腐朽に伴う生息
昨日は以前シロアリ駆除でお世話になった、滋賀県内の物件にお伺いしました。最近お付き合いが遠のいているハウスビルダーさんの案件です。
この物件では11年前に、リビング窓枠からヤマトシロアリの羽アリが発生しました。床下構造はベタ基礎、床下には蟻道や被害はありません。非破壊シロアリ探知機による調査で、基礎屋外側化粧モルタル内部から窓枠に侵入、一部被害を与えながら羽アリが発生したものと判断しました。部分駆除処理を実施し、床下側には一切薬剤処理は実施していません。
今回のご相談は勝手口付近に被害があり、クロアリの徘徊とともに被害部で白い虫が確認されたとのことから被害部及び床下点検調査の依頼をいただいた次第です。
勝手口の被害部は右の写真のとおりで、腐朽によるものと考えられました。恐らく腐朽した木材に営巣するトビイロケアリで、白い虫は幼虫及び蛹であると判断しました。既に腐朽部は放棄されており、すでにトビイロケアリは移動したものと考えられました。
床下側からの点検調査では、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。ですので今回の判断として薬剤処理は不要、被害部周辺でクロアリが確認された場合、市販の殺虫スプレーで対応されることをお薦めしました。
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