2025年6月19日 (木)

大量発生した羽アリ

ダウンライトに侵入したイエシロアリ羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

室内で羽アリが大量発生しており、ハウスビルダーさんが見たところイエシロアリの羽アリとのことです。

このハウスビルダーさんとは何度かイエシロアリ駆除を実施しており、間違いないことからブリングシステムの準備をしてお伺いしました。

羽アリは浴室やその他の部屋、ベランダなどこの日も落翅虫の活動が確認されました。

室内側の被害状況ですが、一切被害はありません。屋外側は軒先の一部に蟻道が確認されましたが、群飛孔で周辺での活動は確認されていません。

厄介なのがこの物件の構造で、床下のない土間床(逆ベタ基礎)構造です。枠組壁工法(ツーバイフォー工法)で、図面を見ると基礎外断熱構造のようです。

小屋裏からの調査、ダウンライトを外しての調査など行いましたが、被害は確認されませんでした。非破壊シロアリ探知機で調査しても、活動を探知することはできませんでした。

屋外側でも生息の兆候は見られず厄介な案件です。生息ポイントを見つける対応をしていくしかないようですので、工夫をしながら対応したいと思います。

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2025年6月18日 (水)

定期防除

ボウフラ生息域への薬剤処理 昨日は6年前から継続的に蚊対策を実施している、兵庫県内の物件に定期防除でお伺いしました。

この物件はマンションで、過去にこの地域でデング熱の発生が報告されています。

デング熱はヒトスジシマカが媒介する感染症で、感染症法4類感染症に分類されます。

マンションでは排水ピットなど開放系の止水域が多く存在しますので、蚊の繁殖が盛んです。

今回の対策でも、処理中に蚊に刺されることもありました。

対策はこれらマンション内にある集水桝や雨水桝などの排水会所などの止水域で、蚊の幼虫であるボウフラの発生箇所に対して薬剤処理を実施しました。

5月から10月までの期間で、月1回の対策を実施しています。対策実施前と比較して目撃や刺咬事例が大きく低下しています。マンション側からはこの結果に対して、高い評価をいただいています。今後も対策を継続し、よい環境づくりに協力していきたいと思います。

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2025年6月17日 (火)

ウッドデッキ

トビイロケアリの蟻道 昨日は5年前シロアリ駆除でお伺いした大阪府内の物件にお伺いしました。

以前シロアリ駆除処理を実施したウッドデッキに、大量のクロアリが湧いており対策して欲しいとのことです。

とりあえず現地調査を実施、虫体を採取し同定した結果、トビイロケアリでした。

ウッドデッキの床束には蟻道の構築が確認されています。

当該箇所は5年前にシロアリ被害が確認された部位の近くで、トビイロケアリは大引の蟻害部に生息しているものと考えられました。

生息種がトビイロケアリですので、人に危害を与えることはありません。しかしながら蟻害部に生息していますので、腐朽が進行することが考えられます。

大量に徘徊すると、精神的に嫌うケースもあります。これは我慢を強制する訳にはいきませんので、駆除の対象となります。共生できるのではあれば共生して欲しいところですが、お施主さまの意向を優先させていただいております。

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2025年6月16日 (月)

室内で確認された甲虫

室内で確認された甲虫 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件に同行しました。

新築物件で、室内に甲虫が確認されているとのことからお伺いした次第です。

お施主さまが事前に捕獲いただいていたので、早速スマートフォンに取り付ける顕微鏡アダプターで確認しました。

甲虫はタバコシバンムシで、植物質に発生します。お施主さまや建築士の先生はヒラタキクイムシではないかと考えられていたようですので一安心されたようです。

お施主さまは新築なので建材とともに侵入したのではとお考えでしたが、タバコシバンムシの生態を考慮すると引越しの際に連れてきたのではないかと考えられました。

小麦粉などの植物原料の粉体を確認、今後の対策をレクチャーさせていただきました。畳に生息する可能性もありますので、よく注意されるよう説明もさせていただきました。

ドライフラワーがあったので確認すると、フラスが確認されたことから、発生源と判断しました。お施主さまはまさかドライフラワーが原因と思っておられなかったようです。

害虫対策=薬剤処理と思われがちですが、実際には対象となる害虫を捕獲同定し、その生態を考慮して対策を立てる必要があります。特に発生源対策は、発生源を廃棄するだけでも十分な効果が得られることもあるのです。

