« 2023年8月 | トップページ | 2023年10月 »

2023年9月30日 (土)

ベタ基礎の過信

玄関上り框付近土台の蟻道 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。建築士の先生が耐震診断のため床下調査を実施していますが、シロアリは専門家に調査して欲しいとのことからお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、玄関上り框付近土台でシロアリが構築した蟻道を確認しました。周辺の基礎面には蟻道が確認されていないことから、玄関三和土の地中側からの侵入と考えられます。ちなみにこの物件の基礎構造は、シロアリに強いとされているベタ基礎です。

先に床下調査を実施された建築士の先生は、この蟻道に気付かなかったそうです。建築士の先生は、やはり専門家にもて貰ってよかったと安堵されていました。

ベタ基礎だから大丈夫と過信せず、定期的な点検調査されることをお薦めします。ちなみにこの程度の被害であれば、部分処理で十分対応可能です。ベタ基礎なので床下に大量散布する必要はなく、無駄な費用を出費する必要はありません。

| | コメント (0)

2023年9月29日 (金)

インボイス対応

インボイス対応会計ソフト 10月1日から適格請求書(インボイス)制度が始まるため、その対応に向けて色々と準備を進めています。適格請求書発行事業者の申請を行い、先日やっと登録番号が発行されました。

確定申告もあるため、マイナンバーカードを取得、e-Taxの手続きを行いました。そのためには電子カードリーダーの導入も行っています。会計ソフトも少し古いバージョンでしたので、インボイス対応になった会計ソフトに買い換えました。

勿論、請求書も変えていかなければなりません。インボイスの勉強もしていかなければならないのですが、日常の業務だけで既に手がいっぱいなので暗中模索の状態です。

国からの補助金もあるらしいのですが、そこまで勉強し資料を作成するところまで至りません。理解し難いパンフレットで対応しろというのは、あまりにも不親切ではないでしょうか。

| | コメント (0)

2023年9月28日 (木)

費用対効果

床下換気扇は不要 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。換気口のない袋小路状態となった箇所ですが、比較的乾燥状態にあります。

ちなみにこの物件では、ある協同組合からきたシロアリ防除業者がシロアリ調査を実施しています。勿論、シロアリ被害及び生息が確認されているため、シロアリ防除処理を薦めるのは当然でしょう。しかしこの業者は、床下換気扇設置を推奨してきました。

理由はシロアリ被害が発生している原因は床下の湿気であり、それらを取り除くのに床下換気扇が最適だと主張されたそうです。これには2つの間違いがあり、湿気があるからシロアリが湧くという発想が間違いです。湿気てようが乾燥してようが、シロアリには関係ありません。

湿気ていれば特に問題なく侵入可能ですが、乾燥していても蟻道を構築さえすればどんなに乾燥状態にあっても侵入や食害することは可能です。乾燥はシロアリ対策にはならないことを、是非おの得ておいていただきますと幸いです。

それと床下換気扇の効果ですが、格別な効果は得られません。これまでに数多くの床下換気扇が設置されている物件のシロアリ調査を実施しましたが、乾燥している物件はありません。設置することでマシにはなっているのかもしれませんが、それならもっと他に方法があります。明らかに費用対効果が悪いので、絶対にお薦めしません。

| | コメント (0)

2023年9月27日 (水)

浴室土台の被害

浴室土台の腐朽被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、シロアリ対策を実施して欲しいとのことからお伺いした次第です。

このハウスビルダーさんは過去実施したリフォーム案件で、リフォームから数年以内にシロアリが発生する事例が複数あったことから、リフォーム時には必ずシロアリ対策を実施するようになっています。

今回の物件では施工前に調査した結果、浴室入口土台に腐朽が確認されましたがシロアリ被害は確認されませんでした。屋外の外構部ではシロアリ被害が確認されていますので、敷地内にシロアリは生息しているものと考えられます。

何もない時であれば、シロアリのその外構部付近で生息しています。しかしリフォームによって地面にストレスがかかると、シロアリの動きが変わります。リフォーム前にシロアリ被害があるものの生息は確認されていない事例で、後々シロアリ被害が発生するのはよくある事例です。しかしリフォーム前にシロアリ被害がないのに、リフォーム後にシロアリ被害が発生するのは先に理由が主だと考えています。

リフォーム時には床が撤去されていますので、床下に侵入しての施工費用と比較すると安価で対応できます。後々のお施主さまの負担を考えると、リフォーム時に対策を行う方が良いのです。その考え方に賛同し、全面に薬剤を大量散布するのではなく、構造的に必要な箇所のみ処理を行い更に費用を抑制させながら、きちんとした効果が得られる処理を実施しています。

| | コメント (0)

