2022年3月 6日 (日)

住宅医セミナー2022

住宅医セミナー2022 昨日は一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2022(第13期)で講師を務めさせていただきました。講義内容は昨年に引き続き『防蟻対策の実務〜蟻害の事例から学ぶ、診断・対策のポイント』という内容です。例年では東京及び大阪を中心に開催されていましたが、コロナ禍の影響で昨年からオンラインでの講習となっています。一般社団法人住宅医協会事務局フクマチヤ(大阪市福島区)から配信するため、お伺いしました。

例年実施している講演内容を毎年モディファイする内容で、基本構成は『シロアリの種類と生態』、『シロアリ被害事例の紹介』、『シロアリ対策の方法』、『薬剤の種類と安全性』など多岐に渡っています。建築士の先生やハウスビルダーさんがスクール生なので、シロアリ被害事例を多数紹介させていただき、何故そうなるのかをご説明させていただきました。

ベタ基礎でのシロアリ侵入事例、コンクリートを過信してはいけないこと、シロアリ対策の原則である構造的な工夫、土と木を接触させてはいけないこと、ややこしい構造にしないこと、床下調査のポイントなどを多岐に渡ってご紹介させていただきました。事務局さんのお話しでは、質疑の数が圧倒的に多いそうです。

右の写真に写っておられるのは京都大の簗瀬先生で、小員の講演の前に『木材の劣化と対策~木材腐朽菌・害虫の生態』で講演されました。毎年ご一緒させていただいており、アフタースクールとしてYouTube撮影(住宅医協会HP)もしておりますのでご覧いただけましたら幸いです。

| | コメント (0)

2022年3月 3日 (木)

資料送付

アフリカヒラタキクイムシ被害 これまでに何度がご紹介している住宅医セミナーでは、シロアリ対策をメインにお話しさせていただきます。最後に一つだけシロアリ以外の家屋害虫についてご紹介させていただく予定です。それがアフリカヒラタキクイムシです。

国内種であるヒラタキクイムシは、合板に被害を与える害虫として知られていました。しかし合板にホルムアルデヒドが使われるようになり、それとともに被害は激減しました。その後、ホルムアルデヒドがシックハウスや化学物質過敏症などの原因物質の一つとされ、合板にホルムアルデヒドが使用されなくなりました。

それとともに、ヒラタキクイムシの被害が復活するようになりました。20年近く前から、これまでのヒラタキクイムシ被害より甚大になる事例が報告し始めました。これが外来種のアフリカヒラタキクイムシです。名前のとおり原産はアフリカですが、現在猛威を振るっているのは東南アジアです。東南アジアで生産された合板が国内で流通するため、国内で被害が広がっているのです。

メーカーさんは製造時に熱をかけているので死滅するとコメントされますが、製造後の保管時や移動時に入る可能性もあります。そうなると商品を納入するまでがメーカー責任と考えがちですが、どの段階で入ったのかわからないため責任の所在を明確化できないのです。結局、お施主さまと直接関わるハウスビルダーさんが責任を取らざるを得なくなります。アフリカヒラタキクイムシに関する情報は圧倒的に少ないのが現状ですので、少しでもご紹介したいと考えています。

| | コメント (0)

2022年3月 2日 (水)

鋭意作成中

ベタ基礎に構築された空中蟻道 週末に予定している、一般社団法人住宅医協会が主催の第13期住宅医セミナーに向けて資料を鋭意作成中です。一般的とされている知識はお持ちなので、実際の現場ではどのようなことが起こっているのか、事例を紹介しながらシロアリ対策について考えてもらうことを意識した内容となっています。

その中でやはりポイントとなるのがベタ基礎で、ベタ基礎ではシロアリは侵入できないと考えておられる方が殆どです。しかし実際の現場と対峙すると、ベタ基礎であってもシロアリが侵入する事例は多くあります。右の写真はその典型的な事例の一つで、ベタ基礎の中央部に空中蟻道(群飛孔)が確認されています。右上にはベタ基礎でよく見られる、鋼製束です。

シロアリを理解していない方からすれば、この立ち上がった土はシロアリが構築したものと思わないでしょう。クロアリや他の昆虫などが、構築したものと勘違いすることが殆どです。ましてやこの空中蟻道を壊してもシロアリは出てきませんので、シロアリが構築したものとは微塵にも思わないのです。セミナーでは空中蟻道の事例を紹介し、その目的、用途などを説明した上でこの群飛孔についても説明する予定です。

薬剤大量散布しか考えていないシロアリ防除業者からすると、だからベタ基礎でも薬剤散布が必要と主張するでしょう。しかし実際にこの物件で薬剤処理が必要と判断される場所は限定的で、部分処理で十分対応可能です。無駄に薬剤を撒くのは、無駄に費用を出すことに繋がりますので、よく考えてから判断されることをお薦めします。

| | コメント (0)