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2025年6月15日 (日)

増築接合部

増築接合部 右の写真は先日、シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっている建築士の先生の案件です。

この物件では浴室入口枠にシロアリ被害が確認されたことから、シロアリ調査を実施しました。

浴室基礎内側からの侵入となっており、薬剤処理は当該箇所のみ対応で問題ないと判断しました。

そのため薬剤処理を行わないその他の床下部分については、定期的な点検調査をお薦めさせていただきました。

ポイントとなるのは浴室周辺だけではありません。この物件では建物が増築されており、その周辺も今後の点検調査の注視ポイントとなります。

テラスであった箇所へ増築していますので、地面はベタ基礎となっています。新たに基礎を立ち上げていますので。このような場合、土間と基礎の接合部から侵入ケースがあります。

この物件ではその接合部が過剰気味に対策されていますので、侵入する確率は大きく下がっています。しかしテラス基礎と新たに追加した基礎の接合部にはクラックがあるため、注意は禁物です。

定期的な点検調査は2年から2年半を推奨しています。初回を除き、点検を2回実施すれば5年保証に相当します。薬剤全面処理よりも低額で対応が可能です。ちなみに点検サイクルは強制していませんので、毎年点検調査を実施されるかたもおられれば、10年に1度のケースもあります。これはお施主さまの意識の問題で、当社としてはあくまで推奨ですのでご案内だけをさせていただいています。

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2025年6月14日 (土)

定期点検調査

シロアリの再侵入はありません 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件は10年前にシロアリ駆除処理を実施した物件で、最近床がブカブカしてきたので点検調査をして欲しいとハウスビルダーさんに依頼がありお伺いした次第です。

築年数の古い物件で、壁際の床束から土台にかけてシロアリ被害が確認された物件です。

シロアリ被害はこの周辺のみ確認されただけですので、部分駆除処理で対応しています。

写真はその被害部位で、今回の点検調査でもシロアリの再侵入及び生息は確認されませんでした。

床のブカブカ原因ですが、初回調査施工時よりもカビの発生範囲が広がっているのが確認されました。

木材腐朽菌であれば木材劣化は進行しますが、カビはあくまで表面汚染菌ですので木材劣化までは進行していません。床のブカブカの原因は湿気に伴う変形によるものと判断されました。

ブカブカが気になるようであれば、部材交換が対策となります。その際、構造と部材の見直しされることをお薦めしました。

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2025年6月13日 (金)

薬剤処理不要の床下

薬剤処理不要の床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。

この物件は築50年の物件で、築後7年で浴室で羽アリが発生したとのこと。

シロアリ防除処理が実施され、それ以降定期的にシロアリ予防処理を実施しているとのことでした。

お世話になっているハウスビルダーさんが数年前に室内側のリフォームを実施した際、シロアリ対策について当社の方向性をお話しされたそうです。

当社の方針に興味があるので一度点検調査をお願いしたいとのことから、お伺いした次第です。

定期的に薬剤処理されているとのことから、シロアリ被害跡は確認されましたが現時点でシロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。

床下では有機塩素系薬剤であるクロルデン臭が確認されました。現在では安全性の問題から禁止された薬剤ですが、投下有効成分量が多量であり分解しないことから残効性のある薬剤です。ですのでそもそも薬剤処理は不要となっていることから、定期的な点検調査で対応可能と判断し説明させていただきました。

ちなみに浴室はユニットバスへとリフォームされており、写真の部位が浴室入口に当たります。隙間かた僅かに確認できますので、点検調査も対応可能です。

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2025年6月12日 (木)