2023年9月26日 (火)

複数の蟻道

複数の蟻道 昨日はいつもお世話になっている害虫防除業者さんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。害虫防除業者さんとお知り合いの方のご実家で、和室畳に被害が確認されたとのことです。

地元のハウスビルダーさんに相談したところ、地元のシロアリ防除業者がシロアリ調査を実施されたそうです。その後様々な工事を含めると非常に高額となったことから、息子さんに相談し今回当社に依頼があった次第です。

とりあえずシロアリ調査を実施し、現状を把握しましょうということからお伺いした次第です。築40年を超える物件で、複数の箇所でシロアリ被害及びシロアリが構築した蟻道が確認されました。

最も被害の大きかった和室の床下ですが、複数の蟻道の構築が確認されました。それが右の写真で、1本写真に写っていませんが計5本の蟻道が確認されています。これだけ上がっていれば、被害が大きくなって当然と言えます。

しかし面白いもので床組にはシロアリ被害は軽微で、強度に影響のない木材表面の軟らかい部分だけしか被害はありません。この状態であれば、適切なシロアリ駆除処理と併せて構造を考慮した部分的な侵入防止処理で十分対応可能と考えます。

| | コメント (0)

2023年9月25日 (月)

浴室解体予定

漏水の溜まった洗面床下 右の写真は、先月シロアリ駆除処理でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、シロアリ調査を実施した案件です。

この物件では、浴室と洗面の接合部付近から羽アリの発生が確認されました。基礎はベタ基礎ですが、浴室は在来工法となっています。シロアリは屋外側にも複数の蟻道を構築して家屋に侵入しています。

洗面には床下点検口がなかったことから、一部を剥がして確認することとなりました。するとベタ基礎表面に水が溜まっていることから、床の全面撤去が行われました。日程調整を行い、撤去が完了した翌朝現地調査を実施しました。多くの水はポンプで吸われたものの、それでも残った水の状態が右の写真です。

水の溜まり方を考慮すると、日常の浴室使用に伴い漏れていたようです。給水系が漏れていると水道料金に反映されますが、水道料金に変動がないことから排水であることは間違いありません。この状態から浴室の解体撤去は必須と思っていましたが、今後どうするかお施主さまと設計事務所の先生が相談されるとのことでした。

数日前に、浴室の撤去が決定したと連絡をいただきました。この後は再び在来工法でリフォームされるとのことから、今後の対応について工夫した対策を提案したいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月24日 (日)

フタトゲホソヒラタムシ

徘徊虫はフタトゲホソヒラタムシ 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。築浅のマンションで、室内に甲虫の徘徊が確認されているとのことです。

この物件はマンションですので、鉄骨構造となっています。甲虫は入居直後から、室内で徘徊が確認されているとのことです。現場で捕獲されていた虫体を確認した結果、フタトゲホソヒラタムシでした。フタトゲホソヒラタムシは食菌性の昆虫で、食物に発生したカビなどを餌にして生息しています。当該事例のように新築直後の物件では、建材等に発生したカビを餌にしている事例が報告されています。

対策の絶対条件として、清掃と乾燥が必須です。カビといえば目に見えるものと考えがちですですが、それはあくまで胞子です。食菌性の昆虫は目に見えない菌糸を餌とする場合もあるため、カビが生えていないから大丈夫と考えるのは非常に危険です。

食菌性の昆虫は、餌となるカビを排除しなければ虫を減らすことはできません。生息数を減らすため、薬剤処理や粘着トラップによる捕獲は有効です。しかしこの方法はあくまで補完的であり、根本的にカビ対策を施さないと、虫体の数を減らすことはできません。虫が発生したからと言って薬剤を撒けばよいというものではなく、害虫の生態に応じた対策を取る必要があるのです。

| | コメント (0)

2023年9月23日 (土)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。今年の春に洗面と浴室の間から羽アリの発生した案件で、シロアリ調査は前回実施済です。

洗面の床下では広範囲にシロアリ被害が確認されていますが、幸いにも浴室土台にはシロアリ被害は確認されていません。薬剤処理はこれら被害部に対して注入処理を行うとともに、リスクの高い浴室土台に対して処理を行いました。

通常、洗面から羽アリの発生が確認されている場合、浴室基礎内側から侵入する事例が多いようです。在来構造の浴室は隙間が非常に多く、地中からの侵入が容易なため被害が集中する傾向にあります。ですのでリスクの高い場所として、浴室土台に対して処理を行うのです。

