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2009年8月19日 (水)

アメリカカンザイシロアリ-51

Kanzai061 先日飼育中の丸太からアメリカカンザイシロアリの羽アリが発生したことをご紹介しました。その羽アリを観察容器に入れたところ面白い現象が確認されました。

観察容器の中には、内部をくり抜いた木があり、その上にはガラスが貼り付けてあります。以前飼育に使っていたものであるため、一部に脱糞孔があります。それが右の写真で、ガラスの左側に糞が詰まっていることろが脱糞孔です。

羽アリを容器内に入れてみると、数頭がこの脱糞孔からガラスの内部に侵入しています。どうやら詰まっていた糞を取り除いて、自ら侵入した模様です。

これまでの文献にも、小さな穴があると侵入し易いと報告されています。また、このブログで紹介している通り、脱糞孔の糞を取り除いて侵入している例も見られています。現場では、こうして内部から発生したものが再侵入するものと考えられます。普段見ることのない小屋裏や壁内などに十分注意をしなければならないことを示しています。

見える箇所のみ薬剤を注入し、『もう糞が出なくなりました』など紹介しているシロアリ防除業者がいます。見えている場所も当然処理しますが、本当にアメリカカンザイシロアリが住み着いている箇所をきちんと調べて、正しい薬剤の使い方をした駆除が重要なのです。

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