので、地中に潜り活動が鈍くなっていきます。

家屋内に入ったシロアリは、暖かい場所で活動します。過去の経験ですが、2月の埼玉県で大雪の日ですが、冷蔵庫の裏で非破壊シロアリ探知機で反応した例があります。冬であっても常にある程度の温度が確保できる場所では活動するようです。

同様に基礎外断熱の住宅では真冬であっても活動します。エアサイクルによって建物全体が冬でも暖かく、特に基礎外断熱内はシロアリにとって年中快適な環境です。そのため、きちんとシロアリ対策をしておかないと、極めて短期間にシロアリの被害が広がるので注意が必要です。

建物の構造が進化し、暖かい建物が増えてきました。床断熱などもその一つでしょう。そのおかげで本来冬に活動休止するはずの昆虫が年中活動するようになってきました。それだけにきちんと対策をすることが重要でしょう。とはいえ、薬剤の大量散布に頼るのではなく、IPMによって総合的に対策を立てることが重要でしょう。

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2008年11月19日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-36

Kanzai037 アメリカカンザイシロアリの飼育ケース内では、定期的に清掃(糞の掃除)を行い、水を与えています。

今回、随分と水が少なくっていたのでしょうか、水を与えるとすぐに職蟻(擬職蟻)が出てきて、水を飲んでいます。

カンザイと名前がついているので、乾燥した木材に生息できますが、水が要らない訳ではありません。昆虫である以上、水は必須成分なのです。

新しい木を入れるとすぐに孔を開けて内部に穿孔します。元々の木は内部で増えすぎて、新しい木に引越ししているのでしょうか?それにしても確実に増えますので、やはり駆除の難しいシロアリであることに間違いはありませんね。

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2008年10月15日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-35

Kanzai036 久しぶりにアメリカカンザイシロアリの飼育ケースからの報告です。この飼育ケース内では羽アリがどの時期に出るかを調べています。今月、有翅虫の翅が落ちているのを確認しました。

昨年は年4回(3月、6月、8月、12月)に対して、今年はこれで4回(1月、4月、8月、10月)と今月は前年と異なる時期となりました。私が対策をしているアメリカカンザイシロアリの現場でも、羽アリの出るシーズンは一定ではありません。

アメリカカンザイシロアリの生態について記載されている文献やWEBがありますが、実はまだまだ生態が知られていません。観察すると記載とちがうことが非常に多く、羽アリの発生時期についても多くの資料では4~9月が多いのですが、実際には年中発生するというのが、飼育ケースでもアメリカカンザイシロアリの現場でも確認されます。

アメリカカンザイシロアリの場合、生態が他のシロアリと比べて特殊です。安易に薬剤で対処するのではなく、生態からよく考えて処理する必要があります。安易に処理すると、生息域を広げてしまい、家屋内の被害を拡大させますので十分注意しましょう。

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2008年10月 4日 (土)

季節の進行

Copt010 写真はイエシロアリの飼育している水槽です。

気温が高い時期には壁面があっという間に蟻道で覆い尽くされてしまいます。上部まで上がるのを防止するため、ほとんど毎日蟻道を壊さなければなりません。

しかし、季節も進行したことで蟻道をつくる速度が遅くなってきました。そのため壊すのも1日おきでよくなっています。

シロアリは観察すればするほど色々な発見をもたらせてくれます。生態を知れば知るほどシロアリは難しい昆虫です。だからシロアリ駆除は難しく、薬剤を撒いただけで駆除できない事例が多いのです。

薬剤を撒けばシロアリは駆除できるものではありません。『自分でできるシロアリ駆除』なるものがありますが、シロアリ駆除の難しさを冒涜しているようにしか思えません。

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2008年9月 3日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-34

Kanzai035 アメリカカンザイシロアリの飼育ケースからの1枚です。

アメリカカンザイシロアリは常に木の中でしか活動しないとお考えの方もおられると思いますが、決してそうではありません。

飼育中にアメリカカンザイシロアリを見るケースとして多いのは、水を与えてた後です。乾燥した木材中で生活するとはいえ、彼らも昆虫であるため水は必須成分です。乾燥しやすい飼育ゲージ内では、定期的に水を与えます。水を与えてすぐに出てくるのではなく、少ししてから木材の湿った部分から、水を吸い取る行動をとります。

こうした行動が今後の駆除の参考にならないかと考えていますが、なかなか良いアイディアが浮かびません。どなたか良い知恵をお借りできませんか?

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2008年8月21日 (木)

アメリカカンザイシロアリ-33

Kanzai034 久しぶりにアメリカカンザイシロアリの飼育ケースからの報告です。

この飼育ケース内では羽アリがどの時期に出るかを調べています。

昨年は年4回(3月、6月、8月、12月)に対して、今年はこれで3回(1月、4月、8月)と今月は前年と同じ時期となりました。私が対策をしているアメリカカンザイシロアリの現場でも、羽アリの出るシーズンは一定ではありません。

アメリカカンザイシロアリの生態はまだまだ知られていないのが現状で、アメリカカンザイシロアリの被害現場すら見たことの無いシロアリ防除業者がほとんどです。

こうした知識も経験もない業者に施工されてしまうと、家中薬剤をばらまくかのような処理がされ、挙句の果て被害や羽アリの発生が止まらなくなりますので注意しましょう。

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2008年8月 5日 (火)

順調

Copt009 先日、那智勝浦から持ち帰ったイエシロアリの巣が安定してきました。

餌木を置くとあっという間に蟻道を這わせます。数日後、餌木を確認すると幼虫も元気に活動しています。

実験するため職蟻を採取するにはまだ早いため、もう少し先の予定です。と言っても今はまだ現場が忙しすぎて実験する余裕がありません。

現場で床下に潜っている最中に、行ってみたい実験などが浮かびます。秋のシーズンには、試行錯誤しながら実験を行う予定です。

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2008年7月25日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-32

