徘徊する擬職蟻
昨日ご紹介したアメリカカンザイシロアリ飼育容器内で、徘徊するアメリカカンザイシロアリ擬職蟻が確認されました。他のシロアリではあまり見られない現象ですが、アメリカカンザイシロアリではよく見られます。
外骨格が薄い皮膚でできているシロアリは、体表面から水分が蒸発するため湿気のある場所で生息すると言われています。その皮膚が薄いため、体表面が乳白色になっていると言われていますが、アメリカカンザイシロアリは少し違うようです。木材中の水分で生息すると言われますが、飼育するとわかります。アメリカカンザイシロアリの擬職蟻は結構水分を欲するため、水分を与えると勢いよく水を飲みにきます。
実際の現場でも、雨掛りとなる垂木に被害が多く見られたりします。生物である以上、水は必須成分です。飼育観察をしていると、水分が少なくなったので水を欲するかのように擬職蟻が徘徊するように見えて仕方ありません。実際のところはわかりませんが、観察する度に新しいことを教えてくれるようです。
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