2022年5月19日 (木)

ウッドデッキのシロアリ被害

ウッドデッキのシロアリ被害 昨日はウッドデッキにシロアリ被害が確認されているとご相談をいただいた、設計事務所さんにお伺いしました。いつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、この設計事務所のウッドデッキに被害が確認されています。

ウッドデッキに取り付けられた壁の上部にまで蟻道が伸びており、地面からは2メートル近い高さまで登っています。ウッドデッキは地面に近く、床下にあたる部分は見ることができません。ウッドデッキの床束に蟻道を構築し、侵入しているものと考えられました。

対応するためにはウッドデッキを外す必要がありますが、木ねじで留められていますので対応できそうです。外すのは設計事務所のスタッフさんで対応していただけるようですが、恐らくコーススレッドですので頭をなめないように注意して抜く必要があります。

デッキを外すことができれば、後はコロニーの駆除を意識した処理を行えば十分です。ちなみに建物構造は逆ベタ基礎(土間床)構造ですので、基本的には対応は不要です。日常、被害の有無に注意を払えば問題ありません。積極的に対応するのではあれば、非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を行う方法があります。

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2022年5月18日 (水)

ベタ基礎構造は定期点検調査が有効です

反射鏡調査 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの紹介で、兵庫県内の物件にお伺いしました。新築から8年が経過した物件で、シロアリ調査のご相談をいただきました。

シロアリ調査をいただいた経緯ですが、同区画で同じハウスビルダーが建てた分譲住宅で最近羽アリが発生したとのことで、不安を感じたお施主さまが建築士の先生に相談、小員がシロアリ調査を実施するということになりました。

シロアリ調査ですが床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。基礎構造はベタ基礎、換気構造はねこ土台でシロアリ侵入リスクが低い構造です。お施主さまに羽アリが発生した物件の状況を聞き取り調査をすると、壁を剥がしていたとのこと。恐らく防水に問題があり、壁内にシロアリが侵入し被害を与えながら生息、今年羽アリが出たものと考えられます。

そうなると床下側から点検調査だけでなく、屋外側からの点検調査も必須となります。水切り部分からの目視調査、化粧モルタル部分の打診調査などを実施しました。シロアリの侵入経路は、床下だけではないのです。

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2022年5月15日 (日)

改築中

改築中に確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。改築中の物件でシロアリ被害らしきものが確認されたとのことから、調査のためお伺いした次第です。

早速現場で調査を実施した結果、複数の箇所でシロアリ被害が確認されました。現時点でシロアリの姿や活動が確認されなかったのは、解体時に地中へ逃亡したことが理由と考えられます。このままシロアリ対策を実施せずリフォームを進めると、直後~数年後以内にシロアリが再侵入し被害を与えます。シロアリは新しく柔らかい木材を好みますので、リフォームした箇所に被害を与えるケースが多いため注意が必要です。

シロアリ被害がありながらシロアリ対策を実施せずにリフォームを進めた結果、数年後に被害が発生した物件で裁判がありました。その判決はハウスビルダー側の敗訴で、シロアリ駆除費用や修復費用などをハウスビルダー側が全額負担しなければならない判決でした。ですのでシロアリ被害を放置せず、必ずシロアリ対策を実施しなければなりません。

だからといって、協会仕様書に基づいた薬剤大量散布しかないという訳ではありません。薬剤大量散布したからといって、地中のシロアリのコロニーは駆除できません。地中にあるシロアリのコロニーを適切に駆除し、その上で侵入防止をどのように考えるかが重要です。

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2022年5月14日 (土)

過去にシロアリ防除処理が実施されていますが

土壌表面に形成された群飛孔 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。和室に隣接する広縁から羽アリが発生したとのことから、シロアリ調査でお伺いしました。

お施主さまが捕獲していた羽アリ死骸を確認すると、ヤマトシロアリの羽アリです。羽アリの発生が確認された広縁や和室を調査したところ、シロアリ被害は確認されませんでした。床下側からシロアリ調査を実施した結果、床下の広範囲に蟻道の構築やシロアリ被害が確認されました。写真は広縁に近いところの床下部分で、群飛孔が確認されています。空中蟻道が何本も形成されていることから、過去にも何度か羽アリが発生したことを表しています。