この場合は穿孔処理を行いますが、これにはきちんとした理由があります。浴室基礎の内側に薬剤を届けたいために実施します。ちなみに被害部に対しては、必要に応じて穿孔を行います。効率的に薬剤を被害部空隙に入れるためのものであり、穴をあければよいというものではないのです。

| | コメント (0)

2023年9月22日 (金)

触角

タバコシバンムシ いつもお世話になっている建築士の先生から、新築直後の物件でご相談をいただきました。室内で甲虫が徘徊しており、捕獲できたので同定及び対策についてのご相談です。

送付いただいた虫体が右の写真で、シバンムシであることは一目瞭然です。種類の同定のポイントは触角ですが、一番重要な部分が切れてしまっています。残された触角から、おそらくタバコシバンムシであると判断されました。

タバコシバンムシは乾燥動植物質の固形物を餌とする甲虫であることから、家屋内でよく見られる昆虫です。よく被害の散見される場所として、和室が挙げられます。和室にある畳の藁に生息することが知られていますが、新築直後ではあまり見られません。ある程度、年数が経過してからの被害が多いようです。

新築の場合、以前住まわれていた家屋から持ち込まれたケースが考えられます。繁殖できるかは乾燥植物質の存在がポイントとなるため、乾燥植物性の食害の調査が基本です。食痕や粉状の糞を確認することがポイントです。勿論、外部からの侵入の可能性もありますが、乾燥植物質の存在がカギです。建材の中には植物廃材を含んだ材料や、植物廃材使用している家具などで繁殖する事例が報告されていますので注意が必要です。

タバコシバンムシ対策としては、発生源の撤去と繁殖抑制が中心となります。いずれにしてもモニタリングが重要で、繁殖期のこの時期にどれだけの数がモニタリングできるか、そのモニタリング結果から対策の策定が重要です。

| | コメント (0)

2023年9月21日 (木)

1年越し

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ駆除処理のため大阪府内の物件にお伺いしました。昨年のこの時期にシロアリ調査を実施した物件で、広範囲にシロアリ被害の確認された案件です。

写真の部位は下屋の上部で、雨除けのための増築されています。根元となる柱に仕舞が雑なため、容易にシロアリが侵入しています。下屋そのものが雑なため、雨水が木部に到達してシロアリの侵入を促進した状態となっています。

今回この場所や床下側に被害部に対して、薬剤注入処理を行いました。今後は駆除完了確認後に、侵入防止処理を実施する予定です。ちなみにシロアリ調査から駆除処理まで時間を要したのには、お施主さまの都合によるものでした。

その背景として一昨年にこれら被害箇所から羽アリが発生、市販の殺虫剤でお施主さまが処理されたそうです。その後、小員によるシロアリ調査を実施しました。お施主さまから次の年(今年の春)に羽アリが出なければ処理をしませんと言われていましたが、結果的に今年の春に羽アリが発生しました。何故そうなったかを改めてお施主さまに説明し、シロアリ対策を実施することとなりました。案件を非常に多く抱えた状態であったこと、お施主さまとの日程調整した結果、1年越しの処理となりました。

| | コメント (0)

2023年9月20日 (水)

キッチン周辺での徘徊

外周部点検調査 昨日は室内で小型のクロアリの徘徊が確認されているとご相談をいただいた物件に、お伺いしました。外塀にシロアリ被害が確認された、兵庫県内のお施主さまからご相談をいただきました。

事前に捕獲をお願いしておりましたので同定した結果、ヒメアリであることがわかりました。ヒメアリは体長1.5㎜程度の小型のアリで、多雌性コロニーのため生息数が非常に多くなる傾向にある種類です。

問題なのは、電子機器の内部を好む傾向があります。当該事例も食洗器付近で徘徊が多く見られたようで、このような電子機器内に入りトラブルを引き起こすため特に注意が必要です。想定侵入経路を中心に、少し広範囲に薬剤処理を実施しました。コロニーを駆除する処理を実施していますので、明確な駆除効果が表れるのには数日要すると思います。お施主さまからの聞き取り調査を実施し、徘徊状況の確認を行いたいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月19日 (火)

続く案件

徘徊種はおそらくサクラアリ ここのところ連続してクロアリの案件が続いています。右の写真は、いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの送付されたクロアリです。昨年もこの時期に徘徊されており、今年も先週から徘徊が確認されたとのことです。

今回確認されたクロアリは、おそらくサクラアリと考えられました。同定し難かったためおそらくという表現になりましたが、その理由は送付された際の状態が問題でした。

送付いただいたのは、粘着テープで採取された状態でした。粘着テープに貼り付けられた状態で同定できる種は、特定の種類だけです。色々な方向から顕微鏡で確認しないと、クロアリの同定は非常に困難です。