Kanzai033 羽アリが翅を落とした落翅虫を飼育している飼育ケース内の様子です。

2006年11月から落翅虫を集めて飼育していますが、今回初めて職蟻(アメリカカンザイシロアリの場合は擬職蟻)が確認されました。大小合わせて6匹が確認されました。

どうやら一番始めに木の中へ入り込んだ落翅虫が産卵したものと考えられます。つがいで侵入したのではなく、つがいとなりかけていた落翅虫でした。結局1匹だけが木材内部へ潜り込んだのですが、無事に産卵したようです。

もしかしたら、ヤマトシロアリのように単為生殖(雌だけで産卵)するのかもしれませんね。いずれにしても飼育は順調なようです。

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2008年7月12日 (土)

アメリカカンザイシロアリ-31

Kanzai032 久しぶりにアメリカカンザイシロアリの観察日記です。落翅虫だけを集めて飼育しているケースでの出来事です。

どうやら中で落翅虫が死んだようです。ヤマトシロアリやイエシロアリの場合、共食いすることが知られていますが、今回は死骸を外へ押し出されたようです。

そういえば現場で死骸を見たことがありますが、落翅虫も見たことがあります。もしかしたら中で死んだ楽翅虫が押し出されたのかもしれませんね。

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2008年6月27日 (金)

イエシロアリの巣

Nest01 飼育していたイエシロアリが実験で使いすぎてとうとう終わりを迎えたことから、新たなイエシロアリの巣を採取するため、和歌山県那智勝浦市までお伺いしました。

シロアリフォーラムのメンバーであるオヤシロアリ技研の尾屋さんのご協力で、巣の採取を行いました。

活動範囲は広範囲に広がっていました。尾屋さんの見立てでは、巣は1階押入れの天井と2階畳の間にあると考えられました。

無事に1階天井と2階床下と一緒に切り取りました。しばらく放置していると、巣の中から逃げ出そうとしている女王が確認できました。またしばらくして見たところ、再び巣の内部へ戻っている姿が観察されました。

今度は大切に飼育しながら、実験に使い過ぎないようにしたいと思います。

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2008年6月19日 (木)

ターマイトボール

Egg01 右の写真はシロアリフォーラムのメンバーであるオヤシロアリ技研(和歌山県那智勝浦町)の尾屋さんから頂いたものです。

写真はヤマトシロアリの卵で、茶色に見える球状のものはターマイトボールと呼ばれるシロアリの卵に擬態する菌類です。

シロアリ技術者と呼ばれる方や勉強熱心なシロアリ防除業者さんであれば、ほとんどの方がご存知です。岡山大学の松浦先生らのグループが研究されています。

逆にターマイトボールを知らないシロアリ業者さんは不勉強であると言っても過言ではありません。シロアリ業者さんの善し悪しの判断にお使い頂いてはどうでしょう。

ちなみにこの写真を撮影された尾屋さんの本業は畳屋さんです。畳を入れ替える際、シロアリと遭遇するうちに、シロアリ駆除にも携わるようになったそうです。その後、東海白蟻研究所の星野さんや岡崎シロアリ技研の神谷さんのシロアリ駆除に同行し、技術を習得されました。僅か数年でイエシロアリの巣を見つけ、掘り出すまでのシロアリ技術者になられた方です。

尾屋さんを見ていると、シロアリ駆除は経験年数でないことがよくわかります。重要なのはシロアリに対する情熱で、私も見習いたいと思います。

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2008年6月16日 (月)

排出行動

Kanzai031 調査や駆除で忙しく事務所に居ることが少ないのですが、偶然見かけることができました。

飼育中のアメリカカンザイシロアリですが、落翅虫だけを別の飼育ケースに入れて観察しています。既に1年以上経過している落翅虫ですが、久しぶりに観察されました。

そろそろ木材内部の空洞部に糞がたまってきたのでしょう。閉じてあった侵入孔の蓋を空けて、糞をせっせと顎で咥えて排出しています。

この木材には少なくとも4匹の落翅虫が入っている筈ですが、産卵をしているのでしょうか?それともそれぞれが活動しているのでしょうか?継続して観察して行きたいと思います。

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2008年6月 9日 (月)

産卵

Laying01 飼育中のヤマトシロアリで産卵が確認されました。

この飼育中のヤマトシロアリは、GW中に羽アリが出てそのまま放置したところ、翅を落とした落翅虫が仲間の職蟻の世話を受けながら産卵始めました。

これが落翅虫だけで産卵した場合、落翅虫は全ての世話を自分でしなければなりませんが、仲間がいれば写真のようにグルーミングもして貰えます。

これを見ると羽アリは全てが屋外に飛んでいく訳ではなく、一部は元の生息場所で翅を落とし、産卵するケースもあるということです。

透明な容器で飼育しているので、よく観察できますが、普通に明るいところで飼育しています。光を嫌うことなく、彼らは普通に生活しています。

『シロアリは明るいところを嫌う』と書いてあるWEBをよく見かけます。シロアリを飼育すれば明るさは関係ないことはすぐにわかる筈なので、シロアリを飼育・観察したことがないと言えます。シロアリの生態をよく知らないから薬剤の大量散布に頼るのです。

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2008年5月16日 (金)

ネバダオオシロアリ(6)

Nebada006 久しぶりのシロアリ飼育日記です。

群飛のあったネバダオオシロアリの有翅虫の多くは落翅虫となって活動しています。写真の茶色のが落翅虫です。

どうやらネバダオオシロアリは他のシロアリと比べると落翅虫となって生き延びる確率が高いようです。

やがてこの落翅虫は産卵を始めるでしょう。昨年も一時期観察されましたが、卵を環境のよいところへ移動させます。生態観察するのに持ってこいのシロアリです。

気温も上がり活動が更に活発になってきました。また面白い生態がわかりましたらご紹介します。

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2008年5月 4日 (日)

アメリカカンザイシロアリ-30

Kanzai030 飼育しているアメリカカンザイシロアリに、先月末やっと今年2回目の羽アリが確認されました。

昨年は年4回(3月、6月、8月、12月)に対して、今年は2回(1月、4月)と全く不定期です。私が対策をしているアメリカカンザイシロアリの現場でも、羽アリの出るシーズンは一定ではありません。

但し、この時期に出るとヤマトシロアリの羽アリと間違えるケースがあるので注意が必要です。シロアリ防除業者の中には、アメリカカンザイシロアリに関する知識が皆無なので、これもまた注意が必要です。