2022年2月21日 (月)

セミナー紹介事例

小屋裏の梁のシロアリ被害 今日も昨日に引き続き、住宅医セミナースライドから事例を紹介したいと思います。写真は平屋物件での、小屋裏の写真で梁にシロアリ被害が確認されています。

この物件では、ゴールデンウィーク明けに羽アリの発生が確認されました。羽アリは天井付近で確認されたとのことで、お施主さまはホームセンターでシロアリ無料調査を依頼されたそうです。調査後の見積もりは、床下に薬剤処理を行う内容だったとのことです。

天井から発生したのに、天井を調査されないことに不振をいただいたお施主さまが知人から建築士の先生を通じて当社に調査依頼がありました。調査した結果、床下側には侵入経路はなく、被害は小屋裏のみでした。恐らく僅かな雨漏れが水分の供給源となり、この梁に営巣したものと判断しました。

シロアリの生態として、高さ1メートルまでしか登らないと考えられておられる方が多いようです。しかしそれは人間が都合よく考え出したものであり、実際とは異なりこのような誤った生態は多くあります。

シロアリ対策の基本は、シロアリの生態を考慮する必要があります。誤った生態でシロアリ対策を考えると適切な駆除はできません。そもそもまともな調査ができずに協会仕様書に基づいた処理を勧めるシロアリ防除業者は如何なものでしょうか。

| | コメント (0)

2022年2月20日 (日)

資料作成中

ベタ基礎構造でのシロアリ被害 日々の業務の合間を縫って、住宅医セミナーの資料作成に勤しんでいます。多くは建築士の先生が聴講されるため、シロアリ対策について考え方が大きく2つに分かれます。一つは薬剤処理で予防する考え方と、もう一つはベタ基礎だから侵入しないという考え方です。

薬剤処理をすればシロアリは侵入できないという考え方は、個人的には乱暴な考え方だと思います。薬剤の特性により、シロアリを寄せ付けない性質もあれば、シロアリが木を齧ることで殺蟻効果を示す場合もあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、構造などの条件に応じて使い分けることが必要です。

ベタ基礎であれば侵入しないと思われている方については、実際に侵入している実例を挙げます。代表的なのが右の写真で、ベタ基礎にねこ土台、土台には加圧注入木材が使用されています。しかし、床板の裏にシロアリが侵入し被害を与えるとともに、断熱材には蟻土が着いた状態です。ベタ基礎でもシロアリは侵入するし、ねこ土台によって換気が十分で乾燥によりシロアリが嫌がるのも関係ないのがこの写真の事実です。挙句の果てに薬剤を含む加圧注入土台では、シロアリの侵入を防げないという事実も見えてきます。

シロアリは環境に応じて臨機応変に対応します。それを理解せず、人間の勝手な思い込みでシロアリの生態を考えるとこのような事態を生むのです。セミナーではどうすればよいかというヒントを示すことができればよいかなと思っています。

| | コメント (0)

2022年2月15日 (火)

資料作成中

住宅医スクール資料作成中 現場作業や経理作業の合間を縫って住宅医スクール用の資料を作成中です。住宅医スクールは3月5日(土)、ZOOMによるオンラインにライブ講義となっています。

一昨年の9月に住宅医スクールオンラインスキルアップ講習会、昨年の2月に住宅医スクールでライブ講義を行っています。オンラインライブ講習のメリットは長距離移動がなく時間を効率的に使えるところですが、聴講される方の表情が見えないため強弱のつけるタイミングがわからない点です。

講義資料についてはできるだけわかり易くを考えて作成していますが、理解度は正直わかりません。これまでのアンケート結果や講義の質疑応答などから、興味を持っていただいていることには間違いないようです。ちなみに前回のライブ講義では質問をチャットで受けつけると同時に後日質疑応答がありました。その際、とんでもない量の質疑応答があり対応に苦慮しました。今年は事務局さんの配慮で、質疑応答は当日のみとなりました。そのため講義時間を調整し、少しでも質疑応答に対応したいと思います。

今回で住宅医スクール講師も9年目となり、これまで資料がモディファイされる度に増えています。話したい内容が多岐に渡りますので、どこを減らすか毎年の課題です。

| | コメント (0)

2022年1月 2日 (日)

住宅医スクール告知

住宅医スクール2022告知 2013年から講師をさせていただいている一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2022について、今年も講演させていただくこととなりました。住宅医スクール2020はコロナ禍による影響で中止になったものの、住宅医スクール2021はオンラインで開催、今年の住宅医スクール2022も続けてオンラインで開催されることとなりました。今年の題目は昨年に引き続き『防蟻対策の実務〜蟻害事例から学ぶ診断・対策のポイント』で、3月5日(土)となっています。