お施主さまからの聞き取り調査では、10年程前にシロアリ駆除予防処理を行ったとのこと。保証期間は5年なのに、10年後には再発するのかとお施主さまからご質問をいただきました。5年保証の考え方は、5年後にシロアリの侵入防止できる濃度の残効性があるということです。残効性は5年でいきなり消失する訳ではなく、徐々に消失します。残効性が消失すれば、シロアリの侵入リスクは高まります。

群飛孔である空中蟻道が複数あるケースは数年前から羽アリが発生しており、これは地中にシロアリのコロニーがあることを表しています。薬剤を土壌表面に大量散布しても、地中のコロニーが駆除できないため土壌表面に群飛孔を形成するのです。シロアリ防除は、シロアリ駆除と違います。シロアリ駆除をきちっと実施していれば、10年程度で再発することはないのです。

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2022年5月13日 (金)

床下炭マットは必要なのか

発生したヤマトシロアリ羽アリ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。浴室から羽アリが発生したとのことから、シロアリ調査で同行しました。

この物件は設計事務所の先生の知人宅で、発生したのはヤマトシロアリでどうやら浴室洗い場のクラックと判断しました。床下側からシロアリ調査を実施した結果、浴室に隣接する洗面の浴室側土台にシロアリ被害が確認されました。基礎面に蟻道の構築が確認されていないことから、浴室地中側から侵入し、浴室壁内等食害しながら活動しているものと考えられました。

調査時点で気付いたのは、被害土台で穿くった跡が確認されました。お施主さまに確認すると、先にあるシロアリ防除業者にシロアリ調査して貰ったとのことです。協会仕様書に基づいた薬剤大量散布のシロアリ防除に加え、床下の湿気が高いため床下に炭のマットを敷き込む見積書が提出されたとのこと。

高額な薬剤処理に加え、これまた高額な炭のマット敷き込むことに対して疑問を持たれたお施主さまが設計事務所の先生に相談されたのが経緯です。結論から言うと炭のマットなどの調湿材を敷き込む必要はありません。このシロアリ防除業者が指摘した、床下の湿気とシロアリの関係はありません。シロアリが侵入した要因は、浴室が在来工法で隙間が多いのが理由です。協会加盟の業者ですが、不必要なものを勧めるのはいかがなものでしょうか。

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2022年5月12日 (木)

和室で発生したヤマトシロアリ羽アリ

屋外基礎面に構築された蟻道 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。建築士に先生の知人宅で、和室で羽アリが発生したとのことからシロアリ調査でお伺いしました。

当該物件の床下構造は布基礎で、土壌表面には防湿シートが敷き込まれており、砕石が押さえとして使用されています。床下側から点検調査を実施した結果、シロアリの侵入及び生息、被害などは確認されませんでした。そうなるとシロアリの侵入は屋外側と考えられることから、屋外側の調査を行いました。

それが右の写真で、屋外基礎面に蟻道の構築が確認されました。和室で発生したヤマトシロアリ羽アリは、この蟻道から侵入したものと考えられました。このようなケースで、床下側に薬剤を撒いてもシロアリ駆除はできません。過去にもこのような事例があり、あるシロアリ防除業者が床下に薬剤を何度撒いても、毎年羽アリが発生することがありました。シロアリ対策の原点であるシロアリ調査で、侵入経路と生息範囲の把握を怠ったことが原因です。シロアリ調査は、薬剤を撒くための理由を捻出するために実施するものではないのです。

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2022年5月11日 (水)

長期優良住宅

長期優良住宅薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼アで、大阪府内の物件にお伺いしました。新築中の物件で、防腐防蟻処理のためお伺いしました。

この物件は急遽依頼をいただいた案件で、長期優良住宅認定を受けるため薬剤処理が必須とのことから日程調整を行いました。長期優良住宅は国が定めた長期優良住宅認定制度の基準をクリアし、行政の認定を受けた住宅のことです。防腐防蟻分野では、劣化対策は数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できることが対象となります。劣化対策等級3をベースとした内容で、防腐.・防蟻措置について定めれています。材料によっては現場処理が不要なケースがありますが、ほとんどのケースで現場処理は必要です。