今回出た羽アリは翅を落として、すぐに木部へ潜り込んだようです。潜り込んだ脱糞孔付近に翅が脱ぎ捨てられるように落ちていました。これがアメリカカンザイシロアリの特徴です。しかし、翅があるからと言ってアメリカカンザイシロアリのものとは限りません。翅脈という翅の模様で判定しなければなりませんが経験が必要です。

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2008年4月28日 (月)

時間に忠実

Alate04 阪神間でも『羽アリが出た』とご連絡を頂くようになりました。ご存知の方もおられると思いますが、ヤマトシロアリの有翅虫(羽アリ)は正午前後に出てきます(これを群飛と呼びます)。

羽アリの数にもよりますが、1日しか出なかったり、1週間続いたり色々なパターンがありますが、いずれも1年の間で羽アリの出る時期は、基本的に4月末から5月末しか出ません。

面白いのが正午前後しか出ないという行動です。飼育しているヤマトシロアリも、正午前後は羽アリも翅をバタつかせているのですが、15時を過ぎるころには隠れてしまいます。

写真は飼育ケースの底面から写した様子です。羽アリが木の中へ隠れようとする様子が伺えます。飼育ケースの中でヤマトシロアリを飼うと、密閉度が高いので隠れることなく表面で活動する様子が観察されますが、羽アリは時間帯で活動する場所が変わるようです。

ちなみに羽アリは光のある方向で翅をバタつかせます。どうやら光に向かって飛びたいようです。ヤマトシロアリに走光性(光に集まる性質)はないとされていますが、この現象をどう説明するのでしょうか?

また、飼育ケースで飼うとわかりますが、一時的に強い光を当てれば嫌がりますが、常に光が当っていれば、気にせず活動します。シロアリが光を嫌うという表現は、誇大ではないのでしょうか?

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2008年4月24日 (木)

群飛終了

Nebada006 今年1月から始まったネバダオオシロアリの群飛が終了しました。

ネバダオオシロアリの羽アリは落翅虫となっても、死亡する確率が低く、そのままコロニー内で生息します。

どうやら必ずしも落翅虫同士で交尾する訳ではなく、単為生殖などいろいろなパターンがあるようです。

今回かなりの落翅虫が確認されているので、餌さえきちんと確保できれば爆発的に増えることでしょう。

それにしてもネバダオオシロアリの有翅虫には気をつける必要がありますね。室内に飛ばしてしまったK君、外来種ですので厳重に管理し、最新の注意を図りましょうね!

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2008年4月23日 (水)

ドレスを纏う期間は一瞬

Alate03 飼育中のヤマトシロアリもいよいよ羽化始めました。

一昨日のブログにある通り、ヤマトシロアリの羽アリの体色は黒褐色、胸部が黄色になっているのが一般的です。しかし、羽化直後のヤマトシロアリは体色も白っぽい色をしており、翅も白い状態です。

この状態から数時間かけて体色が変わります。そして気温や湿度などを加味しながら、群飛(スウォーム)のタイミングを伺います。早ければ数日中に、遅くても2週間後には群飛を迎えます。

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2008年4月15日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-29

Kanzai029 アメリカカンザイシロアリの落翅虫(羽を落とした羽アリ)を小分けして既に1年が経過しました。

非破壊シロアリ探知機『ターマトラック』で生息を確認すると、バーグラフに反応が出て生息していることが確認できます。

写真にもある木片では4頭の落翅虫が侵入して行きました。その割にはあまり糞が確認されません。

一方、小さな木片には1頭の落翅虫が侵入しましたが、糞の量が多く確認されています。

もしかしたら、大きな木片から小さな木片へ移動しているかもしれませんね。今後も観察を続けて行きたいと思います。

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2008年3月30日 (日)

アメリカカンザイシロアリ-28

Kanzai028 飼育しているアメリカカンザイシロアリは定期的に糞を出しています。よく観察していると、糞をくわえた職蟻が脱糞孔から落としている様子が確認されます。

前回1月に羽アリが確認されて以降、確認されていません。昨年は3月に羽アリが確認されていますが、今年はまだ春先の羽アリが出てきません。

アメリカカンザイシロアリの羽アリはいつ出るかわかりません。定期的に観察を続けたいと思います。

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2008年3月27日 (木)

アメリカカンザイシロアリ-27

Kanzai027 西宮市内で採取したアメリカカンザイシロアリの兵蟻及び職蟻が死亡しました。このブログや阪神ターマイトラボのWebでも登場したアメリカカンザイシロアリです。

死亡の原因はいろいろあると考えられますが、残りの職蟻が元気なことから、どうやら水不足ではないかと考えられます。仕事が立て込んでいて世話ができていなかったようです。残りの1匹も弱っていましたが、水を与えると早速飲みに来て、その後元気になりました。

カンザイ(乾材)の名前から水がなくても生活ができると思われがちですが、彼らも昆虫であり水は必須成分なのです。このブログをご覧頂いている方は既にご存知でしょう。ご存知でない方はバックナンバーをご確認下さい。

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2008年2月13日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-26

Kanzai026 西宮市内で採取したアメリカカンザイシロアリは今日も元気に活動しています。室内とはいえ、夜間無人になるので10度を切る室温となります。気温の上がる小屋裏で生息したりするので、対応できる温度域はかなり広いようです。

冬場は乾燥するため、アメリカカンザイシロアリの水管理は結構気を使います。写真は久しぶりに水を与えたところ、直ぐにやってきて水を飲む様子です。

カンザイ(乾材)と名前がついているからと言って水管理をおろそかにしてはいけません。生き物ですから、水は必須成分なのです。

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2008年2月 8日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-25

Kanzai025 ある同業者さんから『冬場のアメリカカンザイシロアリは活性が落ちるのですか?』とお問合せを頂きました。

結論から言うとあまり気温に左右されず活発に動くようです。右の写真は最近撮影したものですが、アメリカカンザイシロアリの職蟻が脱糞孔から出入りしている様子です。この後、観察を続けると大量の糞を外へ運び出していました。内部の空隙に糞が溜まってきたのでしょう。