住宅医スクール2022は今季で13期となり、2月から11月まで開催、オンラインにて年1回通年制で合計11日間 22講義が開催予定となっています。詳細は一般社団法人住宅医協会の住宅医スクール2022をご参考ください。オンライン講義ですのでオンデマンド受講も可能となっており、1日(2講義)から受講可能でスポット受講は10,000円/2講義となっています。ちなみに小員の講義の日には、昨年同様京大大学院簗瀬准教授による『木材の劣化と対策~木材腐朽菌・害虫の生態と対策』となっています。


小員の講演では、実際の現場でのシロアリ蟻害事例から調査診断のポイント、シロアリの生態から考えるシロアリ対策、駆除処理や予防処理の実例、シロアリ防除用薬剤など多岐に渡る内容をお話しさせていただきます。


住宅医スクールは、既存住宅の調査診断・改修設計・施工・維持管理等の基礎から実践までを学ぶ実務者向けのスクールです。講演後には毎回聴講者の方から、シロアリ対策について相談をいただいています。ベタ基礎でのシロアリ侵入事例報告した際には、そのどうなシロアリ対策が有効なのかと相談いただくことが圧倒的です。シロアリは環境や構造に対応するため、構造と化学的対策をどのように組み合わせるかののヒントを伝えることができればと考えております。当社ではビルダーさん向けのセミナーやビルダーさん主催で一般の方向け勉強会の講師などもさせていただいておりますので、詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参考ください。

| | コメント (0)

2021年7月 4日 (日)

資料作成

セミナー資料作成昨年、ハウスビルダー会員さんの集まりからセミナー講師依頼をいただいていたのですが、コロナ禍の影響で延期となっていました。しかしセミナーの形態も大きく変わり、リモートで実施することになったことから今月実施することとなりました。それに伴い、現在鋭意資料作成中です。

そもそもは一般社団法人法人住宅医協会が主催する住宅医セミナーを受講されたハウスビルダーさんが、自分たちが加盟する協会でも講義を受けるべきとのことから、事務局さんに動いていただき実施する運びとなりました。

家屋を始めとする建築物とシロアリは切っても切れない関係であり、構造を工夫すればかなりの確率で侵入を防止することが可能ですが、完全に侵入を抑えることができない昆虫です。それでも構造的な工夫は必要であり、そのためにはシロアリというものを知る必要があります。

シロアリ対策というと大掛かりなイメージですが、押さえるべきところはどこなのかを生態からアプローチすることで皆さんにシロアリ対策を考えていただければ結構かと思います。シロアリ対策に絶対的正解はなく、住まいの安全と環境に考慮しながら行うべきものと小員は考えています。

| | コメント (0)

2021年2月28日 (日)

住宅医スクール2021

住宅医スクール2021 昨日は一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2021(第12期)『防蟻対策の実務〜蟻害の事例から学ぶ、診断・対策のポイント』という内容で講師を務めさせていただきました。コロナ禍の影響で今年からオンラインでの講習となり、一般社団法人住宅医協会事務局フクマチヤ(大阪市福島区)から配信となりました。

例年実施している住宅医スクールを毎年モディファイしている内容なっており、基本構成は『シロアリの種類と生態』、『シロアリ被害事例の紹介』、『シロアリ対策の方法』、『薬剤の種類と安全性』など多岐に渡っています。建築士の先生やハウスビルダーさんが聴講されていますので、シロアリ被害事例を多数紹介させていただきました。

ベタ基礎でのシロアリ侵入事例をできるだけ多く紹介、コンクリートを過信してはいけないことご紹介させていただきました。その他にシロアリ対策の原則である構造的な工夫、土と木を接触させてはいけないこと、ややこしい構造にしないこと、床下調査のポイントなどを説明させていただきました。

小員の講演前には写真に写っておられる京都大の簗瀬先生による『木材の劣化と対策~木材腐朽菌・害虫の生態』で小員も興味深く聴講させていただきました。次年度もご依頼いただきましたので、更に質の高い内容にしていきたいと思います。

| | コメント (0)

2021年2月22日 (月)

講演準備

購入したウェブカメラやヘッドセット 今週末、一般社団法人住宅医協会が主催する住宅医スクール2021の24講義のうちの一つを講義させていただきます。防蟻対策の実務~蟻害の事例から学ぶ、診断・対策のポイント~が講義内容となっています。

昨年の住宅医スクールはコロナ禍の影響で中止となりましたが、今年からオンラインでの講義となりました。ZOOM(WEB会議ツール)を用いて行い、ライブ講義の録画も期間限定で受講生のみへ配信されるシステムとなっています。ちなみに小員は昨年の秋に住宅医スキルアップ講習として、オンライン講義をさせていただいています。その際、事務局でウェブカメラをお借りして講義を行いましたが、今後も講義することがあるためウェブカメラ、ヘッドセットなど講義に必要な機器を購入しました。

今回も100枚を超えるスライドとなり、予定時間内に収まるか不安しかありませんが、なんとか工夫して対応したいと思います。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