2018年3月 2日 (金)

共喰い

死骸を食べるアメリカカンザイシロアリ蟻職蟻 右の写真は飼育中のアメリカカンザイシロアリです。落翅虫の死骸を食べる擬職蟻が確認されています。

死骸を食べる現象は他のシロアリでもよく確認されます。これはシロアリだけでなく、他の昆虫でもよく確認されます。昆虫は脊椎を持たない生物であるため、外骨格で外皮が形成されています。脱皮を繰り返しながら成長していきますが、外骨格はクチクラによって形成されていますが、クチクラの主成分はキチンと呼ばれる多糖類、タンパク質、炭酸カルシウムとなっています。

ここで昆虫にとって鍵となるのはキチンです。キチンは昆虫が死んだあと土に還った際、水溶性キチンとなり植物内へ吸収されます。植物を食害することでキチンを取り込み、脱皮の際に活用されます。場合によっては肉食の昆虫ではキチンを直接採る場合もあります。シロアリは木を食べる昆虫で、肉食性の昆虫ではありません。しかし、脱皮殻や死骸を食べることで、効率的にキチンを摂取しているのです。

シロアリは飼育すると、その生態が見えてきます。ただ薬剤を大量散布するシロアリ防除業者であれば、シロアリの生態など考慮することはありません。マニュアルに従って薬剤を大量散布するだけです。当社ではシロアリの生態や建物の構造を理解した上で、精度の高いシロアリ調査を実施し、より最適なシロアリ対策を提案させて頂きます。シロアリ調査、駆除、対策のお問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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2018年2月26日 (月)

消費速度上昇

活性の上がってきたイエシロアリ 飼育中のイエシロアリは、冬場でも活動しています。

立春を過ぎた2週間程前でも、水取場へのブリッジ内で活動している様子が確認されましたが、雨水を過ぎた頃から活動する数が増え始め、昨日などは動き自体も早くなってきました。

昆虫は変温動物ですが、在来種であるヤマトシロアリは比較的低温でも活動することが知られてきました。一方、南方系の外来種であるイエシロアリは、寒さに弱いと考えられてきました。

飼育室内の温度ですが、今年の最も下がった室温は3℃でした。それでもイエシロアリは寒さに耐えて活動しています。意外と適応能力が高いものと考えられます。

阪神間では海岸線沿いでイエシロアリの生息が確認されていますが、結構内陸部でも確認されています。また、予想だにしない山の中腹部でも生息が確認されています。一般的な常識とされていることを考慮すると、生息できないと考えられている場所です。それでもイエシロアリは活動しており、環境に対応できるだけの能力を有しているのです。

シロアリは飼育することで、色々なことが見えてきます。シロアリを飼育したことがないシロアリ防除業者は、薬剤を撒いて金儲けすることだけしか考えていないのでご注意下さい。

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2018年2月12日 (月)

立春を過ぎたイエシロアリ

冬場でも活動しているイエシロアリ 右の写真は、飼育観察中イエシロアリです。巣では水取場へのブリッジが設置してあるため、シロアリが移動する様子を観察することが可能です。

夏場では、多くのシロアリが水取場へ移動する様子が確認されます。この冬場になると移動する職蟻は僅かとなります。シロアリも生きて行くために必要なエネルギーをとる必要があり、活性の大きく劣る冬場でも活動はしているのです。

冬場にシロアリ駆除処理を行う場合は、これら活性が大きく低下することを考慮する必要があります。シロアリ駆除処理は、年中同じ処理方法でよい訳ではなく、時期によっても処理方法が異なります。それでも原則は同じで、必要最小限の薬剤量で対処するのが当社のスタイルです。シロアリ調査、駆除、対策お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

流行には勝てずインフルエンザB型を罹患し、予定していた仕事は延期となりました。先週後半から異変を感じていましたが、B型なのでそう発熱がなかったことから手当が遅れました。なんとか祝日でも空いている医院にお伺いし、イナビル吸入粉末剤を頂きました。早期対応が重要といつも言っていながら、自分の体調に対して対応が遅れました。自分の体もシロアリ対策も早期対応できるよう努めたいと思います。

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2018年2月11日 (日)

アメリカカンザイシロアリの羽アリ

先日発生が確認されたアメリカカンザイシロアリ羽アリ この寒い時期ですが、飼育中のアメリカカンザイシロアリ飼育ケース中に変化が見られました。有翅虫(羽アリ)の発生が確認されました。