このブログを見て頂いている方はよくご存知だと思いますが、アメリカカンザイシロアリの群飛は一定していません。これらを加味すると、彼らは年中活動していると言えるでしょう。

現場でも遭遇したことがありますが、アメリカカンザイシロアリは結構屋外へ出てくる場合があります。この辺りがヤマトシロアリと異なるところで、シロアリと名前はついていますが、全く別の生き物として捉えなければ対策は難しいでしょうね。

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2008年2月 6日 (水)

ネバダオオシロアリ(5)

Nebada005_2 羽アリはニンフと呼ばれる階級のシロアリから分化します。

ニンフが必ず羽アリになるという訳ではなく、何かきっかけによって羽アリになります。

今回の群飛では羽化直後の真っ白な羽アリが確認されました。

羽化直後は他の昆虫と同様に外骨格ができていませんのでほとんど動けません。自然界でこの現象がおきると、目立つこともあり殆どがこの状態の時、外敵に襲われてしまいます。

実験室では外敵に襲われることがありませんので、殆どが落翅虫になります。彼らにとって外敵が最大の敵です。その最大の外敵は人間かもしれませんね。

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2008年2月 5日 (火)

ネバダオオシロアリ(4)

Nebada004 昨日の立春に始まりました。ネバダオオシロアリの群飛です。

室内で飼育しており、温度管理されていることから少し早めに出たのでしょうか、ネバダオオシロアリの群飛が始まりました。

どうやら温度以外にも群飛の原因があるようです。と言うのもあまりにも放置しすぎて餌となる木の食害が進み過ぎたようです。

羽アリは子孫繁栄のために出るとされていますが、このコロニーでは一昨年、昨年と群飛していません。昨年前半までは餌の木がしっかりあったのですが、後半には餌が少なくなっていました。

羽アリを出す目的で餌木の投入をやめたところ、大量に羽アリが発生したのです。羽アリは子孫繁栄だけでなく、コロニーに対する餌の量が少なくなった場合、コロニーを維持するため生息数を調整するために羽アリを出すと考えています。

まだまだ寒い日は続いていますが、春は確実に近づいているんですね。

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2008年1月16日 (水)

ネバダオオシロアリ(3)

Nebada003 海外から持ち込まれたシロアリにネバダオオシロアリがあります。現在は兵庫県の一部の山中に生息が確認されています。

このシロアリの特徴は大きな体が特徴ですが、寒さに対して強いという特徴があります。

日本のほぼ全土に生息するヤマトシロアリでも、冬期は活動が低下してあまり動かなくなります。当社で飼育しているヤマトシロアリも木の中に潜り込んでしまい殆ど見掛けることはありません。

ネバダオオシロアリは気温の下がる朝方には木の中へ潜り込んでいますが、気温の上がる日中には活発に活動しています。寒さに比較的強い種類と言えます。

外来種であり、今後家屋への被害も想定されますので、生息域を拡散させないことが重要でしょう。

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2008年1月 9日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-24

Kanzai024 昨日に引き続きアメリカカンザイシロアリの飼育ケース内で落翅虫を確認しました。

本日採取された落翅虫についても観察用ケースへ移しました。昨日も前日採取された落翅虫を移しましたが、どうやら木の中へ潜り込んだようです。

今日採取された落翅虫についても観察していると、1時間もしないうちに木の中へ潜り込んでいきました。

木の中へ潜り込むのに何日も要した落翅虫もいれば、今回のように1時間以内に潜り込む落翅虫もいて、結構個性があるものなのですね。

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2008年1月 8日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-23

Kanzai023_2 昨日、アメリカカンザイシロアリの飼育ケースを確認すると、落翅虫が確認されました。今年最初の群飛です。

前回確認されたのが先月中旬で、その前後群飛は確認されませんでした。

今回もここ数日確認しましたが、どうやらこの1匹のみです。

落翅虫はその都度隔離して飼育していますが、半数程度は木の中に潜り込み生息します。

ヤマトシロアリなどではほとんどが死んでしまいますが、アメリカカンザイシロアリではかなりの確率で生き延びるものと考えられます。これが原因でアメリカカンザイシロアリの完全駆除は難しく、被害がずるずると長引くものではないかと考えられます。

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2007年12月25日 (火)

糞掃除

Cleaning01 アメリカカンザイシロアリを飼育している容器内の掃除を行いました。

3ヶ月毎に掃除をしていますが、あっという間に砂状の糞がたまります。掃除することで糞の排出速度がわかります。

糞の排出については、前脚でするのか後脚でするのか意見が分かれていました。私の見た排出孔では、数珠状の触角が見え隠れしながら糞が排出されていましたので、どうやら前脚または口器で排出しているようです。但し、絶対前脚であると言い切れません。どなたか後脚で糞を排出されているのを見た方がおられましたらご連絡下さい。

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2007年12月18日 (火)

保温

Breeding01 朝の寒さも進んできた今日この頃ですが、飼育しているイエシロアリのケースも保温を始めました。

飼育ケース内に温度計を入れて管理していますが、さすがに朝方は飼育ケース内の温度が下がってきました。飼育ケースをアンカで暖める方式で、ケース内の温度が下がり過ぎず、上がり過ぎず調節しています。

本来はゲージで囲み、ゲージ全てを温調すれば良いのでしょうが、費用がかかり過ぎるためこのような方式となっています。

今年もこの方法で冬を乗り越させてあげたいと思います。

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2007年12月17日 (月)

アメリカカンザイシロアリ-22

Kanzai022 先日、大きな飼育ケースで飼っているアメリカカンザイシロアリの羽アリを確認しました。

どうやら脱出孔にひっかかったまま死んでしまったようです。今回の群飛は翅の数からすると、この死んだ羽アリ以外に1頭だけだったようです。

これでこの飼育ケース内で確認された羽アリは年間4回目(3月、6月、8月、12月)となりました。昨年と比較しても、群飛時期が一定しているとは言えません。

羽アリは一度に沢山の数が出るため、群れて飛ぶという意味で『群飛』と呼ばれていますが、このようにわずか2頭しか飛んでいない場合は群れて飛ぶとは言えませんね。教科書に書いてある生態とは異なっているので、さらに観察していきたいと思います。

