2019年1月 4日 (金)

気温が下がっても活動中

冬季でも活動しているイエシロアリ 右の写真は飼育中のイエシロアリです。気温の下がったこの時期でも、活動しています。

イエシロアリは温暖な地域に生息するシロアリで、昨日ご紹介したヤマトシロアリよりも寒さに弱いとされています。私の事務所は安普請なため、冬季は温度が下がります。最高最低温度計を置いており、今シーズンの最適温度は5℃です。ちなみに昨シーズンは2℃でした。

イエシロアリは暖かい地域に生息するシロアリで、阪神間では海岸線沿いに生息が確認されています。しかしこれまでの生息実績では、大阪市内はもとより、内陸部でも確認されています。兵庫県内では、かなり標高のある山中に生息が確認されています。海岸線沿いにしか生息しないという思い込みは、非常に危険です。

以前にも経験がありましたが、イエシロアリが活動しているにもかかわらず、先に調査したシロアリ防除業者はヤマトシロアリと判断しました。テレビなどのメディアでCMしているシロアリ防除業者もあれば、老舗と呼ばれるシロアリ防除業者ですら見間違えました。如何にシロアリのことを勉強していないかがよくわかります。これらシロアリ防除業者にしてみれば、薬剤を撒くことが仕事であって、シロアリの種類や見分けること、生態など必要ないのでしょう。

シロアリを飼育観察すれば、いろいろな生態が見えてきます。その生態の中には、シロアリ駆除につながるヒントがあります。シロアリを飼育していないシロアリ防除業者は、このことに気付いていないのでしょうね。

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2019年1月 3日 (木)

ニンフの活動

集まっているニンフ 右の写真は、京都市内の物件から採取したヤマトシロアリの様子です。冬季になっても、活動が確認されています。

写真をよく見るとわかるのですが、圧倒的にニンフの数が優勢です。ニンフは羽アリになるため早めに行動しているのかと勘ぐってしまいますが、実際のところわかりません。人はついつい生物に法則を求めがちです。しかし生物には傾向や法則性はあっても、法則はありません。別の飼育ケースでは、このようなニンフの集まる現象は確認されていません。

法則があると思い込むことは危険で、ヤマトシロアリは光を嫌うや水を運ぶというのもその実例の一つです。法則に捉われていると、シロアリ動きを勝手な判断をしてしまいがちです。シロアリがどのように動いているかは、シロアリ調査によって判断されるものであり、シロアリだからこのように侵入すると思い込むことほど危険なものはありません。

シロアリの生態は教科書で勉強するものでなく、飼育観察や現場での現象から学ぶものです。これからも飼育観察、現場での精度の高い調査をしたいと思います。

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2018年12月28日 (金)

初冬の発生

初冬に発生したアメリカカンザイシロアリ羽アリ 年末が近づくと大掃除のシーズンとなり、恒例のアメリカカンザイシロアリ飼育ケース内の掃除を行います。

今回、アメリカカンザイシロアリの有翅虫(羽アリ)の死骸や落翅が確認されました。前回の10月末の清掃してますので、それ以降に羽アリが発生したものと考えられました。

文献やホームページなどを見るとアメリカカンザイシロアリの羽アリの発生時期は、6~9月の日中とされていますが、実際は違います。飼育すればわかりますが、ほぼ1年中発生します。実際の現場で2月に小屋裏での発生を実際に確認していますので、季節を限定し発生すると考えるのは間違いです。

シロアリを飼育すると、いろいろなことがわかります。シロアリを飼育したことがないシロアリ防除業者は多数いますが、シロアリのことを知ろうとしないのでしょう。薬剤を撒くだけであれば、シロアリの生態は不必要なのでしょうね。

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2018年12月17日 (月)

光を嫌うシロアリ

シロアリは光を嫌いません 今日は飼育中のヤマトシロアリについて、ご紹介したいと思います。ヤマトシロアリは光を嫌うと記載された書籍や記事、ホームページでの記載をよく見かけます。これは飼育するとわかりますが、密閉された透明容器で飼育すると、光を嫌う様子なく活動します。

シロアリの眼は未発達と言われていますので、光を嫌うというのはナンセンスです。シロアリは光を嫌うのではなく、空気の動きを嫌います。未発達な外骨格(体表面を覆うクチクラ質)は乾燥に弱いため、空気の動きがある場所を嫌います。それに対応するため、蟻道を構築します。シロアリ対策は乾燥することで対応すると主張される方は、残念ながらシロアリの生態をご存じないようです。シロアリは環境に対応する術を知っています。