羽アリ侵入

徘徊するアメリカカンザイシロアリ落翅虫 昨日は継続的にアメリカカンザイシロアリ対策をしている、兵庫県内の物件にお伺いしました。

室内側でアメリカカンザイシロアリの有翅虫(羽アリ)が確認されたとのことから、お伺いした次第です。

室内側では右の写真のとおり、徘徊するアメリカカンザイシロアリ落翅虫が確認されました。

ちなみに室内側での、糞の堆積は確認されていません。

羽アリが確認されたのは窓枠付近で、過去には糞の排出が確認されています。

窓枠及び壁面について非破壊シロアリ探知機で調査しましたが、アメリカカンザイシロアリの活動は確認されませんでした。

おそらく隣家から発生した羽アリが、窓の隙間などから侵入したものと考えられます。ちなみに隣家は空家で、以前から羽アリが発生している様子を確認したことがあるとのことです。

羽アリの侵入し易い1階天井裏や小屋裏については、定着防止処理を実施しています。おそらくこの辺りの効果が出ているので、糞の堆積が確認されないものと考えられます。

この地域は古くからアメリカカンザイシロアリの生息が確認されています。発生住戸で対策を実施してもらえればよいのですが、空家やご高齢のかたがお住いの場合、なかなか対策を実施してもらえないのが現状です。対策を実施していたとしても、生態を考慮していないいい加減な対策も多いので、問題が山積しているのが現状です。

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2025年6月11日 (水)

軽微

想像より軽微なシロアリ被害 昨日はシロアリ調査のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっている住宅管理会社さんの案件で、5月にヤマトシロアリの羽アリが確認された物件です。

床下点検口がなかったことから新設をお願いし、設置完了したことから床下調査でお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、部分的に蟻道の構築が確認されました。一辺のみ確認されただけで、他の部分では蟻道の構築や被害は確認されませんでした。

長屋だった物件を切り離したもので、築70年を超えているとのこと。そのため基礎がレンガでその上に土台が敷き込まれており、その土台には被害が確認されました。

羽アリが発生したことを考慮すると、被害は軽微です。羽アリが発生したにもかかわらず群飛孔も確認されなかったので、拍子抜けでした。見落としているのではないかと入念に調査しましたが、見立てに変更はありませんでした。

対策は部分駆除単独か、侵入防止処理を組み合わせる2本立てにする予定です。最終的には住宅管理会社さんとオーナーさんの意向で決まる予定です。

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2025年6月10日 (火)

浴室から発生した羽アリ

浴室壁内処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件では先月、浴室から羽アリが発生しています。

床下側から点検調査した結果、浴室土台で蟻道が確認されました。

その他の箇所については、シロアリ被害及び生息は確認されていません。

基礎構造はベタ基礎ですが、浴室のみ在来工法となっています。

シロアリは浴室基礎内側からから侵入し、木部に被害を与えながら生息しているものと考えられました。

薬剤処理の範囲ですが、ベタ基礎構造であること及びお施主さまのご希望により浴室のみ実施することとなりました。お施主さまからの聞き取り調査では、敏感な体質で洗剤なども限定して使用されているとのこと。

ちなみに他のシロアリ防除業者にも話しを聞かれたそうですが、薬剤は床下全面散布が基本と言われ困っておられたそうです。知人を介してハウスビルダーさんの相談、小員がシロアリ対策を実施するに至った背景です。

使用した薬剤が僅かであること、安全性の高い部類に該当する薬剤を使用すること、壁内処理なので薬剤曝露のリスクが低いことから対応可能となりました。床下全面に薬剤散布すると、蒸発した有効成分や溶剤などが室内に流入します。超低濃度であっても長期に渡って吸い込みますので、当該ケースでは全面散布は避ける必要があります。

知識と技術がなければ、全面散布に頼らざるを得ないのです。シロアリ対策は全面散布だけではなく、いろいろな方法があるのできちんと相談や要望を伝えることが重要です。

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