文献や資料、他社のウェブサイトなどでは6~9月に羽アリは発生するとされています。しかし、実際の現場では2月に徘徊する有翅虫(羽アリ)を確認したことがありますし、神戸や西宮の物件では5月に羽アリが発生します。アメリカカンザイシロアリに対して、特定することは実際の現場とは異なるものなのです。

シロアリは飼育観察すると、その生態が見えてきます。生態を理解すると、どのように対処するのが効果的なのかが見えてきます。当社ではシロアリの飼育観察を通じて、効果的にシロアリ駆除方法の開発に努めています。アメリカカンザイシロアリ調査、駆除、対策お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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2018年1月21日 (日)

孵化

孵化したアメリカカンザイシロアリ幼虫 右の写真は、飼育中のアメリカカンザイシロアリ落翅虫(翅を落とした羽アリ)です。ペアっぽい動きをしていた落翅虫を隔離し、観察飼育容器に入れておいたところ、幼虫が孵化していました。

アメリカカンザイシロアリは、木材中の水分を利用して生息します。そのため、木材があれば生息することが可能です。そのため、容易に繁殖が可能です。但し、観察していると爆発的に増える訳ではないようです。

そうなると羽アリを定着させないことが、アメリカカンザイシロアリ対策の一つとなるのです。複合的な対策を組み合わせることが重要です。

アメリカカンザイシロアリ駆除方法は、まだ確立されていません。当社では生態を観察することで、生態を考慮した処理方法で対処します。アメリカカンザイシロアリ調査、駆除、対策お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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2018年1月 4日 (木)

冬季のシロアリ

冬季も活動するイエシロアリ 冬季のシロアリは冬眠しますかと、ハウスビルダーさんや一般の方からお問合せを頂きます。冬季のシロアリは活性が低下するものの、冬眠する訳ではありません。

右の写真は、飼育観察中イエシロアリです。巣から水取場へのブリッジが設置していますので、シロアリが移動する様子を観察することが可能です。

夏場では多くのシロアリが水取場へ移動する様子が確認されていましたが、冬場になると移動する職蟻は僅かです。シロアリも生きるための必要なエネルギーは取らなければならないため、活性が大きく低下する冬場でも活動はしています。

冬場にシロアリ駆除処理を行う場合は、これら活性が大きく低下することを考慮する必要があります。シロアリ駆除処理は、年中同じ処理方法でよい訳ではなく、時期によっても処理方法が異なります。それでも原則は同じで、必要最小限の薬剤量で対処するのが当社のスタイルです。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。

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2017年12月30日 (土)

飼育と現場で教えられる生態

水を飲むアメリカカンザイシロアリ 昨日ご紹介したアメリカカンザイシロアリは、一般的に記載されている生態と異なることが多くあります。

昨日も記載しましたが、アメリカカンザイシロアリの羽アリは特定の時期に発生するものではなく年中発生します。有翅虫(羽アリ)は落翅後、高い確率で新たなコロニーを創出します。

アメリカカンザイシロアリは水を必要とせず、木材中の水分だけで生息するとされています。しかし飼育するとよくわかりますが、水を与えるとアメリカカンザイシロアリは積極的に飲みに来ます。実際の現場を見ると、屋外部分に露出した垂木などよく被害を受けています。これら箇所は雨が掛かる部分であり、木材の含水率は高い状態となります。アメリカカンザイシロアリも生きて行くためには水分は必須なので、これら箇所から水分を取るのです。

あと現場で何度か経験がありますが、擬職蟻は被害木材の外に出て徘徊しています。理由はわかりませんが、被害を与えている木材が小さい野縁や野縁受けで見かけます。飼育中のアメリカカンザイシロアリも、大きな木材よりも小さな木材ほど表面を徘徊します。外敵が少ないことも、徘徊する要因かもしれません。

飼育して観察すると、新しい発見があります。薬剤試験を行うと、効果をアピールされている薬剤に効果が期待できないことがわかります。真剣にシロアリ対峙している業者は、シロアリを飼っています。あなたがシロアリ対策をお願いした業者に、シロアリは飼っていますかと聞いてみて下さい。

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2017年12月29日 (金)