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2007年11月 4日 (日)

アメリカカンザイシロアリ-21

Kanzai021 木に潜り込んだ落翅虫が糞を出し始めて2ヶ月が経過(木に潜り込んでから9ヶ月)しました。

順調に虫糞を排出していたところでふと気付きました。『見えていないところからも糞を出しているのだろうか?』と思い、透明の飼育ケース底面を良く見ると脱糞孔が確認できました。

右の写真が透明ケース底面から撮影した状態です。下の木の上あたりに脱糞孔が確認されます。

写真右側に虫糞が溜まっていますが、この木の側面にも脱糞孔が確認されます。ちなみにこの木は1匹しか入っていません。となると糞は1ヵ所から排出するのではなく、数ヵ所から排出することとなります。

実際の現場では虫糞の存在がアメリカカンザイシロアリの生息の目安となります。しかし、見える側に虫糞がでれば良いのですが、壁の内側に脱糞孔を開けられたときには目安となるものがありません。糞が出なくなったから大丈夫ではなく、非破壊シロアリ探知機やAEセンサーなどの機械的な生息確認が必須ですね。

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2007年10月28日 (日)

アメリカカンザイシロアリ-20

Kanzai020 先日紹介した西宮市内のアメリカカンザイシロアリの生息が確認された巾木を貰って帰りました。

事務所で非破壊シロアリ探知機『ターマトラック』で動きを確認しながら、兵蟻1頭と職蟻2頭を採取しました。

この巾木は長さが1m近くあり、被害も多かったのですがわずか3頭しか生息していません。お施主さまが処理された殺虫スプレーで殆どが死んだのでしょうが、どうやらこの3頭が生き残ったようです。

これらも飼育を続けて観察して行きたいと思います。

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2007年10月 8日 (月)

アメリカカンザイシロアリ-19

Kanzai019 8月に群飛したアメリカカンザイシロアリが無事に落翅虫となったことから、落翅虫を飼育しているケースは移しました。

当初1ヶ月程は元気に動き回っていたのですが、残念ながら死んでしまいました(写真は元気に動き回っていた頃の様子です)。アメリカカンザイシロアリの落翅虫は他のシロアリに比べて生存率が極めて高いのに残念です。

結局、この8月の群飛はこの1匹だけで、6月、8月と1匹づつが続きました。アメリカカンザイシロアリは年中群飛するので、頻繁な観察が必要です。

そういえば以前、実際の家屋で真冬の2月に群飛がありました。書籍では群飛時期が4月~9月と記載されている場合が多いようですが、あまり関係ないと思われますのでご注意下さい。

アメリカカンザイシロアリの羽アリ(有翅虫)ではないかとご不安な方は、死骸を阪神ターマイトラボまでご相談下さい。地域に関係なくご相談に応じます。

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2007年8月30日 (木)

アメリカカンザイシロアリ-18

Kanzai018 定期的に水を与えているアメリカカンザイシロアリの飼育ケースで見つけました。アメリカカンザイシロアリの落翅虫です。

1週間前に水を与えた際にはいなかったのでここ数日に羽アリとしてでたのでしょう。他にもでているのか調べてみるといません。落ちた翅の数を数えるとどうやらこの1匹だったようです。

ここまでに群飛活動は前年11月、本年3月、本年6月です。全く脈絡なく羽アリはでるようですね。

ちなみに本年6月は1匹だけでした。今回は何匹でるか観察を続けたいと思います。

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2007年8月16日 (木)

アメリカカンザイシロアリ-17

Kanzai017 もう一方の木に潜り込んだ2頭のアメリカカンザイシロアリの落翅虫は現在どうなっているのでしょうか?

1頭目(アメリカカンザイシロアリ-4)は2月中旬に木の中へ入り、もう1頭(アメリカカンザイシロアリ-14)は5月下旬に木の中へ入りました。

あれから糞も出さないので非破壊シロアリ探知機『ターマトラック』で確認してみました。写真の通り本体のディスプレーにバーグラフが反応しています。

なんとか元気にしているようですね。この木には2頭入っているので営巣していれば楽しみなんですけどね。

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2007年8月14日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-16

Kanzai016 落翅虫となり木に穴を開けたアメリカカンザイシロアリが木の中で生活をし始めておよそ7ヶ月経過して今回初めて砂状の糞が観察されました。

この落翅虫はアメリカカンザイシロアリ-2で紹介したうちの1頭です。結局、1頭で木の中へ入って生活しているようです。

アメリカカンザイシロアリの糞を現場で見られた方ならよくわかると思いますが、糞の中に色の濃いものが混ざっていません。他の場合もこの傾向があるようで、木の中で生活を始めて間もないころは色の濃い糞は出ないのかもしれませんね。

ちなみに、なぜ色の濃い糞がでるのかまだはっきりとわかっていません。というのもシロアリの研究者は少なく、未知の部分が多く、特にアメリカカンザイシロアリは外来種でまだまだ生息数も少ないことから研究が進んでしません。

今後も防除に役立てられるような生態観察を続けて行きたいと思います。

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2007年7月21日 (土)

便利な道具

Observation01 先日、知り合いの防除業者さんから『どうやってシロアリの写真を撮っているんですか?』、『どんな道具を使っているんですか?』と聞かれましたのでご紹介します。

右の写真にある通り、下からの照明にはカメラフィルムのネガを見るためのランプを使っています。実際に写真をとる場合には10倍のレンズを使い、上からは蛍光灯を照らしてデジタルカメラで撮影しています。

実体顕微鏡という少し高い機械もありますが、これで全く遜色のない写真が取れますよ。一度お試し下さい。

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2007年7月18日 (水)

活性高過ぎ

ここのところ仕事が忙しかったため、イエシロアリの飼育水槽をほったらかしにしていたのですが、大変なことに!

気が付いたときにはガラス水槽の内側が全面蟻土で覆い尽くされてお り、もう少しで防湿シートを突き破る寸前でした。餌木も食べ尽くされ、そこいら中に空中蟻土がいっぱい上げられていました。

どうやら水不足で、壁内につく結露水を求めて蟻土を上げた様子でした。たまには世話をしないといけないですね(^_^;)

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2007年6月22日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-15

Kanzai015 大きな飼育箱のアメリカカンザイシロアリに翅が落ちており、よく見ると死骸が!

