シロアリ調査隊

昨日は兵庫県神戸市内でのシロアリ駆除でした。この物件では、今年洗面所と玄関で羽アリが発生しました。羽アリの出るタイミングにずれがあった物件です。

写真は玄関の基礎に出来たクラック（ひび割れ）の中の蟻土です。この部分の床面はコンクリートになっています。

クラックは阪神淡路大震災によってできたものでしょう。シロアリはこうしたクラックに蟻土を詰め、内部を通路とすることで木部へ到達します。

今回のケースでは、見える部分にクラックがあったので、容易に侵入経路がわかりましたが、いつもこのようなパターンとは限りません。見えない部分で起こることもあるのです。

調査の段階でシロアリがどのような侵入経路なのかを調べること、それが難しい場合は想定して検証することが重要です。よくも調べずに、薬剤を撒きましょうというのは、シロアリ駆除ではありません。金儲けの手段の一つとしか捉えていない証拠なのでご注意下さい。