このハウスビルダーさんは普段の新築では薬剤処理を実施されていないため、長期優良住宅で薬剤処理が必要と気付くのが遅れたようです。しかも今回の物件は、使用する薬剤に限定がありホウ酸製剤(DOT/八ホウ酸二ナトリウム四水和物)での処理が必須でした。今回は薬剤調整も慌てて実施し、対応させていただきました。

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2022年5月10日 (火)

和室で確認されたヤマトシロアリ羽アリ

和室で確認されたヤマトシロアリ羽アリ 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。和室にヤマトシロアリ羽アリが大量発生してとのことから、シロアリ調査のため同行しました。

床下側から調査した結果、広範囲に蟻道の構築が確認されました。しかし蟻道の中には、壊されたものの確認されました。調査結果をお施主さまと建築士の先生に報告、蟻道が壊されている原因について確認した結果、原因がわかりました。

蟻道の壊された原因はお施主さまだったのですが、壊すまでに至った経緯がありました。羽アリは数年前から発生したとのことで、最初に取られた対策は建物の周囲に自分で埋めるタイプの薬剤を使用したとのこと。残念ながら素人療法で、設置環境が適切でなければシロアリが毒餌に食いつくことはなく、駆除は到底できるものではありません。

その次はマニュアルのついたシロアリ撃退キットを使用されたとのことですが、その際蟻道を壊したとのことです。残念ながらそのキットで駆除に取り組んだものの翌年には再びヤマトシロアリ羽アリが発生したとのことです。

シロアリはマニュアルで駆除できるものではないことを、シロアリの生態面や行動学から説明させていただくとともにキットで使用していた薬剤の特性なども説明させていただきました。シロアリは生息状況を踏まえ、どこの施薬するかなど建物構造も加味する必要があるため千差万別です。シロアリは生き物で、必ず考えているとおりに動く訳ではないのでマニュアルで駆除できないのは当然なのです。

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2022年5月 9日 (月)

ウッドデッキから発生したヤマトシロアリ羽アリ

羽アリの発生したウッドデッキにはシロアリ被害が 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。ウッドデッキから羽アリが発生したとのことから、シロアリ調査でお伺いしました。

早速現場で調査した結果、ウッドデッキ床束の数本にシロアリ被害が確認されました。ウッドデッキで確認されたヤマトシロアリ羽アリは、このウッドデッキから発生したものと考えられました。建物自体はベタ基礎で、床下側からの点検調査でもシロアリ被害や侵入等確認されませんでした。床下側から調査できない玄関については、非破壊シロアリ探知機を用いて調査を実施、当該箇所への侵入は確認されませんでした。

シロアリ対策としては、このウッドデッキ周辺となります。シロアリのコロニーは地中にありますので、地中に対する薬剤処理が対策となります。住居部分については、シロアリ侵入リスクがほとんどないことから、薬剤処理の必要はありません。

このようなケースで、ウッドデッキに生息するシロアリが家屋に侵入するから床下への薬剤処理は必須であると説明するシロアリ防除業者が多いようです。必要のないシロアリ防除処理を勧めるのが、常套手段ですのでご注意ください。

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2022年5月 8日 (日)

処理に慎重さが求められる案件

玄関での薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ駆除でお伺いしました。玄関枠でシロアリ被害が確認された案件で、先日シロアリ調査を実施しています。

この物件の最大の問題は、建物の構造です。この物件は、パッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造です。小屋裏で暖められた空気を床下へ送り込みと同時に、室内側へ流入させることで建物全体を暖められるシステムです。この構造の欠点は、床下に薬剤を撒いては絶対にいけない点です。

幸いにも当該物件の床下はベタ基礎ですので、シロアリ侵入リスクは極めて低くなっています。そのため、建物本体にはシロアリ対策の必要はありません。そのため玄関周辺のみの対策で対応可能です。それでも家屋内での薬剤の影響を最小限に抑えながら、的確にシロアリのコロニーへ薬剤を届ける必要があります。

今回の処理は、玄関の構造も加味して薬剤処理を実施しました。侵入防止についても物理的対策を施していますので、恐らく再侵入することはないと考えられます。

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