2~3日おきに確認するので、数日前に羽アリが出た様子です。しかし、よく見ると死骸や翅の数からすると1匹だけです。

それから観察していたのですが、羽アリはでませんでした。

およそ10日ほど前の出来事ですが、年間に羽アリのでる回数は決まっていないのでしょうか?これで1年間に4回目です。しかも1匹しか出ないとなると、家屋では気付かないでしょう。やはりアメリカカンザイシロアリの生息の決め手は砂状の糞になるのでしょうね。

アメリカカンザイシロアリはある程度生息地区が限られています。その地域の方は普段からの注意が大切です。特に砂状の糞には十分注意をしましょう。

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2007年6月 4日 (月)

全滅

群飛した羽アリを飼い始めましたが、結局全滅してしまいました。

ヤマトシロアリを飼育されたことのあるかたはご存知でしょうが、職蟻20~30頭いればそのうち職蟻が生殖虫となり新たに卵を産み始め、知らぬ間に増えていきます。

羽アリの行動を見ていると、翅を落とすことのできた落翅虫となれたのはわずか、残りは翅を残したまま息絶えました。落翅虫も結局は死んでしまいました。これはきっと自然界でも同じで生き残れるのはわずかでしょう。

落翅虫数頭を他のコロニーへ混ぜてみました。落翅虫は攻撃されることなく木の中へもぐっていきました。この落翅虫は現在どうなっているのでしょうか?一度コロニーをばらしてみようと思います。

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2007年5月24日 (木)

アメリカカンザイシロアリ-14

Kanzai014 穴を開けたいのか、開けたくないのかわからない落翅虫でしたが、やっと穴を開けました。

落翅虫となってからおよそ5ヶ月。とは言え実は前に穴を開けて入った落翅虫の空洞に上手く穴が開いた状態です。

入ったついでに中にあった糞を大量に放出しています。

この木は米松で、サイズが1cm×4cm×8cmです。この小さな木の中に2匹の落翅虫が入ったことになります。

中で仲良く生活できるのでしょうか?今後が楽しみです。しかし、殆ど外には出てくれないので今後の観察は難しいかもしれませんね。

時々非破壊シロアリ探知機『ターマトラック』で、元気にしているかどうか確認することにしましょう。

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2007年5月19日 (土)

アメリカカンザイシロアリ-13

Kanzai013 しぶりのシロアリ飼育日記です。

アメリカカンザイシロアリのその後ですが、落翅虫となってから4ヶ月が経過しました。木の中へ潜ってしまったアメリカカンザイシロアリは出てこなくなりましたが、外でウロウロしていた落翅虫は突然穴を開け始めました。

ちょっと見えにくいのですが、先に入った落翅虫が開けた穴の横に穴を開けています。

しかし、のんびりとしたものでちょっと開けては休憩しの繰り返しです。

それにしても落翅虫となって4ヶ月。なんで今頃開け始めるのでしょうか?

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2007年5月 9日 (水)

羽アリの飼育

Copt006 一昨日捕まえた羽アリを飼い始めました。

実は羽アリは非常に弱く、殆どが死んでしまいます。

特に自然界では外敵が多いので、より生き延びることは難しいようです。

ヤマトシロアリを飼育しているケースにも入れて見ましたが、喧嘩せず仲良くしているようです。こちらは長生きしそうです。

上手く営巣してくれるといいんですがねぇ~

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2007年5月 5日 (土)

ネバダオオシロアリ(2)

Nebada002 このところ現場へ出向くケースが多いためシロアリ駆除日記ばかりだったので、久しぶりにシロアリ飼育日記です。

ネバダオオシロアリはイエシロアリやヤマトシロアリと比べて大きな種類であるため、とても観察しやすい種類のシロアリです。以前にも書きましたが兵庫県川西市の山林の一部にしか生息していない種類で、家屋への被害はまだ報告されていません。

ネバダオオシロアリは臆病なシロアリではなく、いつでも外で活動しています。そのため、いろいろな写真が撮れます。

今日は、職蟻が兵蟻になる前の白兵蟻(前兵蟻)の写真が撮れました。写真左が兵蟻、右が白兵蟻です。よく見ると頭は類白色ですが、ちゃんと大顎がついています。これが最終的に兵蟻になるんですね。

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2007年4月 6日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-12

Kanzai012 相変わらず木に穴を開けずうろうろしているアメリカカンザイシロアリの落翅虫です。以前にもご紹介をしている落翅虫です。

今日の写真は、水を1滴木片に落としました。するとどうでしょうこのアメリカカンザイシロアリの落翅虫が水を飲みに来ました。結構長時間ガブ飲みしていました。

彼らも昆虫である以上水は必要です。アメリカカンザイシロアリは水を嫌い、空気中の水を利用するという記述が見られます。しかし、現場での被害を見てみると、垂木や鼻かくし、戸袋などでも被害が見受けられます。水を嫌うという表現は如何なものでしょうか。

最近、このブログでの画像を無断使用している報告がありました。使用したい場合は、阪神ターマイトラボのWebからお問合せ下さい。

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2007年3月30日 (金)

アメリカカンザイシロアリ-11

Kanzai011 アメリカカンザイシロアリが穴から這い出てきて5日目には、また蓋をしてしまいました。

穴のまわりには糞がだいぶ増えました。穴をよく観察すると微妙な穴が開いています。きっと、糞の排出孔として再利用するのでしょうね。

穴を防ぐのはどういう意味があるのでしょうか?外敵から身を守るためというのは、容易に考えられますが、他に意味があるのでしょうか?今後も観察を続けたいと思います。

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2007年3月28日 (水)