今年度のアメリカカンザイシロアリの羽アリ

当月発生したアメリカカンザイシロアリ有翅虫の死骸 年末の大掃除に併せ、アメリカカンザイシロアリ飼育ケース内の掃除を今年も行いました。今年度は昨年度と同様に現場での事例が多く、飼育日記をご紹介することが殆どできませんでした。実際には、アメリカカンザイシロアリの羽アリが発生した調査記録を取っています。

今年度は、2月、3月、5月、8月、12月に羽アリの発生が確認されました。いずれも小発ですが、5月は10数匹の羽アリが確認されました。羽アリが纏めて発生し群飛と判断するのであれば、小員が飼育する個体では5月となります。しかしアメリカカンザイシロアリの場合、羽アリが脱翅するとかなりの確率で生き延び、新たなコロニーを創出します。小発であっても、年数の経過とともに生息数と被害が大きくなることを考慮すると、群飛に着目してもあまり意味がないものとなります。

アメリカカンザイシロアリの駆除となると、生態を考慮することと生息調査が大きなカギとなります。糞の排出場所から薬剤注入処理を行い、駆除完了とするシロアリ防除業者がいるようですが、それだけではアメリカカンザイシロアリ対策にはなりません。アメリカカンザイシロアリの生息状況を徹底的に調査することが必要ですが、調査するにあたってはアメリカカンザイシロアリの生態を理解する必要があります。

知識不足のシロアリ防除業者は前述の通り、糞堆積場所へ薬剤注入処理をするだけです。アメリカカンザイシロアリの生態を理解していない、或いは理解しようとしていない証拠です。知識不足のシロアリ防除業者は文献に書かれている通り、羽アリは6~9月の日中に群飛すると考えています。実際の現場で調査すればわかりますが、広島や神戸の現場で2月に羽アリを確認しているのが本当の真実なのです。

アメリカカンザイシロアリの生態はまだまだ不明で、各種資料に記載されていることが正しいとは限らないのです。当社ではアメリカカンザイシロアリの飼育を通じて生態研究を行うとともに、独自の薬剤試験等行い、アメリカカンザイシロアリの駆除方法の研究を行っています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。

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2017年8月17日 (木)

今年前半は小発でした

5月に小発した和歌山南部系統 体調不良により、急遽訪問をお断りさせて頂きました皆様にはご迷惑をお掛けしました。恐縮ではございますが、お詫び申し上げます。

という訳で現場での出来事はありませんので、久しぶりに飼育中のシロアリについてご紹介したいと思います。

インターネットなどで記載されている生態とは全く異なる生態を見せてくれるのが、アメリカカンザイシロアリです。

オヤシロアリ技研の尾屋さんから頂いた和歌山県南部の系統、小員が採取した西宮系統、尼崎系統、神戸系統と飼育していますが、羽アリの出方に特徴があります。集団で発生する時期にいずれも違いがあります。和歌山南部では秋発生が多く、西宮系統と神戸系統は5月中旬、尼崎系統は6月中旬です。但し、単発での発生は年中で、いずれの系統も真冬の1月や2月でも発生しています。実際の現場では、広島や神戸で2月に羽アリを見ていますので間違いないと思います。

アメリカカンザイシロアリの羽アリは6月から9月の日中に発生すると記載されているのは、明らかに現場を知らない証拠です。現場を知っていれば、このような内容にはなりません。生態すら知らないのに堂々と駆除しますと記載されているホームページを見ると、不安でしかありません。シロアリ防除業者のレベルを自ら下げている認識はないのでしょうか。

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2017年3月13日 (月)

季節に関係なく

Kanzai214 先日二十四節気の啓蟄の日を迎え、飼育中のイエシロアリの様子ご紹介しました。今回は飼育中のアメリカカンザイシロアリの様子です。

このコロニーは、普段から木材表面で活動しています。当然ですが、光など全く気にしません。振動を与えるとすぐに隠れますが、直に表に出てきて活動します。

ちなみにこのコロニーは冬場など全く関係なく、普通に活動しています。気温の低い時間帯には少し動きが鈍くなる程度ですが、振動を与えると素早く隠れます。

どちらかと言えば温暖な地域のシロアリというイメージがありましたが、相当寒さには強いようです。シロアリは飼ってみると、いろいろなことがわかります。シロアリと付き合って30年程になりますが、まだまだ新しい発見があります。まだまだ勉強していかないこといけませんね。

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