先行駆除処理
昨日は、先日シロアリ調査を実施した滋賀県内の古民家にお伺いしました。セミナーを聴講頂いたハウスビルダーさんの物件で、現在リフォームのための解体中の現場です。
今回はまだ解体途中ですが、シロアリの生息が確認されていますので、シロアリ駆除処理を先行して行いました。シロアリ駆除処理は、必要最小限の薬剤量で処理を実施、使用した薬剤は施工液として数リットル使用しました。
当該物件の敷地内には井戸があり、リフォーム終了後も使用予定です。そのため、使用した薬剤には特に注意が必要で、万が一薬剤が流入しても安全性が確保できるよう、種類の選択と使用量を抑制する必要があります。一般的に行われているシロアリ防除処理では、高濃度の薬剤を大量処理しますので、リスクは限りなく高くなります。
必要最小限の薬剤量でのシロアリ駆除の経験がないと、このような物件に対応できません。薬剤メーカー研究員時代に何度となく井戸水中の薬剤の分析を行いましたが、結局のところ薬剤の撒き過ぎが原因なのは言うまでもありません。きちんとしたシロアリ駆除技術があれば、十分対応可能なのです。薬剤大量散布しておいて、シロアリ駆除の講釈を垂れるシロアリ防除業者がいること自体が問題なのではないでしょうか。
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