ネバダオオシロアリ

Nebada001_1 右の写真はネバダオオシロアリです。

日本では兵庫県川西市の山林のごく一部しか生息していないと言われています。

もちろん外来種ですが、日本に生息しているシロアリとは全く性格が異なります。

・体長が非常に大きく、食害速度が大きい

・光を嫌わず、乾燥にも比較的強く、低温でもよく活動する

現在は家屋への被害報告されていませんが、家屋へ侵入する可能性も十分考えられます。山林から一般家屋へ被害が広がった場合やむを得ませんが、一部のシロアリ業者の飼育虫が一般家屋へ広がることだけは絶対に避けなければなりません。

私も厳重に注意をしますが、ネバダオオシロアリを飼育している方も絶対に拡散しないよう注意して下さい。

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2007年3月21日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-10

Kanzai010_1 アメリカカンザイシロアリが穴から糞を排出し始めました。

写真の下部にある米俵状のものがアメリカカンザイシロアリの糞です。

大顎で糞を挟んで排出しています。内部の空間に糞がたまってきたのでしょうか?木粉の量もかなり増えてきました。きっと、このアメリカカンザイシロアリはマイホームをリフォームしているのでしょうね。

この後はどうなるのでしょう。どんどん楽しみになってきました。

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2007年3月15日 (木)

アメリカカンザイシロアリ-9

Kanzai009_1 アメリカカンザイシロアリを飼っている容器内である変化に気づきました。

右の写真の通り、翅が落とされていました。落翅虫を探しましたが、見つかりませんでした。すでに隙間から木の中へ潜り込んだのでしょうね。

昨年も3月に羽アリが出ていることから、何か出るための条件があるのでしょうか?続けて羽アリがでると考えられますので、ここ数日は密に観察していきたいと思います。

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2007年3月12日 (月)

アメリカカンザイシロアリ-8

Kanzai008 木の中へ入りこんだアメリカカンザイシロアリが、閉じていた穴を開けて外で活動を始めました。

開けている穴のまわりには木屑がいっぱい積まれています。木の中の部屋を大きくしているのでしょうか?

順調に成長しているようですが、この後はどうなるのでしょうか?ちなみにこのアメリカカンザイシロアリは前回に紹介した落翅虫で、このブログでもよくモデルとなっています。

もう1匹は依然として変化なく、木に潜ったままです。もう1匹は相変わらずうろうろしています。

この後の行動はどう取るのでしょうか?また木の中へ潜るのでしょうか?興味のあるところですね。

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2007年3月 7日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-7

Kanzai007 右の写真は穴を開けないアメリカカンザイシロアリの落翅虫です。

落翅虫となってからすでに3ヶ月が経過しましたが、一向に穴を開ける気配がありません。当初は木と木を平行に僅かな隙間を開けて置いていたところ、木と木の間に身を隠すように活動していました。

少し意地悪をして木と木の隙間をなくすように木を置き直したところ、少しでも身を隠せる隙間を探してウロウロし、一番狭そうな場所に落ち着きました。

一般の家屋では、隙間が多いので身を隠せる隙間が多くあります。このような行動は、外敵から身を守るための行動なのでしょうね。

でも何故この落翅虫は穴を開けないのでしょうか?

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2007年3月 6日 (火)

イエシロアリ

Copt001 今日は二十四節気に一つ、啓蟄(けいちつ)です。

虫たちが冬眠から目覚め、活動する時期と言われています。

右の写真はイエシロアリです。シロアリは冬眠はしませんが、冬の間は巣の中心部へ移動し、極めて僅かな活動しかしていないようです。

私が飼育しているイエシロアリも昨日あたりから巣の外へ出てくるようになりました。

但し、イエシロアリは寒さに弱いため飼育している水槽を部分的に保温していますので、イエシロアリが活動しやすい条件でしょう。

いずれにしても春はそこまでやって来ているということですね。

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2007年3月 5日 (月)

アメリカカンザイシロアリ-6

Kanzai006 アメリカカンザイシロアリの落翅虫がその後どうなったのかご紹介しましょう。

3匹の落翅虫のうち、1匹はアメリカカンザイシロアリ-2で紹介したの写真のうちの1匹で、さっさと穴を開けて木の中へ潜ってしまいました。

潜ったあとの穴はどうなったかというと、右の写真の通り穴を塞いでしまいました。きっと中に空洞をつくって生活しているのでしょう。

またもう1匹は、穴を開け始めてからかなりの長い間(約2ヶ月半)出たり入ったり状態でしたが、同じように穴を塞いでしまいました。今後、どのようになるのか楽しみです。

もう1匹は、あいかわらず外でウロウロするばかりで、一向に穴を開ける気配がありません。木を齧っている様子は確認できますが、穴を開けません。もしかしたら、わざわざ穴を開けなくても、安全で大丈夫なのを知っているのかも知れませんね。

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2007年2月16日 (金)

ヤマトシロアリ

Reti001 今日はヤマトシロアリのご紹介です。

ほぼ日本全土に生息するヤマトシロアリですが、温帯性の昆虫であるため冬はあまり活動しません。わたしの飼育しているヤマトシロアリは、暖房などかけずにできるだけ普通の環境で飼育しています。

春から秋にかけては、水槽の中の木の表面を動き回っていますが、木の表面を殆ど動き回ることはありません。昨日までは、全く見られなかったヤマトシロアリが、右の写真の通り今日から活動を始めていました。まだまだ動きは鈍いのですが、これから気温が上がるに連れて、更に動きが大きくなり、啓蟄(3月6日前後)のころにはかなりの数のシロアリが活動するようになります。

啓蟄という言葉も、昔の人が自然をよく観察したところから生まれてきたのでしょう。私もよく観察をして、いろいろな観察日記をつけて行きたいと思います。

ちなみに、ネバダオオシロアリは年中関係なく活動していますが、イエシロアリはまだまだ動き回る時期ではないようです。

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2007年2月 7日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-5

Kanzai005 アメリカカンザイシロアリの羽アリが出て落翅虫となってから、およそ2ヶ月半が経過しました。

この時期になると木屑の量も増えて、穴を開けた木材中にいる時間が長くなっています。しかし、水を与えるとやっぱり水を飲みにきます。カメラを向けると恥ずかしいのかして、すぐに穴の中に逃げてしまいます。

家屋の中でアメリカカンザイシロアリの落翅虫は、ほぞなどの隙間へもぐりこんでしまいこのような光景をみることは非常にまれだと思います。のんびり穴を開けていると捕食性昆虫(ゴキブリやクモ、アリなど)に捕らえられるでしょう。このアメリカカンザイシロアリはこの空間が安全であることがわかっているのでしょうか?

