徘徊種
右の写真は兵庫県内の物件で採取したクロアリです。いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件です。
兵庫県内にある物件で、リビングの広範囲にクロアリの活動が確認されているとのことでした。クロアリを採取し同定した結果、トビイロシワアリでした。
トビイロシワアリの頭部表面は、皺が平行に縦走していることが特徴です。また、前伸腹節刺が歯状で短いことも同定のポイントです。
営巣場所は石の下や草の根本などですが、都市部ではコンクリートの隙間から這い出る様子がよく確認されます。
多雌性のトビイロシワアリは複数の女王が共同でコロニーを形成することから、虫体数が多いことが特徴です。ですので室内に侵入された場合、徘徊数が多いため特に不快感が増します。
室内側への対策を行うとともに、屋外側の対策も必要です。範囲を広げた処理が必要となります。
それにしても、今年はクロアリに関する案件が多くなっています。多雨なのか、猛暑なのか理由はわかりませんが、クロアリにとって屋外が快適ではないのかもしれませんね。
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