粘着テープに貼られた状態ですと、有機溶剤で粘着剤を溶かす必要があります。ドブ漬けにすればと思われる方もおられるかと思いますが、ドブ漬けすると体がバラバラになり元も子もありません。時間をかけて体がバラバラにならないよう、慎重に粘着剤を溶かさないといけません。

それでも完全に取り切れないため、脚が胴体に接着した状態となります。無理矢理剥がすと、胴体がバラバラになります。また慎重にスライドグラスに乗せたとしても残っている粘着剤がスライドグラスに接着し、方向を変えることができないため同定には限界があります。ハウスビルダーさんや建築士の先生には、潰れないよう容器に入れて送付するようにお願いをしています。しかし依然として粘着テープで採取、送付するケースがあります。クロアリ対策を実施する場合、種類の特定は必須ですのでご注意ください。

| | コメント (0)

2023年9月18日 (月)

穿孔の目的

薬剤穿孔注入処理 右の写真は、先日シロアリ駆除処理でお伺いした物件で撮影した1枚です。侵入できなかった床下に、床下点検口を新設いただき処理を行っています。

この物件では床下人通口(床下通気孔)が狭く、侵入することができませんでした。人通口からデジタルカメラでブラインド撮影したところ、基礎のコーナー部分に蟻道の構築が確認されました。ハウスビルダーさんに床下点検口を新設いただき、シロアリ駆除処理を実施した次第です。

当該箇所のシロアリ被害に対しては、穿孔処理を実施しています。木材内部にシロアリが食害した空洞部があり、その空隙部分へ効率的に薬剤を注入するため穿孔処理を行います。穿孔処理の目的はこれであり、被害を受けていない木材に穿孔するのは全く意味のない処理です。

当該事例で注入した薬剤量は数100ミリリットルです。シロアリのコロニーを駆除するのに、何10~何100リットルの薬剤は必要ありません。大量に薬剤を撒きたいのには、他に理由があることをご承知おきください。

| | コメント (0)

2023年9月17日 (日)

侵入経路薬剤処理

侵入経路薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。室内でクロアリが徘徊している物件での、駆除処理でお伺いした次第です。

この物件ではクロアリの採取及び同定のため、一度お伺いしています。ちなみにこの物件で確認されているクロアリは、室内侵入種としてこのブログでもよく紹介しているルリアリです。

ルリアリの発生当初、お施主さまは市販のアリ用毒餌剤を設置をし様子を見られたそうです。しかしルリアリとアリ用毒餌剤の相性は悪く、見向きもしないとのこと。これは答えが簡単で、アリ用毒餌剤の誘引成分がルリアリには合っていないことが理由です。

その後お施主さまは、市販のアリ用殺虫スプレーを噴霧されたとのこと。これが諸悪の根源で、結果的にルリアリの徘徊範囲を広げてしまう原因となりました。アリ用殺虫スプレーは噴霧されたルリアリは致死しますが、これはルリアリのコロニーの一部でしかありません。しかし殺虫成分は非忌避性が高く、噴霧された箇所では徘徊が確認されなくなります。それが結果的にルリアリの徘徊範囲を広げてしまう要因となったのです。

アリ用殺虫剤は非常に多くの薬剤が市販されていますが、劇的に効果の得られる商材は正直ありません。アリは基本的に種類を特定し、その生態を考慮して薬剤処理を行う必要があります。その際、キモとなるのは薬剤の種類、処理濃度と処理量を最適化しコロニーを駆除することです。濃度の高い薬剤を撒くと逆効果になることを、十分理解した上で対応しなければならないのです。

| | コメント (0)

2023年9月16日 (土)

大雨一過

ボウフラ一過 昨日は継続的に実施している蚊対策のため、兵庫県内のマンションへお伺いしました。定期管理を実施している案件で蚊の幼虫であるボウフラに対し、その生息域である排水経路への薬剤処理を中心に実施しています。

先月の処理以降、台風や大雨により薬剤は既に消失しているものと考えられました。そのため今回は複数の箇所で、ヒトスジシマカの活動が確認されました。今回特に多く確認されたのは、屋外にある立体駐車場でした。この