写真は常に室内に置いてある飼育容器で、常に蛍光灯に晒されていますし、時間帯によっては太陽光もあたります。それでもシロアリは木材の中へ逃げ込むことなく、表面で活動しています。光を嫌うというのは昔の話しであり、それを未だに鵜呑みにしてホームページなどで紹介しているのは、シロアリを飼育観察していない残念なシロアリ防除業者です。このようなシロアリ防除業者にシロアリ調査や対策を依頼するのは、いかがなものでしょうか。それとシロアリ対策として乾燥を挙げているのも、シロアリを知らない証拠なのでご注意ください。

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2018年9月20日 (木)

死滅

死滅したアメリカカンザイシロアリ 右の写真は小型の飼育ケースで飼育しているアメリカカンザイシロアリですが、気がつくと死滅していました。雄雌の1ペアから飼育を始め、丸12年が経過しましたが残念です。

考えられる死因ですが、ダニの発生、薬剤の混入、近親交配による虚弱化、水不足が考えられます。

ダニの発生ですが、死骸等を顕微鏡観察を行いましたが、ダニは確認されませんでした。薬剤ですが、完全に分離させて飼育しているので薬剤が混入することはないと考えられます。近親交配による虚弱化は十分考えられるところですが、個体差間で致死までに至る過程で差が見られると考えられますので、一気に死滅することは考えにくいと考えます。

そうなると給水不足の可能性が高いでしょう。この夏は暑かった上に、業務多忙で飼育観察がやや疎かになったことが原因と考えられます。アメリカカンザイシロアリは木材中の水分で生息するとされていますが、飼育すると一目瞭然、水を与えると飲みにきます。木材中の水分だけで生息するのは、実は困難であると考えます。実際の現場でもアメリカカンザイシロアリ被害箇所の多くは、雨のかかる場所が多いのです。生物である以上、水は必要不可欠なものなのです。

アメリカカンザイシロアリは飼育すればするほど、教科書やインターネットで書かれていること以外の実例をよく見かけます。ちなみにシロアリ技術者と言われている方が、必ずシロアリを飼育しています。逆にシロアリを飼育していないシロアリ防除業者は、薬剤撒き屋と考えて支障はないのではないでしょうか。

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2018年8月23日 (木)

継代飼育

Kanzai236 右の写真は、先日羽アリの発生が確認されたアメリカカンザイシロアリ飼育ケース内の様子です。

この飼育ケースは、12年前に地元西宮市内の被害物件から採取した羽アリのペアから継代飼育しています。今月には、羽アリの発生も確認されました。

写真をよく見て頂くとわかるのですが、右下に若齢幼虫が見えます。順調に、交尾産卵が行われている証拠です。

アメリカカンザイシロアリは、飼育するとよくわかるのですが飼育は非常に簡単で、定期的に水を与えるだけでよいのです。アメリカカンザイシロアリは水が不要と考える方が多いようですが、昆虫が生息していくのには、水は必要不可欠です。通常は木材中の水分を利用していますが、少しでも含水率の高い木材を上手く活用します。雨のよくかかる垂木などはその代表的な食害箇所で、被害の比較的多い場所です。

アメリカカンザイシロアリ駆除の経験が浅いシロアリ防除業者は、室内の被害部ばかりに見がいきがちですが、アメリカカンザイシロアリの生態を考慮すれば調査ポイントは広範囲となるのです。しかも糞(フラス)の堆積ばかり気にしていると、本当のシロアリ被害部を見逃すことが多くなります。

シロアリ調査は、シロアリ被害を見つけるだけではありません。シロアリの生態を考慮し、シロアリがどのように動くのかを想定して、生息範囲を特定することが重要です。生息範囲を特定することで、コロニーの駆除が可能となるのです。当社では、シロアリの飼育観察を通じて生態研究を行い、シロアリを用いた弊社独自の試験方法により薬剤の特性を調べ、シロアリ駆除に活用しています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参考ください。

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2018年3月 2日 (金)

共喰い

死骸を食べるアメリカカンザイシロアリ蟻職蟻 右の写真は飼育中のアメリカカンザイシロアリです。落翅虫の死骸を食べる擬職蟻が確認されています。

死骸を食べる現象は他のシロアリでもよく確認されます。これはシロアリだけでなく、他の昆虫でもよく確認されます。昆虫は脊椎を持たない生物であるため、外骨格で外皮が形成されています。脱皮を繰り返しながら成長していきますが、外骨格はクチクラによって形成されていますが、クチクラの主成分はキチンと呼ばれる多糖類、タンパク質、炭酸カルシウムとなっています。

