落翅虫
当社では、シロアリフォーラムメンバーであるサトーシロアリ技研の佐藤さんから頂いたカンモンシロアリを飼育しています。カンモンシロアリは、名前の通り福岡県と山口県に跨る関門海峡周辺に生息しています。
カンモンシロアリはヤマトシロアリの亜種とされていますが、生態は大きく異なります。ヤマトシロアリの羽アリの発生時期は4~5月ですが、カンモンシロアリの羽アリの発生時期は1~2月となっています。
先々月から羽アリの徘徊が確認されていましたが、群飛までにもう少し時間を要すると判断していました。ところが昨日確認すると、既に落翅虫(翅を落とした羽アリ)が徘徊していました。また産卵の前段階である連結徘徊も確認されました。
サトーシロアリ技研さんから送付頂いた際のストレスや水分管理が最適でない等により、群飛時期がずれたものと考えられました。落翅虫からの営巣させる準備をすることを考えていたため、急いで準備を行いました。
阪神間でカンモンシロアリの生息は確認されていませんが、シロアリの生態はまだまだ不明な点が多いのが現状です。シロアリ駆除はマニュアルで行うのではなく、生態を考慮した対策が必要です。だから、生態をよく知った上で対策することが重要なのです。
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