今回、処理の間隔が空いたことから蚊の活動が確認されました。蚊の活動が確認されたのは、屋外にある立体駐車場周辺でした。勿論、雨水による水の入れ替えが多いことも理由ですが、駐車場内そのものに雨水が溜まります。その水溜まりで十分ボウフラの繁殖があるため、この部分にも薬剤処理を実施しました。隣地に近い集水桝にも隣地から飛来したヒトスジシマカが産卵、繁殖します。これら箇所にも、きちんと薬剤処理を実施しました。

蚊は、地球上で人間を大量に殺す生き物として、WHO(世界保健機関)やFAO(国際連合食糧農業機関)の統計で知られています。近年、ヒトスジシマカの活動期が秋へと移行しており、活動期はまだまだ継続します。当該物件では来月が対策最終月ですが、活動が抑制できるよう対応したいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月15日 (金)

固定もされておらず

床下で転がる束柱 昨日シロアリ調査でお伺いした現場では、シロアリ被害以外に問題となる箇所が確認されました。それが右の写真で束石の上に束柱がなく、少し離れた箇所に束柱が転がっています。

おそらく新築時に束柱が固定されず、その後地震などによってずれたものと考えられました。ここはまだましで同じ大引にある束石部分では、周辺に束柱さえ確認されませんでした。新築時に設置するのを忘れたようで、築40年を超える物件ではいい加減な施工が横行していたものと考えられました。

これら箇所にはプラ束を設置する予定です。プラ束自体は安価であり、シロアリ対策のついでに実施するため、そう費用をいただくつもりはありません。悪質業者にかかると、束柱設置だけで結構費用を取られる上、耐震金具など不必要な工事を高額を勧めてきますのでご注意ください。

| | コメント (0)

2023年9月14日 (木)

砂粒の堆積

発端は玄関枠の砂粒 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。この物件は建築士の先生のご実家で、玄関枠の根元に砂粒が溜まるとご相談いただいた次第です。

事前に被害部の写真をいただいたところ、玄関付け框にシロアリ被害が確認されました。そこで、床下点検調査を実施することになった次第です。床下側から点検調査を実施した結果、基礎構造の問題から建物の半分しか実施できませんでした。

築40年を超える物件で、これまでにシロアリ対策は実施したことがないとのこと。点検調査結果ですが、想像とおり広範囲にシロアリ被害や蟻道の構築が確認されました。付け框の被害については、最も近い床下基礎面を蟻道の構築する確認されました。

シロアリ駆除処理は必須ですが、侵入防止処理も必要であると判断しました。ちなみに玄関枠の砂粒は、クロアリによるものでした。今後は複数の箇所に床下点検口の新設が必要ですので、完成次第日程調整を行い対策を実施したいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月13日 (水)

屋外侵入種

侵入経路薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では室内にクロアリの徘徊が確認されている物件で、前回の調査で徘徊種がルリアリであることを確認しています。

ルリアリは室内徘徊種として、当該ブログでもよく見るクロアリです。壁内に営巣するケースもありますが、今回の事例は屋外側からの侵入です。外壁とコンクリートの隙間から這い出たルリアリが壁を登り、2階ベランダから窓枠隙間から侵入しています。

薬剤処理はこれら侵入経路に対して処理を行いました。急な降雨で薬剤の流出が考えられるため、如何に効率的にルリアリのコロニーに有効成分を届けるかがポイントとなります。ルリアリの嗜好性を考慮し、添加剤を配合して処理を実施しました。あとは、降雨がないことに期待したいと思います

| | コメント (0)

2023年9月12日 (火)

コンクリートテラス処理

フォーム状薬剤注入処理 右の写真は、先日シロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。コンクリートテラスに穿孔処理を行い、薬剤処理を実施しています。

この物件ではコンクリートテラス面に接した掃き出し窓付近で、ヤマトシロアリ羽アリの発生が確認されました。建物そのものの基礎構造はベタ基礎で、床下側の床組にシロアリ被害及び侵入はありません。

このケースでのシロアリの侵入経路は、コンクリートテラスと基礎の接合部です。ハウスビルダーさんの中には、建築時にしっかりとくっついている筈と主張される方もおられます。これはエゴにしか過ぎず、コンクリート同士は物理的にくっついているだけで簡単に隙間が発生します。隙間を作りたくないでのあれば、基礎を一体化して打設する必要があります。

シロアリはこのコンクリートテラスの地中側で活動しており、そこへ効率的に薬剤を届けるためにが穿孔注入処理が必須となります。そこで使用薬剤を液状のものを使用すると、コンクリートテラス下の土壌に対して水平方向の処理が難しくなります。それに対応するためには穿孔数を増やす必要がありますが、穿孔跡が多くあるのは美しくありません。そのため当社では、フォーム状薬剤で注入処理を行っています。