ここで昆虫にとって鍵となるのはキチンです。キチンは昆虫が死んだあと土に還った際、水溶性キチンとなり植物内へ吸収されます。植物を食害することでキチンを取り込み、脱皮の際に活用されます。場合によっては肉食の昆虫ではキチンを直接採る場合もあります。シロアリは木を食べる昆虫で、肉食性の昆虫ではありません。しかし、脱皮殻や死骸を食べることで、効率的にキチンを摂取しているのです。

シロアリは飼育すると、その生態が見えてきます。ただ薬剤を大量散布するシロアリ防除業者であれば、シロアリの生態など考慮することはありません。マニュアルに従って薬剤を大量散布するだけです。当社ではシロアリの生態や建物の構造を理解した上で、精度の高いシロアリ調査を実施し、より最適なシロアリ対策を提案させて頂きます。シロアリ調査、駆除、対策のお問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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2018年2月26日 (月)

消費速度上昇

活性の上がってきたイエシロアリ 飼育中のイエシロアリは、冬場でも活動しています。

立春を過ぎた2週間程前でも、水取場へのブリッジ内で活動している様子が確認されましたが、雨水を過ぎた頃から活動する数が増え始め、昨日などは動き自体も早くなってきました。

昆虫は変温動物ですが、在来種であるヤマトシロアリは比較的低温でも活動することが知られてきました。一方、南方系の外来種であるイエシロアリは、寒さに弱いと考えられてきました。

飼育室内の温度ですが、今年の最も下がった室温は3℃でした。それでもイエシロアリは寒さに耐えて活動しています。意外と適応能力が高いものと考えられます。

阪神間では海岸線沿いでイエシロアリの生息が確認されていますが、結構内陸部でも確認されています。また、予想だにしない山の中腹部でも生息が確認されています。一般的な常識とされていることを考慮すると、生息できないと考えられている場所です。それでもイエシロアリは活動しており、環境に対応できるだけの能力を有しているのです。

シロアリは飼育することで、色々なことが見えてきます。シロアリを飼育したことがないシロアリ防除業者は、薬剤を撒いて金儲けすることだけしか考えていないのでご注意下さい。

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2018年2月12日 (月)

立春を過ぎたイエシロアリ

冬場でも活動しているイエシロアリ 右の写真は、飼育観察中イエシロアリです。巣では水取場へのブリッジが設置してあるため、シロアリが移動する様子を観察することが可能です。

夏場では、多くのシロアリが水取場へ移動する様子が確認されます。この冬場になると移動する職蟻は僅かとなります。シロアリも生きて行くために必要なエネルギーをとる必要があり、活性の大きく劣る冬場でも活動はしているのです。

冬場にシロアリ駆除処理を行う場合は、これら活性が大きく低下することを考慮する必要があります。シロアリ駆除処理は、年中同じ処理方法でよい訳ではなく、時期によっても処理方法が異なります。それでも原則は同じで、必要最小限の薬剤量で対処するのが当社のスタイルです。シロアリ調査、駆除、対策お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

流行には勝てずインフルエンザB型を罹患し、予定していた仕事は延期となりました。先週後半から異変を感じていましたが、B型なのでそう発熱がなかったことから手当が遅れました。なんとか祝日でも空いている医院にお伺いし、イナビル吸入粉末剤を頂きました。早期対応が重要といつも言っていながら、自分の体調に対して対応が遅れました。自分の体もシロアリ対策も早期対応できるよう努めたいと思います。

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2018年2月11日 (日)

アメリカカンザイシロアリの羽アリ

先日発生が確認されたアメリカカンザイシロアリ羽アリ この寒い時期ですが、飼育中のアメリカカンザイシロアリ飼育ケース中に変化が見られました。有翅虫(羽アリ)の発生が確認されました。

文献や資料、他社のウェブサイトなどでは6~9月に羽アリは発生するとされています。しかし、実際の現場では2月に徘徊する有翅虫(羽アリ)を確認したことがありますし、神戸や西宮の物件では5月に羽アリが発生します。アメリカカンザイシロアリに対して、特定することは実際の現場とは異なるものなのです。

シロアリは飼育観察すると、その生態が見えてきます。生態を理解すると、どのように対処するのが効果的なのかが見えてきます。当社ではシロアリの飼育観察を通じて、効果的にシロアリ駆除方法の開発に努めています。アメリカカンザイシロアリ調査、駆除、対策お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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