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2007年2月 5日 (月)

アメリカカンザイシロアリ-4

Kanzai004_1 アメリカカンザイシロアリの羽アリが出て落翅虫となってからおよそ2ヶ月が経過しました。

1/27の日記と同じアメリカカンザイシロアリの落翅虫ですが、穴の深さも随分深くなり、出たり入ったりしているようです。この穴を塞ぐまでにはちょっと時間がかかるようですね。

水を与えると飲みにきます。乾燥した木材を食べますが、やはり水は必要ですね。完全に木へ潜り込んだあとは木の中の水分だけで大丈夫なのでしょうか?今後も観察していきたいと思います。

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2007年1月30日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-3

Kanzai003 前回の写真を見られた方からのお問合せにお答えしたいと思います。

という訳で、アメリカカンザイシロアリが木材侵入時に出る木屑と糞の写真をご紹介します。

写真右側が木屑で、キクイムシなどがでる際の木屑にそっくりです。しかし、キクイムシと比べるとやや粗く、量的には少ないようです。

左側がアメリカカンザイシロアリの糞です。米俵状で縞模様があり、量が少ないと砂粒と間違えてしまいがちです(目盛は1mmの方眼紙)。

アメリカカンザイシロアリの生息地域は徐々に広がってきていますが、局所的に生息しているのが現状です。アメリカカンザイシロアリは広げてはならないのが重要です。このお話しを始めると長くなってしまいますので、またの機会にご紹介したいと思います。

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2007年1月28日 (日)

アメリカカンザイシロアリ-2

Kanzai002_3 11月に出てきたアメリカカンザイシロアリの羽アリを小型容器で飼育を始めました。当初は6頭の羽アリを入れたところ、うち3頭が無事に落翅虫となって活動し始めました(3頭は死亡)。1頭は前日の写真にあるとおり、自ら穴を開け始めました。今日の写真は2頭が穴を開けていますが、積極的に穴を開けているのは1頭で、もう1頭は穴を開けている落翅虫のまわりをウロウロするばかりです。この2頭の今後も観察していきたいと思います。

ちなみに落翅虫が入った直後は、写真のとおり木屑が散らばります。有名なアメリカカンザイシロアリの糞はまだ出ません。

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2007年1月27日 (土)

アメリカカンザイシロアリ

Kanzai001_7 飼育中のアメリカカンザイシロアリについて紹介したいと思います。

写真のアメリカカンザイシロアリは昨年の11月中旬に羽アリとなってでてきました。別の小型容器内へ入れて観察を始めました。写真はおよそ10日間後に撮影したものです。左側に小さな穴がありますが、木材内部へ入っていこうと一生懸命穴を開けようと頑張っている様子です。

このアメリカカンザイシロアリの原産は和歌山県南部で、知り合いの業者さんから譲り頂いたものです。比較的飼育が簡単で、特にこれといった手間も要りません。逆に言えば万が一逃がしてしまうと、繁殖する可能性があるということです。外来種でもあり、絶対に逃さないようにすることが重要です。

シロアリ防除業者の方でアメリカカンザイシロアリを飼育されている業者さんもおられるでしょうが、絶対に屋外へ逃さないようにお願い致します。特にアメリカカンザイシロアリが食害された木を、生息していないと勝手に判断して屋外に放置しないで下さい。わずかな木片であってもアメリカカンザイシロアリが生息している可能性が非常に高いのですから。

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2007年1月18日 (木)

シロアリを飼育する理由(2)

今日は私がシロアリを飼育する理由のもう1つを紹介しましょう。

私のポリシーに『必要最小限量の薬剤で駆除』があります。必要最小限量の薬剤でシロアリを駆除することは、住まわれている方への薬剤暴露を最小限に抑えたいということと、少しでも環境にやさしいことを目的としています。

最小限量の薬剤を使う上で重要な事項の一つに、薬剤の特性があります。シロアリ用薬剤にもそれぞれ特徴があり、その特徴すなわち長所を最大限に発揮させて使うことが最も効果的です。

薬剤メーカーさんも薬剤の特徴を調べる試験をしていますが、多量に散布することを前提に試験を行っている場合や、実施していても公表していない場合が多いようです。

そこで、シロアリを使って自分で試験をしています。そのため、シロアリを飼育しているのです。シロアリを使って自分で試験を行うと、試験に使った薬剤の特徴がわかり、どう使えば効率的に効果が得られるか、こう使えば十分な効果が得られないかがわかります。

こうした実験データをもとにより効率的なシロアリ駆除を行っています。また、これら実験データをシロアリ防除業者向け研修会にフィードバックしています。

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2007年1月15日 (月)

シロアリを飼育する理由(1)

私がシロアリを飼育する理由には2つあります。

今日はその1つをご紹介しましょう。

シロアリを飼育すると、どんなときに活発に餌を食べるのか、どんなときに逃げるのか、などシロアリの動きを見ることが出来ます。シロアリの教科書と呼ばれる書籍が世の中で販売されていますが、そこに書かれている生態の説明は、飼ってみると違うことがよくわかります。同じようにWebに書かれていることも、アレ?っと思うことがあります。

この辺りの教科書と実際のシロアリの動きが異なることは、別の機会にご説明したいと思います。

シロアリ駆除は一般的に沢山の薬剤を用いて、あたかも空爆するようにシロアリのいない所や侵入してきそうにない場所まで散布します。この方法で、比較的高い駆除率が得られるのです(いっぱい薬剤を使ったのに再発することも世間ではありますが・・・^^;)。

しかし、シロアリの動きや生態を理解していれば、必要最小限量の薬剤で駆除したり予防することが可能となります。環境や安全を考えていかなければならない時代だからこそ、生態からみた最適な駆除方法が必要なのです。

また、私はコンサルタントとしての仕事の中に、研修会の講師の仕事があるため、シロアリの本当の動きを調べて、研修会で発表しています。

次回はもう1つの理由について説明しますね (^^♪

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