この処理は結果が顕著で、蟻道が形成された基礎面付近の隙間からフォームの流出が確認されました。少ない穿孔数で効率的な処理が可能ですが、基本的には特定の薬剤を使用する必要があります。しかしこの方法は研究員時代の研究テーマであり、薬剤の種類を問わずフォーム化が可能です。ですので、処理目的に応じて使用する薬剤を選択することが可能となっています。

| | コメント (0)

2023年9月11日 (月)

無駄な処理

無駄な穿孔注入処理 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。土台と大引の交差部に、薬剤注入処理を実施する際にあけられた穿孔処理跡が確認されています。ご丁寧に穿孔箇所には、木栓が打設までされています。

この物件では過去に羽アリが発生し、地元のシロアリ防除業者がシロアリ防除施工を行ったとのことです。木材に穿孔処理を行い、薬剤を注入する方法は一般的に行われている方法です。元々は老舗のシロアリ防除業者が始めたとされています。薬剤メーカー勤務時代にうちが最初に実施したと主張するシロアリ防除業者が複数あったのは、老舗をアピールしたいのかと思ったほどでした。

しかし、この穿孔注入処理には何の意味があるのでしょうか。シロアリ防除業者の主張では、穿孔箇所から薬剤注入処理を行うことで木材内部に殺虫成分が浸透するとされています。しかしシロアリ防除業者が使用している動力噴霧器による注入処理では、殺虫成分は木材内部に浸透しません。これは、薬剤メーカー研究員時代に何度も実験を行い証明しています。

すなわち、穿孔処理するだけ無駄であり、シロアリの行動学を考慮するのであればホゾなどの交差部に対して丁寧な処理を行う方が意味があるのです。この穿孔注入処理で設定されている処理費用が高額であったり、別途費用を取るシロアリ防除業者もあるとのこと。意味のない処理に費用を払うことは、勿体ないと考えるのは私だけではないと思います。

| | コメント (0)

2023年9月10日 (日)

リスクしかない構造

リスクしかない構造 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で、シロアリ被害らしきものが確認されているとのことからシロアリ調査でお伺いした次第です。

シロアリ被害は、土間コンクリートが打設されている柱部分の根元で確認されました。建物自体かなり古く、何度もリフォームされているようです。土間コンクリートは当初からあったようで、増築された感もあります。土間コンクリートの屋外側はすぐに地面がある状態で、構造的要因によりシロアリが侵入したものと考えられました。

問題は写真にもあるとおり、コンクリートブロックにより基礎が組まれています。屋外は地面となっており、リスクしかない構造です。薬剤処理を実施する場合、工夫しながらきっちりと処理する必要があります。

シロアリ対策は建物の構造に配慮しながら、薬剤特性を生かした処理を行うことが必須です。マニュアルに従って薬剤を撒けばよいというものではありません。生物でフレックスに動くシロアリに対して、マニュアルで対処するのは人間のエゴでしかないと思います。

| | コメント (0)

2023年9月 9日 (土)

壊さなかった蟻道

薬剤とともに蟻道から流出するシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。先日シロアリ調査でお伺いした物件で、広範囲にシロアリ被害の確認された案件です。

広範囲にシロアリ被害が確認されているものの被害自体は軽微なものが多く、1箇所の被害に対して蟻道が1本ある状態です。シロアリ調査の段階でこの蟻道は壊さず、今回シロアリ駆除処理を実施しました。それが右の写真で薬剤注入処理を実施した際、シロアリの流出が確認されました。

当該事例での蟻道は強固なものではなく、調査段階で強度が強くないことを認識しており蟻道は壊しませんでした。蟻道を壊さなかった理由として、地中にあるコロニーを駆除したいがためです。シロアリのコロニーを駆除するためには、シロアリの動きを活用しなければなりません。

直ぐに逃亡するヤマトシロアリでは、蟻道を壊してしまうとその蟻道は使われなくなる場合が多くなります。シロアリがいない場所へ薬剤注入処理をしても、充分な効果が得られないのは当然です。

シロアリ調査を実施する人と、シロアリ駆除を実施する人が異なるシロアリ防除業者がいます。このケースではシロアリ調査結果をお施主さまに説明するため、蟻道を壊すケースが多いようです。これではシロアリ駆除を実施するオペレーターはシロアリの動きを見ながら処理するのではなく、マニュアルに従った処理しかできません。結果的に薬剤大量散布で、床下を空爆するかの如く処理するしか方法はないのです。当社ではお住いの方の安全を最優先し、必要最小限の薬剤量でシロアリ対策を実施しています。阪神ターマイトラボのサイトをご参照いただけましたら幸いです。

| | コメント (0)

2023年9月 8日 (金)

侵入して当然の結果

地面と接した束柱のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。洗面の床がブカブカするとのことから、シロアリ調査でお伺いさせていただきました。

床下側から点検調査を実施した結果、シロアリの侵入及び活動が確認されました。問題はその侵入経路で、細い床束に蟻道が構築されています。問題はその束柱ですが、地面と接した状態です。これでは、シロアリ被害を受けるのは当然の結果と言えます。

シロアリは基本的には地中で生活しており、家屋に侵入して木材を食害するため蟻道を構築するのが一般的です。しかし蟻道を構築する最中に、肉食性の外敵により襲われると蟻道を放棄する場合があります。シロアリが木材に到達するには、幾つもの苦労が必要です。

しかし地面と接している木材は、シロアリにとっては好都合です。地中から直接侵入することができますので、リスクのある基礎や束石に蟻道を構築する必要はないのです。何のために基礎や塚下があるのか、ビルダーさんには考えていただきたいと思います。ちなみに前回洗面をリフォームした業者は廃業されているとのことで、このような仕事をしていれば廃業になるのも頷けるところですね。

| | コメント (0)

2023年9月 7日 (木)

明確な侵入経路がないケース

構造を加味した薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。今年の春にヤマトシロアリの羽アリが発生した物件で、一度シロアリ調査を実施しています。しかし羽アリの発生した箇所は増築部分で、床下点検口がなかったことから今回新設していただいたことから、再調査と同時にシロアリ駆除処理を実施しました。

増築部分の点検調査結果ですが、明確な侵入経路である蟻道の構築は確認されませんでした。増築中に聞き取り調査したところ、恐らく2重壁になっているようです。それであれば壁の内々が侵入経路であると推察されることから、それを加味した処理を行いました。

どれだけ大量の薬剤を使用しても、シロアリの活動場所や侵入経路に到達できなければ駆除することはできません。大量に薬剤を撒くことを是とし、それをシロアリ駆除技術だと言い張るシロアリ防除業者が多々います。シロアリ駆除技術の欠落を自覚していない業者は、結構多いようですのでご注意ください。見極めるポイントは部分駆除はしませんということで、裏を返せば部分処理で駆除できる能力がないということになりますのでご参考まで。

| | コメント (0)

2023年9月 6日 (水)

増築部分

浴室入口枠シロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。増築部分でシロアリ被害が確認されているとのことで、お施主さまのお話しではイエシロアリの被害ではないかとのこと。この増築部分には床下点検口がないことから、今後設置予定ですがイエシロアリである可能性があるため下見でお伺いした次第です。

ベランダを改修増築された部分で、浴室と洗面になっている箇所です。シロアリ被害は浴室入口枠で確認されており、被害部分の内部を確認しましたがシロアリの活動は確認されませんでした。蟻道は比較的強固なものでしたが、ヤマトシロアリでもある事例と判断しました。

お施主さまからの聞き取り調査では、知り合いの害虫防除業者にベランダの被害を見て貰った際にイエシロアリと判断されたようです。ベランダは既に改修されており、こちらも点検口の新設が必要です。あらためて点検口ができた段階で、シロアリ調査を実施したいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月 5日 (火)

壁内薬剤処理

壁内薬剤処理 昨日はムカデ対策で大阪府内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっている住宅管理会社さんの案件で、前回床下に対して薬剤処理を施しています。まだ室内側でムカデの徘徊が確認されているとのことから、お伺いした次第です。

床下には既に殺虫成分が残っているため、再散布しても意味がありません。そうなると考えられるのは壁内及び天井裏となりますので、これら箇所に対して薬剤処理を行いました。この物件では幸いに、ムカデの徘徊が確認された壁面の上に点検口があったため処理することができました。

これで終結してくれると有難いのですが駆除できなかった場合も考慮し、念のため次の対策も考えていきたいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月 4日 (月)

新築で確認された甲虫

確認されたのはタバコシバンムシ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。昨年末に新築した物件で甲虫の徘徊が確認されているとのことから、調査のためにお伺いした次第です。

お施主さまには予め甲虫の捕獲をお願いしておいたことから、同定を行いました。それが右の写真で、捕獲された甲虫はタバコシバンムシで触角に特徴です。タバコシバンムシは乾燥動植物質の固形物を食害するため、家屋内でよく見られる昆虫です。畳の藁に生息するケースもありますが、築年数がある程度経過してから発生することが多いようです。

新築で見られる場合、外部からの侵入と持ち込みがあります。外部からの侵入では、ある種の建材に、誘引成分があるのではないかと考えられています。まだ誘引成分は判明していないため、対応できていないのが事実のようです。一方持ち込みですが、乾燥植物質が含まれている材料があれば繁殖するようです。建材では植物廃材を含んだ材料や、同じように植物廃材が含まれている家具などで繁殖する事例があるようです。

タバコシバンムシ対策としては、発生源の撤去と繁殖抑制が中心となります。きちんと生態を考慮して対策を行うことが、重要となりますのできちんと対処したいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月 3日 (日)

床下の薬剤処理は不要

シロアリ侵入リスクの低い床下 右の写真は先日、外構部のシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。外構部である外塀にシロアリ被害及び生息が確認されたことから、シロアリ駆除処理を実施しています。

建物に近い外構部にシロアリ被害が確認された場合、床下側の点検調査をお薦めしています。現時点でシロアリ被害や侵入があるかどうかを調査することが、シロアリ対策の第一歩です。

シロアリ調査を実施する前には建物図面を確認しますが、特に重要なのは矩計図です。矩計図とは建物の一部分が垂直に切断してあり、建物の高さや各階の床の高さ、基礎や天井裏など各部分の寸法と及び材料や下地の種類などが記入されている図面です。これによりある程度のシロアリ侵入リスクがわかります。床下側からの点検調査ではシロアリの侵入や被害など確認しますが、それと同時に図面とおりの建築されているかを確認するのです。

今回の物件ではベタ基礎構造で、比較的シロアリの侵入し難い構造です。しかしベタ基礎構造でもシロアリ侵入事例はありますので、侵入可能な箇所について精査しました。その結果、シロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。このケースでは床下の薬剤処理は不要で、定期的な点検調査で十分対応可能です。高額な薬剤散布より、安価な定期点検調査の方が安全なのは言うまでもありません。

| | コメント (0)

2023年9月 2日 (土)

厄介な構造

土間コンクリートの上にある土台のシロアリ被害 右の写真は先日、シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、リフォームのため撤去中の物件です。

この物件は元々店舗の物件で、建物およそ半分が土間コンクリートが打設されています。シロアリ被害が確認されたのは、その土間コンクリートと床下との接合部です。これら以外にも土間コンクリートにある柱や壁などでもシロアリ被害が確認されています。

このような店舗では、土間コンクリートが打設されているためシロアリが侵入できないと考えているビルダーさんが多いようです。土間コンクリートは隙間が多くあるため、シロアリが侵入可能です。室内側に木材があれば食害を受けるのは必然で、コンクリートだから侵入できないと考えるのは人間のエゴにしか過ぎません。

当該物件では一旦床組みは全て撤去され、その後新たに床組が造られる予定とのことです。シロアリ対策を実施するとともに、その他の害虫にも効いて欲しいとのことなのでベストな処理を提案したいと思います。

| | コメント (0)

2023年9月 1日 (金)

2023年9月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2309トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は先日シロアリ駆除処理でお伺いした奈良県内の物件で撮影した1枚です。勝手口枠に被害が確認されていたことから、壁をカッティングしたところ壁内にシロアリ被害が確認されました。

勝手口枠の高さは2メートルを超えており、一般的には上部に雨漏れがあると考えがちです。実際には雨漏れはなく、シロアリは浴室側から侵入し床組に被害を与えながら壁内にまで被害を広げた結果がこの内容です。

シロアリは雨漏れに沿って上がったのではなく、床下床組からの侵入です。ベタ基礎であったため、シロアリは侵入しないという思い込みが招いた被害とも言えます。また浴室側から水漏れしており、床下には水溜まりが確認されました。シロアリはこの水を上部まで運び、加湿させながら被害を与えていました。

いまだにヤマトシロアリは水を運ばないと考えておられる、研究者やシロアリ防除業者がいるようでう。これは実際の現場を観察していない証拠で、現場では極めて乾燥状態にあってもシロアリは活動しており蟻道内や被害部は高加湿状態に保たれているのです。

シロアリ対策はシロアリ駆除処理が基本で、そのためにはシロアリの生態を考慮することが必須です。そのためシロアリ駆除マニュアルは何の役にも立たず、薬剤の撒き方を記した内容でしかないのです。当社ではしろありの生態を考慮し、使用する薬剤と処理方法を最適化してシロアリ駆除を行います。詳細につきましては阪神ターマイトラボのホームページをご参考いただきますようお願いいたします。

| | コメント (0)

« 2023年8月 | トップページ | 2023年10月 »